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【国際】ファミコン40周年記念!連射ブームから生まれ、一世を風靡した「連射測定時計」とは?

【国際】ファミコン40周年記念!連射ブームから生まれ、一世を風靡した「連射測定時計」とは?

【国際】ファミコン40周年記念!連射ブームから生まれ、一世を風靡した「連射測定時計」とは?

連射測定時計は、当時のゲーマーたちにとっては必須アイテムでしたよね。

 1983年7月15日は何の日?と聞かれて、「ファミコンの発売日!」と即答できるのは、おそらく現在、40〜50代ではないでしょうか?

 この日発売された「ファミリーコンピュータ」は日本国内で約2000万台、海外版のNESニンテンドーエンターテイメントシステム)は約3500万台、合計すると5000万台を超える驚異的なセールスを記録したゲームハードです。

◆「NEWファミコン」は話題にならず

 ちなみに、1993年12月1日には、AV仕様(コンポジット端子装備)の「NEWファミコン」が発売されましたが、その時点ですでに「PCエンジン」「メガドライブ」も発売されており、翌年には次世代機と呼ばれた「プレイステーション」が登場する時期でもあり、あまりセールスはよくありませんでした。

 ファミコンが大人はもちろん、子供たちの中で大ブームになっていった背景には、魅力的なソフトの数々もそうですが、いくつかの要因があったのです。

◆人気を支えた裏技という存在

 当時はよほどのお金持ちでない限り、1つのソフトを友達と貸し借りしながらまさに「しゃぶりつくす」ように遊び倒していました。すると、プレイヤーゲームの内のプログラムのミス、つまりはバグを発見し、それが話題となり、ゲーム雑誌などでもそれを遊び方のひとつとして取り上げるようになったのです。

 次第に裏技の中には、ファミコンカセットを電源を入れたまま入れ替える、端子部分をハサミ等で触りわざとショートさせるなど、機材を傷つけたり、感電等しかねないものまで登場してしまうようになります。

 そこで当時ファミコンを多く取り上げていた漫画雑誌が、注意喚起も含めある定義をしたのです。その雑誌とは小学館発行の『コロコロコミック』でした。

 同漫画内では端子をショートさせたりするものはNGとし、普通にカセットを差し込み、電源を入れ、「コントローラーの操作のみで起こすことのできる現象」を、ある意味正式ではない遊び方、つまりは「裏技」として定義したのです

◆無敵、隠しキャラ、連射パネル…

 子供たちの中ではその後も「裏技」ブームは続き、通常の操作方法では出現しない「隠れキャラ・隠しキャラ」の出し方も裏技のひとつとしてさらに広がっていき、それまでは「バグ」によるものが多かったのですが、あえてプログラムとしてこれらを「仕込む」ことをして価値を上げるソフトも多数出てくることになります。

 いくつか掲載しますと、

●「シティコネクション」の背景の色が変わる
●「チャレンジャー」の無敵&隠しキャラ
●「スカイデストロイヤー」の幽霊船
●「ボンバーマン」のさまざまな隠しキャラ
●「スターソルジャー」の連射パネル、裏面への隠しコマンド

 などが、あえて仕込んだ裏技、隠しキャラになります。

 徳間書店発行の『ファミリーンピュータマガジン』では、裏技を「ウルトラテクニック(通称ウル技)として掲載し、人気コーナーに。他雑誌でも「禁断の秘技」等の名称で大きく扱いました。

◆連射ブームが生み出した伝説の玩具とは?

 さて、ここからやっと本題に入っていきます。ファミコンキッズを夢中にさせた「裏技」と並んで大ブームとなったのが、「連射」です! ファミコンソフトスターフォース」からその連射ブームが始まり、「スターソルジャー」で最高潮に達します。

 もちろんその火付け役となったのは、当時子供たちの中で芸能人を抑えて完全なるスターだった「高橋名人」、その人です

 1秒間に16発という人間離れした速度でボタンを押し、しかもゲームプレイしながらしっかりと解説をするという、今でいうゲーム配信、プロゲーマーある意味での超元祖だったと言えるでしょう。

 当時の子供たちは少しでも名人に近づきたく、連射の練習をしました。また、連射にはいろいろな方法があり、

●「痙攣うち」:最も正統派スタンダードな連射方法であり、指一本でボタンひとつを押します。

●「ピアノ連打」:2本の指を使い、交互に2つのボタン(A.Bボタン)を押す方法。

●「擦り連射」:爪の部分で2つのボタンを擦るように押す技法です。

 他、定規を使ったりなど、子供たちはオリジナルの方法でとにかくボタンを高速連射することに夢中になったのです。ちなみに、道具を使わない方法で最も早いのは「擦り連射」で、この方法だと1秒間に20回を超える記録も可能になってきますが、人によっては「邪道」と認識されることも……。

ハドソンが発売した「連射測定時計」

 そんな連射、高橋名人ブームの中、ソフトメーカーであるハドソンが発売したのが、シューティングウォッチ」、通称「シュウォッチ」(1987年でした。

 シュウォッチは10秒間の連射数値を測ることができるだけでなく、普通のデジタル時計、ストップウオッチ、そして隠し機能であるスロットまでも搭載されていたのです。筆者も当時購入し、夢中になって連射し、名人を超えるのを夢見た記憶があります。

 また、このシュウォッチですが、累計で100万個以上を販売していますので、写真を見て、「懐かしい~! あったわ~!」と少年の頃の記憶が蘇っている人も多いのではないでしょうか?

◆世界にひとつ「外箱付き」のシュウォッチ

 筆者は今から約20年前に、当時のシュウォッチの新品を「外箱」付きで15個程度手に入れる機会がありました。新品未開封、しかも外箱付きを発見した時の興奮と感動は今でも忘れられません。そして、今までずっと大事に保存してきました。

 ここで「外箱」と書きましたが、当時1987年に発売されたシュウォッチ、商品の1つひとつは箱に入っておらず、フィルム1枚に説明書梱包という状態で販売されていたのです。これは、同時期に大ブームだったロッテビックリマンチョコ」の売り方を模したものだったと推測しています。

 ですので、この外箱というのは箱の中のシュウォッチが売れてしまえば廃棄されてしまい、筆者が所有しているものは大袈裟に言いますともう世界にひとつだけだと思っています。

◆川田名人から「譲っていただきたい」

 そして、そのことを筆者のツイッターにて掲載すると非常に多くの反響がありまして、その中のメッセージのひとつに驚きました。なんと、この箱に高橋名人と共に登場している「川田名人」(元ハドソン・川田忠之さん)から、「この箱を譲っていただきたい」というご相談があったのです!

 その後、何度かDMにて昔のお話をお聞かせいただいたり、ゲームのお話などをさせていただいきつつ、どうしようか……川田名人にお譲りしようか……確かにご本人のところへいくのが一番この箱が最も今後文化として活きることになるよな……でも、僕にとっても大事だし……と本当に悩んだ。

 そして最終的には、妻の後押しもあり、この箱を名人に発送させていただくことになったのです。

 翌日、川田名人からお礼のメッセージが届き、僕も妻も、「よかった! やっぱり、持つ人が持つのが一番モノが活きる、生きるんだな」と嬉しくなりました。

 今回、ファミコンブーム、裏技、隠れキャラのお話から、シューティングウォッチがくれた嬉しいお話までと脱線しつつ書かせていただきましたが、今後も海外のファミコンのお話や、きっと懐かしいと思っていただけるゲームネタを書いていきますのでどうぞよろしくお願いいたます。

<取材・文/SUKESAN

SUKESAN
ファミ通 編集者エイベックス→学校の先生数年→新垣結衣さん他、タレントさんのピアノ&歌講師。番組、CMを作る人。昭和レトロガチャコスモスアプリ開発中レトロゲームの話はお任せあれ。育児奮闘中。Twitter@sukesankoba noteSUKESAN

(出典 news.nicovideo.jp)

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