お笑い

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  • 2024.05.01

矢部太郎「気軽にOKしたのですが… (笑) 」 初の大規模展覧会のために約100点描き下ろし! | ananweb – マガジンハウス

お笑い芸人としての活動はもちろん、平安時代を舞台にした大河ドラマ『光る君へ』の出演や、週刊漫画雑誌での連載「楽屋のトナくん」など、以前にも増して活躍の場を広げているお笑い芸人・矢部太郎さん。そんな彼の新境地ともいえる初の大規模展覧会が、ついに始まった。 大切な人とのふたりの時間を思い起こす展覧会になれば。 「実は展覧会なんて考えたこともなかったんです。オファーをいただき、今まで僕が描いた漫画をまた違った形で紹介するというコンセプトだったので、じゃあ僕が何かすることはなさそうだなと。あ、いいですねと気軽にOKしたのですが…(笑)」 東京・新宿区の外れにある一軒家で暮らす、矢部さんと大家のおばあさんとの交流を描いた漫画『大家さんと僕』。会場には物語の名場面とともに、矢部さんが同展のためにアクリル絵の具で制作した約100点の描き下ろしイラストが展示される。 「冗談で100枚くらい描き下ろします? と言ったら、ぜひやりましょうと即決されてしまって(笑)。でもデジタルで描くのと違って、絵の具で描くのは手を動かすのが楽しすぎて、アドレナリンが出ちゃってもう眠れなくなるほど。きっと紙だから失敗できない緊張感があるんでしょうね。だから毎日早起きして絵を描いて、その後、平安時代(大河ドラマの現場)に行っていました」 また会場では、漫画の中にある「ライトとおやき」の紙芝居が上映されるほか、「空飛ぶふたり」も映像化されるなど、作品をあらゆる方法で体感できるインスタレーションがそこここに。もちろんこの中には、矢部さん発案のプランもあるという。 「僕が大家さんとよく行った蕎麦屋にあった、10円玉を入れて使う昔の公衆電話。これが会場に設置されていて、来場者はその電話を取ると受話器からランダムに僕からのお礼の言葉が聞こえてくる仕掛けです。他にも大家さんの家に設置されていた、思い出の感知ライトも登場します」 と、来場者は作品の名場面を追体験できる演出に。漫画を読んだことがない人でも楽しめる内容だ。 矢部さんが絵を好きになったのは、絵本作家である父・やべみつのり氏の影響が大きい。そこで本展では、彼の作品『ぼくのお父さん』に関するコーナーも展開。父による家族絵日記「たろうノート」や、幼い矢部さんが父の勧めで始めた「たろう新聞」の現物が初公開され、当時住んでいた東京・東村山市での暮らしぶりを体感できる映像インスタレーションも設置。ユニークな矢部さんの生い立ちも知ることができる。 そんな矢部さんの創作意欲をかき立てるものとは一体何なのだろう? 「創作の源は? と聞かれれば、やっぱり大切な人のことが思い浮かびます。例えば大家さんには大家さんなりの人生があって、彼女が大切にしているものがあった。それは世間の価値観とは少し違うかもしれないけれど、すごく素敵だなと僕には思えた。もしかすると、単身で高齢のおばあさんと売れない芸人の話は幸せではないと捉えられることもあるかもしれないけれど、そこには本人が実感している幸せがある。こういったことこそ、描く価値があることなんじゃないかと思うんです」 漫画家になりたかったのではなく、心温まる人との思い出を自分なりの方法で伝えようと思った。そんな思いから絵を描き始めて早7年。そのアプローチは画業のみならず、お笑いや俳優業とも共通していると語る。 「出来上がったものを見てもらう以上に、僕は純粋に創作の過程が面白いタイプ。それはお芝居も同様で、稽古が一番楽しい、みたいな。この展覧会でも初めての経験ができて、一番楽しい思いをしているのは僕なんじゃないかな。観てもらう人には申し訳ないけど(笑)。『ふたり』というタイトルは、僕が漫画を描く時に一番大切にしているキーワード。大家さんやお父さんのように、僕の大切な人との二人の思い出を描いた漫画なので、観る人にとっても、大切な人との二人の時間を思い出すきっかけになれば嬉しいですね」 『大家さんと僕』(新潮社)2017年「おかえりなさい」より 『マンガ ぼけ日和』(かんき出版)2023年「お金盗ったでしょう?」より ふたり 矢部太郎展 PLAY!MUSEUM 東京都立川市緑町3‐1 GREEN SPRINGS W3 2F 開催中~7月7日(日)10時~17時(土・日・祝日~18時、入場は閉館の30 分前まで) 会期中無休 一般1800円ほか TEL:042・518・625 ©Taro Yabe やべ・たろう 1977年生まれ、東京都出身。芸人、漫画家。’97年に「カラテカ」を結成。処女作『大家さんと僕』で第22回手塚治虫文化賞短編賞を受賞。新刊『プレゼントでできている』(新潮社)も好評発売中。 ※『anan』2024年5月1日号より。写真・土佐麻理子 取材、文・山田貴美子 (by anan編集部) https://ananweb.jp/news/546204/ Source: ananweb

  • 2024.03.28

ジワジワ人気上昇中! マユリカ「『うなげろりん』に関しては多分“ゼロ努力”ですよ (笑) 」 | ananweb – マガジンハウス

『マユリカのうなげろりん!!』は、お笑いコンビ・マユリカがパーソナリティを務める番組。幼なじみの二人による軽快なトークと、グッズ販売で制作費を捻出する革新的なスタイルが話題を呼び、ジワジワと人気が高まっています。 僕ら、番組に関しては“ゼロ努力”だと思います。 ――番組の配信開始から約2年半。当初、手応えを感じていましたか? 阪本:手応えはマジでゼロでしたね。最初は誰も聴いてなかったと思いますし。 中谷:Podcast自体よくわからんくて、「ま、どうせ誰も聴いてへんやろ」って言ってましたね。 阪本:グッズで僕らのビキニ写真集を作ったのも“終わってもええか”と思ってたから(笑)。番組愛がまだ全然なかったから、無責任に言えたんです。 ――中谷さんの中学時代のブログをひもとく回やディープな下ネタ回など多彩なトーク内容が人気ですが、毎回打ち合わせしているんですか? 中谷:収録前なんも考えてないです。 阪本:ラジオ局に入って“どうしよ、喋ることない”ってなって、そこでやっと“悩みあったかな”とか考えてます。 中谷:話し出したものの落としどころどうしよ…って時もめっちゃあります。 阪本:ちっちゃいことからよう膨らんだなってこともあるし、話が脱線して全然ちゃうところで終わることも。話してみるまでわからんって感じですね。 中谷:3回限定とかやったら僕らも気合入れてやりますけど、まあ今後もずっとやっていくし…ぐらいに思ってます。 阪本:僕ら、『うなげろりん』に関しては多分“ゼロ努力”ですよ(笑)。 ――と言いつつ、トークをきっかけに中谷さんが一人ミュージカルを上演したり、番組イベントで阪本さんが自作マジックを披露したりと、カロリー高めの企画に挑んでますよね。挑戦する時の心の支えは何ですか? 中谷:“番組のため”とか熱い思いを期待されてたかもしれんけど、ほんまになくて(笑)。やらないままでは終われへんから、やったっていうだけです。 阪本:心の支えとかはないですね。 ――今後の展望はありますか? 阪本:語弊があるかもしれないけど、たくさんの人に聴いてほしいっていう思いはあんまりなくて。変わらずにやっていけたらいい。 中谷:自分らの好きなようにやって、それを“好きや”って言ってくれる人がいたらそれでいいかなって思います。 ――いつまで続けたいですか? 阪本:芸人をやってる限りは続けていけたらありがたいですけどね。ただ、中谷を殺したいくらいの関係性になってしまったら無理かもしれん。 中谷:ま、それはそうやな(笑)。 『マユリカのうなげろりん!!』 ラジオ関西Podcastにて毎週土曜23時頃配信。彼らのレギュラーラジオ番組が年4回放送になったことから配信を開始し、YouTubeにて動画版も公開。今年1月開催番組イベントの配信チケット販売数は1万6500枚。 マユリカ 右・中谷 ツッコミ担当。左・阪本 ボケ担当。共に兵庫県出身。3歳からの幼なじみ二人が、大学時代にコンビを結成。昨年春に関西から東京進出を果たした。2023年M‐1グランプリのファイナリスト。 ※『anan』2024年3月27日号より。写真・KAZUYUKI EBISAWA(makiura office) インタビュー、文・真島絵麻里 (by anan編集部) https://ananweb.jp/news/538905/ Source: ananweb

  • 2024.03.24

結成10年、今春ついに東京進出! さや香「接点がないままコンビを組んだんです」 | ananweb – マガジンハウス

『M‐1グランプリ2023』の決勝で、足し算や掛け算などの四則演算に、“数字と数字を見せ合わせてどう思うか”で計算する「見せ算」を加えるというネタを披露。優勝は逃すも、大きな衝撃と存在感を残し、広く名前を知られることになったさや香が、この春、ついに東京進出です! 右・石井(いしい)さん、左・新山(にいやま)さん。 ――なぜ、今のタイミングで東京進出をしようと思ったのですか? 新山:『M‐1』も2年連続で最終決戦に行きましたし、来年は勢いがあるかもわからないですから。2022年から悩んでいたけど、昨年はまた違う爪痕を残せたのもあって今のうちにという感じです。 石井:東京に行きたい、という感覚はそんなになくて。かといって絶対に行かん! というわけでもなく。自分ら的にも周りとしても自然に、いい時期ちゃう? って。 新山:東京は家賃が高いですね…。働かないとあかんって思いました。 ――順風満帆という感じですが、現在地をどう見ていますか。 新山:僕は、最初の想定に結構近いかもしれないです。結成10年くらいで『M‐1』で優勝したいと思っていたから、それに近いところで2位と3位を取れて、誤差の範囲かな、みたいな。一生、居酒屋で喋れる話もできたし、ある種成功していると思います。ただ、今はテレビもどうなるかわからんし、YouTubeがメジャーになったりと、いろいろ変わってきていて。以前は芸人さんが浮気の話をしていても否定されなくて、それでいけるんや! と思って芸人になったけど、今は違うし…。 石井:ふふふ(笑)。 新山:目標やゴールみたいなものが時どきの状況で相対的に変わるから、そもそもゴール地点ってどうなっていくんやろうって。 石井:僕は自分が今いる状況とかが、ゴールに着いてみないとわからへんという感覚が強くあるんです。先のことを考える力もなくて。ほんまにまだわからないですね。 ――コンビ結成時のことを教えてください。 新山:余りもん同士の二人というか。同時期に前のコンビを解散し、他のみんなは誰かとコンビになっているからと、接点がないままコンビを組んだんです。 石井:同期やけど、マジで、ほんまに、舞台の袖とかで1回、会話をしたくらいでしたからね。もともと僕はボケやったけど、ツッコミをやりたくて前のコンビを解散して。そんな時にボケ希望のやつがいると聞き、トニーフランクという芸人が繋げてくれたんです。 ――今年で結成10年になります。 新山:僕としては、ちょうど10年くらいですね。長いとか短いではなく、肌感覚ぴったりの感じです。 石井:そっか、10年やってるんや…。すごいっすね。僕は部活とか他の何かがこんなに長く続いたことがなくて。(新山さんは)ライブやネタのことを考えていて、僕はそれについてきてる感覚やったんで。もう10年か、が一番です。 新山:全然ちゃいますね(笑)。 ――新山さんは、どんなふうにネタを作っているのでしょう。 新山:作業という感じでやっています。メモしておいた単語の中からテーマを決めて、設定を作って、4~5分のネタにする。淡々としてます。大阪にお笑いブロガーのおばちゃんがおるんですけど。いろんなライブを観ては、「さや香 免許返納」みたいに、ネタのタイトルだけをブログにいっぱい書いていて、その中から僕が引っかかったものをメモしていく。だから、おばちゃんがお笑いを見るのをやめたら僕らも終わりです(笑)。 ――新山さんがネタ作りをしている間、石井さんはどんなふうに過ごしているのでしょうか。 石井:漫画の新刊待ち、みたいな感じですよね。先生にプレッシャーをかけることなく、とりあえず座って待っているというか。 ――原稿を待つ編集者のような? 石井:そうですね。 新山:えー、読者でしょ(笑)。編集者っていうたらなんか…。 石井:だって、ただ読むだけではないし、ネタを見る側じゃないので。早めに欲しいけど、モチベーションは下げたくないですからね。 新山:じゃあ、編集者じゃなくて、せめて紙に印刷する人ですよね。 石井:(スルーして)だから何も言わずに待つ、という。 新山:ははははは。 さやか 石井(いしい)1988年5月28日生まれ、大阪府出身。新山(にいやま)1991年10月17日生まれ、大阪府出身。2014年結成。ネタでボケとツッコミが変わる。第49回NHK上方漫才コンテスト優勝。『M‐1グランプリ』2017年、2022年、2023年ファイナリスト。『さや香の違和館ヤバない?』(テレビ大阪、YouTube)が放送・配信中。 ※『anan』2024年3月27日号より。写真・内田紘倫(The VOICE) インタビュー、文・重信 綾 (by anan編集部) https://ananweb.jp/news/539024/ Source: ananweb

  • 2024.03.17

ヤーレンズ「昨日今日に出てきたけど、絶対に昨日今日に始めたわけではない」 | ananweb – マガジンハウス

昨年の『M‐1グランプリ』で準優勝し、今、世間の支持を集めるヤーレンズ。自分たちの考えるコンビの魅力や、芸人の世界における「魅了される人」などについて、話を伺いました。 ちゃんと積み重ねてきた魅力があるコンビです。 左・楢原真樹さん、右・出井隼之介さん。 ――まず、お二人が魅力的だと思う芸人さんを教えてください。 楢原真樹さん(以下、楢原):『ONE PIECE』のボア・ハンコックですね。 出井隼之介さん(以下、出井):たしかに魅力はあるけど、芸人じゃないですよ。 楢原:身長が1m90cmくらいある海外のモデルさんみたいなスタイルで。 出井:あの、ちゃんと答えてもらっていいですか? でも、確実に言えるのは、芸人は笑いを取らなきゃいけないということ。そして、芸人に愛される人は、キャリアや笑いの種類、笑いに向き合う姿勢など、表だけじゃなく裏の部分も含めてリスペクトを集めている人だと思う。ハリウッドザコシショウさんとかがそうですよ。 楢原:後輩のことを考えてだろうけど、賞レースの審査員とか、いろいろな仕事もされていて。みんなに好かれている自負があるからこそできることだと思うけど、そこもカッコいいですよ。 出井:よく見たら男前だし、体型も赤ちゃんみたいだよね。 楢原:ギャップがチャームになってる。でも、若い世代の芸人が尊敬するのはどんな人なのか、聞いてみたいよね。ネタが面白いという1点で評価をする印象があって、僕たちの世代とは少し違う気がするんだけど、何が変わったんだろう。時代? それとも政権? 出井:政権は変わりましたけど、またすぐ戻りましたからね。 楢原:じゃあ、年号? ――テレビに引っ張りだこの自分たちの今の状況をどう見ていますか。 楢原:『M‐1』の影響はやっぱりすごいと思いましたね。 出井:ただ、何か1つ世に出るきっかけがあれば忙しくなることはわかっていたし、そう信じていたからやっていたという気持ちもあります。ようやく思っていた感じになってきたのかな。 ――ご自身が思うヤーレンズの魅力はどんなところでしょうか。 出井:“積み重ねてきた魅力”だと思います。自分たちで言うのはあれですけど、『M‐1』でやった漫才は、漫才歴2~3年ではできないものですから。年齢の説得力も含めて、漫才や風貌、話す言葉から、ちゃんと積み重ねてきたコンビだと伝わっているのかなと。昨日今日に出てきたけど、絶対に昨日今日に始めたわけではないところが、興味を引いているように思います。 楢原:マイクを1本立てて、「何か面白いことを1時間やれ」と言われた時に、一番満足度が高いものができるコンビだと思っていますから。だからこそ、『M‐1』のチャンピオンになって箔を付けたいとも思っているんです。 ――これまでにコンビとして潮目が変わったと感じた瞬間はありましたか? 楢原:えー、なんでしょう。潮のことは漁師が知ってるんじゃないですか? 出井:金比羅丸船長のこと? 楢原:それは長野(誠)さんでしょ? 『SASUKE』の人でしょ? 毛ガニの人でしょ? 出井:元祖完全制覇の元毛ガニ漁師、秋山(和彦)さんとごっちゃになってますね。って、『SASUKE』の話じゃなくて潮目の話をしましょうよ。でも、コロナが一番大変だった時、それまで死ぬほどやっていたライブがなくなって、二人で公園に集まって喋っていたんです。普段はそんなに洗いざらい喋らないんですけど、不満も含めて本音を言い合い、相互理解が深まったことで関係性が良くなって、それが漫才に生きるようになったんです。そうして自分たちのキャリアや年齢、心境などの全部が2022年にバチッと重なった感じがあって、それから1段分厚く、ウケるようになりましたね。 ――人を魅了することに関して、テレビと劇場での違いはありますか? 楢原:どちらがいいとか悪いとかではなく、単純に笑いを取っている人数でいうと、テレビの収録スタジオにいる人より、劇場の人の方が多いなという感覚です。僕はやっぱり、笑いを取るために芸人をやっているので。 出井:劇場はウケないと話にならないですしね。難しいけどやりがいがあるし、それをやってこそ芸人というか。テレビがうまい人は凄腕そば職人と同じで、違うジャンルのリスペクトしている人、という感じです。 ――お互いの魅力を教えてください。 出井:真面目さと、継続する力が高いところですね。Tポイントが2万ポイント貯まっているし、やっていないゲームもログインボーナスだけはもらい続けていますから。でも、芸人にもかかわらず、笑いや“面白い”の判断基準が、自分ではなく圧倒的に外にあるところは変わっている人だと思う。その割にプライドや気難しさもあって、ややこしいんですよね。俺の魅力は? 楢原:ねぇ! 出井:いやいや、僕に憧れて生きているでしょ? 1秒でも長く僕といたい人だし、実際、いつもべったりです。 楢原:あー、うぬぼれがすごい! 常にポジティブなところが素晴らしい! 自己肯定感が高くて羨ましいな~。 出井:そう、僕は自己肯定感は高いけど、自己評価は普通くらい。でも相方は、自己評価は高いのに自己肯定感が低く、外からの評価がないとストレスに苦しみ、自分のことも嫌いになるんです。僕のことは好きっていうのもおこがましいくらい憧れてるはず。いいな、俺も憧れの人と漫才したいな~。 楢原:お笑いのことや適性を教えたのは僕ですよ? しかし、よく僕みたいなお笑いの化け物についてきたな! 出井:お前こそ、よく俺みたいなNo.1ツッコミをつかまえたよ! ――最後に、同じ企画に登場するモグライダーさんの魅力を教えてください。 楢原:僕は相方に対して“こういうことを言ってくるだろうな”という信頼があるけど、芝さんはともしげさんに対して、そういう信頼はないというか。 出井:“予想の範囲外のことをしてくるぞ”という信頼だからね。 楢原:ともしげさんも、実は自分で笑いを取ろうとしていて。「芝くんに感謝してる」と言いながら、芝さんの活躍を見て歯ぎしりをするような人間味があるんです。お互い何が起こるかわからないと思っているはず。 出井:原始的な漫才の形は、バカな方が大間違いを起こし、もう一人が訂正してツッコむというものですけど、モグライダーはまさに漫才の保守本流だと思います。芝さんは、「俺たちのことを誰も知らない漁村で漫才をやってもウケたいよ」と言っていたけど、モグライダーは可能だと思います。芝さんが思い描くレールに乗った時に取る笑いを何度も目の当たりにしていますが、どんだけウケんねん! って思うくらい、本当にすごいですから。 ヤーレンズ ボケとネタ作り担当・楢原真樹と、ツッコミ担当・出井隼之介のコンビ。2011年に結成、2度の改名を経てヤーレンズに。共にサザンオールスターズの大ファン。『ラヴィット!』(TBS系)不定期出演。『ヤーレンズのラジオの虎』が毎週木曜20時にGERAで配信中。 ※『anan』2024年3月20日号より。写真・岩澤高雄(The VOICE) 取材、文・重信 綾 (by anan編集部) https://ananweb.jp/news/537866/ Source: ananweb

  • 2024.03.04

東京ホテイソン「去年は、親が一番前に座ってました」 3回目の単独公演スタート | ananweb – マガジンハウス

東京ホテイソンの全国ライブツアー「銀鼠」がこの3月からスタート。「洒落柿」「孔雀緑」と色の名前が付けられた単独公演も、今回で3回目を迎える。 ――前回の公演はいかがでしたか。 たける:地元の岡山は客席に知り合いが多くて超やりづらかったです。 ショーゴ:あのツッコミを親の前で全力でやってスベるとキツいだろうなと思います(笑)。 たける:去年は、親が一番前に座ってましたからね。 ――今回の見どころとしては? ショーゴ:今、ちゃんと漫才に向き合おうというモードになっていて。今までツッコミを際立たせるためにそこ以外のところで笑いを取るのは避けていたんですけど、そういうのはやめて、ちゃんと漫才らしい漫才をやろうかなと思っています。元ゾフィーの上田(航平)さんが構成に入って、いろいろ見てくれています。 ――改めて、本誌初登場とのことで、お互いについて紹介してください。 たける:ショーゴは、体を鍛えていて、ネタを書いたりYouTubeの企画を考えたりしている“筋肉頭脳マン”ですね。あと、軽自動車を13分割で買うというケチな男です。 ショーゴ:たけるは“声デカマン”。まず最初に人から言われるのが「声がデカい」っていうことですね。声がデカくて、クラスの人気者。生徒会長、バンド、漫才…人前に出ることを全部学生時代に経験していて、芸人が余生だと思っているぐらいの人です。 ――結成時から変化したことは? ショーゴ:たけるはやっぱり体型ですよね。いつ痩せるんだって。 たける:これでも毎日、走ってはいるんですよ。 ショーゴ:走ってもそのぶん食っちゃってるから痩せないんだよ。 たける:(目の前に置いてあるお菓子を指し)これ4つ持って帰っていいですか? ショーゴ:これ1個で炭水化物30g入ってるから。こうなったら、逆に一回極限まで太ってみてほしいですね。そうしたら顔が可愛くなるかもしれない。今、中途半端なので。 ――ショーゴさんも鍛えて見た目が変わられましたよね。 ショーゴ:変化量で言ったら、僕の方が大きいかも。筋肉を生かしたネタをもっとやりたいと思っていて、単独ライブでもコントでやるつもりです。たぶん、今年も脱ぐと思います。(テーブルに置かれた見本誌を見ながら)僕、セックス特集の表紙になるのが夢なんですよ。いつかお願いします! たける:無理よ、カッコいいアイドルとかがやるやつなんだから!(笑) 東京ホテイソン第3回単独公演『銀鼠(ぎんねず)』 東京ホテイソンの3回目となる単独公演。3月5日の東京・渋谷からスタートし、仙台、大阪、岡山、福岡、名古屋、札幌を巡った後に東京・中野で最終公演を開催。元ゾフィーの上田航平を構成に迎え、新作の漫才やコントなど充実のステージをおくる。幕間のVTRなども見どころたっぷり! 左・たける 1995年3月24日生まれ、岡山県出身。右・ショーゴ 1994年2月1日生まれ、東京都出身。2020年の『M‐1グランプリ』決勝進出をきっかけにブレイク。現在は『ラヴィット!』(TBS系)金曜レギュラーのほか、多数の番組に出演中。 ※『anan』2024年3月6日号より。写真・中島慶子 インタビュー、文・野村 文 (by anan編集部) https://ananweb.jp/news/535214/ Source: ananweb

  • 2024.01.16

2024年の福男芸人・リリー「10年以上前から続けています」 運を掴むためのルーティーン | ananweb – マガジンハウス

“運も実力のうち”といわれるお笑い界、今年最も引きの強い“福男”は誰!? TBS特番『お笑いアカデミー賞』の“とにかく芸人としての運のみを競う”戦いに勝利した強運の持ち主が、本誌登場です! “持ってる”芸人が残る運頼みのガチ勝負。 ランダムで落ちてくる金ダライ、予測不能なダイビングマシン、福引き…。運のみが試される「福男ゲーム」により「最優秀福男芸人」を選ぶ企画が、年イチのTBS特番『お笑いアカデミー賞』内で開催! ’21年から始まったこの企画、過去の放送で決勝戦に勝ち残ったのはオードリー・春日俊彰、パンサー・尾形貴弘、コットン・西村真二、ニューヨーク・屋敷裕政…と、不思議と人気者ばかり。この「福男ゲーム」の結果から、今後さらに飛躍する芸人が分かるというウワサも…!? すでに人気者の芸人たちの中でも、さらに強い運の持ち主が「福男」ということで、その引きの強さを目撃しに、収録現場を取材しました! START…残り56人 やす子、ヒコロヒー、囲碁将棋、鬼越トマホークなど、参加した芸人たちは総勢56人。一同、名前の入ったお揃いの緑ジャージに着替え、体を張った運試しに挑戦することに。ちなみに、過去の第1回、第2回ともに、パンサー・尾形が「最優秀福男芸人賞」をもぎ取り、2連覇中と絶好調! 今回も存在感を示すか!? スタジオ入り競争…56人55人 「収録開始は5分後」と事前に伝えられ、スタジオ外の打ち合わせホールで待つ芸人たち…でしたが、ここからすでに運試しがスタート。「収録スタジオに入るのが一番遅いような、気の抜けた人は参加資格なし」とのことで、余裕の表情で最後にやって来た見取り図・盛山が最初の脱落者に! 金ダライ宝釣り…55人10人 次なる種目には56人分の金ダライがずら~り。ダウンタウンがどれか一つの金ダライに繋がった紐を引くと、金ダライが落下。頭に当たった芸人は次に進める。ここで勝ち抜けるのはなんと10人。「“持ってない”芸人には、なぜか落ちてこない」というジンクスがまことしやかに囁かれているとか。 金ダライが当たった“持ってる”10人は、アインシュタイン・河井、NON STYLE・井上、ジャングルポケット・太田、ちゃんぴおんず・大崎、パンサー・菅、ヒコロヒー、マヂカルラブリー・村上、見取り図・リリー、宮下草薙・宮下、やす子。 ラッキーダイビングマシン…10人2人 次は残った10人が2組に分かれ、ダイビングマシンに挑戦。ダウンタウンがボタンを1つ選び、押すと1人だけ落下防止の装置が外れ、滑り落ちたら“持ってる”人。傾斜の角度がグングン上がり、体重100kgを超えるマヂカルラブリー・村上のハーネスがちぎれそう…。 福引き3本先取…2人1人 勝ち進んだのはアインシュタイン・河井と見取り図・リリー! 一方の鼻フックが吊り上がるくじなどの福引きを、3本先に引き当てた方が「福男」に! 熱々ローション風船…尾形vsリリー 福引き3本先取の勝者・リリーが福男…と思いきや、2年連続福男のパンサー・尾形からの「待った」が入る! 最終決戦の舞台は熱々の青いローション入り風船。風船が割れ、ローションを浴びた方が勝ちということで、見事、最も運のいい芸人に輝いたのは…!? 運だけでどんどん勝ち上がる姿に注目してほしい。’24年真の福男芸人 見取り図・リリー ――「最優秀福男芸人賞」受賞、おめでとうございます! リリー:ありがとうございます。 盛山:ありがとうございます。 リリー:おい!(笑) ――盛山さんは、最初に脱落されて…。 盛山:コンビの片方が福男で、もう片方が最初に脱落するっていう。2022年のコットンもそうでしたね。 リリー:確かに。すごい奇跡。 ――早速、福男になられたリリーさんの今年の抱負を教えてください。 リリー:ダウンタウンさんの番組で福男になったんで、今年は“ポスダン”ですね。ポスト・ダウンタウンになります。 盛山:言いすぎや! リリー:強運なんで。お笑い界も芸能界も、僕がどんどん運で勝ち上がっていく姿に注目してほしいですね。 盛山:運のみで。なんかダサいなあ…。 リリー:運は大事ですから。 ――強運の持ち主ということで、普段からゲン担ぎしていることは? リリー:毎朝、起きたら太陽を見て、今日もよろしくお願いします、平和に過ごせますようにって、心の中で唱えてますね。もう10年以上前から続けてます。 盛山:ルーティン怖いな! ……え、大丈夫? なんか辛いことある? ――そんなモーニングルーティンから生み出されるリリーさんの強運にあやかる方法はありますか? 会える場所とか…。 盛山:リリーと会える開運スポットね。 リリー:それこそライブとか劇場なら、僕らといつでも会えますので、来ていただきたいですね。あとは東京の麻布十番らへんをうろちょろしてるんで…。 盛山:ほんまにしてるやつやん! 見取り図 リリー、盛山晋太郎からなるお笑いコンビ。『ジョンソン』(TBS系、月曜21:00~22:00)、『ラヴィット!』(TBS系、月~金曜8:00~9:55)の水曜レギュラーのほか、『スタンド・バイ・見取り図』(TBSラジオ、日曜23:00~23:30)などで活動中。 『お笑いアカデミー賞』 ’21年から始まった年に一度の“笑いの祭典”。総合司会を務めるダウンタウンの二人が、各部門において、その年最もお笑い界を盛り上げた芸人の功績を讃える。表彰される部門は「最優秀多忙賞」「最優秀推され芸人賞」「最優秀高額買い物賞」など。 ※『anan』2024年1月17日号より。写真・岩澤高雄(The VOICE) 構成、文・間野加菜代 (by anan編集部) https://ananweb.jp/news/526287/ Source: ananweb

  • 2023.12.27

SNSでも反響大! “じわじわムカつく一言”を200個集めた、たつろう『嫌な男あるある』 | ananweb – マガジンハウス

日常に溢れる“あるある”ネタ動画で注目を集め、YouTubeの登録者数が36万人を突破したお笑い芸人のたつろうさんの『嫌な男あるある』はSNSで反響の大きかったネタを中心に200個収録。うっすら嫌な男のリアルすぎる再現にイラッとしながらも笑ってしまう一冊だ。 じわじわムカつく一言が“あるある”と分かれば、心が救われるはず。 「これまでYouTubeでやってきたネタだけでなく、日常編、会社・バイト編、飲み会編など、シーン別で“なんか引っかかりを感じる言葉”を綴っています。ネタの多くは、自分の体験を再現したもの。『彼氏と深い話できてる?』という言葉は、僕がリアルによく言うフレーズです(笑)。『それ、今じゃなきゃダメ?』や『ねぇ、あの子何もできないよ!』は、昔の辛いバイト時代に言われたことを思い出して、ちょっとヘコみますね(笑)」 注目は、嫌な言葉を放った時の表情やしぐさを自身がモデルとなり、全力で再現していること。 「2日間かけて膨大な量を撮影したんですが、セリフと表情がちゃんとマッチしている自信があります(笑)。素の表情で撮ったおしゃれなグラビアページもあって、“鍵をなくした”とか、そのシチュエーションにハマる言葉が添えられているのもポイント。写真が上がった後にキャッチフレーズみたいに考えたので、まるで写真大喜利状態でしたよ(笑)」 「芸人としてネタを作ることは、自分と向き合うこと」と言うたつろうさん。嫌な男のネタを考えるうちに、自分を客観視する習慣がつき、人の気持ちが分かる人間になったそう。 「家に帰ってシャワーを浴びている時に『今日はちょっと嫌な言い方をしちゃったな』って思い出して、ウワーッてなることがあって。一人反省会した内容がそのままネタに。おかげで空気を読める人間になりました。もちろん人間観察から生まれるネタもあるので、人が放つ言葉に敏感。先輩芸人からは『お前と喋ると、ネタにされそう』って怖がられます(笑)」 身近にいる人を思い浮かべながら読むなど、楽しみ方は十人十色。 「人の言葉に敏感で傷ついてしまう人は、この本を読んで、自分が言われたあの嫌な言葉が、“あるある”だと分かれば、心がちょっと救われるはず」 たつろう『嫌な男あるある じわじわムカつく言葉200』 33歳で又吉直樹さんにネタをホメられたことがきっかけで“あるある”ネタを武器にしてきたというたつろうさんの“嫌な男あるある”を書籍化。ヨシモトブックス 1540円 たつろう 吉本興業所属のお笑い芸人、YouTuber。1984年、富山県生まれ。日常を切り取ったあるあるネタとモノマネが得意。『ザ・細かすぎて伝わらないモノマネ』(フジテレビ系)などで活躍中。 ※『anan』2023年12月27日号より。写真・小笠原真紀(たつろうさん) インタビュー、文・福田恵子 (by anan編集部) https://ananweb.jp/news/523318/ Source: ananweb

  • 2023.12.13

体格ブラザーズ「どんなときも食い続けてゴロゴロして、ジムにも通わず欲望のままに生きる」 | ananweb – マガジンハウス

日曜朝のテレビ画面いっぱいに広がるビッグボディ。ロバートの秋山竜次さんとアルコ&ピースの平子祐希さんが、体格ブラザーズとして自慢の体躯で笑いを生み出している。鍛えたりシェイプアップする代わりに、気の向くままに食べて寝る。そんな二人の体からは、ありのままのボディを全肯定してくれる、ポジティブなパワーが放たれていました。 体格ブラザーズ(ロバート・秋山竜次×アルコ&ピース・平子祐希) ――今回、「バランスバストのつくり方。」特集に合わせて、素晴らしいバストをお持ちの体格ブラザーズのお二人に登場いただきました。 リュウ(秋山竜次):(シガールを葉巻のように指に挟んで)すみません、これ、やりながらでいいですか? ユウ(平子祐希):(ケータリングのおにぎりを手にとって)みなさんもね、食べながらやりましょう。 ――召し上がってください。さっそくですが、お二人はバストを仕上げるために何かされていますか? ユウ:「仕上げる」っていうのは何か作為的な言い回しだね。ちょっと乱暴だよな(おにぎりを食べる)。 リュウ:今、答えが出てるじゃないか。どんなときも食い続けてゴロゴロして、ジムにも通わず欲望のままに生きる。それが良いバストが仕上がる秘訣なのかもしれねぇな。 ユウ:だから、貪りが足りてないよね。バストっていうのは貪りが育むものなんだ。仕上げるとか鍛えるとか、俺らに言わせるとちゃんちゃらおかしいわけよ。 リュウ:バストってのは脂肪も大事だからな。バキバキに鍛えて胸筋をつけるんじゃなく、人間らしい脂肪がある程度乗ってないと。 ――「鍛える」や「痩せる」ではなく、「体格」をポジティブワードとして使われているところにオリジナリティを感じます。「体格ブラザーズ」という名前を手に入れたとき、どう思われましたか? リュウ:自然と引き寄せられたんだろうね。普段は別のグループに属している俺たちがひょんなことから一緒になって、「おぉ、体格似てるなぁ。どういう食生活? 同じじゃないか。年齢? 同じじゃないか。通ってきたカルチャーは? 同じじゃないか。兄弟じゃねぇか!」で、体格ブラザーズ結成さ。そう書けよ。 ――はい。 ユウ:たまたま俺ら二人にそういう名称がついたのであって、これを読んでいる人たちには気づいてほしい。個々に異なっているけれど誰もが体格を持ち合わせて生きていて、何かを貪ってどこかに怠惰があって、必ず共通項がある。なりたいんだったら、お前らも明日から体格ブラザーズであり体格シスターズなんだよ(2つ目のおにぎりを食べる)。 リュウ:これが俺たちのマジの姿なんだ。食いたいがままやってきた二人が出会ったら、メディアさんがそれを映像として映してくれて、そのうち反響が出てきてよ。今じゃ街で「体格ブラザーズだ」って言ってくる人も増えた。不思議なもんだよな。 ユウ:シェイプアップだの筋トレだのがこれだけはやっている中で、言ってみれば反動分子だったんだ。地下で力を蓄えていたのが今こうして地上に出てきて、おたくらがそれをカメラで追っている。体格ブラザーズってのは現象なんだ。時代が生み出した化け物だよ。 リュウ:すごいぜ、このユニットは。 ――お互いの体格で好きなポイントはありますか? リュウ:そりゃああるよ。ユウって、ラグビーをやっていた体がベースなんだよね。その上に脂が乗っかってる。ラグビーをやり続けたんじゃなくて、その後にダラダラした生活を送ったのが全部出てるっつうか。 ユウ:ラグビーをやめ続けたらこうなれるね(サンドイッチを食べる)。 リュウ:「いや、ラグビーやめたなぁ!」って感じ。昔の体が下に透けて見えるのがいいよ。 ユウ:俺は「体格」って漢字を象形文字に戻したらグニャ~ッと曲がっていってリュウの体になるんじゃねぇかなって思ってるよ。昔の中国で漢字を考えた偉い学者さんたちがいるとしたら、リュウのような体の持ち主を描写して「体格」って文字をつくったんだと思う。それぐらいオリジンだよね。 リュウ:言いすぎだよ。ありがとうな。俺は銭湯でおっさんに「体格いいなぁ!」って言われたくて生きているから、「体格」イコールこの体っていうのは嬉しいよ。鍛えている人のことも「体格がいい」って言うけど、やっぱり風格がないとダメなんだ。「格」って文字があるんだから。それってつまり、ほどよく腹が出て脂が乗った恰幅の良さなんだよ。 ――秋山さんの「体モノマネ」のように、芸人さんにとって体格はひとつの武器になると思います。体格と笑いの関係をどう捉えていますか? ユウ:体格の膨らみって表現方法の膨らみでもあるのよ。ガリガリにできること、筋肉質にできること、そのすべてを賄えるのが体格なわけでしょ。だからオールマイティのジョーカーみたいなものだよね。 リュウ:最初っから体格があれば、カメラマンさんになんとか頑張ってもらって細く見せることもできる。捏造はいくらでもできるんだよ。でも痩せているやつを太らすのは嘘くせぇんだ。 ユウ:体の横をパテで埋めてデカくするわけにもいかないだろ。 リュウ:ただ、俺もまだ体格に憧れていない時代はあったよ。「細いラインがモテるんじゃないか」と思って、デビューして数年は着替えるときも腹を極力隠していた。腹なんて見せていじられたくないって思ったさ。ションベンくせぇよな。今は1秒でいいから服を脱がしてほしいよ。 ユウ:昔は青くさかったね。俺も肌の露出は極力控えて雰囲気をつくって、空気感を重んじるコントをつくり続け、その結果あえいであえいで。 リュウ:空気感に憧れて、いつまでもニン(※外見や人柄まで含めた「その人らしさ」のこと)に合ってないことをしてるやつを見ると思うよな。「一発、体見せりゃいいのによ」って。そうするとリミッターがぶっ壊れるから。 ――最後に、読者へのメッセージをお願いします。 リュウ:やっぱり俺たちを見て思ってほしいよね。「あ、体格って活かせるんだ」って。彼氏や旦那さん、お父さんの腹を見て「だらしない体だな」って思っている人もいるかもしれないけど、一つ見方を変えればとてつもない武器になるわけだからな。痩せさせたら「なんだかつまらない」って後悔するときがくるぜ? ユウ:今これを読んでいる細いやつ、鍛えすぎて悩んでるやつ、俺らはすべての人に門戸を開いてる。誰しもが、体格ブラザーズセピアなんだ。君たちの挑戦を、俺たちはいつだって待ってる。 リュウ:腹と腹でぶつかろうじゃねぇか。読者のみなさん、体格に関するお悩み、そして水回りのことは体格ブラザーズに…。 リュウ・ユウ:(同時に)お任せください。/お任せあれ。 リュウ:「ください」で来いよ。それは“勘定奉行”なんだよ。 ユウ:「お任せあれ」は“勘定奉行”の専売特許ではないから。 リュウ:あとお前、取材の間にケータリング何個食った!? 5個!? ユウ:あー、おいしかった。ごちそうさまでした。 体格ブラザーズ 日曜朝の情報番組『シューイチ』のコーナー企画として結成された、ロバートの秋山竜次さんとアルコ&ピースの平子祐希さんによる体格ユニット(番組内での互いの呼び名は「リュウ」と「ユウ」)。食べて寝てお風呂に入って、“体格”を“仕上げ”ていくのがコンセプト。最近は行政とのコラボやアジア進出を狙うなど、体格も活動も幅を広げている。『シューイチ』は毎週日曜7:30~10:25、日本テレビ系で放送中(「体格ブラザーズ」は不定期放送)。 あきやま・りゅうじ(写真左) 1978年生まれ、福岡県出身。お笑いトリオ、ロバートのボケ担当。『キングオブコント2011』王者。ソロとしての活動に「ロバート秋山のクリエイターズ・ファイル」など。自称・市民プール愛好家。 ネックレス¥22,000(マリハ TEL:03・6459・2572) その他はスタイリスト私物 ひらこ・ゆうき(写真右) 1978年生まれ、福島県出身。お笑いコンビ、アルコ&ピースのボケ担当。高校のラグビー部時代は東北選抜に選出され強化指定選手として活躍。愛妻家としても知られる。相方の酒井健太と共にサウナ好き。 ネックレス¥18,700(マリハ) その他はスタイリスト私物 ※『anan』2023年12月13日号より。写真・森山将人(TRIVAL) スタイリスト・鹿野巧真 ヘア&メイク・坂西 透 取材、文・斎藤 岬 撮影協力・BACKGROUNDS FACTORY (by anan編集部) https://ananweb.jp/news/520403/ Source: ananweb

  • 2023.12.03

芸能界随一の鍋好き! ZAZY「読者のみなさんにおすすめしたいのは、キムチ鍋」 | ananweb – マガジンハウス

芸能界随一の鍋好きとして知られるZAZYさんに、ハマったきっかけや魅力、楽しみ方の極意までを教えてもらいました。今すぐ試したくなる作り方のコツやひと手間にも注目! 巷で話題! ZAZYさんが語る、ぽかぽか鍋愛! 大学時代、お酒を飲むことが大好きだったので、運動をしない飲みサーを作ろうという動機から鍋サークルを作りました。そう、順番が逆なんです(笑)。家で鍋をすれば1人1000円とかで結構飲めるし、冬だったのでちょうどええやん、と。でも、鍋サークルを名乗るからにはちゃんとやろうと。レシピ本とかを買って作り始めるうち、あれ、鍋が好きかも? となったんです。 僕はもともとロジックがあるものに興味があって、料理も好き。“鍋のネギは斜めに切るもの”という無意識のうちに刷り込まれていたルールが、繊維の断面積が増えることでスープを吸いやすくなり、ネギ感がまろやかになるからと知って、全てに理由があるんや! と面白くなった。鍋作りに夢中になったのはそれからです。初めてスーパーで鶏ガラを買った日のことも覚えていて。本に「スープの素でも可」と書いてあったけど、大学生で時間もあるからとやってみたら、すごく美味しかった。鶏ガラを処理する作業も楽しくて、いろんな鍋に挑戦するきっかけにもなりました。 最近も、週に3~4回は鍋をしています。逆に、みなさんは自宅で鍋以外の何を食べているんですか? と聞きたい。やっぱり楽ですもん。面倒くさい日は、肉と野菜を1種類ずつ入れるだけでも成立しますからね。今は、レシピは見ず、スーパーをうろうろして、「今日は里芋が安いから入れよう」みたいに決めていく。誰かと食べる時も、「海鮮のさっぱりしたやつ」「鶏が食べたい、こってりがいい」などヒントをもらえたら、それに応じて作れます。 anan読者のみなさんにおすすめしたいのは、生姜やニンニク、豆板醤などの調味料を使い、フライパンで一度しっかりと作った豚キムチを入れるキムチ鍋です。キムチを炒めることで酸味が少しマイルドになって甘みと旨味が増し、豚肉に焦げ目がつくことで香ばしさとコクが生まれて味がボケません。あと、つくねをひき肉から作る時は、ネギの端や白菜の芯、シイタケの軸など鍋に使わない部分をみじん切りにして入れると、彩りがきれいやし、ほら、SDGsにもなりますよ? 今の季節はスープに生姜を入れると温まりますね。思っているよりもたっぷり、がポイント。みじん切りや薄いスライス、すりおろしなど、お好みでどうぞ。 と、いろいろ言いましたけど、鍋はテキトーに作ることをおすすめします。よっぽど変なものを入れない限り、「なんそれ!」と大失敗することはないですから(笑)。実験的にやって、美味しかったら採用、ダメやったらやめる、くらいでいい。トライアンドエラーを繰り返すことも、鍋の醍醐味のひとつやと思います。 ZAZYさんのプライベート鍋ショット! 実際に人にふるまった鍋たち。「白菜やキャベツをギチギチに敷き、上に飾り切りにした野菜やメインの肉を置くときれい。スープをそっと入れると崩れにくいです」 ZAZY’s 楽しい鍋のコツ 【POINT 1】グツグツしすぎないスープの温度が高くなると、お肉類が硬くなったり、野菜から水分が出すぎたりもするので注意してください。グツグツと沸き立っているのは、100°Cで沸騰している状態なので避けること。80°Cくらいにキープする努力を。 【POINT 2】実験的精神でテキトーに作るレシピを忠実に再現する面白さもあるけど、縛られすぎたら新しい鍋や味に出合えない。“この間はシイタケを半分にカットしたから今日は丸ごと1つに”“お豆腐を厚揚げにしよう”など、小さなことからチャレンジを。 【POINT 3】鍋奉行になりすぎない人に美味しい鍋を食べさせようとして、「肉、いま食べて!」と、盛り上がっているトークを遮る鍋奉行は、あんまり好きじゃない。やっぱり鍋は空気感が大事じゃないですか。火力の調整もできるだけ、しれっとやります。 ざずぃー 1988年6月27日生まれ、大阪府出身。紙芝居芸を得意とするピン芸人。ラジオ『ZAZYの週明けにイチャモン』(stand.fm)が月曜22時~配信されている。 ※『anan』2023年12月6日号より。写真・内山めぐみ 取材、文・重信 綾 (by anan編集部) https://ananweb.jp/news/519076/ Source: ananweb

  • 2023.11.27

ロバート秋山「あのガチ感は、他の番組では絶対ない!」 白地図から始まる超絶アナログ番組 | ananweb – マガジンハウス

Google Mapsの検索窓に、行きたい、あるいは探したい場所のキーワードを入れれば、瞬時にその場所が示される。もはやそれが普通の世の中で、わざわざ、しかも白地図に、地元の人におすすめスポットを書き込んでもらい、“地図に書かれたところにしか行けない”というのが、この『秋山ロケの地図』。しかも白地図をショッピングモールに掲示するお知らせは、なんと折り込みチラシで。やれデジタルだ、AIだという社会の真逆をいく、超絶アナログな番組です。 天然のエキストラみたいな人と、町でコントをやりたいんです。 「もともと僕は、地方ロケでは前日にその土地に入り路地を歩き回って、喫茶店でお茶をしたり、洋品店で翌日の衣装を買ったりするのが大好き。だからこの番組、もう楽しくて仕方がないんです。ロケの冒頭、びっしり書き込まれた地図を見る瞬間は、心からワクワクします」 と言うのは、この番組の主役であるロバート秋山さん。良い意味でクセのある冠番組を多数やってきた秋山さんからしても、「かなり変わった番組です」とのこと。 「最初に企画を聞いたときから、“面白そう!”とは思いました。ただ、本当に皆さんが書き込んでくれるのか、という不安もありました。書いてくれないと番組始まりませんし(笑)。でも、1回目は今年の春の単発企画で千葉県の九十九里町にお邪魔したんですが、もうね、初回から最高だったんですよ。地元の人しか知らないディープな場所はもちろん、“気になるので確認してきてくれ”とか、お使いじゃないか、みたいなものもあって。最近すごかったのは、“やめちゃったパートの制服を返し忘れたから、一緒に返しに行ってくれませんか?”って(笑)。あと自分の家の自慢のソファに座りに来てほしい、という中学生とか、とにかくものすごく自由! だからめちゃくちゃ楽しいです」 どの場所に行くかはすべて秋山さんの気分次第。地図を見て、綴られた文章や文字の雰囲気を見て、ピンときたところを訪ねていく。来るか来ないかは、まさに神のみぞ知る、なのが面白い。 「だいたい皆さん、“もしかしたら来るかな、でも来ないよな”的な気持ちなんですよね。で、実際行くと、“どうせ来ねえんだろ?”とか“もう夕方5時過ぎたから来ねえだろ?”みたいな顔だったのが、僕を見ると、“ホントに来るんだ!”って表情になって、ワッと歓迎してくれる。あのガチ感は、他の番組では絶対ないですね」 また秋山さんと住民の方々とのコミュニケーションの中に、リアルさとコントっぽさが奇跡のようなバランスで混在しているのも愉快。 「もともと僕は、地元のおっちゃんとかおばちゃんに話しかけるのが好きで、みんながちょっと警戒するような名物親父みたいな人にも全然行っちゃうタイプなんです。また、基本的にどこでもコントをやりたいので、だからこそこの番組では一般の方々にミニコントをさせたい。でね、やっぱりゴロゴロいるんですよ、町の中には、素晴らしい天然のエキストラが。そういう人を見つけたときはもう、遠慮なしに行きます(笑)」 九十九里はカフェの情報が書かれることが多かった、三崎は改めて大根の町だと思った…など、その土地の姿が浮かび上がるのも面白い、と秋山さん。 「ネットでサラッと検索しただけでは出てこない、面白い場所や人がうじゃうじゃいるんだろうなと、ワクワクしてます。番組の知名度が上がると、書き込まれる情報の種類やテイストが変わるような気もしていて、そのあたりもとても楽しみです」 『秋山ロケの地図』 事前にロケ地に白地図を設置し、住民がおすすめスポットを書き込んだ地図を見ながらロケをする番組。秋山さんは毎回地元中学のジャージを着用。この日は、神奈川県・三崎のロケ帰りだったため、三崎中のジャージ&本物の白地図とともに取材&撮影。毎週火曜23:06~、テレビ東京系で放送中。©テレビ東京 あきやま・りゅうじ 芸人、俳優、お笑いトリオ・ロバートのメンバー。コントや歌ネタ、憑依芸には定評が。YouTube「ロバート秋山のクリエイターズ・ファイル」はNetflixにも進出し人気。来年は大河ドラマにも出演予定。 ※『anan』2023年11月29日号より。写真・内田紘倫(The VOICE) (by anan編集部) https://ananweb.jp/news/517858/ Source: ananweb