アート

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  • 2023.11.28

麻布台ヒルズギャラリー開館記念! オラファー・エリアソンの展覧会が訴えかけるもの | ananweb – マガジンハウス

今月24日に開業する麻布台ヒルズの一角に、麻布台ヒルズギャラリーがオープンする。その開幕を飾るのが注目のアーティスト、オラファー・エリアソンの展覧会だ。 光と水、幾何学形態が描く、自然が秘める美をこの目で。 「本展のねらいは、敷地内にある森JPタワーのオフィスロビーで公開されるパブリックアート、《相互に繋がりあう瞬間が協和する周期》のコンセプトを探求することにあります。ぜひパブリックアートを観賞してからご来館ください」 と森美術館アソシエイト・キュレーターの德山拓一さん。本作は小さな11面体が連なる作品で、リサジュー曲線と呼ばれる数式が導き出す図形を立体にしたもの。環境問題を扱ったテーマで知られるエリアソンだが、幾何学的な形態の研究を長年続け、その集大成ともいえる。会場ではこの作品が生まれたバックグラウンドとして、新作を含む日本初公開の15点が展示される。 エリアソンの名を一躍有名にしたのは、2003年、ロンドンのテート・モダンで発表した大型のインスタレーション《ウェザー・プロジェクト》だ。 「夕焼けを再現した作品で、それ以降も身の回りにある自然現象や光、水などを使い、見る、聞くといった知覚に訴えかける作品を制作しています。非常にシンプルですが、強いインパクトを与えるのが特徴です」 今回も水を使った大規模なインスタレーションや光の反射を用いた作品が展示されるほか、ドローイングマシンを体験できるコーナーも。 「美しさとは人の感覚に直接訴えかけるもので、美しさが人の意識を変えることができると信じている」とは、德山さんが作家にインタビューした際に印象に残った言葉だとか。 「彼の作品は、光はこんなにきれいなんだ、水でこんなに複雑な表現ができるんだと、その本質的な姿を出現させてくれます。そうした個々の気づきを意識の変革につなげるのが素晴らしい。本展もそういう観点から観てもらえれば嬉しいです」 《相互に繋がりあう瞬間が協和する周期》(部分)2023年 展示風景:麻布台ヒルズ森JPタワーオフィスロビー、2023年 撮影:木奥恵三 小さな11面体の特定の面と面をつなぎ合わせることで、リサジュー曲線を描く立体作品。1つでも面がずれると全く異なる形になってしまうとか。 《蛍の生物圏(マグマの流星)》2023年 撮影:Jens Ziehe 3重に重なるガラスの多面体を通過した光の乱反射が七色に変化する。イマーシブル(没入型)な体験ができる美しい作品。 《瞬間の家》2010年 撮影:Christian Uchtmann 展示会場の半分を占める、水を使った大型インスタレーション。自在に形を変えられる水の特性を生かした表現に注目を。 スタジオ・オラファー・エリアソン キッチンでの昼食の様子(2017年) 撮影:Maria del Pilar Garcia Ayensa 会期中、麻布台ヒルズギャラリーカフェでは、ベルリンにあるスタジオ・オラファー・エリアソン キッチンとのコラボレーションメニューを味わえる。 麻布台ヒルズギャラリー開館記念 オラファー・エリアソン展:相互に繋がりあう瞬間が協和する周期 麻布台ヒルズギャラリー 東京都港区虎ノ門5‐8‐1 麻布台ヒルズガーデンプラザA MB 階 11月24日(金)~2024年3月31日(日)10時~19時(火曜~17時、金・土・祝前日~20時。入館は閉館の30分前まで) 1月1日休 一般1800円ほか azabudaihillsgallery@mori.co.jp ※『anan』2023年11月29日号より。取材、文・松本あかね (by anan編集部) https://ananweb.jp/news/517978/ Source: ananweb

  • 2023.11.27

日本は“グラフィックデザイン”が豊富! 文字によるデザインの奥深さを体感する企画展 | ananweb – マガジンハウス

ポスターや商品のパッケージといった、平面の媒体に用いられるグラフィックデザイン。写真やイラスト、文字などを配して、必要な情報を伝達するデザインのことだが、とくに“文字”に注目すると、日本のグラフィックデザインのバリエーションは非常に豊か。漢字、ひらがな、カタカナ、アルファベット、縦組み、横組みと表現方法が多岐にわたり、文字をレイアウトするうえで様々な選択肢があるからだ。 日本の“文字”によるデザインの多様さを体感しよう。 21_21 DESIGN SIGHTで開催される「もじ イメージ Graphic展」は、そんな日本のグラフィックデザインを、文字とデザインの関係からひもとく企画展。近年のグラフィックデザインの歴史を探りながら、とくにパソコン上でデータ制作を行うDTPが主流となった、1990年代以降のデザインにスポットを当てる。展覧会ディレクターを務めるのは、グラフィックデザインに関する著書を手がける編集者の室賀清徳と、グラフィックデザインの研究を行う後藤哲也、グラフィックデザイナーの加藤賢策の3人。 展示は、佐藤可士和、祖父江慎+コズフィッシュ、立花ハジメ、平林奈緒美ほか、国内外の約50組のグラフィックデザイナーやアーティストによるクリエイションが中心となる。ポスターや書籍、看板の実物展示、壁面を使った大型出力展示など、その数250点以上。街で見かけたことがある作品にも出合えるかも。 ディレクターの一人である室賀は、バリエーション豊かな日本の文字について、「図像と自在に融合するレイアウトデザインにもつながっている」と言う。そんな視点を持つと、普段は何気なく見ていたグラフィックデザインの遊び心や奥深さ、多様さを、改めて感じられるはずだ。 大日本タイポ組合 「トイポグラフィ」(2007) BALCOLONY. 「『魔法少女まどかマギカ』1完全生産限定盤 Blu‐ray」(2011) ©MagicaQuartet/Aniplex・Madoka Partners・MBS 寄藤文平 「東京メトロ マナーポスター『家でやろう』」(2008) 大島依提亜 映画「ヒッチコック/トリュフォー」(2016) イラストレーション:和田 誠 投票ポスタープロジェクト 「投票ポスター」(2022・抜粋) 山田和寛 書籍「作字百景 ニュー日本もじデザイン」(2019) もじ イメージ Graphic展 21_21 DESIGN SIGHTギャラリー1&2 東京都港区赤坂9‐7‐6 東京ミッドタウン ミッドタウン・ガーデン 11月23日(木)~2024年3月10日(日)10時~19時(入場は閉館の30分前まで) 火曜(ただし12/26は開館)、12/27~1/3休 一般1400円ほか TEL:03・3475・2121 ※『anan』2023年11月29日号より。文・保手濱奈美 (by anan編集部) https://ananweb.jp/news/517964/ Source: ananweb

  • 2023.11.21

色褪せることのない名作を数多く残した、伝説のデザイナー・倉俣史朗に迫る展覧会 | ananweb – マガジンハウス

1960年代以降のデザイン界で、世界的に高い評価を受けたデザイナー倉俣史朗。彼は当時、一世を風靡した飲食店や服飾店の店舗デザインを手がけ、独創的な家具も発表。その作品は日本以上に、ヨーロッパで広く注目された。しかしキャリアの絶頂期だった’91年に、56歳の若さで、心不全により突如亡くなってしまう。その早すぎる死のため「伝説のデザイナー」とも呼ばれた彼の、作品と人物像に迫る展覧会が始まる。 倉俣史朗のデザイン―記憶のなかの小宇宙 倉俣は、父の勤務先である本郷の理化学研究所内の社宅で9歳まで育つ。当時の理研は研究棟から工場、テニスコートも完備されたひとつの街で、建物内には当時珍しかった洋式トイレや大理石のエントランスホールがあり、実験用のガラス瓶や金属も身近だった。倉俣と聞いてアクリルやガラスなどの素材を思い浮かべる人も多いが、それには幼少時代が大きく影響していると考えられる。 本展では独立前のアパレル会社「三愛」時代の仕事に始まり、後の年代を4パートに区切り、彼の仕事をテーマごとに紹介する。なかには「倉俣史朗の私空間」として、愛蔵の書籍やレコードなども展示。エピローグでは、イメージ・スケッチとあまり公開されてこなかった夢日記や言葉をまとめて紹介し、倉俣史朗のデザインとその神髄を検証する。 デザイン黎明期の日本にあって、なぜ倉俣は色褪せることのない名作をこれほど数多く残せたのだろうか。本展を見れば、その頭の中も覗くことができるかもしれない。 倉俣史朗 イメージスケッチ「ミス・ブランチ」 1980年代 クラマタデザイン事務所蔵 ©Kuramata Design Office 倉俣史朗 スケッチブック「言葉 夢 記憶」より 1980年代 クラマタデザイン事務所蔵 ©Kuramata Design Office 貴重なスケッチ画も。上は〈ミス・ブランチ〉構想中のスケッチ。下は夢の記憶が記されたもの。ポエティックな文章も魅力的。 倉俣史朗《引出しの家具》1967年 富山県美術館蔵 ©Kuramata Design Office椅子か収納かを問う「引出しの家具」シリーズの1作目。 倉俣史朗 ショップ「スパイラル」 1990年 撮影:淺川敏 ©Kuramata Design Office六本木のAXISビルにあったインテリア店もこの内装で有名に。 倉俣史朗《ミス・ブランチ》1988年 富山県美術館蔵 撮影:柳原良平 ©Kuramata Design Office映画『欲望という名の電車』のミス・ブランチへのオマージュとして作った倉俣の代表作。 倉俣史朗のデザイン―記憶のなかの小宇宙 世田谷美術館 1階展示室 東京都世田谷区砧公園1‐2 11月18日(土)~2024年1月28日(日)10時~18時(入場は閉館の30分前まで) 月曜(1/8は開館)12/29~1/3、1/9休 一般1200円ほか TEL:050・5541・8600(ハローダイヤル) ※『anan』2023年11月22日号より。文・山田貴美子 (by anan編集部) https://ananweb.jp/news/516786/ Source: ananweb

  • 2023.11.19

ゴッホは静物画を見るべし! 37歳で没した天才画家の変遷をたどる展覧会 | ananweb – マガジンハウス

東京・新宿のSOMPO美術館で、「ゴッホと静物画―伝統から革新へ」が開かれています。本展では、日本でも人気の高い画家、フィンセント・ファン・ゴッホ(1853~1890)が描いた静物画に焦点をあて、国内外から油彩画が集結。彼が影響を受けた画家たちの作品も見ながら、ゴッホの変遷をたどることができる展覧会です。 静物画を見なければ、ゴッホは語れない! 「ゴッホと静物画―伝統から革新へ」展示室入り口 ※本記事の写真は、プレス内覧会で許可を得て撮影しています。 【女子的アートナビ】vol. 318 本展では、ゴッホの画業のなかでも静物画にフォーカスして、彼の初期作から晩年の大作まで25点の油彩画を紹介。さらに、ヨーロッパにおける静物画の歴史のなかで、ゴッホが影響を受けたドラクロワやマネ、モネなど、著名な画家たちの作品もあわせて展示。出展作品全69点を通して、彼が何をどのように学んでいったのか、画業の変遷をたどることができます。 展覧会を担当されたSOMPO美術館上席学芸員の小林晶子さんは、次のように述べています。 小林さん ゴッホは、当初、人物を描く画家になりたかったので、静物画に対してそれほど興味をもっていませんでした。絵を学ぶ鍛錬のためのものが静物画でした。鍛錬しているうちに自分の芸術を確立し、静物画のなかでも「ひまわり」が自分の代表作であると思うようになりました。本展のキャッチコピーは「静物画を見なければ、ゴッホは語れない」です。ゴッホがどんなふうに鍛錬して、代表作を描くまでに至ったのか、静物画の歴史もあわせてご覧いただけます。 ハーグ時代の初期作からスタート! フィンセント・ファン・ゴッホ《麦わら帽のある静物》1881年 クレラー=ミュラー美術館蔵、オッテルロー © 2023 Collection Kröller-Müller Museum, Otterlo, the Netherlands 最初の章では、まずゴッホが油彩画に取り組み始めたハーグ時代の初期作からスタート。《麦わら帽のある静物》は1881年に描かれたものです。 その前年、27歳のときに、ゴッホは画家になることを決意。ブリュッセルの王立美術アカデミーに通い、その後、オランダ南西部のハーグで、画家マウフェから指導を受けました。 「ゴッホと静物画―伝統から革新へ」展示風景 1章の前半では、17世紀のオランダ絵画もあわせて展示。 ヨーロッパ絵画史のなかで、静物画というジャンルが確立したのは17世紀ごろといわれています。当時、市民階級が豊かになったネーデルランド(現在のオランダ)では、身の回りの事物や工芸品などをリアルに描いた小さな静物画が流行。市民たちは、それらを自宅に飾り楽しんでいました。 静物画について、はじめは油彩を描くための修業としてとらえていたゴッホは、瓶や壺、鳥の巣など伝統的なモチーフを描いていました。 ゴッホ、ドラクロワに学ぶ! 「ゴッホと静物画―伝統から革新へ」展示風景 1章の後半では、19世紀の静物画を展示。ドラクロワやピサロ、ルノワールなどの華やかな作品が並んでいます。 ゴッホは、特にドラクロワ作品の色彩に感銘を受け、弟のテオに手紙で作品や制作姿勢について語っています。ドラクロワは、ゴッホの作品に大きな影響を与えた画家のひとり、といわれています。 1886年、パリに移住したゴッホは、印象派の明るい作品からも影響を受け、初期のころと比べると、色彩も描き方も大きく変化しました。会場に展示されているパリ初期時代の花作品は、驚くほど色彩が鮮やか。ゴッホの画風の変化がよくわかります。 ゴッホ、モンティセリに学ぶ! アドルフ=ジョゼフ・モンティセリ《花瓶の花》1875年頃 クレラー=ミュラー美術館、オッテルロー © 2023 Collection Kröller-Müller Museum, Otterlo, the Netherlands 2章では、花の静物画に焦点を当てて紹介。 ここで注目したいのが、ゴッホと同時代の画家、アドルフ=ジョゼフ・モンティセリ(1824-1886)の作品《花瓶の花》です。彼は、肖像画や静物画などを手がけ、筆跡が残るタッチや絵具を厚塗りする描き方など、当時としては珍しい表現をしていた画家です。ゴッホは、モンティセリの作品を収集し、表現方法や技法も参考にしたといわれています。 モンティセリ作品に似たようなゴッホの絵も、近くに展示されています。ゴッホがモンティセリからどう学んだのか、描き方など比べてみるとおもしろいです。 ゴッホの代表作が登場! フィンセント・ファン・ゴッホ、左:《アイリス》 1890年 ファン・ゴッホ美術館、アムステルダム(フィンセント・ファン・ゴッホ財団)Van Gogh Museum, Amsterdam(Vincent van Gogh Foundation)、右:《ひまわり》 1888年 SOMPO美術館 本展のハイライト、ゴッホの代表作《ひまわり》と《アイリス》は2章で登場! さまざまな画家の作品から影響を受け、静物画を通して修業していたゴッホが、いよいよ自身のスタイルを確立。《ひまわり》は1888年、《アイリス》は1890年に描かれています。 強烈な色彩、荒々しいタッチ、厚塗りの絵具などは、ゴッホの代名詞ともいえる表現法ですが、本展を見ていくと、彼が独自に生み出したのではなく、さまざまな作品から学んでいたことがわかります。 画風を確立したゴッホですが、《ひまわり》を制作した1888年に、画家仲間のゴーギャンと口論して、自分の耳を切り、アルルの病院に入院。その後、サン・レミ・ド・プロヴァンスにある病院で精神科の治療を受けました。《アイリス》を制作した後、1890年の7月に37歳で死去。銃で自らを撃ったと伝わっています。 ゴッホに影響を受けた画家たちの作品も! 「ゴッホと静物画―伝統から革新へ」展示風景 最後の章では、ゴッホ、ポール・ゴーギャン、ポール・セザンヌなど「ポスト印象派」と呼ばれた画家たちの作品や、ゴッホから影響を受けたモーリス・ド・ヴラマンクの作品などを紹介。新しい静物画のスタイルを切り拓いていった画家たちの、自由で革新的な作品を楽しめます。 静物画を通してゴッホの変遷をたどることができる展覧会は、2024年の1月21日まで開催。人気の展覧会なので、ぜひ日時指定予約をしてお出かけください。 Information 会期:~24年1月21日(日)会場:SOMPO美術館時間:10時~18時(ただし11月17日(金)と12月8日(金)は20時まで)※最終入場は閉館30分前まで休館日:月曜日(ただし1月8日は開館)、年末年始(12月28日~1月3日)観覧料:一般 ¥2,000(¥1800)、大学生 ¥1,300(¥1100)※()内は日時指定料金  問い合わせ先:050-5541-8600(ハローダイヤル) https://ananweb.jp/anew/517256/ Source: ananweb

  • 2023.10.24

「世界のムナカタ」の全容を紹介! 版画の可能性を拡大した立役者・棟方志功の大回顧展 | ananweb – マガジンハウス

浮世絵以降、最も愛された版画家「世界のムナカタ」の大回顧展。「生誕120年 棟方志功展 メイキング・オブ・ムナカタ」をご紹介します。 ドキュメンタリー映像に残る、板に額をすりつけるように一心不乱に彫る姿は一度見たら忘れられない。現代を代表する版画家・棟方志功の大回顧展が始まる。故郷・青森、疎開先の富山、芸術活動の中心地・東京と、各地域との関わりを軸に、1956年のヴェネチア・ビエンナーレの大賞受賞作をはじめ、ゴッホに憧れた若き日の油彩画、生涯取り組んだ「倭画(やまとが)」(自作肉筆画の呼称)、名デザイナーの一面が覗く装丁まで「世界のムナカタ」の全容を紹介。 子どもの頃から強度の近視で後に左目を失明。わずかに見える右目を頼りに創作を続けた棟方は、「板の声を聞き、板の生命を彫り起こす」という信念から自作の版画を「板画(はんが)」と称した。版木に残る鋸目(のこぎりめ)を生かした墨色の面、丸刀で彫った白い線というスタイルを確立。公共建築の壁画を手がけたことで浮世絵以来、本のように眺めて楽しむものだった版画の可能性を拡大した立役者とも。ドラマや戯曲の主人公として繰り返し演じられ、愛用の眼鏡や彫刻刀が「ムナカタ・モデル」として販売されるなど本人への注目度も高かったよう。幸福な作家人生の秘密はどこに? 本物の熱量から感じて。 棟方志功 《飛神の柵》(とびがみのさく) 1968年 棟方志功記念館 棟方志功 《ホイットマン詩集抜粋の柵》「Perfections」》 1959年(1961年摺) 棟方志功記念館 棟方志功 《華厳松》 1944年 躅飛山光徳寺 むなかた・しこう 1903年、青森県に生まれる。1928年、油画《雑園》で帝展初入選。1932年以降、版画に道を定め、文士や民藝運動のメンバーと交流を深める。1956年、第28回ヴェネチア・ビエンナーレ国際版画大賞受賞。1970年、文化勲章受章。1975年没。撮影:原田忠茂 生誕120年 棟方志功展 メイキング・オブ・ムナカタ 東京国立近代美術館 1F企画展ギャラリー 東京都千代田区北の丸公園3‐1 開催中~12月3日(日)10時~17時(金・土曜は~20時。入館は閉館の30分前まで) 月曜休 一般1800円ほか TEL:050・5541・8600(ハローダイヤル) ※『anan』2023年10月25日号より。文・松本あかね (by anan編集部) https://ananweb.jp/news/511368/ Source: ananweb

  • 2023.09.24

芳根京子「100%モネの展覧会になっています」国内外の作品が一堂に! | ananweb – マガジンハウス

東京・上野の森美術館で10月20日から「モネ 連作の情景」がはじまります。本展のナビゲーターは、俳優の芳根京子さん。今回、モネゆかりの地フランスを訪れた芳根さんに、モネやアートの魅力について、語っていただきました! 芳根京子さんがナビゲーター! 芳根京子さん 【女子的アートナビ】vol. 311 印象派の巨匠、クロード・モネ(1840-1926)の人生に影響を与えた第1回印象派展が開かれたのは1874年。それから150年の節目を迎えることを記念して開かれる「モネ 連作の情景」では、フランスやアメリカ、ドイツなど世界各地や日本の美術館などからセレクトされた代表作60点以上が展示されます。 本展では、特にモネの「連作絵画」にスポットをあてて紹介。同じ場所やモティーフを異なる時間や季節で描いた「連作」という表現手法は、画家の代名詞にもなっています。有名な〈睡蓮〉や〈積みわら〉をはじめ、ノルマンディー地方の景勝地〈エトルタ〉などの作品も展示される予定。初来日作品もあり、新たなモネの世界を発見できる展覧会になりそうです。 そんな芸術の秋にぴったりの展覧会でナビゲーターを務めるのが、俳優の芳根京子さん。本展の記者発表会に登壇した芳根さんにインタビューも行い、モネやフランス旅のことなど、いろいろお聞きしてきました! 私で大丈夫かな、と… クロード・モネ《睡蓮の池》1918年頃 油彩、カンヴァス 131.0×197.0cm ハッソ・プラットナー・コレクション © Hasso Plattner Collection ――まず、ナビゲーターに就任されたご感想を教えてください。 芳根さん アートはそれほど詳しくないので、私で大丈夫かな、と思いました。でも、母が美大出身なので、母と一緒に美術館に行く機会はこれまで何度もありました。「アートをもっと知りたい」という気持ちはあったので、このお仕事に飛び込ませていただきました。私のようにアートに詳しくないけど興味がある、という方などが、今回の展覧会に足を運ぶきっかけになったらうれしいです。 ――この夏、本展特別番組撮影のためフランスに訪れたそうですね。どんな場所に行かれましたか? 芳根さん モネの故郷であるフランスで、彼の人生をたどる旅をしてきました。モネが見てきた世界、描いてきた景色や作品も見ましたし、後半生を過ごした自宅も訪れました。 ――フランスでご覧になったモネの作品で、印象に残っているものはありますか? 芳根さん インパクトが強かったのは、オランジュリー美術館にあった睡蓮の作品です。360度モネの作品に囲まれるので、ステキでした。また、ずっと見入ってしまった作品は、マルモッタン美術館にあった《印象、日の出》です。本物の景色を見ているような不思議な気持ちになり、ずっと見ていられる感じでした。実際に、モネが見たであろうリアルな日の出もル・アーヴルで見せていただいたのですが、その場所は特に印象的な建物があるわけではなく、きれいな日の出が見やすい場所でした。モネは、そんな日常の自然の景色を魅力的に切り取る力が高かったのだな、と感じました。 まさか私の人生で行けるとは… ――モネは日本好きとしても知られていますが、今回の訪問で日本を感じられる場所はありましたか? 芳根さん モネが後半生に住んでいたジヴェルニーの家を訪問したとき、家の中に浮世絵がたくさん飾られていました。また、庭には日本風の橋がかかっていて、全体的に「和」を感じました。その庭園は、派手ではないけれど美しさがあり、モネは日本のことがお好きだったのだな、と感じました。 ――日本とは遠く離れたフランスで、日本を感じられる庭園をご覧になっていかがでしたか。 芳根さん すごくうれしかったです。モネの庭は、アートについて詳しくない私でも知っているような場所でしたが、まさか私の人生で行けるとは思っていませんでした。そこでは、庭を手入れされている庭師の方ともお話をさせていただいたのですが、高知にある「モネの庭」にも関わっていらっしゃると聞いたので、さっそく高知行きの飛行機を予約しました(笑)。 「モネの黒」を見てみたい クロード・モネ《昼食》1868-69年 油彩、カンヴァス 231.5×151.5cm シュテーデル美術館© Städel Museum, Frankfurt am Main ――今回の展覧会で、注目している作品はありますか? 芳根さん フランスで睡蓮の池を見てきたので、やはり睡蓮の作品です。国内外から集められた睡蓮の絵がまとめて見られるというので、とても楽しみです。また、今回はじめてフランスに行ったので、パリの街並みを描いた作品も見てみたいです。実際にパリを見てから絵を見ると、「そうそう、パリはこんな感じ」と思えそう(笑)。あとは、初来日の《昼食》も楽しみです。モネが黒い色を使うのは珍しいそうなので、「モネの黒」を自分の目で見たいです。 ――モネ作品、どんなところがお好きですか? 芳根さん 光もすばらしいと思いますが、五感で楽しめる絵のような感じがします。実際に、そんなことないのですが、絵から香りがするような気がするのです。また、絵によってそこに流れている空気が違う気がして、体験型みたいな、目だけではない楽しみ方があるなと思いました。 ――展覧会では音声ガイドも担当されます。これから収録があるそうですが、意気込みを教えてください。 芳根さん 音声ガイド収録ははじめてなので、とにかく絵を見ている方のお邪魔にならないよう、寄り添えるものになるよう心掛けたいと思います。またモネにあまり触れたことがない方も、モネの絵を見て音声ガイドを聴いて、「モネ好きだな」と思ってもらえたらうれしいです。実際にフランスに行く前と行った後では、モネに対する思いが本当に違うので、そんな私だから表現できる音声ガイドになればと思います。 モネに親近感 ――モネの人生は平坦ではなく、いろいろあって一流の画家になっていきますが、そんな彼の人生をどう思いますか? 芳根さん モネは、一人前の画家になるために、悩んで葛藤して、いろいろなものを乗り越えてきました。ただの天才ではなく、ちゃんと悩んで前に進んだ人なのだなと思い、同じ人間のような感じがしてホッとしますし、親近感がわきます。あれだけの作品を生み出しているので、自信家であってもおかしくないと思うのですが、そうではなく、人間味があります。目を患いながらも絵を描き続け、傑作を生み出しているというのがすごいです。 ――ちなみに、モネは美食家としても知られていますが、芳根さんがフランスで食べて印象に残っているものはありますか? 芳根さん 毎日食べていたのは生ハムでした。朝からホテルで食べて、昼も夜も食べて(笑)。もともと生ハムは好きでしたけれど、これほど毎日3食全部食べていたのは、本当においしかったからだと思います。全然飽きないのです(笑)。フランスらしいお料理では、ガレットもよかったです。 母に解説してあげたい ――あまりアートに詳しくないと仰っていましたが、今回のお仕事で何か変わりましたか? 芳根さん 今まで、アートは知識がないと楽しめないのかな、と自分の中で勝手にハードルを上げてしまう部分があったのですが、このお仕事をきっかけに母と美術館回りをはじめ、フランスに行く前に、はじめて「一人美術館デビュー」もしました。 ――どの美術館で、デビューされたのですか? 芳根さん ちょうど松岡美術館(東京・港区)で印象派の展覧会が開かれていたので、チャンスだと思って駆け込みました。とてもよかったです。事前に、モネは光に注目するといいと教わったので、その点を意識して見てきました。何かに注目してアートを見るという経験が、これほど楽しいとは思わなかったです。記念にポストカードも買いました。 ――お母様は美大出身ですので、ご一緒に美術館に行かれるときは、お母様が作品解説をしてくれるのですか? 芳根さん 母もそんなに詳しいわけではないのです。きっと、モネに関しては私のほうが詳しいと思います(笑)。母も父も、「モネ 連作の情景」に行きたいといっていて、一回目に行くときは音声ガイドを聴いて、二回目は私を連れて行きたいと話していたので、そのときは隣で解説してあげるね、といいました(笑)。今回、モネのことを集中して学びましたが、とても楽しくて。一気にアートのことをすべて知ろうとすると、範囲が広すぎて難しいと思いますが、美術館にあまりご縁がない方でも、モネは入りやすくて飛び込みやすい世界かなと思います。 ――では、最後に展覧会を楽しみにしている方にメッセージをお願いします。 芳根さん 私もアートは難しいのかな、と思い込んでいたのですが、全然そんなことはなくて、絵を見たときにあふれてくる感情に間違いはないし、否定されることはないと今回のフランス旅で思いました。絵を見ているだけで、パワーやエネルギーがダイレクトに感じられて、4日間のフランス旅でしたが、人生が豊かになった気持ちになりました。今までモネに触れたことがなかった方も、音声ガイドでサポートさせてもらうので、安心して足を運んでいただけたらと思います。今回は、世界中からモネの作品だけが集められた「100%モネ」の展覧会になっていますので、モネが好きな方、美術館やアートが好きな方も、絶対楽しめる展覧会になっていると思います。ぜひ、みなさんもお越しください。 ――いろいろお話しいただき、ありがとうございました! 取材を終えて… キラキラと目を輝かせて、モネやフランス旅のことを楽しそうに語ってくれた芳根さん。ナビゲーターのお仕事をきっかけに、モネやアートに興味をもち、とても多くのことを学ばれて努力しているお姿にも感動しました。芳根さんのモネへの愛が100%詰まったものになりそうな音声ガイドも、聴くのが楽しみです。 なお、芳根さんが出演される「モネ 連作の情景」の特別番組は、11月11日(土)にフジテレビ(関東ローカル)で放送される予定。展覧会とあわせて、こちらもご覧ください。 Information 会期 2023年10月20日(金)〜2024年1月28日(日)会場 上野の森美術館時間 9:00〜17:00 金・土・祝日は〜19:00 ※入館は閉館の30分前まで休館日2023年12月31日(日)、2024年1月1日(月・祝)入館料日時指定予約推奨 平日(月〜金) 一般 ¥2,800/大学・専門学校・高校生 ¥1,600/中学・小学生 ¥1,000 土・日・祝日 一般 ¥3,000/大学・専門学校・高校生 ¥1,800/中学・小学生 ¥1,200 ※会期中は、上野の森美術館チケット窓口にて当日券を販売。混雑時は入場をお待ちいただく場合がございます。 ※本展は大阪に巡回します。【大阪展】 2024年2月10日(土)~2024年5月6日(月・休) 大阪中之島美術館※東京展と大阪展は一部展示作品が異なります。   https://ananweb.jp/anew/505562/ Source: ananweb

  • 2023.09.09

これで盗まれない!? 傘の持ち手に納豆ご飯がベットリ。検証結果を作者に話を聞いた

 日本は治安のいい国のはず。なのに、私はコンビニの傘立てに傘を置き、そのまま持っていかれたことが10回以上あります。 「ビニール傘は天下の回りもの」と考えている人が、きっと多いのでしょうね。でも、ちょっと嫌なんだけど…… […] Source: 女子SPA!

  • 2023.09.05

101歳の現役染色家・柚木沙弥郎の作品展。創作に影響を与えた“仲間”にもフォーカス | ananweb – マガジンハウス

今年で101歳を迎える今もなお、染色家として多くの作品を作り続ける柚木沙弥郎(ゆのき・さみろう)。染色家、工芸家、絵本作家とマルチに活躍し続けてきた彼の作品は、どれも愛らしい。そんな彼の創作を語る上で欠かせないのが、同時代を共に歩んできた仲間たちの存在。『柚木沙弥郎と仲間たち』では、柚木の染色作品を中心に、一緒に切磋琢磨してきた陶芸家・武内晴二郎や舩木研兒(ふなき・けんじ)、工芸家・鈴木繁男らの作品も展示。柚木の師である染色家・芹沢銈介(けいすけ)を中心に結成された染色家の団体「萌木会」の仲間たちも取り上げる。 仲間がいたから極められた、作る楽しみと生きる喜び。 東京帝国大学(現・東京大学)で美術史を学んだ柚木は、倉敷にある大原美術館の売店で目にした芹沢の型染カレンダーに感銘を受け、染色に関心を持つように。日本民藝館の創設者・柳宗悦(むねよし)の紹介で芹沢に弟子入りした柚木は、彼に勧められ静岡県由比の染物屋・正雪紺屋(しょうせつこうや)で住み込みの修業を始める。厳しい修業時代にも交流を重ねたのが陶芸家の武内だ。彼とは初対面の日から急速に親しくなり、生涯の友に。同じく陶芸家の舩木は島根県松江市にある布志名(ふじな)焼舩木窯の5代目で、柚木と親交を深めたひとり。英国の伝統的な技法に倣った舩木の動物文様の作品は、スポイトを使って描かれることでも有名。また柳宗悦唯一の内弟子であった工芸家の鈴木は、柚木に民藝の本意を伝え、それは柚木の創作に大きな影響を与えた。 誰にとっても想いを分かち合える仲間の存在は大きい。柚木はその後、師匠が主宰した「萌木会」の活動にも精力的に取り組むように。萌木会が制作した浴衣は「萌木浴衣」と呼ばれ広く支持を集めた。芹沢は当時人気を博していたテキスタイルデザインに負けるな、とメンバーを叱咤激励したとか。彼らはそんな固い結束力のチームでもあった。 そんな彼らが切磋琢磨して作り上げた作品は、どれも創作を楽しんでいる様子が伝わる名作ばかり。改めて「成長する人の陰に、いいライバルあり」は事実だと納得させられる。 切磋琢磨した仲間たちとの日々。 芹沢に弟子入りする契機となった型染カレンダーに、武内晴二郎や舩木研兒、鈴木繁男の作品も紹介。民藝作家の個性にも注目したい。 《注染水玉文布》柚木沙弥郎 1950年代 510.0×91.0cm(部分)日本民藝館蔵 《黄釉鳥文鉢》舩木研兒 1952年頃 11.5×40.0cm 日本民藝館蔵 生活を彩る柚木作品。 量産化できる注染という技法で作られた柚木の布は、洋服や帯だけでなく服地やカーテン、タペストリーなど様々な用途に用いられた。 写真右《型染爪文帯地》柚木沙弥郎 1991年(部分)日本民藝館蔵 写真左《型染飾布「メキシコ人物」》柚木沙弥郎 1970年代(部分)日本民藝館蔵 協業で広まる、萌木会の活動。 師匠の芹沢が主宰した萌木会は個人ではできない幅広い仕事の場。カレンダーやカードなど布以外の制作も、萌木会として行った。 《沖縄笠団扇文着物》芹沢銈介 1960年頃 日本民藝館蔵 柚木沙弥郎と仲間たち 日本橋髙島屋S.C.本館8階ホール 東京都中央区日本橋2‐4‐1 9月6日(水)~25日(月)10時30分~19時30分(最終日は~18時。入場は閉場の30分前まで) 会期中無休 一般1200円ほか TEL:03・3211・4111(代) 柚木沙弥郎 1922年東京生まれ。染色家。型染による染布、染絵などの作品を制作し、国内外で数多くの個展を開催。絵本の仕事や立体作品、グラフィックの仕事にも取り組む。女子美術大学名誉教授。2021毎日デザイン賞受賞。 ※『anan』2023年9月6日号より。文・山田貴美子 (by anan編集部) https://ananweb.jp/news/502819/ Source: ananweb

  • 2023.05.14

韓国で25万人動員! インスタで大バズりした「写真」が集まるウェス・アンダーソンすぎる展覧会 | ananweb – マガジンハウス

天王洲の寺田倉庫G1ビルで、『ウェス・アンダーソンすぎる風景展 あなたのまわりは旅のヒントにあふれている』が開かれています。本展は、昨年韓国で開催され大ヒットを記録。話題の展覧会の見どころや会場の様子をご紹介します! ソウルで大ヒットした展覧会 『ウェス・アンダーソンすぎる風景展』会場風景 【女子的アートナビ】vol. 295 『ウェス・アンダーソンすぎる風景展』は、2022年に韓国のソウルで開催され、25万人を動員した展覧会《Accidentally Wes Anderson(AWA)》の巡回展です。 Accidentally Wes Andersonとは、アメリカで2017年に立ち上げられたInstagramのアカウント。ニューヨーク在住のコーヴァル夫妻が、自分たちで行ってみたい旅行先をネットで検索して、その場所の画像を投稿しはじめました。 その後、夫妻が自分たちで撮った写真も投稿するようになり、その画像がいかにもウェス・アンダーソン監督風ということで人気を集め、書籍化もされてアメリカで大ヒット。さらに、展覧会も開催されることになりました。 本展では、ウェス・アンダーソン監督自身も「僕が撮りそうな写真だ」とコメントしている美しい写真の数々を、カラフルに色分けされた展示室で楽しむことができます。 ウェス・アンダーソン風とは? 『ウェス・アンダーソンすぎる風景展』会場風景 そもそも、ウェス・アンダーソン風とはどんな写真なのでしょうか。 展覧会を担当したBunkamuraザ・ミュージアム学芸員の岡田由里さんは、次のように解説してくれました。 岡田さん ウェス・アンダーソン監督の作品は、独創的なストーリー展開に加えてビジュアル的にも細かいところまで徹底的にこだわり、つくられていることで知られています。代表作は、『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』や『グランド・ブダペスト・ホテル』。 本展では、そんな監督作品の特徴から、特に、シンメトリー性、ピンクやターコイズなどパステルカラーを多用する点、デコラティブ性の3点に注目して写真作品を展示しています。監督の映画をご覧になったことがない方でも、この3点をおさえて見ていただければ、ウェス・アンダーソンすぎるというのはどういうことか、おわかりいただけると思います。 旅に出たくなる写真がいっぱい! 『ウェス・アンダーソンすぎる風景展』会場風景 本展の副題は、「あなたのまわりは旅のヒントにあふれている」。 会場では、北米やヨーロッパ、アジアなど世界の魅力的な場所をめぐる写真約300点を10のゾーンにわけて紹介され、旅に出たくなる雰囲気にあふれています。 乗り物がテーマとなっている部屋では、トラムやケーブルカー、ミニバス、飛行機、気球など、さまざまな種類の写真があり、また乗り物の窓から見える景色の写真も多くあります。 『ウェス・アンダーソンすぎる風景展』より《ヴィッカース・ヴァイカウント》 例えば、《ヴィッカース・ヴァイカウント》は、ロンドンのガトウィック空港で撮影された飛行機とタラップの写真。ペパーミントグリーンの色彩がポップで、とてもかわいいです。 作品についての解説は、隣のキャプションに記載されているものもあれば、各展示室の入り口にQRコードがあり、それで読み取って解説を見られる作品もあります。歴史的、文化的背景についての解説もあるので、写真を見ながら知的好奇心も刺激されます。 実際に行ってみたくなる写真も多く、旅心をくすぐられる展覧会です。 かわいいグッズもいっぱい! 『ウェス・アンダーソンすぎる風景展』会場風景 最後のミュージアムショップでは、カラフルでかわいいグッズがいっぱい揃っています。韓国で人気のあったグッズを直輸入したものや、東京展オリジナルのグッズもあり、目移りしそう。 また、公式ブック『ウェス・アンダーソンの風景』もショップで購入可能です。 本展は5月26日まで開催。 Information 会期    :~5/26(金) ※休館日なし会場    :寺田倉庫G1ビル(天王洲)開場時間  :11:00~19:00(最終入館18:30) 金・土は20:00まで(最終入館19:30) 5/22~25は 20:00 まで※状況により会期・開館時間等が変更となる場合がございます。観覧料   :一般¥2,000、大学生¥1,500、高校・中学・小学生¥1,000※本展は予約不要。状況により【 オンラインによる事前予約 】が必要となる場合がございます。詳細は展覧会公式ホームページをご確認ください。  https://ananweb.jp/anew/483715/ Source: ananweb

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