コミュニケーション

  • 2024.03.16

話を切り上げたいとき、なんて言う? 会話にまつわるお悩みQ&A5つ | ananweb – マガジンハウス

ラジオでも多くのリスナーのお悩みに寄り添ってきた話のプロ・堀井美香さんが、会話にまつわる様々なお悩みにゆる~く回答! すぐに実践できる魅力度アップ術を伝授します。 言葉のプロが解決! お悩み相談室。 【お悩み1】無言の間が生まれてしまい気まずいです…。 初対面の人など、まだ信頼関係が築けていない人と会話する時、相手が何を考えているのかわからず、何を話せばいいのか迷って無言になってしまうことがあります。沈黙が生まれるとプレッシャーを感じて、余計緊張してしまい、そこから逃げ出したい気分になります。 【Answer 1】間はあっても全く問題なし!「会話の悩みでよく挙がる無言問題。気にされている方がすごく多いようですが、無言の間はただの空白ではなく、本質を突いた言葉が生み出されるために必要なものなので、焦って埋めようとする必要はないと思うんですよね。でもそんなに気になるんだったら、いくつか質問して埋めてみたらいいのでは? しかし初対面の方と初めて会話するシチュエーションの時は、相手に関する本質を突くような質問はできるだけ避けるべき。ふと口にした一言や話題が相手にとって地雷だったら、場の空気が悪くなるだけです。だから「今日は良い天気ですよね」など、当たり障りのない話題から始めるようにしましょう。2~3回質問して、あまり乗り気じゃなさそうに見えたら、その相手は沈黙が気にならない人だったり、何も話さなくても心地いいと感じてくれているかもしれないので、『この無言の時間を楽しもう!』ぐらいの気持ちで、どっしりと構えてみては」 【お悩み2】相手の話にあまり興味が持てません。 せっかく相手がたくさん喋ってくれているのに、自分の専門外の話ばかりでうまく受け答えができず悩んでいます。しっかり聞く意志はあるけれど、相手に申し訳ない気持ちでいっぱいに。こんな時、何か気の利いた一言を言いたいのですが…。 【Answer 2】ワードをリフレインしましょう。「すべての話に興味を持つのはなかなか難しいですよね。こちらの知識不足で、その話に共感したり、会話のキャッチボールができそうになければ、それこそ聴きポジに徹して、相手に気持ちよく話してもらえる雰囲気作りを徹底しましょう。その手段のひとつが、相手の言葉の中から何かワードを切り取って、そのままリフレインすること。たとえば食べ物の話をしていたら、“ラーメン”など相手が話している内容のワードに触れてみると、“あ、ちゃんと聴いてくれてるんだ”と思って機嫌よく話してくれるはず。それが全く興味の持てない内容だとしても、ネタとして蓄積しておくことも大切。テレビだって、すべてがすべて興味を持てるような内容ばかりじゃないですよね。でもふと目に入った情報が、何かの役に立つこともある。それぐらいの感覚で、興味が持てない話もどこかで使えるかも? と思えば、前向きに聴けるのではないでしょうか」 【お悩み3】話を切り上げたい時、失礼じゃない伝え方はありますか? 長話や立ち話が好きなお喋りなママ友に困っています。いったん話し始めるとなかなか終わらないし、話を切るタイミングが難しくて、いつもヘトヘト…。嫌われたくはないので、相手に不快感を与えずに、話をうまく切り上げる方法を教えてください! 【Answer 3】こちらがマイナスを被ることがポイント。「会話の終わりが見えずに、次の予定も迫っている。切り上げたいけれど、なかなか切り上げられない時って結構ありますよね。『すみません、次の予定がありますのでそろそろ失礼します!』など、たとえ申し訳なさそうに謝っても角が立つ気も。だからそんな時は、『ついついさんの話に聞き入っちゃって、もうこんな時間! 次の予定大丈夫ですか?』のように、相手を気遣う言葉で切り上げてみたらいいと思いますよ。『たくさん喋っちゃって、すみません!』『長く聴いていただいて申し訳ないです!』と、こっちが聴きポジに徹していてあまり話していない場合であっても、あえてこちらがマイナスを被って、相手を立てて終わらせるのが、デキる大人のたしなみです。これが自然とできるようになれば、不快感どころか、『この人は気遣いができる人だな。また話を聴いてもらいたい』と、魅力的に思ってもらえるし、好感度も爆上げできるでしょう」 【お悩み4】聞きづらいことを質問する時、どのように聞けばよいか迷います。 アラサーになり友人との会話時に、結婚や子供のこと、仕事のことなどずけずけと踏み込んで聞いていいのかわからず、なかなか切り出せません。なんだか元気がなさそうな気がするけれど、面と向かって相談されたわけではないので、どうすべきか迷っています。 【Answer 4】受け入れる意思表示をしましょう。「これはもう寄り添ってあげるだけでいいんじゃないですかね。大人になると、友人でも言えないこと、言いにくいことがあります。結婚や子供のこと、もちろん仕事についても今後のキャリアなどデリケートな問題ならなおさらです。いろんなことがあって究極に気分が落ちている時って、誰にも言わず、ひとりで悶々と考えたい場合もあると思うんです。でも大切な友人がすごく悩んでいたり凹んでいることがわかったら、放置せず、自分が思っていることを伝えてみるのもありかと。『もし嫌だったら全然答えなくていいけど、何かあった?』と最初にエクスキューズを入れて、相手に断る余白があることを伝えてみるんです。そして『話したくなったら全部受け止めるからいつでも言ってね』と、門戸を開いて、自分の意思を示しましょう。それを伝えるだけでも、相手は心強い仲間の存在に気づき、素の自分を出せたり、弱音を吐きやすくなるでしょう」 【お悩み5】聞かれたくないことを聞かれた時はどうすればいいでしょうか。 会社の上司や、取引先の人の中に、プライベートなことをむやみやたらと聞いてくる人がいます。角が立たないよう、できるかぎり答えたいとは思っているんですが、あまりにもデリカシーに欠けているため、毎回げんなり…。もう会話もしたくないくらいです。 【Answer 5】答えなくて問題なし!「いるんですよね~、こういう無神経な人(笑)。言いたくないことを質問されたら、わざわざ言わなくてよいと思います。それがデリカシーに欠ける質問ならなおのこと! 悲しいことを言うかもしれませんが、地雷ギリギリのラインの質問をわざとして、相手がどんな反応をするのかを見て楽しんでいる人もこの世の中には一定数いる。そんな人のために自分を犠牲にする必要はありません。何か聞かれても一切反応せず、口を閉ざしてOKです。自分という人間を保つため、そして今後の仕事を円滑に進めるために、無言で抵抗するのも、様々な人間と良好な関係を築いていくためのひとつの選択肢だと思いますよ。私も聞かれたくないことを聞かれた時は、『なんでそんなこと聞くんですか?』と質問することもなく、その場の雰囲気を悪くしない程度に『うーん、ちょっとわからないです』と言葉を濁したり、話題を変えたりして、その場をやりすごしています」 堀井美香さん フリーランスアナウンサー。1995年、TBSにアナウンサーとして入社。個性的な先達のアシスタントを長年務めた後、フリーに。著書に『聴きポジのススメ 会話のプロが教える聴く技術』(徳間書店)などがある。 ※『anan』2024年3月20日号より。イラスト・山中玲奈 取材、文・鈴木恵美 (by anan編集部) https://ananweb.jp/news/537907/ Source: ananweb

  • 2024.03.16

堀井美香「“聴きポジ”に立てば、どんな人との会話も楽しめる」 話のプロが教える会話術 | ananweb – マガジンハウス

会話が苦手でも、ちょっとした心構えやテクニックを使えば、相手から魅力的に思ってもらうことができる。そこで話のプロ・堀井美香さんが、実践している会話術を指南。 相手に寄り添う“聴きポジ”を目指そう! 「この人との会話は心地よく感じる」「また会って話したい」、なぜか自然とそう感じさせてくれる人は、誰からも好感を持たれる。フリーランスアナウンサーの堀井美香さんもしかり。永六輔さん、久米宏さんなど名だたる先達のアシスタントを長年にわたって務め、現在もポッドキャスト「OVER THE SUN」で繰り広げられるジェーン・スーさんとの掛け合いに惹きつけられている人が多い。そんな堀井さん曰く「“聴きポジ”に立てば、どんな人との会話も楽しめる」ようになるそう。 「聴きポジとは、聴き手のポジションのこと。会話は、話す人と聴く人がいてはじめて成り立ちます。しかし多くの人は聴き手に徹しきれていません。聴きポジに立てれば、話が盛り上がらずに焦ったり、次に何を話そうかと緊張することもないので、肩の力を抜いて会話そのものを楽しめるようになります。そのためにも表情や声のトーンも意識しながら相手の話をしっかりと聴く姿勢を持ち、あなたを受け入れていますという心地よい空気感を作ることが大切。包容力のある会話を心がければ、スムーズにコミュニケーションがとれて、信頼を得ることもできます」 優秀な聴きポジになるためには、会話の全体像をイメージすることも大切だそう。 「私は会話する時、最初にその目的をやんわりと決めるようにしています。その会話で距離を縮めたいのか、その場の空気が温まればいいのか、自分の中でゴールを定めておくと、会話のズレが生まれにくくなります。そのためにも、可能であれば話す相手に関する情報を予習しておくと役に立ちます。その人に何を聞いて、どんな関係を構築したいのかを決めておけば相手に集中できるので、焦ることも地雷を踏む心配も少なくなります。距離を縮めたい人ほど、情報収集が肝に。もちろん思いがけず突然会話が始まるパターンもあるので、そんな時はその状況を俯瞰して、フラットな視点を持ちましょう。たとえば複数人で会話が始まったら、自分以外のメンバーの立場や状況を把握し、回し役に徹してフォローしながらひとりひとりの言葉を引き出すんです。会話は、量より質。喋る量とそこにいる存在感は決して比例するものではないので、たった一言しか喋らなくとも、その質を高めることで魅力的な人だと思ってもらいやすくなるのではないでしょうか」 堀井流の会話術を身につければ、話し下手な人も、会話で魅了することができる! 【堀井流会話術ルール1】目をしっかり見てニコニコ笑顔で。 会話する時の基本的な姿勢は、目を見ること、そして笑顔を忘れないこと。「昔からよく言われるコミュニケーションマナーです。じーっと見つめなくてもいいので、時折目を合わせながら微笑んだり、相づちを打つことでちゃんと話を聴いているという意思表示になります」 【堀井流会話術ルール2】できるだけ相手のペースに寄せる。 会話は相手と構築していくもの。心地よい空気感を作るために話し方や声の出し方も重要な要素に。「話すスピード、声のボリューム、声の高低をできる範囲でいいので相手に寄せるように意識しましょう。すると相手から波長が合うと感じられ、好印象を与えやすくなります」 堀井美香さん フリーランスアナウンサー。1995年、TBSにアナウンサーとして入社。個性的な先達のアシスタントを長年務めた後、フリーに。著書に『聴きポジのススメ 会話のプロが教える聴く技術』(徳間書店)などがある。 ※『anan』2024年3月20日号より。イラスト・山中玲奈 取材、文・鈴木恵美 (by anan編集部) https://ananweb.jp/news/537893/ Source: ananweb

  • 2024.03.01

あなたの心の声は? 自分の性格タイプに合った会話の受け止め方をアドバイス | ananweb – マガジンハウス

善かれと思ってした言動が裏目に出て怒られたり、相手の意図がわからずモヤモヤしてしまう…そういったコミュニケーションの齟齬が起こるのは、相手と自分の性格タイプ、考え方が違うから。大まかに4つに分類されるという性格タイプを知ろう! 受け止め方を変えれば心に余裕が生まれる!? 会話が噛み合わなかったり、何気ない発言に傷ついたりすると、この人とは「気が合わない」と感じて、距離を置きがち。 「こういった人間関係の悩みのほとんどの原因がコミュニケーションギャップによるもの。自分と相手の感覚が同じとはかぎりません。性格や価値観、世代の違いなどにより齟齬が生じることもあるし、同じ言葉でも人によっては感じ方や受け取り方が異なるということを、まず認識することが大切です」 と話すのは、16年間でのべ12万人のデータを解析し、性格統計学を基にしたコミュニケーション法を体系化した稲場真由美さん。稲場さんによれば、性格は4つのタイプに分類される。そして、自分のタイプを知り、言葉の受け止め方を変えれば、人間関係のストレスは激減する。 「自分の性格や、どんな言動にストレスを感じやすいのか傾向を理解して、受け止め方を変えれば、嫌な思いをすることが少なくなり、心が楽になります」 そこでまずは下のテストで自分の性格タイプをチェック。 稲場さんによると性格タイプは大まかに4つに分類される。タイプによって2コマ目の心の声もこんなに違ってくる。 テスト 下の2つの質問の答えを表に当てはめて、自分のタイプを導き出して。 Q1. 朝に「晩ごはんはカレーだよ」と聞いていましたが、帰ってみるとメニューがハンバーグに変更されていました。あなたはどう感じますか? 【A】「あれ、カレーじゃなかったの」とちょっとがっかり【B】「ハンバーグになったんだ。ふーん」とあまり気にしない Q2. 友達とレストランに来ました。あなたはもう食べたいものは決まっていましたが、そのレストランには「2人で同じメニューを頼まなければならない」という変わったルールがありました。あなたはどうしますか? 【a】相手が食べたいものを聞いて合わせる【b】自分が食べたいものを伝えて相談する Q1【A】Q2【a】…ピース・プランニングQ1【A】Q2【b】…ロジカルQ1【B】Q2【a】…ピース・フレキシブルQ1【B】Q2【b】…ビジョン 診断結果 ピース・プランニング 人を思いやりながら、自ら計画して進めるのが得意。 【性格】責任感が強く、誠実な人。計画性と粘り強さが持ち味。人に喜ばれるなど、誰かの役に立つことで自分の存在意義を見出し、自己肯定感が高まっていくタイプ。責任感が強く基本的には他人軸。また、何かを始める際は、期限とゴールだけでなく、背景や経緯を把握して、目標と計画に沿って進めることが得意。本質を追求する姿勢を大事にし、どんなことにも筋を通したいと思う頑固さがあり、「なぜ?」「何のために」など理由や意義を問う質問が多い。人の話も経緯を最初から知りたいという思いが強い。 【ストレスに感じること】あいまいな指示を受けると、意図が汲み取れず、動けない。責任感が強く、任されたことはしっかりやり遂げたいという思いが強いため、「とりあえずやっておいて」や「任せたよ」など、丸投げの指示を受けるとストレスに。周りに気を遣いすぎて本音を言えず、ひとりでため込んでしまうことも。相手軸ではあるが、融通が利かない頑固な一面があり、筋の通らない話や、理由や経緯がわからない話はストレス。「なぜ?」と尋ねたのに「決まってるから」など、答えてもらえず不満を感じることもしばしば。 ロジカル 自分のペースを守り、納得することが何よりも大事! 【性格】目的を明確にして、しっかりと計画のうえ実行に移すタイプ。自分自身の納得を何よりも重視するタイプ。全体像を理解し、ゴールと期限を明確にして計画的に進みたい性格で、あいまいな指示では動けない。シミュレーションを行い、「できる」と判断できれば、確実に実行に移していくしっかり者でもある。ルーティンワークなど、自分のペース、タイミングで物事をきっちり進めるのが得意。話は結論から聞きたい。自分の努力や成果に対して、具体的に褒めてもらえるとうれしい。 【ストレスに感じること】自分の計画を乱されたり、無駄に感じることを嫌う。自分のペースを大切にする性格ゆえ、急な予定変更や、計画性のない行動、「適当にやっておいて」などといったざっくりとした指示が大の苦手。「今ちょっといい?」と言われるのもストレスに。効率重視というわけではないが、時間、お金、労力などのあらゆる無駄を嫌う傾向が。感情的な言動、適当な発言、要領を得ない会話、結論の見えない長い話はタブー。急かされたり、無駄に自分の時間を削られるとイライラしやすくなる。 ピース・フレキシブル 臨機応変に、相手の気持ちを察して動くことが得意。 【性格】「ありがとう」の言葉が原動力。急な変更ごとにも柔軟に対応。「ピース・プランニング」同様、人に喜ばれたり、人の役に立つことを好み、「ありがとう」の言葉がやる気の原動力に。相手の意見を優先したり、その場の状況に合わせてフレキシブルに物事を進めていくのが得意なので、潤滑油的な役割も多い。目立ちたくないけど、忘れられたくない。癒し系の愛されキャラで、話しやすい安心感を与える半面、言葉や表情から相手の気持ちを必要以上に感じ取るため、気を遣いすぎて疲れきってしまうことも。 【ストレスに感じること】人前で意見を求められたり、何かを選ばされるのが苦手。ひとりで黙々と決められたことをこなすようなルーティンワークは不得手。「みんなで共に進めたい」という思いが強いため、人に迷惑をかける言動、悪口や言い争いを聞くと大きなストレスに。人前で自分の意見を言うことに抵抗があるため、会議などで「さんはどう思う?」「どっちかいいか決めて!」と判断を迫られるのも極度のストレス。また、一生懸命に取り組んだのに、「ありがとう」の言葉がないと、相手への信頼度が下がる傾向が。 ビジョン 変化、混乱に強く、思うがまま行動に移せる自由人。 【性格】自分のひらめきや感性を大切にする天才肌タイプ。直感的なひらめきをもとに、頭の中であれこれ思い描きながら話したり、自ら判断してアクションを起こせる未来志向型の感覚派。一を聞いて十を察する勘の良さがあり、誰の指示を受けずとも可能性があるものに関してとことん追求。予定は変わるものと思っている傾向が強く、完璧な計画にこだわらず、実際に手を動かしながら目標以上の成果を出せる帳尻合わせの天才。影響力のあることや人を好み、オーバーに褒められるとヤル気が出るタイプ。 【ストレスに感じること】束縛を嫌い、あれこれと細かく聞かれるのが苦手。ピンときたら動いてみる感覚派のため、理由を聞かれることが大の苦手。「なぜ、これを選んだの?」と聞かれると否定されたと感じる傾向が。褒められ、任されることで伸びるため、細かい指示や、褒めずにダメ出しされるのもストレス。気が利かない人や、リアクションが薄い人に苦手意識を感じやすい。また話が飛びやすく、展開が早いため、主語を省略する傾向がある。「今、何の話?」と相手からいちいち指摘されることもストレスに。 稲場真由美さん 人間関係研究家。性格統計学の実践支援アプリ「伝え方ラボ」を開発し、個人や法人に対して研修やコンサルティングを行う。著書に『性格が合わないんじゃなくて話がかみ合っていないから』(WAVE出版)など。 ※『anan』2024年3月6日号より。イラスト・ながしまひろみ 取材、文・鈴木恵美 (by anan編集部) https://ananweb.jp/news/535157/ Source: ananweb

  • 2024.02.29

「みんなの前で褒められるのが、気まずい」 20~30代の“仕事の悩み”を臨床心理士が分析 | ananweb – マガジンハウス

さまざまな世代の心の悩みに数多く耳を傾けている臨床心理士の塚越友子さん。いつの時代も20~30代は、人間関係で悩みがちな年代だと言います。 より良い関係は、自然体の“思いやり”から。優しい関係。 「この世代は、会社や社会、友人関係など大勢の人たちと上手くコミュニケーションをとりながら、新しい関係性を築いていくことが求められます。仕事はもちろん、プライベートな友人関係も、いい人間関係があって初めて上手くいくもの。全方向的に人間関係を作るのに忙しいからこそ、人付き合いに関しての悩みやストレスが尽きない世代だと思います」 コロナ禍を経て、人間関係の悩みに変化はあるのだろうか。 「かつては、“こんなことがあって辛い”“こんなことを言われて傷ついた”など、〈起こった事象〉に対しての悩みが多かったんですが、最近は人間関係で何かが〈起こる前〉に、衝突を避けようとする意識が強いのか、起きたトラブルの相談よりも、事前に回避する相談が多い気がします」 その世代の人たちからは、“傷つきたくない”という気持ちをとても強く感じると塚越さん。 「誰かと摩擦が起き、それによって悩むというよりは、“摩擦を起こしてしまったらどうしよう…”と思う気持ちから、相手に踏み込まない人が多い。遠慮は優しさなのかもしれませんが、なかにはその遠巻きな距離感が、“ぬるい人間関係”に感じられる人もいます」 リアル社会で実際に顔を合わせる接触に加え、SNSを通じてのコミュニケーションもある現代。上手くいかないと思ったら、アカウントを削除し人間関係をリセット、という人も多いそう。 「会社にしても友人関係にしても、かつてよりも帰属意識が希薄なのも特徴。なので、今の場所の居心地が悪いなら、そこを去って新たなコミュニティに移動するといった、リセット文化はもはや普通」 “この距離感がベスト”という目安もない今、人と距離を詰めることや、親しくなるというのは、本当に難しいのかも…。 「遠慮をして距離を詰めなければ相手を知ることはできないし、詰めすぎると摩擦が起こる。“本当に”優しい関係とは何なのか、コロナ禍後の私たちが今考えるべき課題の一つだと思います」 anan総研110人に聞いた、人間関係のお悩みって? Q. 今、人間関係に悩んでいますか? 悩んでいる…28%、少し悩んでいる…33%、あまり悩んでいない…22%、悩んでいない…17%「悩んでいる」と答えた人は3割以下と意外に少なかったが、「悩んでいない」という人は2割以下。表面化するほどではないけれど、多くの人が何かしら心にモヤモヤを抱えているという結果に…。 Q. どんなことに悩んでいますか? 1位…仕事関係、2位…家族関係、3位…友人関係1位は仕事関係。リモートでの仕事が増えても、職場の人間関係は永遠の命題なのかも。友人よりも、家族との関係に悩んでいる人が多いのもとても現代的。 お仕事の悩み編 「中途採用で入った、年上の後輩に上手く指導できない」(30歳・サービス業)業界未経験で入った中途採用の男性が、私より3歳上。プライドが高いのか私に教えられるのが不服そうだけれど、引き継がないと仕事が増える一方。周囲にも相談しにくい。 「誘いを断ると、変に思われないか不安になる」(26歳・販売)新人だったこともあって今まではランチ会に参加していたけれど、最近は行きたくなくて断るように。急に断るようになって、変に思われていないか心配。 「チームメンバーが男性だらけで、気を使われている」(31歳・建設)ちょっと愚痴を聞いてほしかっただけなのに、上司に共有されたり、「無理しないで」と私だけ仕事量を減らしてくれたり…心配してくれているのはありがたいけど、正直やりにくい。 「上司に二人きりで食事に誘われるが、断り方がわからない」(29歳・保険)下心があるのかないのかわからないから、無下に断れなくて正直ストレス。他人を呼んだり、候補日を遠くしたり、工夫しているけれどもう限界! 「みんなの前で褒められるのが、気まずい」(29歳・営業)仕事は頑張りたいけれど、あまり目立ちたくない。平和に仕事したいのに、みんなの前で褒められたりすると摩擦が起きそうなのでやめてほしいけれど上司に言えない。 「飲みに行く以外、職場の人との仲の深め方がわからない」(34歳・デザイナー)どうやったら職場の人と仲良くなれるのかわからず、飲みに誘ってしまうけれど、本当は仕事のあとはすぐ家に帰りたい。相手は嫌かもしれないと思うけど、他に方法が思い浮かばない。 「最近、会社の人間関係に悩む人に共通して感じるのが、“人より抜きんでたくないけれど、でもちゃんと頑張っていることは評価してほしい”という思い。今の20~30代はどこか、“目立つのは困る。ほどほどでいたい”という気持ちがあるのかな、と思います」 一方、上司や先輩たちにとって現代は、小さなことでもハラスメントになりうる時代。後輩や部下を前にすると、“厳しく指導をしたら傷つけるのでは…”と、そちらも遠慮しがち。結果、互いに距離を測りかね、前述のように“ぬるい人間関係”になることも多々。 「指導がないぬるい環境は、期待をかけられたくない人には居心地がいいかもしれませんが、成長したい人にとっては物足りない。前述の通りコミュニティに対する帰属意識も薄いので、この世代に転職や起業が多いのは、そんな理由もあるのかもしれません。でも、自分に後輩ができるようになると、今度はどこまで踏み込んでいっていいものか…、という新たな悩みが。いろんな世代が集まっている職場は、人間関係の悩みが尽きない場所なんだと思います」 塚越友子さん 1973年、スイス生まれ。臨床心理士、公認心理師、産業カウンセラー。2008年、東京中央カウンセリングを開業し、悩める人々をサポート。メディア出演、研修講師なども務める あさみみちゃん TikTokで注目を集める、OLもタレント活動も頑張るうさぎの女の子(25歳)。深く考え込みがちな世の中で、“あなたの気持ちを浅くする寄り添いうさぎ”として愛されている。座右の銘は「Don’t deep!」=「深く考えすぎないで」の意味。 ※『anan』2024年3月6日号より。©2021‐2024 Adavito inc (by anan編集部) https://ananweb.jp/news/535105/ Source: ananweb

  • 2024.02.24

「お暇なときに」は絶対NG!【ビジネスマナー】上司に使ってはいけない敬語7選 – 文・能美黎子 | ananweb – マガジンハウス

知らないうちについ使ってしまっていることも多いNG敬語。「知らずに使ってしまって恥をかいた」なんてことは避けたいですよね。特に、上司に対して間違って使ってしまうと、査定の対象になってしまう可能性も…。今回は、今さら聞けないNG敬語について、秘書歴約15年でマナーに詳しい、能美黎子さんが説明します。 上司に対するNG敬語 【元社長秘書のマナー講座】vol. 25 日常的に使うのは問題がなくても、ビジネスで使用するとあまり良い印象を与えない言葉が存在します。そんな言葉を「ビジネスシーンで知らず知らずのうちに使ってしまって恥をかいた」という経験がある方も少なくないのではないでしょうか。 ビジネスシーンで使う敬語は、相手に対する敬意を正しく表現することが大切です。上司と部下の関係性のなかで間違った敬語を使ってしまうと、場合によっては評価が下がってしまう可能性があります。今回は、上司に対する避けた方がいいNG敬語についてご紹介します。春から新社会人になるかたもぜひ参考にしてくださいね。 ビジネス敬語7選 仕事で上司に対して避けたほうがいい「ビジネス敬語7選」をご紹介します。 その1. 「さすがです」 「感銘を受けました」など自分がどう感じたかを言葉で伝えよう 上司に対して、つい「さすがです!」と言いたくなる場面があるかと思います。しかし、「さすが」という言葉には褒める意味があり「評価する」ことになります。評価は、目上の人が目下の人に対して行うのが基本となるため、失礼にあたります。「さんのセンスを見習いたいです」「さんのお客様対応、いつも勉強になります」や「感銘を受けました」「敬服いたしました」など、自分がどう感じたかを別の言葉で伝えるといいでしょう。 その2. 「お暇なときにでも」 正しいビジネス表現は「お手すきの際にお願いいたします」 「暇」という言葉は、受け取り方によっては不快にさせてしまう可能性があるため使用は控えましょう。上司に依頼する際に、「確認をお願いします」「対応願います」と要件のみを伝えるよりも、上司の業務状況や予定に配慮している意思が伝わる「お手すきの際に」という表現を使うのが好ましいです。 その3. 「お客様をお連れしました」 正しいビジネス表現は「お客様がお見えになりました」 「お客様」は、「客」に「お」「様」を付けた丁寧な表現であり、敬意を払う敬語表現です。しかし、「お連れしました」は敬意を払っている相手が「連れてきた相手」に対する敬語になるため間違いです。「お客様がお見えになりました」「お客様をご案内しました」などと表現しましょう。 その4. 「ご一緒します」 正しいビジネス表現は「ご一緒させていただきます」 「ご一緒します」という表現は、単なる丁寧表現であって謙譲語ではないため使用を控えた方が良いでしょう。上司に対する敬意を込めて「ご一緒させていただきます」や「お供させていただきます」と言った表現が好ましいです。 その5. 「私には役不足です」 正しいビジネス表現は「力不足」 「役不足」の意味は、その人の能力に対して与えられた役目が軽すぎることを意味します。その役を務めるには自分の力が不足していることを伝えたい場合は「力不足」が正解です。「私には役不足です」と言ってしまうと、逆の意味になってしまうので要注意です。 その6. 「言い忘れました」 正しいビジネス表現は「失念しておりました」 「失念しておりました」は「忘れていた」の謙譲語となり丁寧で誠実な印象を表現できる言葉です。「申し訳ありません、失念しておりました」などのように、謝罪の言葉と一緒に使いましょう。 その7. 「伺っていますか」 正しいビジネス表現は「お聞きになっていますか」 「伺う」は謙譲語です。自分がへりくだるときに使いますので目上に対しては使えない表現です。この場合は「お聞きになっていますか?」「例の件、ご存知でしょうか」などと使いましょう。「伺う」は「お伺いしてよろしいですか」というように、自分が相手に聞く場合に用いることができます。 おわりに 知らないうちに使っていた言葉があったというかたもいたのではないでしょうか。正しい言葉遣いは、上司とより良い関係を築くために必要不可欠です。上司だけでなくお客様や取引先などに対して、場面に適した言葉選びを心がけましょう。4月から社会人になるというかたは、ビジネス用語を正しく使いこなせるように、事前に確認しておきましょう。 <筆者情報>ライター:能美黎子大学卒業後、新卒にて最大手保険会社にて約7年秘書の経験を経て、ITコンサル企業の社長秘書に転職。その後、数社の社長秘書を経験し秘書歴約15年となる。秘書検定準1級を取得。今までの経験を活かし、接遇や礼儀作法、マナーなど“品格”を大事にした執筆作業を行なっている。 ©孝広 河野/Adobe Stock 文・能美黎子 https://ananweb.jp/anan/534552/ Source: ananweb

  • 2024.02.03

絶対に言ってはいけないNGワードとは?【ビジネスマナー】仕事ができない人の「注意のしかた」 – 文・能美黎子 | ananweb – マガジンハウス

誰かに何かを指摘するとき、相手を傷つけてしまわないか、嫌われてしまわないか、不安になってなかなか伝えられないときはありませんか。特にビジネスで、上司や目上のかたに対しては負い目を感じてしまいますよね。しかし、円滑に仕事を進めるためには、相手に伝えなくてはいけない状況も出てきます。そんなときにどうすれば上手に伝えることができるのでしょうか。今回は、「相手を傷つけない注意のしかた」について、秘書歴約15年でマナーに詳しい、能美黎子さんが紹介します。 相手を傷つけない注意のしかた 【元社長秘書のマナー講座】vol. 22 誰かに何かを指摘するとき、相手を傷つけてしまわないか、嫌われてしまわないか、不安になって言えないと感じている方も多いかと思います。人のミスを指摘するのって難しいですよね。ましてや、目上のかたや上司のミスがあった場合は、なおさら言いにくく、そのまま黙認してしまっていませんか。しかし、円滑に仕事を進めるためには、相手に伝えなくてはいけない状況も出てくるはずです。今回は、ミスに対する相手を傷つけない上手な伝え方をご紹介します。今まで伝え方に悩んでいたかたは、ぜひ参考にしてくださいね。 絶対にNGな伝え方! NG1. 「それは間違っていると思います!」直接的な言葉はNG 絶対にNGな伝え方は、「それは間違っていると思います!」と直接的な言葉で指摘することです。上司に対してだけではありませんが、相手にミスを指摘する際に「それ、間違っていますよ」や「ここはミスです」と決めつけた言い方をすることは避けましょう。はっきりと伝えることは大切ですが、正面から否定をしてしまうと反感を買ってしまう可能性があります。伝えるときは、相手を尊重し思いやりのある言葉でやんわりと伝えるようにしましょう。使えるフレーズは後ほど紹介します。 NG2. 「いつも間違うよね」大げさな表現はNG 人間だれしも間違うことがあります。間違ったことが続いた場合でも「いつも間違いがものすごく多いから気をつけて」などと表現することはNGです。事実であれば必要な表現となる場合もありますが、事実以上に大げさな表現をすれば相手を傷つけるだけでなく、効果的な指摘にはならないため注意しましょう。 NG3. 「他の人は誰も間違っていない」他者と比較するのはNG 人と比較をされると、自分が劣っていると感じてしまいます。他者と比較しながらの指摘は、不要に相手の自信を喪失させるため控えましょう。 NG4. 「間違っていると思わない?」質問にするのはNG 「この内容は絶対に間違っていると思わない?」 などと答えが決まりきっている、もしくは答えを求めていない質問の仕方はやめましょう。どんなに口調を優しくして和らげようと思っていても、相手を不快な気分にさせたり追い詰めてしまうことになります。 NG5. 「これが間違っているから他も間違っている」確認もせず決めつけるのはNG 似たようなミスを犯してしまうことがあるため、ミスが多い場合にまた間違っていると思うこともあるかもしれません。しかし、実際に確認もせず、相手の話を聞かずに決めつけてしまうと、相手は人格まで否定された気持ちになってしまうためやめましょう。 間違いを指摘するときに使えるフレーズ 間違いを指摘する際に使えるフレーズをご紹介します。相手のミスを指摘したい場合のポイントとしては、必ず前置きに「自分の伝え方が悪かった」「自分の間違いかもしれない」などといった謝罪やへりくだった言葉を入れるのがおすすめです。 1.「大変恐縮なのですが」2.「大変申し上げにくいのですが」3.「恐れ多いのですが」4.「大変僭越ですが」5.「私の記憶違いでしたら申し訳ありません」6.「言葉足らずで申し訳ございません」7.「私も気づかなかったのですが」 上司や目上のかたと意見が食い違った場合の対処法 ミスではないけれど、目上のかたや上司と意見や考え方が違ってしまったというシーンもあるかと思います。そんなとき、自分の意見を伝えるかどうか迷いますよね。その場合のポイントは2つです。 1.いったん、上司の意見を受け入れる2.その後に自分の意見を伝える 上司の意見や考えについて一度受け入れ、その後に「そうですね。このような場合はどうでしょうか?」「この場合ですと、こういった意見もあるかもしれません」などと決して最初から否定をせず伝えると、上司も意見を受け入れやすくなります。 おわりに ミスを指摘する際に、相手がたとえ上司や目上のかたであっても、言い方によっては相手を不快にし関係を拗らせててしまう可能性があります。円滑に仕事を進めるためにも、上司との信頼関係を崩さないように、伝え方には注意しましょう。もちろん同僚や後輩に伝える際も同様の気配りができれば素敵ですよね。相手を否定するのではなく、気遣いと思いやりを心がけながら、相手の立場に立って伝えてみてくださいね。 <筆者情報>ライター:能美黎子大学卒業後、新卒にて最大手保険会社にて約7年秘書の経験を経て、ITコンサル企業の社長秘書に転職。その後、数社の社長秘書を経験し秘書歴約15年となる。秘書検定準1級を取得。今までの経験を活かし、接遇や礼儀作法、マナーなど“品格”を大事にした執筆作業を行なっている。 ©wenich/Adobe Stock 文・能美黎子 https://ananweb.jp/anan/530746/ Source: ananweb