スポーツ

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  • 2024.06.09

東江雄斗×部井久アダム勇樹、ハンドボールは「短時間の中で本当にいろいろなことが起こる競技」 | ananweb – マガジンハウス

36年ぶりとなる五輪への自力出場を勝ち取った“彗星JAPAN”。ハンドボールの発展と進化を推し進めるプロチーム・ジークスター東京で活躍する、東江雄斗選手と部井久アダム勇樹選手が語る、競技の“いま”とパリ五輪への想いとは。 東江雄斗×部井久アダム勇樹(ハンドボール/ジークスター東京) ボールが手に吸い付いているかのように自在に操り、対峙する相手選手陣の間をかいくぐって華麗にゴールへ投げ込んでいくハンドボール。“彗星JAPAN”こと男子日本代表は、昨年10月のパリ五輪男子アジア予選で悲願の優勝を果たして36年ぶりの自力での五輪切符を獲得した。共に日本ハンドボールリーグのジークスター東京に所属する東江雄斗選手と部井久アダム勇樹選手は、その代表への選出を有力視されている。 両親も兄もハンドボール選手をしており、物心ついた頃からボールがそばにあった東江選手。小学校の卒業文集には「将来の夢はオリンピック選手になること」と書き、「やめようって思ったこともないし、やめたいと思ったこともない」と言い切る。大学からは“司令塔”と呼ばれるセンターを務め、アジア予選ではキャプテンも務めた。一方の部井久選手は、小学5年生の時に参加した福岡県タレント発掘事業でハンドボールの講師から「君だったら日本代表になれるよ」と言われたことを機に同競技の道へ。高校3年生の時に代表に初選出されて以来7年もの間レフトバックを担当し、時速127kmを誇る日本トップクラスの豪速球ロングシュートは「アダムキャノン」(本人命名)と呼ばれている。自身を高校生の時から知る東江選手は部井久選手にとって、「いわばシェフ」なのだとか。 「雄斗さんは本当に器用なんです。全体のバランスを見て味方を生かしますし自分で攻めもしますし。絶大な信頼を寄せる先輩で、僕は雄斗さんにアシストしてもらいながら気持ちよくプレーをさせてもらっている食材です」(部井久) 対して「いやぁ、もうすごい高級食材で(笑)」と東江選手。 「困った時や大事な局面でのアダムの得点力は非常に重要で、彼が点を取れなかったら確実にうちのチームは負けます。だからこそ自分は周りを含めて彼をどう動かしてやろうかと常に考えている状態。それにアダムも近年は味方を生かすプレーを身に付けてきて、どんどんプレーの幅が広がっている印象がありますね」(東江) ハンドボールの魅力については二人とも口を揃えて「スピーディな展開」と述べている。 「短時間の中で本当にいろいろなことが起こる競技。それに顔以外であれば、正面からどこに触りに行ってもいいスポーツでもあります。僕のように身長が2m近く、体重100kg超えの選手同士がぶつかり合う激しさや、そこを抜けてシュートを打ったり、止めたりする攻防戦もすごく見応えがあると思いますね」(部井久) 「チームスポーツでもあるので、観戦に慣れてきたら応援するチームが仲間とどう協力して相手チームのディフェンスをだましたり、攻撃を仕掛けたりしていってるのかを考えながら観てもらうのも楽しいと思います。パリ五輪への出場を決めたとはいえ、バスケットボールやバレーボールに比べるとまだまだ認知度は低い競技。もっと多くの人に知ってもらうためにもアダムさんのさらなる露出で、多くのファンを会場に呼び込んでもらえたらと思います」(東江) 「いやいや、僕だけじゃ無理です(笑)。でも確かに東京五輪から少しずつ露出の機会は増えてきましたし、リーグも来季からはプロになる予定で、うちのチームもその先駆けとしてほとんどの選手がプロ契約中です。試合もこれまでは質素な感じで演出面に力を入れていない状態でしたけど、ジークスター東京がエンターテインメント性を出すようにしてからは他チームにも同じ動きが出てきました。あと選手としてできることは、やっぱり『代表で結果を出す』ということに尽きます」(部井久) そのためにも目指したいのは、パリ五輪でのベスト8進出。 「キャプテンとしてアジア予選の優勝の瞬間に立ち会えたことは、自分の中でもとても大きなことでした。僕の年齢的にも五輪出場は今回がラストチャンスかなと思っているので、まずは代表メンバーに入ることが目標。その上で司令塔としてほかの選手たちと積極的にコミュニケーションをとりながら予選リーグを突破して、そこからメダル獲得にチャレンジできたらと思っています」(東江) 「自力での五輪出場は自分のハンドボール人生の中でずっと掲げていた目標の一つだったので、決まった瞬間はめちゃくちゃに泣いていたことにも、後で映像を見てやっと気付くくらいに興奮していました。自分は高校生の頃から代表にいて、ベテランの選手とも昔から知っている仲。今は歴でいうと中堅ぐらいになってきているので、代表内では選手同士の架け橋的な役割ができると考えています。プレーヤーとしても新しく就任した監督の考えや自分に求められることをしっかりと理解して、それをコート内でしっかりと表現する。五輪はかなり厳しい戦いになると思いますが、より勝つ確率の高いプレーを選択していけるようにしたいです」(部井久) あがりえ・ゆうと(写真右) 1993年7月6日生まれ、沖縄県出身。身長183cm。センターバック。興南高等学校を卒業後、早稲田大学へ。2013年の全日本学生ハンドボール選手権大会では優秀選手賞を受賞し、’15年は第28回ユニバーシアード競技大会、および同年日本代表にも初選出。日本ハンドボールリーグでは’16~’21年に大同特殊鋼でプレー後、ジークスター東京へ移籍。’23年のアジア予選では代表キャプテンを務めた。 べいぐ・あだむ・ゆうき(写真左) 1999年4月21日生まれ、福岡県出身。身長196cm。レフトバック。パキスタン人の父親、日本人の母親を持つ。博多高等学校へ進学後、2017年7月に高校生初の日本代表に選出される。中央大学へ進学後の’18年にはフランスリーグのセッソン・レンヌ・メトロポールHBと契約して渡欧。大学卒業後はジークスター東京に所属し、昨年春にはAl Jazira(UAE)への約1か月半の期限付き移籍も経験した。 ※『anan』2024年6月12日号より。写真・須田卓馬 スタイリスト・井田正明 ヘア&メイク・伏屋陽子(ESPER) 取材、文・松木智恵 (by anan編集部) https://ananweb.jp/news/552851/ Source: ananweb

  • 2024.03.15

ブーム到来中! バスケットボール天皇杯、琉球と千葉がまたもや決勝で激突! | ananweb – マガジンハウス

歴史あるバスケットボール天皇杯、第99回大会のファイナルで対戦するのは琉球ゴールデンキングスと千葉ジェッツ。奇しくも昨年3月の天皇杯ファイナル、また昨年5月に行われた昨シーズンのBリーグファイナルと同じカードとなった。 日本のバスケブームを牽引する両クラブが決勝で激突! 昨年のワールドカップで日本代表が躍進を遂げたことで、日本にはバスケブームが到来している。そのクラブシーンを牽引するのが琉球と千葉の2チームといえる。 昨年は天皇杯では千葉、Bリーグでは琉球とタイトルを分け合い、今シーズンはいずれも東アジアのクラブ王者を決める国際大会に出場しつつ、天皇杯には準決勝から参戦し、千葉は宇都宮ブレックス、琉球は川崎ブレイブサンダースと、強豪を撃破してファイナルへ駒を進めた。 かつては琉球がディフェンスとリバウンドを軸にしたパワフルなバスケを前面に押し出し、その象徴が大型センターのジャック・クーリーだった。一方で、千葉はスピードと3ポイントシュートのスタイルで強豪へとのし上がり、富樫勇樹がそのバスケを引っ張っていた。 それが今や、両者はスタイルを変化させつつ新たな成長を実現させている。千葉は2年前にジョン・パトリックをヘッドコーチに迎え入れてから内と外のバランスが改善され、安定した戦いを身につけた。富樫が華やかな攻撃の象徴であることは変わらないが、日本代表でも急成長中の金近廉など若手の台頭があり、それに刺激を受けた大ベテランの西村文男が絶好調の活躍を続けるなど、チーム内に好循環が生まれている。 琉球はクーリーが健在なうえに帰化選手のアレックス・カークが加わって盤石のインサイドがさらに強化された。と同時に、戦い方のバリエーションを増やすことでインサイド偏重を是正。ゴール下の強みを押し出しながらも、トランジション(速攻)や3ポイントシュートもこれまで以上に有効に使えるように。富樫にも劣らない精度を誇る岸本隆一の3ポイントシュート、今村佳太のオールラウンドな能力がより効率よく発揮されるようになっている。 バスケがブームになったことで過密日程はより厳しいものになっているが、両チームともファイナルにはすべてを懸けて臨む。さいたまスーパーアリーナのチケットは早々に完売。盛り上がることは間違いない。 ココナッツスリーで違いを生み出すエース。 岸本隆一(きしもと・りゅういち)選手地元出身、bjリーグ時代から琉球一筋でプレーし続ける“チームの顔”。重量級のインサイドが揃う琉球でプレーのテンポを上げ、“ココナッツスリー”の異名を取る3ポイントシュートでオフェンスに違いを生み出す。 バスケ界を盛り上げる167cmの偉大な司令塔。 富樫勇樹(とがし・ゆうき)選手Bリーグ1年目から千葉のエースとなり、167cmと小柄ながらスピードとスキルを駆使してオフェンスを引っ張り、チームをリーグ屈指の強豪へ引き上げた。日本代表でもリーダーシップを発揮して成長し続ける。 第99回天皇杯 全日本バスケットボール選手権大会 ファイナル日時:3月16日(土)15:00~ 会場:さいたまスーパーアリーナNHK Eテレで生中継、バスケットLIVEにてライブ配信 ※『anan』2024年3月20日号より。写真・Sports Press JP/アフロ 長田洋平/アフロスポーツ 文・鈴木健一郎 (by anan編集部) https://ananweb.jp/news/537836/ Source: ananweb

  • 2024.03.11

新大関・琴ノ若は下駄で小学校に通っていた!? 大相撲三月場所の注目力士 | ananweb – マガジンハウス

今まさに開催中の大相撲三月場所。いちばんの注目はなんといっても新大関・琴ノ若! 琴ノ若といえば、父は元関脇・琴ノ若、祖父は元横綱・琴櫻のサラブレッド。生家が相撲部屋のため、2歳のときからまわしをつけ、下駄で小学校に通っていたそう。大関昇進を機に祖父の四股名「琴櫻」を襲名する予定だったけど、今場所だけ、父が成し得なかった「大関・琴ノ若」を叶えるために1場所名前を変えずに土俵に上がることに。優勝すれば、大関・琴ノ若の最初で最後の優勝ということになる。 新大関誕生でさらに盛り上がる大阪場所。優勝の行方は!? 琴ノ若の昇進によって、大関陣が霧島、豊昇龍、貴景勝、琴ノ若の4人になり、1横綱、4大関に。三役陣の注目は、再び関脇に上がった若元春。先場所は横綱、大関を破って10勝を挙げただけに、今場所も活躍が期待される。毎場所注目の小結・阿炎(あび)との親友対決も楽しみだ。 さらに要チェックなのは、先場所、新入幕で11勝を挙げ敢闘賞を受賞した大の里。活躍のあまり、新入幕力士として10年ぶりに横綱との対戦が組まれたことでも話題になった。出世のスピードに髪が伸びるのが追いつかず、現在、幕内で唯一ザンバラ姿だ。番付を一気に上げ、西前頭五枚目でとる今場所は、三役以上との取組もかなり組まれる見込みなので、そこでどんな展開の相撲が見られるか注目される。 また、今場所唯一の新入幕は、先場所十両で優勝した尊富士(たけるふじ)。横綱・照ノ富士と同じ伊勢ヶ濱部屋の24歳で、相撲の名門・鳥取城北高校、日本大学相撲部出身だ。初土俵から所要9場所での新入幕は、年6場所制になった1958年以降の初土俵としては幕下付け出しを除き、1位タイのスピード。部屋には関取が多く、稽古が充実していることもあり、今後さらに成長する姿が見られそう。 ほかにも注目力士が勢揃いの今場所。大阪場所は椅子席でも土俵との距離が近く、熱気をすぐそばで感じられるのも魅力だ。TVやネット観戦の人もぜひ推し力士を見つけて! この力士たちに注目! 大関 琴ノ若腰の重さと冷静な相撲で目指せ横綱!1997年11月19日生まれ。26歳。千葉県出身。佐渡ヶ嶽部屋。2歳で相撲を始め、祖父の元横綱・琴櫻に相撲の基礎を叩きこまれる。相撲大会で獲得した銀メダルを持ち帰った際、祖父に「最後誰かに負けたんだろ。金じゃなきゃダメだ」と言われたエピソードは有名。 前頭 五枚目 大の里ザンバラ髪で上位を倒す! 横綱を期待される23歳。2000年6月7日生まれ。23歳。石川県出身。二所ノ関部屋。大学時代に獲得した学生横綱、アマチュア横綱などの成績が評価され、昨年五月場所、幕下10 枚目格付け出しで初土俵。抜群の体格や素質から将来の横綱を期待される。目標は「誰からも愛される力士」。 関脇 若元春左四つの相撲が光る大波三兄弟の次男。1993年10月5日生まれ。30歳。福島県出身。荒汐部屋。祖父も父も元力士で、兄は幕下・若隆元、弟は十両・若隆景という相撲一家。幼少期は稽古熱心ではなかったがセンスが良く、やれば結果が出る天才肌。「欲を出さない」をモットーに淡々と大関を狙う。 大相撲三月場所日程:開催中~3月24日(日)会場:エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館) ※『anan』2024年3月20日号より。写真・日本相撲協会 文・古屋美枝 (by anan編集部) https://ananweb.jp/news/537849/ Source: ananweb

  • 2023.12.28

侍ジャパンの熱狂と感動をもう一度! 年末年始に注目の“スポーツ番組”7選 | ananweb – マガジンハウス

年末年始はこたつでスポーツ観戦。テレビ担の編集2人が注目のスポーツ番組をセレクトしました。 【12/29~1/3】年末年始注目スポーツ番組 編集S:2023年はWBCに始まり野球の話題が多い一年でした。 編集N:侍ジャパンの戦いは映画も観たけれど、『WBC2023 ザ・ファイナル』は初出し映像や選手インタビューもあるそうだから、あの感動を追体験したいな。 12/31『WBC2023 ザ・ファイナル』 TBS系 17:00~23:45(※17:00~18:00は一部地域を除く)侍ジャパンの熱狂と感動をもう一度!2023年、日本が熱狂したWBCを侍ジャパン公認サポートキャプテンを務めた中居正広と共に振り返る。スタジオには侍ジャパンの選手も登場、未公開シーンとともに試合の裏側を掘り下げる。 編集S:『出川哲朗のプロ野球順位予想2023 答え合わせ 大反省会』は春に放送した予想番組の振り返り。各球団のファン代表は出川さん自ら出演交渉したという豪華なラインナップです。 12/29『出川哲朗のプロ野球順位予想2023 答え合わせ 大反省会』 テレビ東京系14:40~16:00 プロ野球愛にあふれたシーズン反省会。3月放送の今季セパ順位予想番組の反省会。MC出川哲朗(ヤクルトファン)とロッチ中岡(阪神ファン)をはじめ、各球団ファンの芸人たちが参戦。丁々発止のやりとりを楽しめそう。 編集N:ヤクルトファンとして出川さんと一緒に反省しなきゃ…。 編集S:駅伝は冬の朝の風物詩。実は年末にもあるんですよ。『富士山女子駅伝』の注目は拓殖大学の不破聖衣来選手。パリ五輪1万メートル代表入りを狙う存在が、実戦復帰するそう。 12/30『SUZUKI スポーツスペシャル 2023 富士山女子駅伝』 フジテレビ系9:55~12:40 11回目を迎える富士の麓を舞台にした女子駅伝。大学女子駅伝の日本一を決める大会。富士山本宮浅間大社と富士市を結ぶ7区間・43.4kmで全24チームがタスキをつなぐ。霊峰富士の眺めとともに、女王・名城大学の6連覇がなるか、注目だ。 編集N:選手たちの後ろにそびえる富士山も見どころ。大掃除しないで景色に見とれてしまいそう。 編集S:男子の実業団は3連覇を目指すHondaが優勝候補ですが、駒澤大学OBの田澤廉選手が加入したトヨタ自動車も注目です。箱根は昨季大学駅伝三冠の駒澤が今季もすでに二冠と勢いづいていますね。あと、25年目になるという『とんねるずのスポーツ王は俺だ!!』も野球好きの私たちには欠かせない恒例行事です! 1/1『ヤマザキ新春スポーツスペシャル ニューイヤー駅伝2024 第68回全日本実業団駅伝』 TBS系 8:30~14:30長距離界のエースが上州路を走り抜ける。群馬県内7区間・100kmで争われる実業団の駅伝日本一決定戦は41チームが参加。パリ五輪マラソン代表の小山直城選手が所属し3連覇を目指すHonda、前回2位の富士通の争いになるか。 1/2・3『SAPPORO 新春スポーツスペシャル 第100回東京箱根間往復大学駅伝競走』 日本テレビ系 2日7:00~14:05/3日7:00~14:18駒澤一強に歯止めをかけるチームは?東京・大手町~箱根・芦ノ湖を往復。100回目となる記念大会の注目は2年連続学生三大駅伝三冠を狙う駒澤大学。長距離に強い選手が集まる青山学院大学は2年ぶりの総合優勝奪回を狙う。 編集N:だね。W杯で沸いた男子バスケの富樫勇樹選手&河村勇輝選手も登場。Wユウキの活躍も楽しみ 1/2『夢対決2024 とんねるずのスポーツ王は俺だ!! 5時間スペシャル』 テレビ朝日系17:00~23:00 注目のトップアスリートが続々参戦。石橋貴明&木梨憲武が日本が誇るトップアスリートと真剣勝負。バスケ対決ではAKATSUKI JAPANがスーパープレーを連発する。サッカー、野球、ゴルフなども’23年活躍した選手たちが登場。 1/2『第60回全国大学ラグビーフットボール選手権大会』 NHK総合 12:15~16:40国立競技場で行われる準決勝2試合を中継。大学ラグビー日本一を決める大会は三が日に準決勝が。3連覇に向けパワー、技術などで他チームを上回る帝京大学の仕上がり具合に注目。 編集S 福岡県出身、生粋のソフトバンク推し。正月は大学ラグビーも毎年観戦。「今回も帝京が盤石でしょう」 編集N 年末のスポーツ中継では全日本バドミントンと高校バスケのウインターカップも押さえたいところです。 ※『anan』2023年1月3日‐10日合併号より。取材協力・松原孝臣 (by anan編集部) https://ananweb.jp/news/525132/ Source: ananweb

  • 2023.12.08

パリ五輪出場へ向けたハイレベルな勝負に! スケートボードの世界大会が日本初上陸 | ananweb – マガジンハウス

東京オリンピックで日本の選手たちのメダルラッシュに沸き、試合が終われば選手同士が称え合うカルチャーもあって人気を博したスケートボード。その国際大会が日本にやってくる。12月10日~17日、東京・有明コロシアムで開催される「ワールドスケートボードストリート世界選手権2023東京」だ。その名の通り、スケートボードのうち、階段や手すり、スロープなどを再現したコースで行われる「ストリート」が実施される。 トップ200人が集結! 日本初上陸の世界大会。 世界各国を代表する男女約200名が一堂に会する点でも、ハイレベルな勝負が楽しみになるところだが、大会の注目点はもう一つある。この大会がパリオリンピック出場権獲得につながっていることだ。 出場権獲得への道のりは実に2年にわたる。2022年6月から2024年1月までの計6大会を「フェーズ1」とし、その成績をポイント化。ランキング上位の男女各44名が来年2月以降の「フェーズ2」に進出する。そしてフェーズ1とフェーズ2の大会での成績によるランキング上位男女各20名がオリンピック出場権を得る(その他開催国枠等あり)。今大会はそのフェーズ1の5大会目にあたる。 日本勢にとっては、特に重要な意味を持つ大会だ。フェーズ2に進めるのは各国男女各6名まで、オリンピックは1国あたり各3名までだが、女子は1位の西矢椛を筆頭にベスト10に5名、ベスト20まで数えると8名と上位にひしめいている。いくら上位にいても日本勢で6位以内でなければフェーズ2に進めない=パリへの道が断たれてしまうことになる。一方の男子は5位の白井空良をはじめ20位以内に7名。人数もさることながら、東京オリンピック金メダルの堀米雄斗が現在12位で日本勢4番手に位置している。堀米より上位の選手たちは少しでもポイントを稼いでフェーズ2での争いを有利にしたいところだし、堀米は五輪の「3枠」へ向けてここでランキングを上昇させたいだろう。つまり男女ともに、パリへ向けて確実に成績を残しておきたい大会なのだ。 有力選手が数多くいるからこその、激しい国内の代表争いも絡んだ選手たちのパフォーマンスは見逃せない。 白井空良(そら)選手 東京オリンピックでは予選9位で決勝進出を逃した。その悔しさをばねに成長。今大会で目標とする優勝を達成して手ごたえをつかみ、オリンピックでのリベンジを誓う。 堀米雄斗選手 東京オリンピックで金メダルを獲得するなど世界の中心に君臨してきた。オリンピック代表争いでは出遅れたが、ここで巻き返し2度目の大舞台への足がかりをつかみたい。 西矢 椛(もみじ)選手 東京オリンピックでは日本史上最年少となる13歳で金メダル。その後も海外勢としのぎを削りつつ活躍。身長が伸びてもフォームを変えるなど工夫して多彩な技を繰り出す。 「ワールドスケートボードストリート世界選手権2023東京」 日程:12月10日(日)~17日(日) 会場:東京・有明コロシアム 準決勝(16日)、決勝(17日)はテレビ朝日系列で放送予定。 ※『anan』2023年12月13日号より。写真・アフロ 文・松原孝臣 (by anan編集部) https://ananweb.jp/news/520421/ Source: ananweb

  • 2023.10.30

なでしこジャパン、パリ五輪金メダル目指して再出航! 長野風花&宮澤ひなたの決意 | ananweb – マガジンハウス

ベスト8で悔し涙を流したFIFA女子ワールドカップ(W杯)から2か月半。なでしこジャパンが世界の頂点を目指して早くも再出航する。 パリ五輪金メダルへ、なでしこジャパンが早くも再出航。 狙うはパリ五輪での金メダル。その第一関門となるのが、今回のアジア2次予選だ。インド、ウズベキスタン、ベトナムとのリーグ戦を1位突破すると、本大会出場権を懸けた来年2月のアジア最終予選に進むことができる。ここをしっかり通過して未来への扉を開きたい。 近年は男子同様に海外でプレーする選手が急増。世界標準を日常とする意識が高まっている。チームは9月の国際親善試合でアルゼンチンに8‐0と圧勝し、10月には若手中心のメンバーでアジア競技大会連覇を達成するなど期待は高まるばかりだ。 だが、決して楽観視はできない。これまで引いて守りを固めるアジア勢には苦戦するケースも多く、選手たちは「アジアは2次予選から難しい戦いになる」と気を引き締める。 世界で味わった悔しさは世界でしか晴らせない…。パリで最も輝くメダルを手にするために、なでしこジャパンが新たな一歩を踏み出す。 アジアの激しさに対して球際では絶対に負けたくない。 長野風花(リヴァプールFCウィメン) 女子W杯で悔しい気持ちを味わって、もっともっと上にいきたいという気持ちが強くなったので、すぐに五輪を目指して戦える機会があるのは、個人的にはすごくうれしいです。 今のチームはバランスがすごく整っていますし、女子W杯では得点パターンも多くて、本当にいい戦いができたと思っています。ただ、スウェーデンに分析されたことで中盤で優位に立てなかったり、一対一の強さで課題が残ったのも事実。どれだけいいサッカーをしても、結果的に勝てなければ意味がないということを思い知らされました。 正直、アジアは世界で戦うより難しいと感じるところもあります。日本に対して守ってくる国が多いですし、球際もすごくガツガツくる。でも、そこで絶対に負けたくない。アジアの厳しい予選で勝負強さを得ることができたら、自分たちはもっと強くなれる可能性を持っていると思います。パリで最高の結果を残すためにも、今回の2次予選を絶対に勝ち抜いてきます。 ながの・ふうか 1999年3月9日生まれ、東京都出身。160cm、53kg。ピッチの中央で輝く攻守の要。韓国やなでしこ2部など、自らを厳しい環境に置くことで成長してきた向上心も魅力。 チームを勝たせるために“怖い選手”であり続けたい。 宮澤ひなた(マンチェスター・ユナイテッドWFC) 女子W杯は本当に悔しかった。一丸となって戦えるいいチームでしたけど、優勝したスペインにグループステージで勝ちながら、準々決勝でスウェーデンに負けてしまった。でも、そこで勝ちきれないのが、今の実力だと思うんです。 すぐにパリ五輪のアジア2次予選がスタートしますが、あの悔しさが鮮明に残っているからこそ、もう一度世界の頂点に思いを馳せるところは大きいです。そのためには自分が成長しなきゃいけない。何が正解なのかは分からないですが、自分はもっと厳しい環境で戦いたいと考えて、マンチェスター・ユナイテッドへの移籍を決めました。 アジア予選は決して簡単ではないです。体格や戦い方の似たチームが多い中での崩し方、勝つための最善策を試合中に見つけていく必要があります。個人的にはチームを勝たせるために“怖い選手”であり続けたい。しっかり自分自身と向き合って、成長して、パリ行きの第一関門を突破したいと思っています。 みやざわ・ひなた 1999年11月28日生まれ、神奈川県出身。160cm、48kg。抜群のスピードと鋭いドリブル突破でゴールを陥れるアタッカー。FIFA女子W杯では5ゴールで得点王に。 サッカー日本女子代表 パリ五輪アジア2次予選10/2619:00 vs インド10/2921:00 vs ウズベキスタン11/119:00 vs ベトナム 開催場所:全試合、ウズベキスタン・タシケント。※時間は日本時間 ※『anan』2023年11月1日号より。写真・JFA 取材、文・青山知雄 (by anan編集部) https://ananweb.jp/news/512691/ Source: ananweb

  • 2023.10.15

なでしこジャパン、オフショットからW杯を振り返る! “全員で戦う”を象徴するシーンも | ananweb – マガジンハウス

得点を決めて駆けてくる選手を、ベンチ前でサブメンバー全員が待ち構える。勝った喜びも負けた悔しさも、試合中もトレーニング中も、全員の想いは同じ。はじける笑顔と選手たちの距離感からわかるのは、チームが一つだったこと。オフショットも交えて、なでしこジャパンのW杯を振り返る。 7~8月に開催された「FIFA女子ワールドカップ2023」で、ベスト8という結果を残したサッカー日本女子代表。 左から反時計まわりに、猶本 光(三菱重工浦和レッズレディース)、高橋はな(三菱重工浦和レッズレディース)、田中桃子(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)、石川璃音(三菱重工浦和レッズレディース)、藤野あおば(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)、清家貴子(三菱重工浦和レッズレディース)。 分かち合ったものの数だけ、チームは一つに。 決勝トーナメント初戦、ラウンド16のノルウェー代表戦で後半、勝ち越しゴールを決めた清水梨紗(ウェストハム・ユナイテッドFCウィメン)を囲んで喜びを爆発させる選手たち。 グループリーグ第2戦、コスタリカ代表との試合でW杯初ゴールを決めた藤野あおばを、ベンチから飛び出して待ち構える仲間たち。 キックオフ直前、先発の11人はピッチで、サブのメンバーはベンチ前で円陣を組む。“全員で戦う”を象徴するシーン。 グループステージ第2戦、コスタリカ代表に快勝、2連勝でグループステージ突破を決めた。試合後、メンバー全員で。 今回、“GKチーム”の団結、絆も話題に。レギュラーGKは試合に出られない控えの2人の想いも背負って。控えの2人はいつ来るかわからない出番に備えて黙々とトレーニングを積む。左から、山下杏也加(INAC神戸レオネッサ)、西入俊浩GKコーチ、田中桃子、平尾知佳(アルビレックス新潟レディース)。 ラウンド16までの4試合で14得点1失点、素晴らしいサッカーで世界を驚かせた快進撃も、準々決勝でスウェーデン代表に敗れ、夢は道半ばで終わる…。試合後、涙が止まらない植木理子(ウェストハム・ユナイテッドFCウィメン)と藤野あおばを支える、田中桃子と田中美南(INAC神戸レオネッサ)。 猶本光は、試合後、自身のInstagramで「私たちのW杯が終わりました。もっとみんなと上に行きたかった。でも素晴らしい時間をくれたみんなに感謝しています」と投稿。 チームの一体感はオフショットにも。手前から、浜野まいか(チェルシーFCウィメン)、高橋はな、石川璃音、田中桃子とトレーニングパートナーの2人。 ハートマークをカメラに向ける、長野風花(リバプールFCウィメン)と高橋はな。 大会期間中に誕生日を迎えた清家貴子を囲んで。 ©JFA ※『anan』2023年10月18日号より。写真・内田紘倫(The VOICE) ヘア&メイク・yumi 美樹(共にThreePEACE) 取材、文・青山知雄 松原 彩 (by anan編集部) https://ananweb.jp/news/510224/ Source: ananweb

  • 2023.10.15

ベスト8に悔し涙も…なでしこジャパン、W杯は「多くの愛をシェアした大会だった」 | ananweb – マガジンハウス

7~8月に開催された「FIFA女子ワールドカップ2023」で、ベスト8という結果を残したサッカー日本女子代表。快進撃とともに彼女たちが見せたのは、世界一という目標に向けて、チームが一つになった一体感だった。その絆は、なぜ生まれたのか? 大会を通じて、“なでしこジャパン”が全員で共有し、分かち合ったものとは…。 醸成された一体感がチームの大きな武器に。 あこがれていた夢の舞台、みんなで狙うは12年ぶりの世界一。 今夏に行われた「FIFA女子ワールドカップ2023」。開幕前に苦戦を予想する声もあったなでしこジャパンだが、彼女たちはその下馬評を大きく覆していった。 初戦でザンビアに5‐0で大勝し、続くコスタリカ戦も2‐0で勝利。第3戦でスペインに4‐0で圧勝を収めると、ハイレベルな組織力と連動性で一気に優勝候補へと世界的に評価を変えていく。 目を見張ったのは、大会期間中に醸成された一体感だ。ピッチに立った選手はチームメイトを助けるべく走り、ベンチメンバーは出ている選手をサポート。コーチ陣やチームスタッフも一丸となり、全員がピッチ内外でチームのためにできることを考えて献身的な姿勢を見せ続けた。同じ目標を持った仲間と想いを共有できたことが大きな力を生み出した形だ。 だが、チームは決勝トーナメント1回戦でノルウェーを下しながら、続くベスト8でスウェーデンに敗戦。そして大会はグループステージで日本が圧倒したスペインが制した。だからこそ夢破れた準々決勝の結果に悔しさが募る。 「みんなで一つになって戦えた。本当にいいチームだった。このメンバーで優勝したかった」 大会後、選手は口をそろえてこう語っていた。なでしこジャパンの世界一を目指す旅路は、パリ五輪へと続いていく。チーム一丸となって夢をシェアしながら頂点を目指した日々は、チームにとって必ずや未来への糧となるはずだ。 猶本 光(三菱重工浦和レッズレディース) お互いを尊重することで一つのチームになれました。 グループステージ第2戦のコスタリカ戦で先発、W杯初ゴールを決める。若手選手も多かったなか、豊富な経験を活かし、チームのまとめ役としても存在感を発揮した。 「代表ではクラブとは違い、短期間でチームを作り上げる必要があるので、まずは一体感を持つことにフォーカスして挑んだ大会でした。そのためには、お互いの良さや特長を理解し、尊重することが重要だと感じていて。今回のチームでは、選手ミーティングなどを通じて、初戦の前からそれを実現できていたので、喜びも悔しさも、常に全員が同じ感情をシェアできて、一つになれていたと思います。出場時間によっては、モチベーションを保つのが難しい時もあるので、ベンチでも積極的に声をかけるよう意識していました。そこは今までの経験が役立ったと思います。大会後、多くの方から一体感のある良いチームだった、と言ってもらえたことは素直に嬉しかったですが、結果には満足していません。さらにレベルアップしていきたいです」 なおもと・ひかる 1994年3月3日生まれ、福岡県出身。ミッドフィルダー。2010年のFIFA U‐17女子W杯で準優勝に貢献するなど、ユース年代から活躍を続け、29歳にして悲願のW杯初出場を果たす。オフの日も動画でプレーを分析したり、筋トレやボディケアに勤しむ、まさに努力の天才。 石川璃音(三菱重工浦和レッズレディース) 常にポジティブな声かけで、一体感を持って戦えた。 グループステージ初戦のザンビア戦でスタメンに抜擢され、クリーンシートでの勝利に貢献。以降、出場機会はなかったものの、常に笑顔でチームメイトを鼓舞し続けた。 「いつもは緊張するタイプなのですが、初戦のピッチに立った時、自分でも驚くほど落ち着いていて。あえて緊張感を高めたほどです。こんなにも大きな舞台で、変な緊張をせず、大きなミスもなくプレーできたのは、先輩やチームメイトが、常にポジティブな声かけと的確なアドバイスをしてくれたからだと思います。だから私も、どんな状況でも常に明るくポジティブな言葉で盛り上げていこうと心がけていました。試合前、スタメンがピッチで円陣を組むタイミングで、ベンチでも自然に円陣ができていたり、ゴール後は全員で喜び合ったり、一体感を持って戦えていたと思います。出場は1試合でしたが、自分の課題が明確になったので、そこに向き合い、より一層努力して、なでしこジャパンの名に恥じない選手になっていきたいです」 いしかわ・りおん 2003年7月4日生まれ、秋田県出身。ディフェンダー。姉の影響で10歳からサッカーを始め、中・高時代をJFAアカデミー福島で過ごす。対人の強さに定評があり、’22年のFIFA U‐20女子W杯では、チームの主力として準優勝を経験。明るくポジティブなチームの元気印。 高橋はな(三菱重工浦和レッズレディース) みんなに恩返しをしたくて。シェアしたのはチーム愛。 右膝の大怪我を乗り越え、大会直前に代表復帰。ブランクを感じさせないプレーで、グループステージ第3戦のスペイン戦以降、センターバックの一角として奮闘する。 「今回のW杯は、本当に多くの愛をシェアした大会だったと思います。昨年、大きな怪我をしてしまったのですが、リハビリ中も常に多くの仲間が気にかけてくれてとても心強かったですし、絶対に復帰してプレー+αの部分で恩返しをしたいと思っていました。大会前からすでに、仲間からの愛を感じていたし、私からもみんなに愛や元気を伝えたくて、自然と朝の挨拶からハッピー感が出ていたかなと思います。全員が出場できるわけではないなか、本当に一人ひとりがチームのために行動していて、日ごとに愛情や絆が深まるのを感じていましたし、それは応援してくださった方にも伝わっていたら嬉しいです。もちろん課題はありますが、全部が通用しなかったわけではないので、もっと上手く、強く、たくましくなっていきたいです」 たかはし・はな 2000年2月19日生まれ、埼玉県出身。ディフェンダー。’12年に浦和レッズレディースジュニアユースに加入。昨年11月、日本代表のスペイン遠征中に負傷し、全治8か月の診断を受けるも懸命のリハビリを経て復帰。最近は、音楽ユニット「Play.Goose」にハマり中。 藤野あおば(日テレ・東京ヴェルディベレーザ) 伸び伸びやらせてもらえた。だからこそ結果で応えたかった。 19歳の若さで全5試合に出場。W杯日本人最年少ゴールに加えて、ベスト16のノルウェー戦で宮澤ひなたのゴールをアシストをするなど、攻撃陣の中軸として活躍した。 「チーム最年少ということもあって、『どんどん積極的に仕掛けていいよ!』って伸び伸びプレーさせてもらいました。最初は自分の結果にこだわって、積極的な突破からゴールを決めることもできた。でも、一つになっていくチームを見て、もっとみんなのためにプレーしたいと思うようになっていったんです。ノルウェー戦でのスルーパスは、そういう想いが表れたのかもしれません。負けてしまったスウェーデン戦、試合終盤のチャンスで直接FKをバーに当ててしまって…。重要な場面で蹴らせてもらえたのに決められなくて本当に悔しいし、みんなに引っ張ってもらったからこそ結果で応えたかった。試合後は涙が止まりませんでした。この悔しさを糧に絶対に強くなりたい。チームを勝たせられる選手になりたい。そう心に誓いました」 ふじの・あおば 2004年1月27日生まれ、東京都出身。フォワード。十文字高から日テレ・東京ヴェルディベレーザへ。果敢な仕掛けを武器に、’22年のFIFA U‐20女子W杯準優勝に貢献。本大会前にはFIFA公式サイトで“超新星”として紹介され、コスタリカ戦では19歳180日で初ゴールも記録。 清家貴子(三菱重工浦和レッズレディース) それぞれの想いを胸に、どんどん結束力が高まって。 グループステージ初戦のザンビア戦、続くコスタリカ戦、準々決勝のスウェーデン戦の3試合に後半途中から出場。スピードを活かし、常にチームの勝利のために走り続けた。 「短い出場時間でも100%の力をチームに還元できるよう、ピッチに立った時、どんなプレーができるかを常にイメージしながら準備していました。今回、出場時間にかかわらず、メンバー全員が同じ感覚で挑めた大会だったのでは、と感じています。その理由の一つが、試合前日の選手ミーティング。毎回、熊谷(紗希)キャプテンが指名した何人かの選手がひと言話す場があって。そこでみんなの想いや考えを共有できたことで、よりチームとしての結束力が高まったと思います。回を重ねるごとに、自発的に話す選手も増えてきて、それぞれの想いを聞いて感極まって涙を流す選手もいたほどです。ミーティングが、苦しい時の自分の大きな支えになりました。次にチャンスをもらった時のために、もっともっとできることを増やしていきたいです」 せいけ・きこ 1996年8月8日生まれ、東京都出身。ミッドフィルダー。浦和レッズレディースユース出身。抜群のスピードを活かしたドリブル突破が持ち味で、複数のポジションで高い能力を発揮。大好きなコーヒーを飲みながら、YouTubeで東海オンエアを見ることが最近の癒し。 田中桃子(日テレ・東京ヴェルディベレーザ) ピッチ外でチームのためにできることを考え続けました。 本大会での出場機会はなかったものの、ピッチ外でのモチベーションビデオ制作などでもチームを盛り上げた。 「試合には出られませんでしたが、GKチームは3人でゴールを守るという気持ちで戦えたと思います。それに、試合前日のミーティングでみんなの言葉を聞いて、本当に同じ気持ちで世界一を目指しているんだと共感しました。初戦前日にヤマさん(山下杏也加)が『みんなで円陣を組もう!』って提案したんです。それが定番になって、お互いを信じて全員で前へ進んでいる感覚がありました。その中で自分に何ができるかを考えて、決勝トーナメントに向けて同じGKの(平尾)知佳さんと二人で『モチベーションビデオを作ろう』って話になったんです。私は写真を集め、知佳さんが編集を担当しました。一緒に戦おうという気持ちをみんなに伝えることができたのは大きかった。自分も日本の女子サッカーもここからが勝負。今度はピッチで貢献できるように進化していきたいと思っています」 たなか・ももこ 2000年3月17日生まれ、長野県出身。ゴールキーパー。育成時代から日テレ・東京ヴェルディベレーザで育ち、大和シルフィードへの2年間の武者修行で成長。的確な指示とセービングを武器に守護神として活躍する。’16年のFIFA U‐17女子W杯準優勝。趣味はベーグル作り。 ※『anan』2023年10月18日号より。写真・内田紘倫(The VOICE) ヘア&メイク・yumi 美樹(共にThreePEACE) 取材、文・青山知雄 松原 彩 (by anan編集部) https://ananweb.jp/news/510213/ Source: ananweb

  • 2023.10.04

バレーボール男子日本代表主将・石川祐希「海外では主張ができないと生き残っていけない」 | ananweb – マガジンハウス

五輪切符を得られるのは8か国中わずか2か国のみという熾烈な戦い。「FIVBパリ五輪予選/ワールドカップバレー2023」に、今まさに挑んでいる、バレーボール男子日本代表(龍神NIPPON)の主将・石川祐希選手のインタビューをお届けします。 石川祐希選手 大学在学中にイタリア・セリエAでのキャリアをスタートし、今季で9シーズン目を迎える石川祐希選手。世界最高峰のリーグで日本人選手としてゼロから信頼と評価を勝ち取ることができたのは、プレーだけでなく、コミュニケーション能力も高めていけたから。 「海外では主張ができないと、自分のせいにされることもあるので、そういうところでも戦えないと生き残っていけないんです。当然言葉を話せないといけないし、受け身では厳しい。日本だと空気感で察してくれるけど、海外では言わないと伝わらないので」 経験を重ねるにつれてコミュニケーションのとり方も変化し、今ではリーダーとして周囲に指示を出す姿が当たり前に。 「こちらから指示を出して、チームメイトをコントロールしたほうがやりやすいと気づいて。強く言っても、めっちゃ考えているよと示せば信頼関係も生まれます」 培われたキャプテンシーは日本代表でも発揮されている。特に勝負どころでは1段ギアを上げたプレーで得点を奪い、背中から立ち上る「俺がチームを勝たせるんだ」という熱気に周りは引っ張られる。五輪切符のかかるワールドカップ終盤戦、頼れる主将がきっと日本をパリ五輪へ導いてくれる。 FIVBパリ五輪予選/ワールドカップバレー2023(日本ラウンド)10/4(水)日本 vs トルコ10/6(金)日本 vs セルビア10/7(土)日本 vs スロベニア10/8(日)日本 vs アメリカ開催国フランスを除く世界ランキング上位24か国のうち、8か国が参加し、9/30から開催中。総当たり戦を行い、上位2か国がパリ五輪への出場権を獲得する。 Yuki Ishikawa 1995年12月11日生まれ、愛知県出身。192cm、84kg。アウトサイドヒッター。中央大学時代からイタリア・セリエAでプレーし、昨季はミラノを初のベスト4に導いた。日本代表では2021年から主将。 ニット¥134,200(ダンヒル TEL:0800・000・0835) ※『anan』2023年10月11日号より。写真・森山将人(TRIVAL) スタイリスト・藤長祥平 ヘア&メイク・TOYO(BELLO) インタビュー 、文・米虫紀子 (by anan編集部) https://ananweb.jp/news/508508/ Source: ananweb

  • 2023.09.28

パリ五輪の切符を獲得するために! 史上最強の呼び声も高い、バレーボール男子日本代表 | ananweb – マガジンハウス

今年6~7月に開催されたバレーボールの国際大会・ネーションズリーグで、男子日本代表は3位となり、主要な世界大会では実に46年ぶりとなるメダルを獲得した。東京五輪で29年ぶりの準々決勝進出、昨年のネーションズリーグで5位と、着実に世界のトップに近づいていたが、今年ついにメダルに手が届いた。 それでも大会後、石川祐希主将は「ネーションズリーグが今季の僕たちの一番の目標ではない。まだ先がある」と気を引き締めた。今年最大のミッションは、五輪予選でパリ五輪の切符を獲得することだから。 五輪予選は世界3か所で行われ、日本ラウンドには世界ランキング2位のアメリカや欧州の強豪スロベニア、セルビアなど8か国が集まり、出場権を与えられるのは上位2か国のみ。ランキング5位の日本といえど厳しい戦いになる。今回出場権を得られなかった場合も来年6月の世界ランキングにより出場できる可能性はあるが、パリでのメダル獲得を狙う日本は、今年出場権を獲得し、万全の準備を整え五輪に臨みたい。 今の日本代表はタレント揃いで史上最強の呼び声も高い。中心は主将でエースの石川。ネーションズリーグでは全選手中トップの275得点を挙げ、特にファイナルラウンドでの勝負強さとキャプテンシーが光った。その対角に入る22歳、髙橋藍も成長著しい。得意の守備に加え、攻撃力も向上し、ネーションズリーグでは石川に次ぐ得点源に。 オポジットの西田有志は不調に苦しんだが、8月のアジア選手権で復活。五輪予選では本来の爆発力を発揮してくれるはず。もう一人のオポジット・宮浦健人も海外リーグを経験してスケールアップし、頼れる存在になった。かつてない高さを備えるミドルブロッカー陣の得点力も年々アップ。その攻撃陣を操るセッターの関田誠大や、守備の要・山本智大は世界トップレベルの実力者だ。 結果を求められる五輪予選だが、「日本のバレーはすごくディフェンスが良くて、ボールがつながるというところが魅力だと思いますし、攻守どちらも精度が高く、迫力あるスパイクも打てる。見てもらう方々にすごく楽しんでもらえると思います」と髙橋は言う。強く、面白いバレーで、五輪切符を獲りにいく。 日本を世界レベルに引き上げた絶対的エース&イタリア経験を糧に急成長。日本に欠かせない22歳 写真左・石川祐希選手(パワーバレー・ミラノ)大学在学中から世界最高峰のイタリア・セリエAでキャリアを重ね、世界トップレベルのアウトサイドヒッターに成長。抜群のキャプテンシーで日本を牽引する主将。 写真右・髙橋 藍選手(日本体育大学)持ち前の守備力を武器に19歳で東京五輪に出場。その後イタリア・セリエAでプレーし攻撃力、経験値を磨き存在感を増した、成長著しい若きエース。 多彩な攻撃陣の力を最大限に引き出す絶対的司令塔 関田誠大選手(ジェイテクトSTINGS)相手を鋭く観察しながらクイックを大胆に使う巧みなトスワークは秀逸。正確なトスでスパイカーを生かし、勝利に導く司令塔。 鉄壁の守備で支える日本の守護神 山本智大選手(パナソニックパンサーズ)海外勢の強烈なスパイクもことごとく拾い、ネーションズリーグではベストディガーに輝いたリベロ。愛嬌あふれる表情にも注目。 FIVBパリ五輪予選/ワールドカップバレー 2023 男子大会日程:9月30日(土)~10月8日(日)会場:国立代々木競技場 第一体育館参加チーム:日本、アメリカ、スロベニア、セルビア、トルコ、チュニジア、エジプト、フィンランドフジテレビで日本戦全7試合を地上波独占生中継 ※『anan』2023年10月4日号より。写真・Getty Images 取材、文・米虫紀子 (by anan編集部) https://ananweb.jp/news/507357/ Source: ananweb

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