タレント

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  • 2023.10.14

磯村勇斗「あんな猛獣は大変だと思う (笑) 」 『きのう何食べた?』で愛されキャラに! | ananweb – マガジンハウス

料理上手な弁護士のシロさん(西島秀俊)とその恋人で美容師のケンジ(内野聖陽)の日常を描く『きのう何食べた?』。その待望のseason2の放送が始まったばかり。磯村勇斗さんが演じるジルベールこと井上航は、パートナーの大ちゃん(山本耕史)やシロさん&ケンジを振り回す毒舌キャラにもかかわらず、愛されキャラとして大人気。 多くの人に愛されるジルベールに出合え、とても大切な作品になりました。 「普段、隠してしまっている本音の部分を航は思ったまま言えるところが、見ていて気持ちいいんですかね。わがままなところが母性本能をくすぐって面倒を見たいと思わせるというのもあるのかなと思います。僕は、あんな猛獣は大変だと思うんですけどね(笑)。ただ、棘のある言葉こそが、航にとっては実は喜びの表現で。美味しそうな表情をしたいのにむすっとしなければいけなくて、食事シーンでは毎回悩んでいますが、そのツンツンしたところが、やっと可愛いと思えるようになってきました。season2ではより意地悪になりつつ(笑)、居場所が見つかって、だいぶ大人に。ジルベールと家族の話も描かれますし、4人でいることがどれだけ大切なのか、より深く感じてもらえるはず」 久しぶりに芸達者の4人が揃った現場は、親戚がお正月に集まったかのような温かい空気だったそう。 「本当に不思議なんですが、自然と役に戻っていけたんですよね。4人でお芝居してすぐに『何食べ』のパズルが揃った感覚があったんです。内野さんと山本さんは、どちらかというと“動”で、西島さんは“静”のお芝居。今回、初めて西島さんと2人だけの芝居があり、互いに少し照れながら、また違った『何食べ』の現場を感じられました。それはお弁当を食べるシーンだったんですけど、本番で『航は自分で割り箸を割らないよな』とふと思い、『割って!』と言ったり。山本さんとのシーンは、同じということがないんですよ。朝から晩まで体力も使って芝居するので、運動しているみたいで。最後はおかしなテンションになりながら掛け合っていました(笑)。以前は、内野さん含め3人についていくのに一生懸命でしたが、今回はディスカッションで提案をさせてもらい、先輩方が受け入れてもくれ、より絆が深まりました」 メインキャラクターの4人が同性愛者という設定の本作。season1が放送されてからの約5年で、日本でもセクシュアルマイノリティへの理解は深まりつつあるけれど…。 「海外在住の知人からは、日本はまだ遅れているとも聞きます。わざわざLGBTQ+の話題をしなくてもいいところまで、認識が進めばいいと思いつつ、難しい問題ですよね…。『何食べ』は、性別に関係なく、人間同士の深い愛情を優しく描いていて、視野が広がるドラマ。そのシリーズが、これだけ愛され続けているということは、多様性に関心を持って応援していただけているんじゃないかと思います」 『きのう何食べた? season2』 シロさんとケンジの食卓を通して、リアルな日常や心情を描いた人気シリーズ。2019年にseason1が放送され、’21年に映画化。原作は、よしながふみによる大ヒット漫画。テレビ東京系にて毎週金曜24:12~放送中。©「きのう何食べた? season2」製作委員会 ©よしながふみ/講談社 いそむら・はやと 1992年9月11日生まれ、静岡県出身。2017年、NHK連続テレビ小説『ひよっこ』で話題に。映画『月』が10月13日、『正欲』が11月10日にそれぞれ公開。来年には主演映画『若き見知らぬ者たち』が公開予定。 ジャケット¥97,900 Tシャツ¥27,500 パンツ¥47,300 シューズ¥101,200(以上TOGA VIRILIS/TOGA原宿店 TEL:03・6419・8136) ※『anan』2023年10月18日号より。写真・小笠原真紀 スタイリスト・笠井時夢 ヘア&メイク・髙田将樹 インタビュー、文・小泉咲子 (by anan編集部) https://ananweb.jp/news/510182/ Source: ananweb

  • 2023.10.10

真木よう子「断る理由がなかった」 国内外で人気の漫画『アンダーカレント』が映画化 | ananweb – マガジンハウス

国内外で「まるで一本の映画のようだ」と高い評価を受けている豊田徹也さんの漫画『アンダーカレント』。その実写映画化で、主演を務めるのは真木よう子さん。 どのシーンも、心の奥底にある苦しみを忘れずに演じました。 「お話をいただく前に、私も“映画になるな”と感じながら原作を読んでいました。日常を描いたヒューマンドラマなので、奇抜な設定や展開がいらないですし、無理なく映画にできそうだなと。好きな漫画の映画化、しかも主人公ということで、断る理由がなかったです」 真木さんが演じるかなえは、夫が失踪した後、なんとか家業の銭湯を再開させるが、ある想いをずっと秘めながら日常を送る。 「かなえちゃんは、はたから見れば普通の生活に戻れたように思えるけど、苦しみを忘れていないし、そこから逃げてもいません。ずっと“アンダーカレント=心の奥底”に苦しみを抱えながら生きているということを大事に、どのシーンでも忘れてはいけないと思いながら演じました。私も、かなえちゃんが受けた衝撃ほどではないけど、ずっとここ(と胸に手を当てる)に残っている出来事があるんですよね。だから、かなえちゃんにも寄り添えるんです」 かなえへの想いが溢れ、今泉力哉監督と意見がぶつかったことも。 「一番かなえちゃんのことを知っているのは私という自負があったので、かなえちゃんの感情について今泉さんの解釈を聞き、“かなえちゃんのことをわかってもらえてない”と感じたシーンがあったんです。『それじゃ、この子がかわいそうじゃないですか』と訴えましたが、険悪になったということではないんです。双方『わかりました、ごめんなさい』という感じで、その場で終わったので安心を。私、切り替えが早いんですよ。この作品も撮影が終わったら役を引きずることなく『ウェ~イ!! お疲れさまでした~』って踊りながら帰ってましたから(笑)」 失踪した夫・悟を演じるのは永山瑛太さん、銭湯に住み込みで働く男を演じた井浦新さん、探偵を紹介した友人役の江口のりこさんなど、芸達者が勢ぞろい。その中でも、現場でインパクトを残したのは…。 「リリー(・フランキー)さんでしょう! 全部持っていかれましたけどいいやと思って。あんな化け物みたいな人が来ちゃったら諦めるしかないです(笑)」 チャレンジングだった撮影として選ぶのは、かなえが服を着たまま、水に飛び込むシーン。 「映画全体にとって大切なシーンだとわかっていたので、いつも以上に頑張ったんでしょうね。鼻に何も詰めず背面から入って、浮かんで沈んでとやっていたら、3日間、塩素で鼻がやられ、匂いも味もしなくなってしまいました(笑)。この作品は水もそうなんですけど、静かな低いトーンの声だったり、銭湯のお湯だったり、音がすごくいいんです。スマホやテレビよりも、映画館で観たほうが鮮明に響いてくると思います。『アンダーカレント』を映画館で観たって言えば、“わかってる人感”が出て、きっとモテますよ(笑)」 『アンダーカレント』 かなえは夫の悟と銭湯を共同経営していたが、悟が突然、失踪を遂げる。うさんくさい探偵を雇い悟を探すが、知らなかった事実が次々と明らかに。音楽は細野晴臣。第42回バンクーバー国際映画祭出品作。10月6日全国公開。©豊田徹也/講談社 ©2023「アンダーカレント」製作委員会 まき・ようこ 1982年10月15日生まれ、千葉県出身。2014年の第37回アカデミー賞では、映画『さよなら渓谷』で最優秀主演女優賞、『そして父になる』で最優秀助演女優賞をW受賞。出演映画『大いなる不在』は来年公開。 ブラウス¥61,600 スカート¥124,300(共にTory Burch/トリー バーチ ジャパン TEL:0120・705・710) アクセサリーは本人私物 ※『anan』2023年10月11日号より。写真・内山めぐみ スタイリスト・藤井希恵(THYMON Inc.) ヘア&メイク・Miyuki Ishikawa(B.I.G.S.) インタビュー、文・小泉咲子 (by anan編集部) https://ananweb.jp/news/508790/ Source: ananweb

  • 2023.10.08

横澤夏子、出産後まさかの出来事に「最悪の事態を聞くことって大事だな」 | ananweb – マガジンハウス

出会った女性がネタの源。そんな横澤夏子さんが、出産・産後で出会ったいい女を実演。今回は、相手のためにリスクを伝える女性、「最悪のパターンを教える女」になりきり。 相手が一番困る状況を想像することが大事。 出産をして家に帰り、なんだかんだバタバタして過ごしていたのですが、1週間くらいした頃に出血が止まらなくなって病院に行くことになりました。血液検査をした後、点滴をしながら安静にしていたのですが、生まれたばかりの子を含めた3人の子どもを旦那に預けて出てきたので、病院の方に「いつ帰れますか?」と聞いたんです。すると、「この点滴で終わる場合もあるし、最悪、入院になるパターンもあります。早いと1週間、なかには2週間くらいになる人もいます」と言われて、何も考えずに病院に来てしまったなと思ったんです。でも、最悪なパターンを最初に教えてくれたおかげで、血液検査の結果を待っている間に旦那への状況説明だけでなく、今後のスケジュールや対応の仕方なども相談することができました。結果的に入院ではなく通院でいいことになったのですが、もし、いきなり入院しなければいけないと聞いたとしたら、すごく慌てたと思うんです。今後、同じようなことが起こった場合の対策を練ることもでき、最悪の事態を聞くことって大事だなと思いました。また、これまで、生活が回らなくなるかもしれない可能性などを想像することもなく、退院後も動き回っていた自分のことを反省したんです。“なんだかんだ、どうにかなる”と思っていたけど、そうじゃないこともあるんだなと。今は家にいることが最優先だと気づく、いいきっかけにもなりました。 最悪のパターンを伝える人になるためには、まず、相手の生活やバックグラウンドを想像することが必要だと思います。私の場合は、生まれたばかりの子どもを家に置いてきて世話ができないことでしたが、その人が一番困る状況はどういうものだろうということが、おのずと見えてくるはずです! よこさわ・なつこ 芸人。“ちょっとイラッとくる女”のモノマネで大ブレイク。バラエティ番組やCMで活躍中。今年6月に第三子を出産。 ※『anan』2023年10月11日号より。写真・中島慶子 文・重信 綾 (by anan編集部) https://ananweb.jp/news/508573/ Source: ananweb

  • 2023.10.06

真飛聖、稲垣吾郎の一言に「なんて男前なんだ…」 横山拓也書き下ろし舞台で共演 | ananweb – マガジンハウス

稲垣吾郎さんの最新舞台は、近年、劇作した『あつい胸さわぎ』が映画化されたり、小説『わがままな選択』で小説家デビューを果たすなど、注目を集める演劇ユニット・iakuの横山拓也さんの書き下ろし『多重露光』。多重露光とは、1枚のフィルムに複数の画を重ねるカメラの撮影技法のこと。親から継いだ町の写真館を営みながらも、どこか手応えなく生きている主人公・純九郎(稲垣)。そんな彼の元に、子供時代から毎年家族写真を撮りに来ていた憧れの一家の娘・麗華(真飛聖)が、ひとり息子・実(杉田雷麟・小澤竜心/ダブルキャスト)を連れて訪れたことから始まる物語。 過去に閉じ込めてきた想いが発露した先に、見えてきたものとは――。 横山拓也(以下、横山):最初にお話をいただいたときは驚きました。稲垣さんといえば、僕が昔からテレビで拝見していた方でしたから、「僕でいいですか?」ってところからでした。 稲垣吾郎(以下、稲垣):僕は横山さんの小説も読んでいましたし、今回オリジナルで書いてくださるのがとても楽しみだったんです。しかも演出家の眞鍋卓嗣さんも初めてで、ワクワクしているんですよ。真飛さんとは、鈴木聡さん作の舞台シリーズで、最初にご一緒してからもう…10年? 真飛聖(以下、真飛):えっ、もうそんなに経っているんですか? 稲垣:初共演は2012年だから、もう10年以上。 真飛:その頃の私、ピチピチしてました? 稲垣:当時から全然変わってないですよ。あのときの『恋と音楽』のシリーズはミュージカルで、僕は単独主演のミュージカルなんて初めてだったから、真飛さんにものすごく助けていただきましたから。 真飛:それはこちらもです。私は宝塚歌劇団を退団して初めてのミュージカルでしたし。 稲垣:でも初共演のときに驚いたんですよ。宝塚でトップスターまでされていた方なのに、いまだにこんなに役や作品のことを考えるんだって。僕も真飛さんも人見知りで、稽古が始まってから2週間くらい、全然会話していなかったんですけど…。 真飛:たぶん「おはようございます」くらいですよね。 稲垣:そんななか、ある日芝居のことを相談されて、すごく真面目な方なんだなと思ったし、本当にお芝居が好きな方なんだなというのが伝わってきたんですよね。 真飛:あのとき、私が役のことで悩んでいるのに気づいて、吾郎さん、わざわざ連絡をくださって、じっくり話す機会をもうけてくださいましたよね。 稲垣:あの当時はグループの仕事が忙しくて、稽古場にあまりいられなかったから…。 真飛:それまでパブリックイメージもあって、近寄り難い人のように感じていたけれど、そこでお互いの話もして距離が縮まって、お芝居が楽しくなったんです。それで吾郎さんと「いつかストレートプレイも一緒にやりたいね」って話してたんで、叶って嬉しいです。 稲垣:本当だよね。 横山:僕の中で真飛さんは、かっこいいクールなイメージがあったんです。それで最初は“お嬢様”っていう記号的なところからスタートして、後半で壊れていって僕らの知らない部分を見せてもらえたらなと思って、そういう役として書かせていただきました。そしたら稽古が始まって、自分の役に対して引っかかる部分を僕に言ってくださったんですよね。僕ら作り手と同じ熱量で作品に向かってくださっているってことだから、すごく嬉しかったし、信頼のおける俳優さんだなと思って。 真飛:何回も「文句じゃないですよ」って言いながら…。 横山:でも、ああやって言ってくださったことで、僕だけでは気づけなかったことに気づかせていただいたので、本当にありがたかったです。 真飛:吾郎さんは、普段はクールに見える方ですけれど、内面が本当に優しいですよね。初共演のときに、吾郎さんですごく印象的だったことがあるんですけど…。当時、宝塚を辞めたばかりで女子としてどう居たらいいかもわからない状況だったんですね。そんななか私が低いヒールを履いていたら、吾郎さんに「なんで高いの履かないの?」って聞かれたんですよ。「私、背が高いですし、そんな女子がヒールって可愛げなくないですか?」って言ったら、「ヒールは女の子の特権だよ。綺麗に見えるんだから、気にしないで履いていいんだよ」って言ってくれて、なんて男前なんだって思って、ちょっと泣きそうになったんです。 横山:僕は以前から稲垣さんのラジオをよく聴いていたんですが、昔思っていたイメージよりずっと生っぽい方なんだなというのが印象にあったんです。 稲垣:嬉しいですね。 横山:あと、昨年観た『窓辺にて』という映画で、ナチュラルにミステリアスな演技をされている稲垣さんが衝撃的で。あの生っぽさとかリアルな感じとか、今回結構参考にさせてもらった部分があります。 稲垣:これまでわりと普通の人間じゃない…ファンタジーも多いですし、そういう人を演じることが多かったですからね。僕、以前に真飛さんが言った言葉ですごく面白いなと思ったのがあって、宝塚時代のことを“竜宮城にいたみたい”だって表現したんです。僕もその感覚がよくわかるから、勝手に使わせてもらってるんだけど。 真飛:使ってるんですね(笑)。 稲垣:本当に不思議なんだよ。僕は人に見られるのも苦手だし、人見知りだし、本当は舞台なんて好きじゃないはずなのにやってるんだから。なんでこの仕事やってるんだろうって思うくらい。だから、なんで紅白歌合戦とか出られてたのか全然わからないし、いまとなっては夢だったんじゃないかって思うこともあるくらい(笑)。 真飛:だいぶやってますし、ここにいる全員が見てますよ(笑)。でも根がすごく優しい方だから、みなさんに求められていると思うと、やってしまうんでしょうね。塩対応に見えて意外と…。 稲垣:ひとりが好きとか言いつつ、結局、共演者とかスタッフとか、お客さんも含めてみんなで共有している時間っていうのが好きなのかもしれない。意外に、自分の中に人間らしさを感じたりして…。 真飛:私は役があると人前に出るのも大丈夫なんですけどね…。 稲垣:わかる。真飛聖を演じてるから、あんな大きな劇場で羽根を背負って立ててたってことあるよね。 真飛:そうなんです。立場がそうさせてくれていたというか。 稲垣:僕も、さっきの話じゃないけど紅白歌合戦とか東京ドームとか、よく立ってたなって思っちゃうもん。ただやっぱり幼い頃からこの世界にいて世間知らずではあるんで、今回のような知らない職業だったり知らない感覚をお芝居の中で体験できるっていうのは、すごく面白いです。自分が見たことのない景色を、役を通して擬似体験していく感覚とか。でも、横山さんが書かれているキャラクターって、一見普通だけれど、ちょっと変わっていますよね。 横山:これは僕自身もそうなんですけれど、自分が過去に傷ついたことだったり寂しいと思う気持ちだったりを、大人になる過程で、蓋して気づかないふりができるようになってきたと思うんです。その過去を閉じ込めている感覚がどこかアナログカメラに通じる気がして、そこが家族の物語としてうまく重ねられたらいいのかなと思ったんです。ただ、ここまでそれなりにごまかしながらうまくやっていたのが40代に入って、自分の中の欠落しているものや処理できていないことに対して埋めたい想いがだんだん発露し始めて…ってところから今回のドラマが始まるんですけれど。 稲垣:僕もだんだん器用になって、そういうことに鈍感になっちゃったけど、やっぱり解決できないこととか執着していることとかありますからね。 横山:そういうことって、誰にもきっとありますよね。 稲垣:とても面白くて興味深い脚本だなと思いました。 真飛:あと会話がすごく面白いですよね。普通に人が話すようなテンションですし言葉のチョイスも面白くて。ただ、私が演じる麗華に関しては、まだつかめてない部分が多いです。そんな私に、演出の眞鍋さんが、すごく歩み寄ってくださって、感情がちゃんと流れているかとか、何か疑問がないかとか、すごく聞いてくださるのでありがたいです。台本の読み合わせの段階から、横山さんの書いたセリフに対しての解釈をみんなでディスカッションする時間を作ってくださいましたし。 横山:眞鍋さんと「このセリフって氷山の一角だよね」という話をよくするんですが、しゃべっている言葉の下に隠された感情というのがあって。眞鍋さんは、稽古場で、俳優さんと話し合いながらそこを見つけていこうとしてくださる演出家だなと思います。 稲垣:読み終わってもまだ、これはどういうことだったんだろうってわからない部分もあるんですけど、その余韻が残る感じもとても演劇的な作品だと思います。 (写真中央)いながき・ごろう 1973年12月8日生まれ、東京都出身。弊誌の映画連載も好評。近作に映画『窓辺にて』、ドラマ『風よ あらしよ』など。11月10日に主演映画『正欲』が公開予定。 (写真右)まとぶ・せい 1976年10月13日生まれ、神奈川県出身。元宝塚歌劇団花組トップスター。現在、出演ドラマ『姪のメイ』(テレビ東京系)が放送中。近作に、『落日』(WOWOW)。ブラウス¥37,400(ソブ/フィルム TEL:03・5413・4141) スカート¥35,200(ダブルスタンダードクロージング/フィルム) その他はスタイリスト私物 (写真左)よこやま・たくや 1977年1月21日生まれ、大阪府出身。自身が主宰するiakuの作・演出を手がけるほか、外部への作品提供も多数。iaku『モモンバのくくり罠』は11月に開幕。 『多重露光』 写真館の2代目店主のカメラマン・山田純九郎(稲垣)の元に突如現れる麗華(真飛)。その息子と関わっていく中で純九郎はかつて求めた家族の愛情に触れられる予感を持つ。作/横山拓也 演出/眞鍋卓嗣 出演/稲垣吾郎、真飛聖、杉田雷麟・小澤竜心(ダブルキャスト)、竹井亮介、橋爪未萠里、石橋けい、相島一之 10月6日(金)~22日(日) 日本青年館ホール S席1万2500円 A席7500円 車イス席1万2500円 ※『anan』2023年10月11日号より。写真・魵澤和之(まきうらオフィス) スタイリスト・栗田泰臣(稲垣さん) 津野真吾(impiger/真飛さん) ヘア&メイク・金田順子(June/稲垣さん) yumi(Three PEACE/真飛さん) インタビュー、文・望月リサ 撮影協力・シャングリ・ラ 東京 (by anan編集部) https://ananweb.jp/news/508766/ Source: ananweb

  • 2023.10.05

【NMB48】渋谷凪咲の卒業ソングは「笑顔いっぱいで歌える曲」MV撮影秘話も! – 取材、文・かわむらあみり | ananweb – マガジンハウス

【音楽通信】第146回目に登場するのは、バラエティ番組でも大活躍中の渋谷凪咲さんが卒業を発表した、大阪を拠点とするアイドルグループ、NMB48! 卒業を決めたのは、ドラマ出演がきっかけ 【音楽通信】vol.146 秋元康さんが総合プロデューサーを務め、大阪の難波を拠点に活躍しているアイドルグループ、NMB48。2011年7月、シングル「絶滅黒髪少女」でメジャーデビューして以降、じわじわと全国へ人気が拡大し続けています。 そんなNMB48の中心的メンバーであり、近年は個人での活動でバラエティ番組などでのウィットに富むコメントでも知られる渋谷凪咲(しぶやなぎさ)さんが、2023年8月の劇場公演でグループの卒業を発表。 2023年10月4日には、渋谷さんの卒業を記念した28枚目のニューシングル「渚サイコー!」をリリースされたということで、今回は渋谷さん、山本望叶(やまもとみかな)さん、上西怜(じょうにしれい)さん、青原和花(あおばらわか)さんにお話をうかがいました。 ――おひとりずつ自己紹介からお願いします。 渋谷 NMB48に加入して11年目の渋谷凪咲です。 上西 8年目になりました上西怜です。 山本 6年目の山本望叶です。 青原 まだ加入して9ヵ月の青原和花です。 ――みなさまよろしくお願いします。まずは渋谷さんが卒業発表をされたということで、あらためて卒業を決めたきっかけや現在の心境からお聞かせください。 渋谷 卒業を決めたきっかけは、今年、ドラマ『だが、情熱はある』(日本テレビ系)に出演させていただいたことです。お芝居が難しくて全然できなかったんですが、できないということでさえ、すごく楽しくて毎日ワクワクして。「ここでもっと勉強して成長したい」と思ったときに、それはNMB48に加入したときと同じような感情だと気づいたんです。 加入したばかりのときは歌もダンスも全然できなくて、怒られてばかりだったんですが、できないことさえも楽しめてこれまで11年間やってこられました。そうやって本気でやってきたアイドルのように、今度は熱くなれるお芝居というお仕事に新たに出会えたので、ぜひ向き合ってみたいと感じて。 また、たくさんの共演者の方々とご一緒させていただくなかで、年齢に関係なく、みなさんとてもキラキラされていて、会うたびにパワーをいただけるんですよね。それは好きなこと、やりたいことに全力で、心からお仕事を楽しんでいらっしゃるからで。私もそういうふうに心がときめいたときに、ときめいた場所に行ってみたいなと。ずっと輝き続けられる人になりたくて、卒業を決めました。 ――渋谷さんが卒業すると聞いたとき、上西さん、山本さん、青原さんはどのように感じましたか? 上西 ステージで卒業発表していらっしゃる凪咲さんを見て、そこで初めてしっかりと実感しました。私の中で凪咲さんの存在がすごく大きかったんだと、あらためて気づいたら、さみしくなって……。でも、小嶋花梨ちゃんがみんなを代表して「ありがとう」という感謝の言葉を凪咲さんに伝えている様子を見て、私も悲しむのではなく、感謝の気持ちで見送らないとダメだなと。卒業までの期間、いっぱい思い出を作りたいです。 山本 卒業発表されたときの劇場公演に一緒に出演させていただいていたのですが、卒業の言葉を聞いた瞬間、やっぱりさびしい気持ちが一番大きかったです。でも、「次の夢に向かってがんばりたい」という凪咲さんの言葉を聞いて、背中を押すことが私たちの役目だと思い直しました。 青原 私は凪咲さんの卒業発表を知ったときは、もう驚きすぎてしばらく何も考えられないくらい落ち込みました。いまもライブでご一緒させていただきながら、日に日にさみしくなっています。 渋谷凪咲らしさにあふれたニューシングル 渋谷凪咲。1996年8月25日、大阪府生まれ。A型。164cm。将来の夢は女優さん。 ――2023年10月4日に28枚目のシングル「渚サイコー!」をリリースされました。渋谷凪咲さんのお名前から「渚」というワードが入っている卒業ソングですが、このタイトルや歌詞の第一印象はいかがでしたか。 渋谷 まず、めっちゃ笑っちゃいましたね(笑)。本当にシンプルでまっすぐなタイトルが面白くて、でもこれだけうれしいタイトルはないですよね。名前の漢字は違っていても「渚サイコー!」と秋元先生からいただけたこともうれしいですし、歌詞も本当に私のことが表されていて。いままでNMB48で11年間、自分らしく生きてきたなかで、いろんな方にイメージしていただいている渋谷凪咲がしっかり表れています。 一般的に卒業ソングというと、しんみりしたり、切なくも美しい感じになったりするのかなと思っていたんですが、それよりもみんなが笑顔いっぱいで歌える曲になっていてすごいなって。自分の人生のテーマ曲をいただけたような喜びがあります。 ――上西さん、山本さんはいかがですか。 上西 ライブでも披露させていただいたんですが、凪咲さんのことを思いながら歌える楽曲で、まだ卒業していないのに泣きそうになる瞬間もあって、歌詞の切なさが心に響いています。卒業コンサートで歌ったら、私自身はもちろん、ファンの方もちょっと泣いちゃうかも。でも悲しい泣きではなくて、笑い泣きできるといいますか、凪咲さんにぴったりな楽曲ですよね。 山本 ライブで歌っている最中は、振り付けやフォーメーションなどいろいろと気にしないといけないのに、歌詞が素敵すぎて気を取られてしまうぐらいです。ライブでもファンの方が一緒に踊ってくださって、それが本当にうれしくて。今後凪咲さんが卒業された後も、ライブで毎回歌う定番曲になったらいいなと思います。 ――青原さんは、加入して9ヵ月で今回のシングルに初選抜されましたね。 青原 まさか自分を選抜メンバーに選んでいただけるとは! 聞いたときはとてもびっくりしましたけど、初選抜の曲が凪咲さんの卒業シングルで一緒に歌えることが本当にうれしいです。卒業されるまでにたくさんのことを学びたいです。 ――「渚サイコー!」の振り付けはSEKAI NO OWARIの「Habit」などを手掛けたボーイズダンスチームのパワーパフボーイズが担当したそうですね。 渋谷 そうなんです。いまTikTokでメンバー全員が「渚サイコー!」のルンルンダンスというものを披露していて、1日1回投稿するようにしています。可愛くてまねしやすい振り付けなので、みなさんにも踊っていただけたらいいなあと。 ――ミュージックビデオの撮影で印象的だったことはありましたか。 渋谷 卒業後一歩踏み出すことや葛藤といった心境を表現するため、ひとりのシーンを撮影させていただいたのですが、その際、赤いドレスを着て海辺に行ったんです。そこでは撮影前日から、ずっと大雨が続いていたのですが、その撮影の時間だけ太陽が出て晴れて、また次の日から雨になって。しかも、撮影が終わったとたんに雨がまた降ってきたので、天気も味方してくれたようで、すごくうれしかったですね。 上西怜。2001年5月28日、滋賀県生まれ。A型。154.5cm。将来の夢は芯の強い女性になること。 上西 全員で協力して作る、すごく体力を使うダンスのシーンがあって、撮影の前にダンスの先生も含めたメンバーみんなで円陣を組んだんです。いままでたくさんのシングルに参加させていただいてきましたが、初めて円陣を組んだところ、そのパワーなのかどうかわからないんですが、まったく疲れなくて。凪咲さんが真ん中にいてくださるからこそ、みんな笑顔で踊れて心がひとつになれました。 山本 全員の撮影シーンが終わった後に、空に虹がかかったので、この曲は絶対大ヒットする! と。天候にも恵まれて、凪咲さんの力だと思いました。 青原 凪咲さんをみんなで見送るシーンがあるんですが、全員が笑顔で、いつもの仲良しのNMB48の雰囲気がそのままそのシーンに表れていました。また、先ほど怜さんもおっしゃられていたんですが、凪咲さんが真ん中にいてくださることで全体の雰囲気もより明るくなっているように感じました。 ――カップリングの「人生は長いんだ/渋谷凪咲 with かまいたち,ダイアン,見取り図」は、渋谷さんの親交のあるお笑い芸人さんが参加されたフォーク調の軽やかな楽曲ですね。 渋谷 かまいたちさん、ダイアンさん、見取り図さんには、この11年間本当にお世話になって感謝しています。みなさんがいなかったらいまの自分はないぐらい引き上げていただいた11年間ですし、アイドル人生最後で最大のわがままだと思って、ご一緒に…と楽曲をお願いさせていただいたところ、本当に快く「凪咲のためになるんやったら」とOKしていただいて。大人気のみなさんが集まることなんて奇跡ですし、本当にありがたくて、幸せです。 ――ミュージックビデオでは、かまいたちの濱家隆一さんがギターを弾いていて驚きました。 渋谷 本当に濱家さんがギターを弾かれていて。「やるならコードもちゃんと覚えるわ」と、ずっとギターの練習をしてくださいました。みなさんのスケジュールが合うのが、とある日の午後10時から深夜2時までの4時間だけだったのですが、その前もみなさんずっとお仕事が詰まっているなか、急いで来てくださって。撮影中はすごく楽しくて、「青春やなあ」というような、あったかくて優しい笑顔があふれていて、本当にありがたいことだなと。11年間がんばってよかったと幸せに浸っていました。 こうしてみなさんとご一緒させていただけたのも、NMB48に入ったからなので、あらためてNMB48に入ってよかったと思いました。さらにミュージックビデオでは、ずっとやりたかった横揺れする夢も叶いました(笑)。みんなチェックの衣装でそろえたりと、まるでチェッカーズのようで、私の大好きな昭和レトロな感じも入っているんですよ(笑)。 また歌詞が上京がテーマになっているので、これまで私が大阪から東京に来るときに利用するなど思い出が詰まっている品川駅で撮影したり、新幹線ごしに歌ったりするシーンも。ダイアンさんたちも大阪から上京されていますし、聴いてくださるみなさんにとっても、どこか心に響くところがあって、優しく背中を押すことができる曲になったらいいなと思っています。 ――カップリングといえば、「Type-A」にはチームNの新曲「ジンクスとゲンカツギ」が収録されています。 渋谷 この曲はミステリアスで、イントロから不思議な世界観に引き込まれます。「ジンクス」をこれから「ゲンカツギ」という言葉に変えようというような歌詞なんですが、秋元先生からこの言葉を教えていただけてよかったなあと。 ――Type-BにはチームMの新曲「職員室に行くべきか?」が収録されています。 上西 大人になりたくないと思いながらも、主人公が成長していくような歌詞で。その歌詞に合わせて、どんどん大人の階段を登っていくようなイメージの振り付けになっています。私自身も、たまに反抗的な態度を取ってしまったり、まわりから「子どもと大人の間だね」と言われることがたまにあるので、自分に重ねて聴けるところも。同じように悩んでいる方にとっても、背中をそっと押してもらえるような歌詞になっているんじゃないかなと思います。 ――渋谷さんの卒業コンサートが12月にあるんですよね? 渋谷 はい、2日間あります。「NMB48 渋谷凪咲卒業コンサート day1」が12月16日に、「NMB48 渋谷凪咲卒業コンサート day2」が12月17日に、両日ともAsueアリーナ大阪で開催されます。まだセットリストなどは詳しく決まっていないんですが、2日間あるので1日目はお祭りのよう感じで、2日目は自分らしく、みなさんと笑い合えるような卒業コンサートにできたらと考えています。 上西 きっと凪咲さんらしい笑いあり、涙ありのライブになりそうだなと。すごくさびしいんですが、楽しみな気持ちもいっぱいです。 山本 卒業コンサートは、そのメンバーのアイドル人生の集大成ですし、全部が詰まったその人らしいにセットリストになっているので、凪咲さんの卒業コンサートがどんなライブになるのか、いまから楽しみにしています。 青原 凪咲さんは本当に面白くて笑顔がすごく素敵なので、ちょっとしんみりしてしまったり、いろんな感情になりそうですが、がんばりたいですね。 NMB48はきれいなだけではない“魂のアイドル” 山本望叶。2002年3月11日、山口県生まれ。B型。162.1cm。将来の夢はスターになること。 ――お話は変わりますが、最近、おやすみのときはどんなふうに過ごしていますか。 渋谷 私はずっとやりたかった乗馬に行きました。もともと戦国時代や時代劇などが好きで、武将が本気で命を賭けて戦うところがめっちゃかっこいいなあと憧れていて。武将がさっそうと馬に乗っている姿を見て「乗馬がしてみたい」と、乗馬体験をしに行きました。 ――実際に、乗馬されてみてどうでしたか? 渋谷 難しかったですね。私は恐怖心がほとんどなくて、スカイダイビングやバンジージャンプもすぐ飛べるぐらいなんです。馬に乗って走るときに、足で馬のおなかをぽんっと蹴って進んだりするんですが、蹴るのを躊躇してしまって……。するとインストラクターの方から「乗る人は王様という気持ちでいないと人にとっても馬にとってもよくないです」と学ばせていただいて、それからはしっかり自分も女武将として、覚悟を持ちました。 馬に乗っているときは「自分は武将なんだ」という気持ちを持ちつつ、馬が進んだら「よしよし」とちゃんと褒めてあげるんですよね。乗馬体験は、私が芸能生活において、これからもいろいろな場所で覚悟を決めていくときの心構えにも通じていると感じました。今後、申し訳ないな、と思うこともたくさんあると思うんです。 でも、その場所に行ったからには「自分は選ばれた人なんだ」と自覚を持って挑ませてもらおうと。そして、すべてのことに対して「ありがとうございます」という、感謝の気持ちを伝えていきたいです。 上西 おやすみといえば、そのたびに家の掃除をしています。ライブの期間は掃除ができなくて、どんどん部屋が散らかってしまうんですが、部屋の汚れは心の乱れだと思うので。掃除するだけで心もすごくスッキリします。あとはもう秋になるので、部屋の模様替えもして、どんどん自分の好きな部屋になっていくのが楽しいですね。 山本 私はうさぎカフェに行くのが好きで、よく行くところがあるんですが、お気に入りのウサちゃんがいるんです。そのウサちゃんに会いに行くことが、私の癒やしの時間なんですよね。一人暮らしで、うさぎが飼いたくても飼えないので、カフェに行ってその欲を満たしています(笑)。 渋谷 通ってるんだね? 山本 通って癒やされています。 青原和花。2004年1月6日、大阪府生まれ。A型。155.5cm。将来の夢は世界中の人に笑顔や希望を与えられる人になること。 青原 私はライブのリハーサル期間があって、なかなかゆっくりできる時間が少なかったので、1日やすみがあると寝ています。母に、本当に心配されるくらいで、この前なんて1回も起きることなく18時間ずっと寝ていました。 渋谷 NMB48に入りたてのときは、私もそうやったなあ。生活リズムや体力の使い方などもう全然変わるから。出会う人の数もライブで聴く音も浴びる光も、すべて日常生活では味わえない感動をもらっているぶん、慣れていくまではけっこうしんどかったなって。最初の頃は、カラダにまだ免疫がついていなくて、私もめっちゃ寝ていましたね。 ――いろいろなお話をありがとうございました。では最後に、渋谷さんから今後の抱負をお願いします。 渋谷 ananwebをご覧の皆さんのなかには、NMB48の名前は聞いたことがあるけれど、それほど知らないという方もたくさんいらっしゃると思うので、今回を機会に少しでも私たちにご興味を持っていただけたらうれしいです。 NMB48は大阪のアイドルということで、面白いこともしたり、泥臭くさいライブをしたり。みんな汗だくになりながらも、笑顔いっぱいに楽しく踊っている姿はとても魅力的。そんなきれいなだけではない“魂のアイドル”というところも見ていただきたいですね。実際に現場に行きたいとなったら、私の卒業コンサートやクリスマスライブもあるので、お友達を誘って来ていただけたら、絶対に後悔させないと誓います。 そして私のことを知ってくださっている方がいるとしたらうれしいですが、NMB48のYouTubeでは「渚サイコー!」のミュージックビデオも観ることができるので、大喜利だけじゃなく、11年間アイドルをやってきた姿もぜひ観ていただければと。これからもNMB48を応援よろしくお願いします。 取材後記 大阪の難波から全国へと人気が広がっているNMB48。今回ananwebでは渋谷凪咲さん、上西怜さん、山本望叶さん、青原和花さんの4人にインタビューさせていただきました。渋谷さんが乗馬で「女武将として覚悟を持ちました」と話され、その心構えはこの先の芸能生活での覚悟にも繋がるのだというマインドをうかがい、感銘。魂のアイドルグループ、NMB48はこれからも多くの方を笑顔にするに違いありません。そんなNMB48のニューシングルをみなさんも、ぜひチェックしてみてくださいね。 取材、文・かわむらあみり 写真すべて ©UNIVERSAL MUSIC LLC. NMB48 PROFILE秋元康さんが総合プロデューサーを務めるアイドルグループ、NMB48(エヌエムビーフォーティーエイト)。 東京・秋葉原のAKB48、名古屋・栄のSKE48に続いて、大阪・難波に誕生し、拠点としている。“会いに行けるアイドル”をコンセプトに、2010年10月に活動開始。2011年7月、シングル「絶滅黒髪少女」でメジャーデビュー。 2023年3月にニューアルバム『NMB13』、10月4日にニューシングル「渚サイコー!」をリリース。12月16日(13:30より)「NMB48 渋谷凪咲卒業コンサート day1」、17日(16:00より)「NMB48 渋谷凪咲卒業コンサート day2」を両日とも大阪・Asueアリーナ大阪で開催。12月16日(18:00より)「NMB48 クリスマスパーティー 2023」も実施。 Information New Release『渚サイコー!』 (収録曲)01. 渚サイコー!02. 人生は長いんだ / 渋谷凪咲 with ダイアン、かまいたち、見取り図03. ジンクスとゲンカツギ / Team N04. 渚サイコー! (off vocal ver.)05. 人生は長いんだ (off vocal ver.)06. ジンクスとゲンカツギ / Team N (off vocal ver.) 2022年10月4日発売 ※通常盤は3曲目・6曲目以外は全形態共通。※通常盤は初回プレス限定封入特典として、オリジナル生写真(全メンバー57種のうち1枚をランダム封入)あり。 (通常盤 Type-A)UMCK-5735(CD+DVD)¥1,676(税込) 【DVD収録内容】 「渚サイコー!」 (ミュージックビデオ)、「渚サイコー! 」(ミュージックビデオのメイキング)、「渚サイコー!」 (ジャケット撮影のメイキング) (通常盤 Type-B)UMCK-5736(CD+DVD)¥1,676(税込)※3曲目は「職員室に行くべきか? / Team M」、6曲目は「職員室に行くべきか? / Team M (off vocal ver.)」を収録。 【DVD収録内容】 「渚サイコー!」 (ミュージックビデオ)、「人生は長いんだ」 (ミュージックビデオ) (通常盤 Type-C)UMCK-5737(CD+DVD)¥1,676(税込)※3曲目は「恋のヘタレ / Team BII」、6曲目は「恋のヘタレ / Team BII (off vocal ver.)」を収録。 【DVD収録内容】 「渚サイコー!」 (ミュージックビデオ)、NMB48 Summer Fes. 2023 〜アッチッチーム祭り〜:「命のへそ / Team N」、「なぜ、僕は立ち上がるのか? / Team M」、「スワンボート / Team BⅡ」、「蕾たち / 9期研究生」 (劇場版)PDCS-5005(CD)¥1,047(税込) (収録曲) 01.渚サイコー! 02.人生は長いんだ / 渋谷凪咲 with ダイアン, かまいたち, 見取り図) 03.人生は長いんだ / 渋谷凪咲 04.渚サイコー!(off vocal ver.) 05.人生は長いんだ(off vocal ver.) 取材、文・かわむらあみり https://ananweb.jp/column/ongakutusin/500287/ Source: ananweb

  • 2023.10.01

横澤夏子「とても心が軽くなりました」 3回目の出産で助産師の言葉に救われる | ananweb – マガジンハウス

出会った女性がネタの源。そんな横澤夏子さんが、出産・産後で出会ったいい女を実演。今回は、間違えた人の気持ちを考えて発言できる女性、「“良い間違い”という女」になりきり。 間違いを指摘する時はポジティブな言い方で! 今回が3回目の出産ということで、お医者さんから「第三子のお産は早いことが多いよ!」と、自宅出産に注意するように言われていました。その言葉にビクビクしていた私は、お腹に違和感や痛みを覚えると、「これ、頭が出ちゃってるんじゃないの!?」と焦ったりして、結果的に3回もフライングで病院に行ってしまったんです。私は以前、咳をしすぎて、“肋骨が折れてしまったかも…”と思って病院へ行き、「きれいな肋骨ですよ!」と言われたことがあるほどの心配性。今回も間違えて申し訳ないなと思っていたのですが、そんな私に助産師さんが、「良い間違いですよ」と言ってくれて、とても心が軽くなりました。自分の体の変化にいち早く気づいて対策を取ろうとするのは大事なことだし、妊娠を経験してきて成長しているからできることだと言われて嬉しい気持ちに。その助産師さんが、まるで池上彰さんのように見えました。そして、ふと思い出したのが学生時代のこと。授業中に当てられて答えて間違えた時、先生に「横澤の答え、これは良い間違いだわ~」と言われたなと。私は昔から良い間違いをしていたのかもしれません(笑)。何かを間違えると恥ずかしい気持ちになったり、自己嫌悪に陥りやすいものですが、助産師さんの言葉のおかげで、病院から胸を張って帰ることができました。ちなみに本当の陣痛が来た時は、フライングの時とはまるで違う強烈な痛みだったので、すぐにわかりました(笑)。 助産師さんのように嬉しい言葉をかけられる人になるためには、間違いをただ指摘したり、怒ったりするのではなく、ポジティブな言い方や言葉に変換する技術を磨くことが大切だと思います。私も夫と話す時など、意識するようにしたいです! よこさわ・なつこ 芸人。“ちょっとイラッとくる女”のモノマネで大ブレイク。バラエティ番組やCMで活躍中。今年6月に第三子を出産。 ※『anan』2023年10月4日号より。写真・中島慶子 文・重信 綾 (by anan編集部) https://ananweb.jp/news/507386/ Source: ananweb

  • 2023.09.21

横澤夏子「運命めいたものを感じさせてくれた」 陣痛中に助産師がかけてくれた言葉とは | ananweb – マガジンハウス

出会った女性がネタの源。そんな横澤夏子さんが、出産・産後で出会ったいい女を実演。今回は、共通点を探すのが上手な女性、「運命を匂わせる女」になりきり。 こじつけでも、運命を感じると楽しい気持ちに。 今回が3度目の出産だったのですが、予定日を過ぎてもなかなか生まれてこず、“陣痛かも?”と思っては病院に行くということを何度も繰り返していました。そして、ついに本当に陣痛が来て、もう生まれそうだとなった時、助産師さんに「今日は主治医の先生がいますよ。当直を担当するのは月に1~2回くらいなので、ということは、赤ちゃんは先生が病院にいるこの日を待っていたんじゃないですか?」と言われました。もちろん、違うとは思うんですけど、“あ、そうかもしれない!”と、なんだか嬉しくなったんです。なかなか生まれてこなかったことへの不安も吹き飛びました。それに、運命めいたものを感じさせてくれることでテンションが上がり、この日に生まれてくることに意味があるんだと思うと、これからの人生も大丈夫! という不思議な安心感も芽生えたんです。 ほかにも、友だちにLINEをして、「今、夏子のことを考えてた! これって運命?」のように言われた時も、私はすごく嬉しくなっちゃうタイプ。誕生日が一緒、おばあちゃんの名前が一緒、選んだランチメニューが一緒など、小さいことであっても共通点を見つけて、たとえこじつけであっても運命を感じられると、その瞬間が楽しいものに。“だから私たちは仲がいいんだ!”とポジティブになれるし、すごくいいなと思いました。 相手に“運命かもしれない”と感じさせる人になるためには、いろいろなところにアンテナを張っておくことが大事だと思います。昨日は雨だったのに今日は晴れているとか、赤信号に引っかからないなど、“今日が何かの日”だと感じられる人を目指したいもの。運命かもしれないといえる何かを、できれば1日1つ、見つけるようにしましょう! よこさわ・なつこ 芸人。“ちょっとイラッとくる女”のモノマネで大ブレイク。バラエティ番組やCMで活躍中。今年6月に第三子を出産。 ※『anan』2023年9月20日号より。写真・中島慶子 文・重信 綾 (by anan編集部) https://ananweb.jp/news/506330/ Source: ananweb

  • 2023.09.19

ジャンルレスなパフォーマンスが魅力の円神。5枚目シングルは“目でも楽しい”一枚に! | ananweb – マガジンハウス

ジャンルレスに活躍する9人が集い、歌×ダンス×芝居を融合させたハイブリッドなパフォーマンスで魅せる円神。リーダーの瀧澤翼さんによれば、「俳優、声優、バラエティ、アパレルまで幅広い活動をしている僕たちですが、いろんな属性のイケメンが揃っているのが強み。だからきっと一人は推しが見つかるし、そのまま沼に浸かっていただけること間違いなしです!」。 ジャンルは九人九色、活動の場は無限大。カラフルな魅力を持つ円神の魅力にハマって! 5枚目のシングル『Dreamland』はカラフルかつドリーミーで、耳だけでなく目でも楽しい世界観。歌い出しのパートを担当した中林登生さんいわく、「朝イチで聴いたらハッピーな気持ちで一日を始められるような、はじける曲。跳ねるようなリズムが歌詞とリンクして、気持ちが弾む、心が躍るというコンセプトを表現しています」とのこと。 聴きどころを教えてくれたのは、太陽のような明るさがこの曲にぴったりな宮里ソルさん。「恋をする主人公の健気な姿が想像できるような歌詞が夏にぴったり。好きな人に会いに行く前に聴いてほしいですね。僕たちを好きになるように願いを込めて歌ったので、この曲を聴いて、僕たちにも会いに来てほしいです」 ダンスが得意な山田恭さんが推すのは、サビの振り付け。「動き一つひとつがかわいくてキャッチー。曲の構成にもカノンが入っていたり、パレードを見ているようなダンスも楽しいです。僕たちの公式TikTokでサビの振りを公開しているので、ぜひ真似してみてください!」 山田 恭(後列右)2000年9月27日生まれ、石川県出身。円神のムードメーカーで、みんなを笑わせるのが得意。これまでの出演作に、舞台『フゴッペ洞窟の翼をもつ人』、ミュージカル『リフレインする君の声~encore 2023~』など。 「料理が得意で、『cookpadLive』で手料理を作る番組を毎月配信しています。円神のライブ演出も担当していて、グループの魅力を伝えるために奮闘中です。服が好きなので、今後はモデルをやってみたい!」 瀧澤 翼(後列右から二番目)2003年3月2日生まれ、千葉県出身。円神の最年少リーダー。ドラマ『プロミス・シンデレラ』やミュージカル『SPY×FAMILY』など、俳優としても活躍中。 「日本一の歌って踊れる俳優になるのが夢です。円神の振り付けを担当していて、“ダンスマシン・リーダー”でもあります。最近、ダンスの先生を始めました。新しいことに挑戦するのが好きです。今年のうちにもうひとつ、フリースタイルラップにも挑戦したいと思っています」 宮里ソル(後列右から三番目)1997年9月13日生まれ、沖縄県出身。抜群の運動神経と鍛え上げた筋肉が自慢。舞台『戦国送球~バトルボールズ~第二次真田合戦』や、舞台『アオアシ』など出演作多数。ドラマ『アオハライド』がWOWOWにて9月22日より放送スタート。 「筋トレが趣味で、デッドリフト大会で175kgをリフトして、ポイント1位を獲得しました。今も筋肉バキバキですが、さらに磨きをかけて、いつか『anan』の表紙を飾りたいです!」 中谷日向(後列左から三番目)1998年9月15日生まれ、大阪府出身。美容オタクで、個人のYouTubeチャンネルで美容にまつわる情報を発信している。出演作にドラマ『あのコの夢を見たんです。』『江戸モアゼル~令和で恋、いたしんす。~』など。 「メイクの研究以外にも、衣装のスタイリングやグッズデザインなど、クリエイティブな分野が得意。円神のツアーTシャツはグッズというより、普段から着ていただけることを意識してデザインしています」 中本大賀(後列左から二番目)2001年2月17日生まれ、大阪府出身。スタバとおぱんちゅうさぎが大好き。出演作にミュージカル『ALTAR BOYZ』『Ordinary Days』、舞台『蒲田行進曲完結編 銀ちゃんが逝く』など幅広く活躍中。 「今年は舞台『おそ松さんon STAGE~SIX MEN’S SHOW TIME~2nd SEASON』やミュージカル『スタミュ』など予定が目白押しなので、お楽しみに。今後は映像の方にも活躍の場を広げていきたいです」 中林登生(後列左)1997年12月27日生まれ、大阪府出身。親しみやすく、ファンとのコミュニケーションもばっちり。YouTube「飲み旅チャンネル」レギュラーなど出演多数。 「僕はミスター“普通”です(笑)。でもそれって悪いことじゃなくて、自然体でファンとの距離が近いところが仕事に生きてると思っています。円神ではお兄さんなんですけど、『飲み旅』ではポンコツな部分しか出てないですね。運動好きで、ステージではアクロバットも披露します」 熊澤歩哉(前列右)1996年10月22日生まれ、福島県出身。深く響く声を武器に、声優としても活動中。出演作にゲーム『IDOLY PRIDE』や舞台『穏やか貴族の休暇のすすめ。2~とある料理人の野望~』などがある。ニックネームは“くまちゃん”。 「二次元全般が好きで、ゲームやアニメ、絵を描くことが大好き。メイクやヘアセットも自分でやっています。いつか声優としても、アイドルとして歌って踊ってみたいです。魔法の世界で戦うのも夢!」 草地稜之(前列真ん中)1998年6月17日生まれ、東京都出身。円神のビジュアル担当。ミュージカル『テニスの王子様』やドラマ『僕たちは恋をしない』『その女、ジルバ』など俳優としても幅広いジャンルで活躍中。 「11月から舞台『おそ松さんon STAGE~SIX MEN’S SHOW TIME~2nd SEASON』に出演します! アイドルとしての僕も、俳優としての僕も応援していただけたら嬉しいです。ファンを想う気持ちは誰にも負けません!」 A.rik(前列左)1993年9月30日生まれ、沖縄県出身。個人アパレルブランド『%psh(ウップシュ)』運営。ドラマ『おっさんが眠るまで』『絶対BLになる世界vs絶対BLになりたくない男シーズン2』など出演作多数。 「クレヨンで絵を描くのが好きで、自分のイラストを使ったアパレルグッズを展開するブランドでの活動もしています。いつもふわふわしてると言われがちな僕ですが、収録曲『Spellbound』ではセクシーさを追求しました」 5th Single『Dreamland』。【初回盤(CD+DVD)】¥3,700 【通常盤(CD)】¥1,400 初回盤には今年6月15日に開催された『円神 3周年 Anniversary Live』を収録したDVD付き。(nonagon records) えんじん 2020年12月に「ENJIN」でデビュー。同時に舞台『nonagon ~始まりの音~』を上演。以降、歌とダンスと芝居を融合した円神としての活動と並行して、メンバー全員が積極的にソロ活動を行っている。 ※『anan』2023年9月20日号より。写真・内田紘倫(The VOICE) 取材、文・尹 秀姫 (by anan編集部) https://ananweb.jp/news/505430/ Source: ananweb

  • 2023.09.12

ヨーロッパ企画・上田誠&諏訪雅&永野宗典「25周年ですし、劇団員たちがワクワクする企画を」 | ananweb – マガジンハウス

京都を拠点に、ユニークな設定とユルい会話で繰り広げられるコメディで人気を博すヨーロッパ企画が、劇団結成25周年を迎えた。今年6月公開の長編映画『リバー、流れないでよ』を自ら製作したり、劇団員が出演する実験的ドキュメントバラエティ『ヨーロッパ企画の暗い旅』の制作など、劇団ながら演劇の枠組みを超えて活動する彼ら。最新作の『切り裂かないけど攫いはするジャック』を前に、25年続く秘訣を旗揚げメンバーである上田誠さん、諏訪雅さん、永野宗典さんに伺った。 ――25周年を迎えた劇団の最新作は、19世紀にイギリスで起きた切り裂きジャックの事件がモチーフ。 上田誠:25周年ですし、劇団員たちがワクワクする企画をというのが使命感としてあり、今回はミステリーコメディでいこうと。ミステリーというと作家がトリックを構築するのが主流ですが、僕らは集団でものを作る劇団ですから、ジャックものならやれるかなと思ったのが最初で…。 諏訪雅:劇の中盤くらいには、ジャックが何者か明らかになりますよね。 永野宗典:いま稽古中盤ですけど、僕はこれからまだ見ぬ新しいジャックが出てくるのかなと思ってますけど? 上田:ミステリーって最後の謎解きに注目が集まるのが宿命ですけど、それが怖すぎて、本当は最初に「僕がジャックです」ってところから始めようと思ったくらいです(笑)。 永野:僕が警部の役なんですが、群像劇でみんなが勝手に推理しだすから、邪魔くさくて仕方ないです。 上田:「推理をするな!」っていう決め台詞が生まれたぐらいですから。 諏訪:でもみんながまくし立てるように自分の言いたいことを言ってるのって、まさにヨーロッパ企画って感じの群像劇になってると思う。 上田:ミステリーってある材料を最初にざっと出して、ロジックでそれを収れんさせていくものだけれど、演劇…というかコメディは、要素がどんどん出てきて場が散らかっていく様子が面白かったりする。それを両立させられないかというのが、今回の狙いでもあります。 ――タイトルの絶妙なユルさも秀逸。 上田:演劇は結構作家主義ですけど、僕らはタイトルも合議制です。でも毎回超コメディらしいタイトルですから、発表するのに勇気がいるんです。演劇界で馬鹿にされないだろうかとか、もうちょっと文芸チックな方がカッコつくかなとか思いながら、ひたすら痩せ我慢してる感じ(笑)。 諏訪:僕らはつねに判断基準が面白いか面白くないか、ですからね。 永野:ふたりは関西人なんで笑いにむっちゃ厳しいんですよ。 上田:もともと僕も諏訪さんもお笑いに関して結構うるさい方なんで、どこかでダサい笑いはやりたくないっていう気持ちがあるんですよ。あと、演劇というと、伝えたいメッセージがあったり、感情のヒダを描くとか、現代社会を切り取るとかの目的が多いと思うんですけれど、僕らの場合、面白いことをやろうと集まっているっていうのが、ヨーロッパ企画の特性なのかなと思います。 諏訪:そもそも劇団名に劇団を付けなかったのは、演劇だけじゃなくいろいろなことできそうな気がしたからなんだよね。昔からみんな映像を撮るのが好きだったりもしたし。 上田:ただ演劇は好きなんで、せっかくなら“劇団”のイメージをもう少し広げられたら面白いですよね。 (写真上)うえだ・まこと 1979年11月4日生まれ、京都府出身。脚本を手がけるドラマ『時をかけるな、恋人たち』(カンテレ、フジテレビ系)が10月10日より放送スタート。 (写真中)すわ・まさし 1976年8月26日生まれ、奈良県出身。俳優のかたわら、脚本・演出なども手がけており、作・演出舞台に『ガチでネバーエンディングなストーリぃ!』。 (写真下)ながの・むねのり 1978年2月17日生まれ、宮崎県出身。俳優のかたわら、映像監督や脚本なども手がける。出演近作にドラマ『スーパーのカゴの中身が気になる私』。 ヨーロッパ企画第42回公演『切り裂かないけど攫いはするジャック』 9月20日(水)~10月8日(日) 東京・本多劇場 作・演出/上田誠 出演/石田剛太、酒井善史、角田貴志、諏訪雅、土佐和成、中川晴樹、永野宗典、藤谷理子、金丸慎太郎、早織、藤松祥子、内田倭史、岡嶋秀昭 一般7000円 U25シート2500円(前売りのみ) 平日割一般6500円 サンライズプロモーション東京 TEL:0570・00・3337(平日12:00~15:00)  滋賀、京都、高知、福岡、広島、大阪、神奈川、愛知、富山でも上演。 劇団結成25周年。四半世紀にわたり人気を継続し続けるヨーロッパ企画とは? 人気の理由1:ユニークな設定 押し入れ1間程度の超々狭小集合住宅に暮らす人々の工夫を凝らした日常を描いた『Windows5000』など、劇構造や設定のユニークさで魅せるのがヨーロッパ企画。「まだ世の中で劇になってないものを見つけて、どうしたら劇にしていけるかを考える」(上田さん)そうで“企画性コメディ”と呼ばれる。見たことのない世界を舞台上に具現化させる、凝った美術セットも興味深く見応えあり。「設定だけ聞くと、演劇として成立するの? と思うけれど、どう劇化するかを聞くと、毎回、それ面白そうって思えるんです」(諏訪さん) 『遊星ブンボーグの接近』 地球に降り立った身長数cmの宇宙人たちが、デスクの上を旅し、巨大文房具と戯れる。普段見慣れたカッターナイフや消しゴムが、巨大化して劇場に置かれている状況からすでに楽しく、自分も小人になったような気分に。撮影:清水俊洋 人気の理由2:笑いのセンス ヨーロッパ企画のコメディは、大爆笑というより、ユル~い会話の中から生まれる、ちょっとトボけたクスッとした笑いが特徴。じつはこれ、稽古場で上田さんが提示した設定で俳優たちがエチュード(即興劇)を繰り返し、その中で生まれたものが取り入れられている。「自分たちがやった場面だから、すでに笑いとして出来上がっている」(上田さん)ゆえのリアルさも絶妙。「設定はトリッキーだけど、誰もが感じるようなことを取り上げていて、そのへんのリアリティが多くの人に楽しんでもらえている理由かも」(永野さん) 『来てけつかるべき新世界』 通天閣を擁する大阪・新世界を舞台にしたSF作品。狭い路地をドローンが行き交い、野良犬ならぬ野良のロボットがうろつき、売れないお笑い芸人がAIを相方にするなど、未来も新世界らしさは変わらずなところが面白い。撮影:清水俊洋 人気の理由3:個性あふれる劇団員 稽古場でのエチュードから生まれた笑いが作品に反映されていることは書いたけれど、その面白さも、リアルな生っぽい空気感がそのまま舞台上に再現されるからこそ。しかもそれを演じる面々は、どこにでもいそうなのに佇まいや風貌に、それぞれの個性が滲み出て、それが作品の面白さにも繋がっている。「僕は劇作の中身と同じくらい、作品を立ち上げる中で起きる実際のドラマを大事にしていますが、それは劇団員やスタッフに対しても同じ」(上田さん)。「その蓄積が、物語に生かされているんだと思います」(永野さん) 『ムーミン』 世界的に有名なトーベ・ヤンソンの同名童話をモチーフに、谷で寝たり食べたり、ひたすら遊び暮らす男たちを描いた作品。設定はトリッキーながら、シンプルな劇構造だからこそ、出演者それぞれのキャラクターの面白さが生きた作品。 ※『anan』2023年9月13日号より。写真・土佐麻理子 インタビュー、文・望月リサ (by anan編集部) https://ananweb.jp/news/504197/ Source: ananweb

  • 2023.09.11

久保史緒里「稽古場にいることが楽しい」 大ファンの劇団新感線の舞台に初出演 | ananweb – マガジンハウス

壮大な世界観と、それを舞台上に具現化するド派手な演出、セットや衣装で観客を圧倒する、劇団新感線の舞台。新作となる『天號星(てんごうせい)』は、古田新太さん扮する見た目は厳ついが気弱で温厚な半兵衛と、早乙女太一さん扮する非道な殺し屋の銀次の体が入れ替わってしまう時代活劇。 「以前から新感線さんの舞台をいちファンとして拝見していたので、出演のお話をいただいたときはびっくりして立ち上がっちゃいました」 そんな言葉で出演の喜びを語ってくれた久保史緒里さん。久保さんが演じるのは、歌と踊りで神を降ろし予言を伝える巫女・みさき。 「今回は闇の稼業を描いた物語なんですが、みさきはその世界も理解しながら、人間として純度が高いままいる。すごく大人びた人物だと思います。抱えた想いを言葉ではなく歌で表現する役なので、そこは見どころにできたらなと思っています」 所属する乃木坂46の中でも高い歌唱力と透明感のある歌声に定評がある。本作の製作発表では、これまで歌ったことがないような楽曲を歌わせたいという、演出家・いのうえひでのりさんの思惑も語られた。 「確かに今まで歌ってきたものとはまったく違うロック調で、当初は歌い方も変えた方がいいのかなと思って挑んだんです。でも、稽古場でみさきとしている時間が長くなってきて、みさきの心を乗せてちょっと繊細に歌うと、逆に意味が生まれたりするのを感じて。今はまだ自分の中で正解を決めずにこうかなと思ったことを全部試している状況です」 そう語る声のトーンは穏やかだけれど、簡単なことではないはず。 「今回の稽古に入る前に、すべてを預ける気持ちで飛び込もうと思っていましたので。勇気はいるし、怖さもあれば、一回やってみて違うなってことがしょっちゅう。頭では理解できていても、自分に表現する力がなくて違うものに見えてしまうことが結構あって。毎回落ち込むし、すごく丁寧にご指導いただいているのに、応えられない自分に腹が立つし悔しいし、私のために時間を使わせてしまうのが申し訳ないし…。そこが今一番苦戦しているところです」 それでも「稽古場にいることが楽しいし、稽古場に向かう道のりも前向きな気持ちでいられている」そう。 「それはたぶん新感線のみなさんが作ってくださる空気感のおかげだと思っています。古田さんがお芝居でちょっとクスッとさせてくれたり、高田聖子さんが話しかけてくれたり。稽古でも、心優しい半兵衛だった古田さんが、銀次さんになった途端別人のようになるんですよね。その瞬間を間近に見られて、ありがたい環境だなと思っています」 近年、大河ドラマでの活躍など、その演技力にも注目が集まる。 「毎回、監督さんや演出家さんの思い描くものを100%理解して応えたいんです。まだできてないことが多いですが、それが表現できたときがとても嬉しいんですよね」 2023年劇団新感線 43周年興行・秋公演 いのうえ歌舞伎『天號星(てんごうせい)』 口入れ屋の裏で、悪党を始末する“引導屋”を営む半兵衛(古田)は、じつは気弱で温厚な人物。しかしあるとき、金さえ積めば誰彼構わず殺す、殺し屋の銀次(早乙女太一)と体が入れ替わって…。作/中島かずき 演出/いのうえひでのり 出演/古田新太、早乙女太一、早乙女友貴、久保史緒里、高田聖子、粟根まこと、山本千尋、池田成志ほか 東京公演/9月14日(木)~10月21日(土) THEATER MILANO‐Za S席1万4000円 A席1万1000円 ヤングチケット(来場時に22歳以下)2200円 サンライズプロモーション東京 TEL:0570・00・3337 大阪公演/11月1日(水)~20日(月) COOL JAPAN PARKOSAKA WWホール 全席指定1万4800円 ヤングチケット(来場時に22歳以下)2200円 キョードーインフォメーション TEL:0570・200・888  くぼ・しおり 2001年7月14日生まれ、宮城県出身。乃木坂46の3期生。32ndシングル『人は夢を二度見る』でWセンターを務めた。俳優としても活躍しており、近作に舞台『桜文』、映画『リバー、流れないでよ』など。9/10よりWOWOW 連続ドラマW『落日』が放送開始。 ワンピース¥96,800(CO|TE/IZA TEL:0120・135・015) その他はスタイリスト私物 ※『anan』2023年9月13日号より。写真・小笠原真紀 スタイリスト・伊藤舞子 ヘア&メイク・宇藤梨沙 インタビュー、文・望月リサ (by anan編集部) https://ananweb.jp/news/504389/ Source: ananweb

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