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  • 2024.01.11

「ダメ男確定です…!」付き合いたての彼氏の「非常識すぎる言動」 – 文・三松真由美 | ananweb – マガジンハウス

現在大量発生中のレスなひとびと、いわゆる「レスびと」の相談内容を、TVや雑誌など多くの媒体で活躍中の、恋人・夫婦仲相談所所長の三松真由美さんにうかがいます。セックスレス、恋愛レスと、レスにもいろいろある。今回は、おうちデートしかしない彼氏に不満の24歳女性のお悩み。さらに誕生日前に金欠アピールされて…。三松先生が、彼氏の本質をずばりジャッジします! 百々子(24歳)誕生日にまさかのプレゼントレス!? 彼氏の金欠アピールの意味ってなんだ 【レスなひとびと】vol. 228 百々子は仙台の小さな不動産会社で派遣社員として働いている。仕事は17時ぴったりに終わるけど、収入も少なめ。だから、週に2日、20時から24時のあいだ、ガールズバーで副業。 ユキトとの出会いは、1か月前。百々子が勤めるガルバに、お客さんとしてやってきた。ラップみたいなリズムを取りながらユキトが話しかけてくる。 「レ・ン・ラ・ク・サ・キ、お・し・え・て・ベイビ」  ドキュン お砂糖たっぷりミルクティみたいに甘くて、ホッと落ちつくユキトの声。ふざけるとこも好みだ。直球の好み。他のお客さんには「えー! もうちょっと仲良くなってからじゃないと教えない」って返してた。 「お見送りの時に渡します」 小さな声でそう答えた。 「ふーん、本名は百々子っていうんだ。可愛いね」 連絡先を交換してからは新幹線並みに早かった。モーニングコールや、おやすみの通話を数日続けたあと、 「うち遊びに来ない?」と誘われた。 ユキトの家は、百々子の家から高速使って40分くらい。けっこう遠いが胸を高鳴らせて、高速を走った。とびきり甘い音楽をかけて、気分はドラマのヒロインだ。 ユキトの部屋のインテリアはごくシンプル。暖房器具はエアコンしかなくてちょっと寒い。 「ベッドでくっつけばあったかいよ」と手を引かれて。 「ユ、ユキトッ! え、もう? 早くない? まだ出会って2週間だよ」 「こんな可愛い子が、彼女で超うれしい。ねぇ百々子、ダメ?」 耳元で大好きなミルクティーボイスが囁く。細くてサラサラの栗色に染めた前髪にそそられる。つい「ダメじゃないけど」と言ってしまう。会って2週間で一線、越えてしまった。 「別に付き合ってるんだし、何の問題もないよね。大人同士だし」百々子はそう思っていたが。 「今日もうち来ない?」 ユキトから来るのは、家へのお誘いばかり。百々子の家に来たり、どこかにお出かけしたりが全然ない。高速代もバカにならないし、と思って、勇気を出して伝えてみた。 「毎回の高速代が、結構響いてて」 「週に2〜3日うちにいるのに、百々子は家賃とか光熱費、払ってないよね。そのぶんだと思えばよくないか」 「え」 「てゆうか、俺、金欠やばくて。あ、いや、金貸してとは言わないよ。そんなんかっこ悪いから。でも、バイクのローンとか部屋の更新料とか重なって、ほんと金ないんだ」 百々子の誕生日がもうすぐだと、話した矢先のことだった。これって「プレゼントは渡せないから期待しないでね」ってこと? ブランドものが欲しいわけじゃないけど、これまで全くお金をかけてくれないのは寂しかった。「付き合いはじめたばかりだし、気を遣わないでね」って、言うべきか。 【三松さんからのコメント】 百々子さん、もっといい人がいるのではないですか。百々子さんはいわゆるダメンズ引きの性質ですかね。相手の本質を見抜かないと。 「高速代がかかっても、ユキトさんと過ごす時間はプライスレス」そう思って通ってるかもしれません。でも彼のほうはどうでしょう。そこまで大切に思ってくれているのか。百々子さんとの時間に、お金を出そうとはしない。光熱費と高速代を等価と考える。しかも、やることはやる。そして、誕生日の直前にお金ない宣言。 お付き合いして初めての誕生日なのに、彼女に夢を見せてくれないタイプ。金欠なのは、百歩譲ってしょうがない。我が国の平均収入は上がらないのに、物価はどんどん上がってますし。 とは言え、少しでも彼女をお祝いしたい気持ちがあるのなら、「お金はないけど当日は一緒にいたいから、手料理を振舞わせてほしい」など、愛ある言葉を一緒に伝えるべきですよね。 「お金ない」だけ伝えて、相手に「プレゼントはいいよ」と言ってもらうのを期待するなんてダメ男の要素あり。光熱費を要求されるのは時間の問題。せっかくのガルバのバイト代が高速代に、思いやり欠如の男性に消えてしまうなんてもったいない!バイト代で好きな服を買って、別の出会いの場に飛び込んだほうがいいと私はジャッジしました。 「バースデーのプレゼントレス問題。プレゼントってケイト・スペードやサマタバのバッグじゃなくても手料理でもいいよね。そういう思考をもつ彼氏を見つけよう」   三松 真由美 恋人・夫婦仲相談所所長・コラムニスト。バブル期直後にHanakoママと呼ばれる主婦の大規模ネットワークを構築。その後主婦マーケティング会社を経営。主婦モニター4万名を抱え、マーケティング・商品開発・主婦向けサイト運営に携わる。現在は夫婦仲、恋仲に悩む未婚既婚女性会員1万3千名を集め、「ニッポンの夫婦仲・結婚」を真剣に考えるコミュニティを展開。「セックスレス」「理想の結婚」「ED」のテーマを幅広く考察し、恋愛・夫婦仲コメンテーターとして活躍中。講演・テレビ出演多数。20代若者サークルも運営し、若い世代の恋とセックス観にも造詣が深い。コミック『「君とはもうできない」と言われまして』(kadokawa)好評発売中。ほか各人気コミック作家としても活躍中。 ©Krakenimages.com/Adobe Stock 文・三松真由美 https://ananweb.jp/column/lessbito/521708/ Source: ananweb