ペンになっていいですか!?

  • 2024.05.30

ついにSEVENTEENが初のスタジアムツアーを完走! 「夢のステージに13人で立てたことが幸せ」 – 取材・文 尹 秀姫 写真・ (P)&(C) PLEDIS Entertainment | ananweb – マガジンハウス

SEVENTEENがスタジアムツアー「SEVENTEEN TOUR ‘FOLLOW’ AGAIN TO JAPAN」を開催した。このツアーは昨年の7月にスタートした「SEVENTEEN TOUR ‘FOLLOW’」のアンコールコンサートで、韓国では3月30、31日に仁川・アシアードメインスタジアム、4月27、28日にソウル・ワールドカップ競技場、日本では5月18、19日に大阪・ヤンマースタジアム長居、5月25、26日に神奈川・日産スタジアムの計8回に渡って公演してきた。ここでは日産スタジアムの初日、5月25日のライブの模様をレポートします。 13人が日産スタジアムに! CARATの歓声が渦巻くビッグステージ 【ペンになってもいいですか!?】vol. 205 轟音が大きなスタジアムに轟き、ステージを隠すように覆われていたスクリーンが上がると、そこにはビジューでデコレーションされたシルバーのジャケットをまとったSEVENTEENの13人の姿が。昨年、行われたドームツアーと同じく、「Super」でのスタートとなったが、前回を超えるスケールの大きさが、これはスタジアム公演なのだということを強く印象づけた。 メンバーもパワーみなぎるパフォーマンスで気合を感じさせるが、時折見せる笑顔でステージを楽しんでいることが観ているこちらにも伝わってくる。曲のクライマックスにはステージに炎が次々と打ち上がり、ステージ後方から花火が上がる。ド派手な演出でスタジアム公演はスタートした。 ライブ序盤が終わると、「スタジアムにSEVENTEENが来ました!」と興奮気味に叫ぶHOSHI。そんなHOSHIを見ながら、JEONGHANは3曲目の「CLAP」でHOSHIがセンターに立つパートでいつも以上に頭を振りかぶって踊っていたとおかしそうに明かした。 自己紹介ではDKが「本当に信じられないです、日産スタジアム。完璧じゃーん!」といつもの挨拶を交えつつ、さらには「今日は歌を準備しました」と生バンドの演奏つきでソロ曲「Go!」を披露。THE 8️は会場のCARAT(ファンの総称)の歓声を生で聞こうとイヤモニを外し、上を指差してもっともっとと大きな歓声を引き出していた。 JOSHUAはドーム公演でもやっていた両手でたれ耳を作る“シナモン”ポーズをしながら、「JEONGHANに“シナモン”じゃなくて“シュナモン”に替えたらと言われたんです」と言って「イット?」「シュナモン」という新たなコール&レスポンスを誕生させた。HOSHIは「今何時?」「10時10分!」のコール&レスポンス、そして「ホランへ」で虎の手ポーズまで、いつもの流れを満員のスタジアムでもやってみせた。 JEONGHANも、いつの間にか定番の挨拶になった“充電”を「恥ずかしくて最近“充電”してなかったんですけど、今日は日産(スタジアム)だから」と言って久しぶりにやってみせたが、やはり恥ずかしかったのか最後は盛大に照れていた。JUNはVサインで猫耳を作り、Vを客席に飛ばすとCARATたちが「にゃー」と鳴くコール&レスポンスで大きな歓声を引き出し、満足げ。 残念ながらドームツアーには参加できなかった統括リーダーのS.COUPSは、笑顔を見せただけで会場からは大歓声が。そんなCARATの歓迎を受けて「僕が戻ってきました」とうれしそう。 この日、自己紹介の順番がラストだったWOOZIが「いつもメンバーたちの長い長い話に付き合ってくださってありがとうございます」と挨拶するほど、長い自己紹介タイムとなった。 今回のスタジアムツアー「SEVENTEEN TOUR ‘FOLLOW’ AGAIN TO JAPAN」は昨年のドームツアーのアンコール公演という位置づけではあるものの、今回から追加になった曲もたっぷり用意されていた。 「Rock with you」の日本語バージョンは、広いスタジアムという会場の後ろの席にいるCARATたちも近くで観ることができるバックステージで披露され、疾走感のあるメロディはまだ日が高く明るいスタジアムによく似合っていた。 ユニットステージでも、ボーカルチームは「Yawn」、パフォーマンスチームは「Back 2 Back」、ヒップホップチームは「Monster」とそれぞれ新曲ステージを用意。そして前回のドームツアーでCARATが一番待ち望んでいた「God of Music」も今回はじめてパフォーマンス披露した。 「CARATのみなさん、大好きです!」というHOSHIのシャウトで始まった「All My Love -Japanese ver.-」では、DKが跪いてWOOZIの手を握るモーメントも。パフォーマンスに注目されがちなSEVENTEENだけれど、誰がボーカルを取っても聴かせることができるのも彼らの強み。SEUNGKWANのハイトーンがスタジアムに響くと、会場からは感嘆の声があちこちから漏れ聞こえてきた。最後の「まもってあげる いつも」という歌詞のパートをJEONGHANが歌っていることから、「みなさん、JEONGHANさんが守ってくれるそうですよ」とHOSHIが言うと、JEONGHANも「もちろんだよ」とにっこり。 完全に日が落ちて真っ暗になったステージにピアノの旋律が鳴り響き、始まったのは新曲「MAESTRO」。最初はHOSHIが握っていた指揮棒が次々と持ち主を変えて最後はWONWOOの手に渡っていたり、中盤、激しくリズムを刻むパートでメンバーが怒涛のステップを見せたり、サウンドだけでなくパフォーマンス的な見どころも多いこの曲で、スタジアムの観客も一斉に沸いた。 「さっきから思ってたんですけど、果てしなく席が見えますね」というMINGYUの言葉に、「ライブも終盤にさしかかっていますが、今もまだ夢のようです」とSEUNGKWAN。そしてその「夢」というワードをきっかけに「DREAM」のアカペラの大合唱がメンバーとCARATの間で始まってしまうのもすっかりおなじみに。 そして日産スタジアムでウェーブが見てみたいということで、SEVENTEENとCARATの公式カラー、Rose Quartz&Serenityにスタジアムの客席が染まった。この2色のウェーブがスタジアムの最前列から一番後ろの席にまで到達し、さらに後ろから前へ戻って来る様子をメンバー全員がステージから見届けて、感動したDKが「この景色の中にダイブしたい」と言うと、メンバーだけでなく客席からも「見せて」のコールが湧き上がる一幕も。最後には客席に「DAISUKIARIGATO」の文字が浮かび上がった。 ラストはDKの朗々とした歌声から始まる「HOT」。最後まで気合の入ったパフォーマンスでスタジアムを圧倒して終わるかと思いきや、「まだまだだよ、日産“テチャン!”(合唱)」というHOSHIの掛け声で会場のCARATたちも負けじと「HOT」のリフレインを叫ぶ。そうして会場の興奮が最高潮に高まる中、ステージ後方から大きな花火が連続して打ち上がり、スタジアムにふさわしいクライマックスで本編は終了した。 アンコールではメンバーそれぞれ広いステージに散り散りになりながら、CARATとのコミュニケーションを楽しんだ。広いアリーナ席を囲むように設けられた花道にまっさきに駆けていったのはMINGYUとDINOで、JEONGHANはキックボードに乗りながら花道をスイスイ移動していく。 スタジアム公演で新たに追加された「Together -Japanese ver.-」ではMINGYUがステージの中央に陣取り、スタジアムのステージから眺める景色を愛おしそうに眺めていたかと思えば、DKはWOOZIとのハーモニーを響かせるパートでWOOZIをバックハグ。 THE 8️の「リフトアップ!」の掛け声でメンバーが座ったリフトが上がると、この日最後のMCへ。DINOは「夢のような瞬間を作ってくださって本当にありがとうございます!」と深々とお辞儀しながらハートを飛ばし、VERNONは「これからもCARATのみなさんが幸せになれるようにがんばります」と笑顔を見せた。 SEUNGKWANはWONWOOの決めゼリフ「月がきれいですね」と口にしたものの、あいにくの曇り空で月が見えず、苦笑しつつ「グァンランへ」と締めくくり。SEUNGKWANにお株を奪われたWONWOOはそれでも負けじと「月がきれいですね」とコメント。JOSHUAまでもが「月がきれいですね」と言い始め、メンバーから「月はどこ…?」とツッコまれていた。 S.COUPSは「僕は足の負傷でスタジアムに立てないと思っていたので、こうして夢のステージに13人で立てたことが何よりも幸せです。これから10年、20年後も日産スタジアムで公演できるグループでいたいです。そしてCARATとSEVENTEENをいつまでも守れるリーダーでありたいです」と気持ちを新たにコメントした。 最後には、SEVENTEENのコンサートのアンコールではおなじみの「VERY NICE」の無限リピート。いつまでも続く「アジュナイス!」のリフレインに、SEVENTEENもCARATも全力で遊び尽くした。 夢のドーム公演、ドームツアーを経て、さらに新たな夢となったスタジアムまで叶えたSEVENTEEN。彼らがまた新たな夢に向かっていく姿をこれからも見守っていきたい。 (P)&(C) PLEDIS Entertainment 取材・文 尹 秀姫 写真・ (P)&(C) PLEDIS Entertainment https://ananweb.jp/column/kpop/552383/ Source: ananweb

  • 2024.03.29

IUが12年ぶりに来日。合唱もコールも完璧な日本の観客に感激! – 取材・文 尹秀姫 写真・Aaru Takahashi | ananweb – マガジンハウス

IUが12年ぶりに日本で公演をした、神奈川・横浜アリーナでの「2024 IU H.E.R. WORLD TOUR CONCERT IN YOKOHAMA」。3月24日(日)の様子をレポートします。 見るたびに一目惚れする気分! IUの魅力が爆発したステージ Photo by Aaru Takahashi 【ペンになってもいいですか!?】vol. 199 IUが3月23日、24日に神奈川・横浜アリーナで「2024 IU H.E.R. WORLD TOUR CONCERT IN YOKOHAMA」を開催した。 IUが日本で公演を行うのは12年ぶりのことで、ファンはもちろん、IUも公演中に「日本で公演するのは久しぶり」と言及するほど待望だった日本でのコンサート。当日は来場者全員にIUのお母様が用意してくれたプレゼントが配られ、スペシャルな公演となった。 「2024 IU H.E.R. WORLD TOUR CONCERT IN YOKOHAMA」2日目の横浜は、あいにくの雨模様だったが、1曲目の「Holssi」が始まると、大型スクリーンには青空が広がった。 ステージ中央のリフトが上がると、その中から淡い色のジーンズに同色のクロップド丈のカットソー、ラインストーンでデコられた白いヘッドフォンという出で立ちのIUが登場。今年2月にリリースしたばかりの最新ミニアルバム『The Winning』のダブルタイトル曲の1つでもある「Holssi」は、ふわふわと空中を漂うたんぽぽの綿毛をモチーフにした曲。そんなイメージどおり、IUもステージでゆらゆら揺れながら歌い、そんな彼女をキッズダンサーたちが囲んで賑やかに踊る様子が印象的。 続く「Jam Jam」はジャムと砂糖と愛を並べたリフレインと甘くふわふわしたボーカルの裏に隠されたシニカルな歌詞がユニークな曲。真っ赤なペンライトがリズムに乗って揺れる中、IUもダンサーたちと共に軽やかに踊り、ラストには妖艶な投げキッスをしてみせた。 Photo by Aaru Takahashi 2曲が終わったところで、IUは「お久しぶりですね」と挨拶。前日の公演では早くも涙が出そうだったと語り、「だけど、泣きませんでした! 今日もがんばってみます」とにっこり。 「私の母からみなさんに差し上げるプレゼントです」と紹介したプレゼントの中身はIUのトレーディングカードとカードケース、アクリルキーホルダーのセット。ちなみにこの前の週に行われた韓国公演で配られた座布団より「原価が高いと聞きました」とIUが冗談めかして教えてくれた。日本公演初日を終えた前日、お母様に「今日の公演は感動的だった」と送ったところ、「10年ぶりに会いに来た昔の友だちを覚えていてくれてありがたいね」とエピソードを語ってくれた。 今回のツアーは5つのテーマで構成されており、1つ目の「Hypnotic(催眠術をかけるような)」は冒頭の2曲以外にも「ご存知の方は一緒に歌ってください」というIUの言葉で始まった「Ah Puh」やステージの床に交通標識のようなデザインで歌詞が表示されるユニークなステージ「Bbibbi」など、ふわふわした曲が続く。「みなさんが私を見るたびに、一目惚れした気分になってほしいです」という願いから観客の記憶を消すために歌われた「Obliviate」では、ラテンのメロディに合わせたIUの豊かなハイトーンが会場を包み込んだ。 Photo by Aaru Takahashi 2つ目のテーマ「Energetic」に移るインターミッションでは、1人の少女がステージに現れ、まるで森の中を彷徨うような物語が展開された。灯りひとつを手に持ち、激しい雷雨にさらされた少女はやがて明るい森に出る。そこで見つけたのは、猫耳姿のIU。「Celebrity」は客席も一体となって横浜アリーナに大合唱の声が鳴り響いた。 「次の曲はみなさんの練習の真価が問われる曲です」という紹介で始まった「Blueming」では、練習の成果なのかこれまでで一番大きく揃ったコールが響き渡り、IUも曲の合間に「上手!」とうれしそう。MCでは、12年前の日本での公演と比べて「当時は本当に静かだったんですよ。集中力が最高でした」と振り返り、「今はそれにプラスしてエネルギーが増しています。完全体になりました」と褒め称えた。 このテーマの最後に歌われた「観客になるよ」は、IUにとって特別な意味を持つ曲だそう。「私にとって観客とは、私という人間を完成させてくれる大きな一欠片です。そのことに感謝して、私は小さな人間ではありますが、みなさんの人生のうちの小さな一欠片になりたくて、私もみなさんにとっての観客になりたいという想いを込めて、この歌詞を書きました」と、この曲に込めたメッセージを伝えてくれた。 IUが手にペンライトを持ってこの曲を歌うのと同時に、スクリーンにはこの曲を一緒に歌う観客の姿が映し出され、まさにタイトルどおりIUが観客となる逆転現象を見せてくれた。 Photo by Aaru Takahashi 3つ目のテーマは「Romantic」。そんなテーマにぴったりの桜色のシフォンワンピースで登場し、キューバの首都の名前を冠した「Havana」で爽やかな風を吹き込んだ。 実は2つ目と3つ目のテーマの間、スクリーンではIUが日本に到着した時の映像が流れていた。それは日本にやってきたIUのために用意した映像広告が街のビルの大型ビジョンに流れるのをIUが見守る様子を撮ったもので、この広告がとても感動的だったとIUは大興奮。 「思えば、私の感動はここから始まったんだと思います。日本には本当に久しぶりにきたので、みなさんが私のことを忘れてしまっていたとしても、私は何も言えないですよね。でも、みなさんが私の曲を聴きにこんなに来てくれるだなんて、私一人だけが知らなかったんです。もしみなさんがずっと片想いだと思っていたなら申し訳ないです。でも、私たちは両想いです。私もたくさん愛してます」と、日本のファンに愛をアピール。 「金曜日に会いましょう」では観客の見事な合唱に再び感動し、「他の歌手のコンサートに行くのは大丈夫だけど、この調子で(今日みたいに)一緒に歌うのは絶対ダメ。これだけは独占したい! 約束して?」と、意外に独占欲が強い一面をのぞかせた。 Photo by Aaru Takahashi 4つ目のテーマ「Ecstatic」では真っ赤なドレスに着替えて、6thミニアルバム『The Winning』のダブルタイトル曲の1つ「Shopper」からスタート。これまではファルセットでの高音が多かったが、この曲ではIUの地声でのハイトーンが続く、華やかでありながら迫力も感じる曲。それだけに会場の雰囲気もより一層盛り上がり、クライマックスへ向けて熱気を帯びていく。 静かなピアノの旋律と絵本の読み聞かせのようなボーカルで始まる「above the time」、そしてIUの原点と言える「You & I 」では時計の針を13年ほど前に戻し、当時を思わせるハイトーンを横浜アリーナに響かせた。 Photo by Aaru TakahashiPhoto by Aaru Takahashi アンコール、この日5つ目のテーマは「Heroic」。「Shh..」、「23」、そして1曲目にも歌った「Holssi」までを歌い、感動のコンサートは終了かと思いきや、鳴り止まない拍手と客席の大合唱に応えて再びIUがステージに登場。ダブルアンコールでは、まさかの撮影OKとなり、「よく撮れたものだけSNSにアップしてくださいね」というIUのジョークの後、ドラマ「愛の不時着」から「Give You My Heart」をしっとりと聴かせてくれた。 さらにIUも主演したドラマ「ドリーム・ハイ」のOST「Someday」など、ダブルアンコールではセットリストにはない予定外の曲を自由に歌うコーナーとして、観客の希望を尋ねる場面も。最後にはIUが作詞した「Epilogue」でIUのコンサートは終了。「幸せな時間でした」というメッセージと笑顔を残して、ステージを後にした。 Photo by Aaru Takahashi 取材・文 尹秀姫 写真・Aaru Takahashi https://ananweb.jp/column/kpop/541344/ Source: ananweb

  • 2023.12.07

TOMORROW X TOGETHERの9か月にわたるワールドツアー、ついにフィナーレ! – 取材・文 尹 秀姫 (P)&(C) BIGHIT MUSIC | ananweb – マガジンハウス

3月にKSPO DOMEで行われたソウル公演を皮切りに、15都市をめぐったTOMORROW X TOGETHER2度目のアリーナツアー、「TOMORROW X TOGETHER WORLD TOUR 「ACT : SWEET MIRAGE」 」がいよいよ12月2日、3日のGOCHEOK SKY DOMEでフィナーレを迎えた。12月3日の模様をレポートします。 感動と熱狂、涙ながらのワールドツアーファイナルステージ! 【ペンになってもいいですか!?】vol. 192 爽やかなメロディと軽やかなダンスがまさにTOMORROW X TOGETHEREらしい「Blue Hour」でコンサートはスタート。 途中、BEOMGYUが「みなさん、楽しむ準備はできましたか?」、YEONJUNが「今日は楽しく遊びましょう」と会場のMOA(TOMORROW X TOGETHEREのファンの名称)に声をかけながら花道を歩き、よりMOAの近くへとセンターステージへと移動すると、その勢いのままに「Can’t We Just Leave The Monster Alive?」ではTAEHYUNが曲の合間にダブルピースを見せるほど余裕を感じさせるステージを展開。 常に完璧なパフォーマンスを見せてきた彼らがこの曲ではステージを楽しみ、観客と一緒になって遊ぼうとしているような姿が印象的だった。 この日は、GOCHEOK SKY DOMEで開催されたアンコール公演「ACT : SWEET MIRAGE」FINALEの、9か月に渡るツアーの最終日。それだけに「ついにこの日が来るんですね」とBEOMGYUも感慨深げ。 BEOMGYU 「僕たちもMOAと共にする今日を指折り待っていました」というTAEHYUNは、「この夢を叶えてくれたMOA、本当にありがとうございます」とぺこり。SOOBINは「3月のソウル公演を皮切りに、アジアやアメリカでのツアーを盛況で終えて、こうして再びソウル「ACT : SWEET MIRAGE」のエンディングを迎えることができてうれしいです」と笑顔を見せた。 YEONJUN YEONJUNは「今日の公演が初めてのMOAにはファンタスティックなステージを、ツアーに来たことがあるMOAには成長した姿をお見せしたいです」と、このツアーで成長した自信をのぞかせたが、「成長したのは僕たちだけではないですよね」とBEOMGYU。「MOAの情熱をチェックしてみましょう」と促して、会場のMOAの声を引き出すが、TAEHYUNは「2階、3階、4階ももっと声出せますよね?」と煽り、GOCHEOK SKY DOMEはさらに大きな歓声に包まれた。 メインステージへと駆けていきながらゴージャスなナポレオンジャケットを脱ぎ捨て、バスケットボールをパスしながら歌われた「Drama」、続く「No Rules」「Cat & Dog」まで、溌剌としたステージが続く。「Cat & Dog」はデビューアルバムに収録されていた曲で、メンバーもこの公演のために久しぶりに練習して楽しかったそう。「この曲、一生やりましょうか?」とMOAに問いかけると大きな声でYESが返ってきたように、「反応がよくて一生やるべきですよね」とTAEHYUNも満足げ。 HUENINGKAI 「Cat & Dog」で盛り上がったのは「たぶん僕のおかげかも?」とHEUNINGKAIが猫の手のように両手をふみふみ動かすと、YEONJUNも手をふみふみと動かして「違いますよ、MOAのみなさんが一緒に楽しんでくれたから」とにっこり。「Cat & Dog」名物、TOMORROW X TOGETHEREの掛け声の後にMOAが犬の鳴き声でコール&レスポンスするパートもツアーを通してすっかり定着して、この日はひときわ盛り上がった。 TAEHYUN 「この瞬間が永遠に続くように、TOMORROW X TOGETHEREと一緒に逃げようか」というTAEHYUNの言葉で始まった「Run Away」では今までの明るい雰囲気から一転、切なさ漂うメロディと表情で魅了し、その後のHUENINGKAIのソロパフォーマンスでは光のエフェクトがまるで魔法使いのようにも見える演出がTOMORROW X TOGETHEREらしい。 その魔法でステージに機関車を呼び込むと、その汽車の中からメンバーが登場。「We Lost The Summer」の後には燃え盛る炎をバックに「Can’t You See Me?」で迫力あるステージを披露した。 「LO$ER=LOER」ではクルマを模したトロッコに乗り込んで広いGOCHEOK SKY DOMEをまわり、先のMCで「僕たちがみんなの近くに行くから」と宣言したとおり、ステージからは遠いMOAの近くで歌を届けた。このツアーの見どころのひとつだったユニットパフォーマンスはこのツアーの間にさらに磨きがかかり、しっとり聴かせる「Opening Sequence」ではTOMORROW X TOGETHEREがパフォーマンスだけではなくボーカルの実力も高いことを証明してみせた。 HUENINGKAIの魔法パフォーマンスは「今回のツアーの見どころですが、最後までかっこよかったですね」とTAEHYUNが褒め称えると、HUENINGKAIも「最後だからさみしいですね。でも後悔はありません」ときっぱり。 一緒にユニットパフォーマンスしたSOOBINとBEOMGYUは、実は練習ではパフォーマンスの最後に2人が手を合わせる場面でじゃんけんするかのようにBEOMGYUがチョキを出していたそうで、「今日は最後だからやってみました」と最終日らしいサプライズがあったことを告白。それを見たSOOBINは「僕もすごく迷ったんだけど、ステージ上だからふざけたらいけない気がしてパーのままにしたんだ」とちょっと残念そう。そんなSOOBINのためにステージ上でもう一度その場面を再現してみせた。 「曲もメロディもさみしい感じの曲ですが、MOAのみなさんが一緒に歌ってくれたらあたたかくなります」というTAEHYUNの言葉で始まった「Anti-Romantic」は5人の甘い歌声に酔いしれるラブソング。VCRを挟んで、シンプルな白いTシャツルックに着替えて登場した「Good Boy Gone Bad」では一転してパワフルなパフォーマンスを、続く「Tinnitus」では妖艶な魅力をいかんなく発揮。曲ごとに、パフォーマンスごとに表情を変えてみせるTOMORROW X TOGETHEREの本領が発揮されたパートだった。 このツアーのもうひとつの目玉、YEONJUNが振り付けを作った「Happy Fools」は、曲に入る前にYEONJUN先生とBOMGYUによる丁寧な振り付け講座のおかげで、会場が一体となって盛り上がった。曲が終わり、「最後の『Happy Fools』はどうでした?」と尋ねられると、YEONJUNも「とてもかわいくて、とてもうれしくて、とても幸せでした。世界で一番の“幸せなばか”でした」と微笑んだ。 次の「Sugar Rush Ride」に行く前に定番になった、メンバーで作ったはちみつのツボをさらって「Yummy!」と言う定番のイントロも、この日が最後。YEONJUNを筆頭に、愛嬌強者のHUENINGKAIより後にはやりたくないとSOOBIN、BOMYUとやっていき、続いてのMOAの指名はHUENINGKAI。ストーリー性のある最高の「Yummy!」をやってみせ、最後のTAEHYUNにバトンタッチすると、戸惑いながらもTAEHYUNは会心の「Yummy!」でメンバーからも「今までで最高だった」と褒め称えられた。 そうして始まったコンサートのラストパートは「Sugar Rush Ride」から「Farewell, Neverland」で本編は終了。 アンコールではユーロビートが印象的な「Chasing That Feeling」、MOAの前で初めて披露した「Skipping Stones」、そしてTOMORROW X TOGETHEREのファンソング「MOA Diary」まで、幅広いステージを披露。「イヤモニを直してくる」とステージを捌けていったTAEHYUN以外のメンバーがコメントする中、TAEHYUNが大きなバースデーケーキを持ってステージに登場!  12月5日に誕生日を迎えるSOOBINのためにメンバーもMOAも一緒になってバースデーソングを歌い、「SOOBIN、誕生日おめでとう!」の大合唱。SOOBINは四方にお辞儀しながら、感動を隠せない様子で「いつの間に準備してたの!?」と驚いていた。 「SOOBINさんのおかげで僕まで心があたたかくなりました。今度は僕たちがMOAのみなさんをあたたかくしましょう」とTAEHYUNが言うと、「Sweet Dreams」がスタート。歌っている最中にステージの上には雪が降りはじめ、歌い終わる頃にはメンバーの頭の上にも積もるほど。「MOAのみなさんの心もあったまりましたか?」というTAEHYUNの問いかけには大きな声が返ってきた。 SOOBIN 最後に、この日の感想を言っていくことに。まだ誕生日祝いの喜びから抜け出せないSOOBINは「誕生日は当事者にとっては特別だけど他の人にはなんてことがないはずなのに、MOAのみなさんが自分の誕生日のように祝ってくれて、幸せそうで、僕は本当に祝福された人間だなとあらためて感じました」と深々とお辞儀。「みなさんが僕をお祝いしてくれたように、僕もみなさんに恩返しするようにより深く愛したいと思います」とさらなる愛を誓った。そして今日は両親が来ていることを明かし、何年も誕生日を祝ってあげられなかったという母に「今日見たでしょう? だから心配しないで、愛してるよ」と伝えた。 HUENINGKAIはツアーファイナルを惜しみながらも、「TOMORROW X TOGETHEREの歩みはこれからまだまだ続きます。期待してください」とにっこり。「僕はいつもこういうふうに僕たちが会えることは奇跡だと思っています。この瞬間も奇跡みたいだし、僕が好きな人が僕を好きでいることは奇跡だなと思います。MOAのみなさんに会えて幸せですし、心から感謝しています」と惜しみない愛を表現した。 BEOMGYUはこの2日間が夢を見ているようだった、「この2日間、MOAのみなさんからいただいたものが多くて、これをどう恩返ししていったらいいか悩ましいですが、MOAのおかげで幸せでした」としみじみ。「昨日はメンバーの後ろで涙を拭っていたんですが、泣いてしまったら悲しい人みたいに見えると思って、幸せなのに。だからがまんしていたんですが、メンバーもそうだったみたいです。こんなに幸せな瞬間をプレゼントしてくれてありがとうございます。僕たちもMOAのみなさんにとってプレゼントのような存在になれるようにがんばります」と笑顔を見せた。 YEONJUNもBEOMGYUと同じく昨日は涙をこらえて話せなくなったそうで、「今日はがんばって話します」とコメント。まず自分の両親、そしてメンバーの両親に支えてくれてありがとうという感謝の言葉と、友人たちへの感謝の言葉、なによりMOAへの感謝の言葉を続けた。 「MOAのみなさんが笑うと、大変な時も一緒に笑えますし、あたたかい気持ちになります。こんなに大きな会場をいっぱいに埋めてくださって本当にありがとうございます」と目をうるませた。そして最後に、普段は恥ずかしくて言えないけど、とメンバーに向けて「最後に、メンバーにありがとうと言いたいです」と言うとこらえていた涙があふれて、そんなYEONJUNをメンバーが慰めた。 「僕はメンバーを子どもの時から見てきたから。水漏れする練習室で、寒い冬に椅子の上で寝たこともあったけど…。でももうみんな成長して、たくさんの人の前で公演して、そんなメンバーが誇らしいと言いたいです。みんな、本当にお疲れさま」と言うと、再びメンバーが集って全員でハグ。 「最近、僕はMOAのみなさんの前でこれからもずっと長くステージに立つことが“成功”だと思います。いつも幸せばかりがあったわけではないですよね。性格が違うメンバーたちだから合わせていくのは簡単ではなかったけれど、それでも僕たちは打ち勝ってきたし、今も打ち勝っているし、今この瞬間がこれからも続けばと思います。MOAのみなさんの前で長くいられればと思います。その時もみなさんが一緒にいてくれたらうれしいです。一生MOAでいてくださいね」と涙ながらに語った。 TAEHYUNは9か月に渡るツアーを「いろいろありました」と振り返りながら、「それでもMOAのみなさんにはいつもいい姿を見せたくて、口角を上げ続けました」とポツリ。「すべてが思い通りにいかないのはみなさんも同じだと思いますが、その中でも僕は祝福であり、奇跡だなと思うのは、この4人に出会ったことです」と力強く口にした。 「この4人がいなかったら僕も大変だったと思いますし、今年に入って特に絆が強くなって、おたがいに頼り合える時間が多かったです。そしてよりよいグループになりました。成功したグループには素晴らしいリーダーとリーダーに従うメンバーたちがいますが、今年感じたのは、僕たちも成功したグループの条件を持っていると。この4人がいるから僕には怖いものはありません。たくさんのMOAのみなさんが僕たちを応援してくれるから、どこにいても笑って、誇らしいTOMORROW X TOGETHEREになります」と最後まで涙を見せずに挨拶した。 メンバーの真剣な想いと語りを受けて、リーダーのSOOBINは「男同士でこんなに真面目な話、普段はしないから」と照れくさそうに笑いながらも、「僕は素晴らしいリーダーではないけど、僕を信じてついてきてくれたメンバーにありがとうと言いたいです」と言うと、ついにSOOBINもこらえきれずに涙を見せ、再び5人でハグ。そんなTOMORROW X TOGETHEREを会場のMOAはあたたかく見守っていた。 最後には「Our Summer」と「Brue Spring」で、9か月に渡った「ACT : SWEET MIRAGE」はフィナーレを迎えた。 (P)&(C) BIGHIT MUSIC 取材・文 尹 秀姫 (P)&(C) BIGHIT MUSIC https://ananweb.jp/column/kpop/521171/ Source: ananweb

  • 2023.10.16

TOMORROW X TOGETHER「今回のアルバムはレジェンドになる!」フルアルバムリリースのメディアショーケースレポ! – 取材・文 尹 秀姫  (P)&(C) BELIFT LAB Inc. | ananweb – マガジンハウス

TOMORROW X TOGETHERが約2年4か月ぶりとなるフルアルバム、3rd Album『The Name Chapter: FREEFALL』を2023年10月13日にリリース。その前日にソウルで開催されたメディアショーケースの様子をレポート! TOMORROW X TOGETHERの3rd Albumは新しい試みがたくさん! 【ペンになってもいいですか!?】vol. 190 3rd Album『The Name Chapter: FREEFALL』は“名前の章”の2番めのチャプターとなる。計9曲が収録されたこのアルバムにはタイトル曲「Chasing That Feeling」をはじめ、いろんなジャンルの曲を楽しめるアルバムになったとTAEHYUN。 タイトル曲「Chasing That Feeling」について、「自分の夢に向かって前に進む青春を生きる人が感じている現実は、重たいものだと思います。僕たちのタイトル曲も夢に向かっていく意志を込めました」とSOOBIN。BEOMGYUは「ヴォーギングを取り入れた振り付けに注目を」と、この後の初披露ステージに期待をもたせた。 HUENINGKAIは、前作のアルバム5th Mini Album『The Name Chapter: TEMPTATION』では誘惑に揺れて成長を躊躇していたとすれば、今作では自分の夢と希望を追い求めるために進む姿を描いていると説明した。 BEOMGYUも「前回のアルバムの最後の曲『Farewell, Neverland』で少年はネバーランドから現実に帰ってきます。ネバーランドから現実への墜落するイメージをアルバム・タイトル『FREEFALL』としました」と付け加えた。 YEONJUNにとって現実とは「足を踏んで生きているこの世界のこと」だそう。「不確かな未来に不安を感じるけれど、美しい瞬間もある。弱いけれど強い、青春の姿をTOMORROW X TOGETHERらしく表現しました」とアルバムへの自信をのぞかせた。 タイトル曲「Chasing That Feeling」を初めて聞いたときの感想は「いつも新鮮なコンセプトと曲をやってきましたが、今回のタイトル曲も新鮮でした。ずっと聴いていると(前作の)『Sugar Rush Ride』のように新鮮で、中毒性もあって、僕たちのカラーを表現できると思いました」とHUENINGKAI。 SOOBINも「この曲は一度聴いただけで口ずさんでしまう、レトロなサウンドもパフォーマンスも楽しい」と中毒性のある曲であることをアピールした。BEOMGYUは「この曲をその場で3回連続聴きました。2回めからはすぐメロディを歌えるくらい聴きやすい曲でした。初めて聴いた時は夜中に疾走する感覚があって、ドライブをしながら聴きたいと思いました」と、普段から好んで聴くジャンルであることを告白した。 今回のアルバムにはそうそうたる制作陣が参加したことも特徴のひとつ。HUENINGKAIは「もちろん全員が素晴らしいですが」と前置きした上で、「普段から好きなアーティストMAXがアルバム制作に参加してくれて、アルバムの収録曲『Happily Ever After』のガイドも直接歌ってくれて、聴いてびっくりしました」と、そのガイドを嬉しそうに再現してくれた。 SOOBINも「僕も個人的に好きだったHANROROさんが収録曲『Skipping Stones』を一緒に作ってくれました」と、こちらもその場で軽いシャウトまで再現してみせた。さらにアメリカのバンド、OneRepublicのリーダーRyan Tedderとの共同作業も経験。今回のアルバムでは「Do It Like That」と「Back for More」のレコーディングにZoomで参加したそう。TAEHYUNは「ひとつひとつに情熱を込める姿を見て、さすがトップクラスのアーティスト」と感じたという。 タイトル曲「Chasing That Feeling」のMVはアメリカ・LAのユニバーサルスタジオでの撮影だったが、YEONJUNは「僕は行ってないんですけどね」と笑いつつ、「子どもの頃、遊びに行った記憶があります。そんな思い出の場所でMV撮影をすると聞いてワクワクしました。子どもの頃は観覧車に乗ってスタジオを眺めていましたが、今度はスタジオの中をツアーする車の中からスタジオを見たので、不思議な気持ちになりました」と続けた。 TOMORROW X TOGETHERは先月アメリカで行われた『MTV VMA』に参加している。そのときを振り返って、「当時は未発表の曲で、アメリカの授賞式は初めてだったので普段の何十倍も緊張しました。今日も緊張してますけど」とBEOMGYU。 『MTV VMA』で披露した「Back for More」はディスコジャンルの曲だそうだが、「『5時53分の空で見つけた君と僕』や『Magic』は明るくて軽快な曲だとしたら『Back for More』はもっとクールでセクシーでTOMORROW X TOGETHERならではの魅力を感じられると思います」とTAEHYUN。 HUENINGKAIは一言でこの曲を「かっこよさ」だと表現した。海外市場での人気について聞かれると、HUENINGKAIは「もちろんうれしいです」照れながら答え、SOOBINは「僕たちがこんな場にいていいのか、実感が湧きません。でもTOMORROW X TOGETHERが世界にK-POPを発信していると思うと胸が一杯で、原動力になります」と素直な気持ちを吐露した。 YEONJUNも「いまだに不思議です。それだけ責任感も感じますし、まだやりたいことがたくさんあるのでこれからもがんばります」といまだに初心を忘れない姿を見せた。 ワールドワイドのメディアとの質疑応答では… 質疑応答では、会場と海外メディアからさまざまな質問が投げかけられた。 Q.新アルバムでチャレンジしたことは? 今回のアルバムでもっともチャレンジングな点を尋ねられると、「ワールドツアーなど忙しいなかでアルバム作業をしていくのは容易ではないなと思いましたし、実際そうでした。でも良い結果が出てよかったです。誰もが共感できるTOMORROW X TOGETHERらしい音楽とビジュアル、パフォーマンスをかっこよく見せるために心血を注いできました」とYEONJUN。 SOOBINは「大変でなかったと言えば嘘になります。このアルバムで初めて試みるジャンルもあったし、初めて作業するスタッフもいて、努力もたくさんしました。僕たちらしさをどう見せようか悩みました。結果、満足できるアルバムができました」と笑顔を見せながら答えた。 Q.振り付けのポイントは? 振り付けのポイントを尋ねられたHUENINGKAIは、「アルバムのテーマである『現実に降りてくる少年の気持ち』を表現しました。ダンスブレイクではヴォーギングを見せて、中毒性のある振り付けができました」と、手振りをまじえて説明。TAEHYUNからは「走るような振り付け、ダイナミックな導線移動」など、スケールの大きさが魅力とも。BEOMGYUはステージの前に出て実際にヴォーギングの振り付けを踊ってみせた。 HUENINGKAI Q. 「Sugar Rush Ride」は一般人気の高い楽曲でしたが、今作はさらにその人気を上回ると思いますか? 今作のコンセプトは前作とかなり異なりますが、どちらが好きですか? TAEHYUN「今回のアルバムを準備しながら、アルバムのクオリティに関しては自信を持っていますので、誠意を持って表現した部分をみなさんに理解していただけると思います。そうすれば自然に『Sugar Rush Ride』とは違う魅力が伝わると思います。2曲のうちどちらのコンセプトが好きか選ぶとすると、僕は今回のアルバムに魅力を感じます」 TAEHYUN HUENINGKAI「新しいジャンルに挑戦しているので、コンセプトを表現するのに難しさはあります。でも僕たちはコンセプトに合うよう努力して、振り付けや表情を練習して、満足できる結果ができたと思います」 Q.デビュー以降、たくさんのアーティストとコラボしてきましたが、記憶に残るアーティスト、今後コラボしたいアーティストは? これからやってみたいことは? TAEHYUN「メンバーごとに答えは違うと思いますが、僕は練習生の頃からJonas Brothersが大好きで、ニューヨークで会ったときにびっくりしました。とてもナイスな人で、スターが謙遜の心を持っているのを見て、僕も見習いたいと思いました。機会があればJustin Bieberさんに会いたいです」 BEOMGYU「僕は最近コラボしたAniitaさんが記憶に残っています。曲とパフォーマンスが完璧で、それ以外の時間でも一緒に食事をしたりお話したりして、とてもかっこいい人だなと思いました。僕は練習生の頃からPost Maloneが大好きなので、いつかコラボしてみたいです。今回、HANROROさんが『Skipping Stones』の歌詞を書いてくれたんですが、他のシンガーソングライターの方ともコラボしてみたいです」 BEOMGYU YEONJUN「やりたいことはたくさんありますが、もっと大きな会場で、より多くのMOA(ファンの総称)のみなさんが集まった中でステージを届けたいです。夢は大きい方がいいと言うので、Billboard100にランクインしたいです。やればできます!(照)」 Q.グローバルに愛される秘訣はなんですか? 今回のアルバムのコンセプトは『成長痛』ですが、グローバル・アーティストとして成長する中で乗り越えてきたことは? TAEHYUN「たくさんの方に愛される理由は、世代や性別を問わず共感をテーマに歌っているからだと思います。『成長痛』は成長するときにかならず経験するもので、僕たちもアルバムを準備しながら大きく成長できたと思いますが、その過程ではたくさんの汗を流して練習しています。そういう『成長痛』を乗り越えるのにあまり大変さは感じません。なぜなら同じことを経験しているメンバーが一緒にいてくれるからです」 HUENINGKAI「いつも経験していることですね。アルバムを準備するとき、MOAのみなさんにいい姿を見せるために、真心を込めて臨まなければいけないので、こういう経験は必ず必要だと思います。そういう『成長痛』を経てより成長していくものだと思います」 Q.これまで様々なジャンルに挑戦していますが、その中でもっともTOMORROW X TOGETHERらしいと言えるジャンルは何だと思いますか? どんなジャンルに挑戦してみたいですか? YEONJUN「個人的にはロックだと思います。僕たちが伝えたいメッセージや青春の眩しい瞬間をロックとして表現したとき、もっとも僕たちが輝くと思います。挑戦してみたいのは、ヒップホップが好きなので、メンバーがヒップホップをするところを見たいです」 YEONJUN TAEHYUN「僕が思うのは、ジャンルを選ぶ前にどんな話をするかが先だと思います。話を説得力を持って伝えるのが先で、その次にジャンルがあります。これまでいろんなジャンルを表現してきたので、これからもどんなジャンルでも僕たちらしく表現できると思います」 BEOMGYU「これからもいろんなジャンルを表現して、TOMORROW X TOGETHERがひとつのジャンルになるようにがんばりたいと思います」 Q.『MTV EMA』に3つの部門でノミネートされました。一番もらいたい賞は? 『MTV VMA』にも参加し、ワールドツアーも開催するなかで、“NEXT BTS”と呼ばれることについてどう思っていますか? TAEHYUN「まずノミネートされただけでも光栄です。たくさん賞をいただければうれしいですが、ノミネートだけでもうれしいです。これからがんばる原動力になります」 SOOBIN「“NEXT BTS”というニックネームについて、そう思ってくださって感謝しています。BTS先輩たちのように、K-POPに僕たちが貢献しているのであれば光栄ですが、僕たちは僕たちらしくいい影響を与えられるグループになりたいです」 SOOBIN Q.みなさんが思うTOMORROW X TOGETHERらしさとは? アルバムを制作する上でもっとも力を入れたところは? 海外フェスの経験も増えましたが、今後どんなステージに立ちたいですか? SOOBIN「TOMORROW X TOGETHERらしさとは、感じていただく人ごとに違うと思いますが、僕たちはファンタジーを美しく表現できるグループだと思います。いろんなコンセプトを表現できるグループです。今回のアルバムでも新しいコンセプトに挑戦しましたが、説得力をもって見せられるところに力を入れて準備しました」 TAEHYUN「TOMORROW X TOGETHERらしさに、隠せないキーワードが2つあります。それは青春と共感です。僕たちの話をしながらも、今どきの青春について語っているので、そこにTOMORROW X TOGETHERらしさがあると思います。僕はLAで初めてスタジアムの単独コンサートをやりました。野外で楽しんでいるMOAの皆さんを観てとても幸せだったので、またスタジアムのステージに立ちたいです」 最後にリーダーのSOOBINから「僕たちはいつも自分たちの音楽にプライドを持っています。今回のアルバムはレジェンド、最高のアルバムだと自負しています。記憶に残るアルバムになればと思います」と挨拶があったように、今回のアルバムはTOMORROW X TOGETHERの最高傑作という自信が見えた。 アルバムをリリースするごとに“成長痛”を乗り越え、歩みを止めないTOMORROW X TOGETHERの新たな作品が世界にどう受け止められるのか期待したい。 (P)&(C) BIGHIT MUSIC 取材・文 尹 秀姫 (P)&(C) BELIFT LAB Inc. https://ananweb.jp/column/kpop/511583/ Source: ananweb