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  • 2024.04.20

【ビジネスマナー】“読んで分かる”より“見て分かる”を意識! ビジネスメールの基本原則 | ananweb – マガジンハウス

良好な人間関係を築いていくために、令和時代に知っておきたいビジネスコミュニケーションマナーの新常識を伝授。 仕事を円滑に進めるために“お互い心地よく”が基本。 ワークスタイルが多様化し、ビジネスでのコミュニケーションのとり方にも変化が生まれている昨今。新たなツールを活用するシーンが増えた一方、ビジネスマナーがアップデートできず、なんとなく自己流でやっている人も多い。しかし、「幅広い世代が気持ちよく仕事をするためには、基本のマナーはおさえておくべき」と、ライフスタイリストの北條久美子さんは話す。 「様々な年代や立場の方と一緒になるビジネスの場では、育った環境や価値観、言語の違いで、どうしてもコミュニケーションに齟齬が生まれがち。しかしマナーはビジネスの土台であり、人間でいう背骨。マナーを知ることで人間力を養うことができ、どんな相手とも関係を築きやすくなります」 軸ができていないのに自己流を貫くのはNG。ベースをおさえておけば信頼を勝ち取り、個性を発揮しやすくなるのでチャンスも広がる! 「“お互い心地よく”が、ビジネスマナーの基本。そこをおさえておけば、常に相手のことを考えて行動に移すことができるし、応用も利きます。すると、“この人と一緒に仕事がしたい”と思われる機会も増えていくはず」 今回は、マナーについての疑問が多いメールに関するコミュニケーションマナーをアップデート! 「ビジネスマナーは円滑に仕事を進める武器にもなります。また、心得ていると自信を持って相手と接することができ、業務のパフォーマンスも上がるはず。ぜひ意識してみてくださいね」 メール 編 分かりやすさと自分らしさで印象アップ。 今やビジネスにおいてなくてはならないツールとなったメール。メールのやりとりだけで仕事が進んでいくことも多いので、分かりやすさを重視して、効率的な情報共有を心がけることが必要不可欠。その上で、相手に好感を持ってもらえるように、自ら積極的にコミュニケーションをとっていくことで一目置かれ、また仕事がしたいと思ってもらいやすくなるはず! 基本原則1. 読んで分かるより見て分かるを意識した文面を。 一日に何百通とメールが来る人もいるので、パッと見て分かる文章を心がける。「『日程調整のご相談です』『3点質問がありご連絡いたしました』など、何を伝えたいメールなのか、用件は必ず先に書きましょう。改行なしで書き連ねるのではなく、読む人のことを考えて、箇条書きや太字、かっこ書きを利用して工夫をすることも大切」 基本原則2. 相手にしてほしいアクションを明確にする。 相手にどんなアクションをしてほしいのかを明らかにしてからメールを作成すること。「『こちらご確認ください』だけではなく、『こちらご確認の上、明日までにお戻しいただけますでしょうか?』など次の展開をしっかりと述べましょう。やりとりの回数を最小限に抑えて、相手にできるだけストレスを感じさせないメールの書き方を」 基本原則3. どこかに自分らしさを輝かせる。 良い関係を構築していきたいなら、記憶に残るような個性を光らせる。「冒頭は『お世話になっております』で終わらせず、『桜が開花しましたね』など、時候の挨拶を入れるのがスマート。結びには、『ご自愛ください』など気遣いの言葉を入れたり、関係性が深まっている相手であれば、追伸にプライベートな内容を入れるのもありです」 マナーの迷いにアンサー! Q&A Q. どのタイミングで件名を変えるべき? A. スレッドが繋がりすぎて、延々と同じ件名のままやりとりしてしまうことはよくあります。一般的には、同じ案件の場合はそのまま件名を変えずに進めるのがベター。内容が変わったり、異なる案件になった場合は件名を変えて別スレッドを立てましょう。 Q. CCを入れて送ったのに、自分だけに返信が来た! A. 社内共有のためCCに同僚を入れたが、一斉返信ではなく自分にだけ返信が来た時は、単純に間違ってCCを外してしまっただけかもしれませんが、無断で戻すと角が立つ場合が。だから一度「全員でやりとりを共有したいので、CCを入れてお返事いただけますでしょうか?」とお伺いを立て、OKだったら戻すようにしましょう。 Q. 取引先とのメールで砕けた表現は避けるべき? A. 取引先の方との関係性にもよりますが、相手のテンションに合わせるか、それより少し控えめの文面にするのがよいでしょう。たとえば相手が「!!」と入れてきたら、自分は「!」を使うなど。堅苦しいままだと冷たい印象にはなりがちなので、控えめに相手のテンションに合わせていくのが。 Q. 相手と距離を縮めたい。メールでできる方法は? A. 相手に合わせるのが基本中の基本ですが、ずっと平行線でなかなか距離が縮まらない時は、以前その人と話した話題に触れてみたり、ほっこりできるような時事ネタを入れてみては。それでもビジネスライクにしか返事が返ってこないようであれば、無理に砕けた感じにせず、相手を気遣う文面をさりげなく入れて様子を伺ってみましょう。 Q. メールの返信が必要ない場合、返信不要と書くのは有効? A. 返信不要は堅苦しいので、「お返事には及びません」などできるだけ柔らかい言い回しが理想的。逆に相手から返信不要とメールが来た場合はできれば無視せずに、「お気遣いありがとうございます」と簡潔に返信して、こちらが終わらせましょう。 Q. 追伸だけが続いた時の適切な終わらせ方は? A. 仕事に必要な要件のやりとりは済んでいるのに、プライベートな内容の追伸が何度も続き、どう終わらせたらよいか悩む…。そんな時は、「長々と失礼しました。引き続きよろしくお願いいたします」と、相手に配慮しながら簡潔に返信して、メールを終わらせるのが妥当だと思います。 北條久美子さん ライフスタイリスト。エイベックスグループホールディングスの人事部を経て、キャリアカウンセラーを取得し独立。年間約2500人にセミナーを行う。新著に『ビジネスマナーの解剖図鑑 第2版』(エクスナレッジ)。 ※『anan』2024年4月24日号より。マンガ・日向山葵 取材、文・鈴木恵美 (by anan編集部) https://ananweb.jp/news/544250/ Source: ananweb

  • 2023.12.23

年末の挨拶メールの書き方【ビジネスNGマナー 】メール例文付き – 文・能美黎子 | ananweb – マガジンハウス

年内も余すところわずかとなり、年末年始の休暇に向けて準備をしているかたも多いのではないでしょうか。今年の感謝の気持ちを伝える「年末の挨拶」を、取引先などに送るかたも多いかと思います。送るタイミングやメールの内容について、どのようにしたらよいのか悩みますよね。今回は、今さら聞けない年末年始の休み前の連絡や挨拶やメール対応のビジネスマナーについて、秘書歴約15年でマナーに詳しい、能美黎子さんが説明します。 年末の挨拶メールのNGマナーとは 【元社長秘書のマナー講座】vol. 16 年内も余すところわずかとなりました。12月末日頃から年末年始の休暇に入るかたも多いのではないでしょうか。今年の感謝の気持ちを伝えるほか、取引先や社内での良好な関係を保つために重要な役割となる「年末の挨拶」。近年では、直接ご挨拶にお伺いするのではなくメールですませることが多くなりました。送るタイミングやメールの内容について、どのようにしたらよいのか悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。 そこで今回は、年末の挨拶メールの書き方や注意点などをご紹介します。しっかりとマナーを守った対応をし、気持ちのよい新年を迎えましょう。 「年末の挨拶メール」を送る際の注意ポイント5つ 1. 最終営業日の数日前までに送る 社外向けのメールの場合は、最終営業日や最終出勤日の1週間前~3日前を目安に送りましょう。ただし、年末年始の営業日に関するお知らせメールの場合は、直前ではなく余裕をもってお知らせをするのがマナーです。できれば最終営業日の2週間前、遅くとも1週間前までに伝えるのが理想的です。 2. 挨拶メールとわかる件名にする 件名に自社の企業名や自身の氏名を入れて認識されやすいようにしましょう。年末はたくさんの挨拶メールが行き交うため、見落とされないように具体的に「株式会社〇〇 年末のご挨拶」などと記載すると良いでしょう。 3. 1通ずつ個別に送信する CcやBccなどの一斉送信ではなく、個別に送信しましょう。一斉送信だとToやCcなど宛先を間違える可能性や、迷惑メールに振り分けられてしまうリスクがあります。 4. 年末年始の営業日を記載する 自社の年末最終営業日と年始の営業開始日を必ず記載しましょう。送信相手が年末年始も仕事をしている場合は、休み中の対応の可否や必要に応じて緊急連絡先も記載しておくと良いでしょう。休業中に対応可能な連絡先がない場合、休業で迷惑をかけることに対するお詫びの言葉を一言添えておきましょう。 5. 送り損ねた場合は新年にメールを送る 不備で送れなかった場合は、新年にメールを送るようにしましょう。新年の挨拶メールで、年末に挨拶メールを送らなかったことをお詫びし、昨年の感謝の気持ちを伝えることがポイントです。また、新年のメールと年末メールを兼ねて送る場合は、新年の営業を開始してすぐに送るようにしましょう。 メールの書き方のポイント 取引先向けの挨拶メールの書き方のポイントと例文をご紹介します。メールの内容には、以下の項目を必ず入れるように構成して作成しましょう。 1. 宛名2. 挨拶と差出人の企業名・氏名3. 時候の挨拶4. 一年の感謝を伝える言葉5. 年内の最終営業日と休業期間6. 結びの言葉 時候の挨拶と結びの挨拶で使える文例 時候の挨拶と結びの挨拶の主な文例をご紹介します。 時候の挨拶 1. 年末厳寒のみぎり、貴店ますますご隆盛のこととお慶び申し上げます。2. いよいよ年の瀬が迫り、お忙しい日々をお過ごしのことと存じます。3. いよいよ年の瀬が迫り、年末のご挨拶をさせていただく時期となりました。 結びの挨拶 1. 寒気いよいよ厳しき折、ご自愛専一にてお願い申し上げます。2. 年の瀬も迫り何かとご多用のことと存じますが、体調を崩されませんようご留意ください。3. 輝かしいご越年を心よりお祈り申し上げます。 取引先向けの基本的な挨拶メールの例文 件名:年末のご挨拶 【株式会社】本文:株式会社〇〇様 いつも大変お世話になっております。株式会社のです。平素は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。 年の瀬も迫り、何かとご多用の日々をお過ごしかと存じます。本年も格別のお引き立てを賜り、心より感謝申し上げます。 さて、誠に勝手ながら、弊社は以下の日程を年末年始の休業期間とさせていただきます。・年内最終営業日:202〇年12月日()時まで・新年営業開始日:202〇年1月日()時より休業期間中に頂いたお問い合わせにつきましては、1月日以降、順次対応をさせていただきます。ご不便をおかけしますが、何卒よろしくお願い申し上げます。 メールにて恐縮ではございますが、以上をもって歳末のご挨拶とさせていただきます。寒気いよいよ厳しき折、ご自愛のうえどうぞよいお年をお迎えください。 おわりに 1年の感謝の気持ちを伝える年末の挨拶メールは、つい作業となってしまいがちですが、良好な関係に繋がる大切なものです。マナーを守り、相手に寄り添った一言を添えて、気持ちが伝わる挨拶メールを送ってみてはいかがでしょうか。来年も気持ちよくお仕事をするためにも、気持ちのよい挨拶で1年を締めくくってくださいね。何かと気忙しい時期ですが、体調を崩さぬよう素敵な休暇をお迎えください。 <筆者情報>ライター:能美黎子大学卒業後、新卒にて最大手保険会社にて約7年秘書の経験を経て、ITコンサル企業の社長秘書に転職。その後、数社の社長秘書を経験し秘書歴約15年となる。秘書検定準1級を取得。今までの経験を活かし、接遇や礼儀作法、マナーなど“品格”を大事にした執筆作業を行なっている。 ©Exuberation/Adobe Stock 文・能美黎子 https://ananweb.jp/anan/523837/ Source: ananweb