俳優

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  • 2024.04.23

石原さとみ、亀梨和也がアカペラで歌ったSMAP『オレンジ』に「大感動」 『Destiny』撮影秘話 | ananweb – マガジンハウス

石原さとみさんが、出演中のドラマ『Destiny』の撮影秘話を教えてくれました。 この作品によって自分自身がとても強くなり、成長したと思います。 検事を目指して猛勉強を続けていた西村奏は、大学2年の夏、野木真樹(亀梨和也)との出会いをきっかけに森知美(宮澤エマ)、梅田祐希(矢本悠馬)、及川カオリ(田中みな実)ら4人の大切な仲間ができ青春を謳歌していた。ところがある日、想像もしていなかった事件が奏たちを襲い青春時代は突然終焉。12年後、検事となった奏は再び事件と向き合うことに。いくつもの謎が運命的な愛と交錯するサスペンス×ラブストーリーで、主人公の奏を演じている石原さとみさん。今作について「次々と展開を迎える物語ですが、その都度、感情の機微まで丁寧に描きスピード感もあるので“サスペンス”というより人間ドラマを撮っている感じがして。すごく贅沢な時間でした」と語った。 「私たち役者陣もそうですが、監督をはじめ照明部や音声部など撮影に関わる各部署のこだわりが強く、この作品にかける想いが伝わってくる現場でした。正直最初は、育児との両立をしながら撮影に挑むことに不安はあったし、どちらも100%で取り組んでしまいがちなので、やはり大変で。でもこの作品によって自分自身がとても強くなり、成長したと思います。丁寧な脚本を書いてくださった吉田(紀子)さんと、どんな疑問や不安をぶつけても寄り添って答えを出してくれた中川(慎子)プロデューサーに支えられたことも大きいです。完成した作品を見たらロケーションや映像がとても美しく、まるで映画を観ているようで。頑張ってよかったと、大きなやりがいを感じました」 撮影時にはこんなエピソードも。 「クランクインの日に5人組の一番仲がよかった大学時代のシーンを撮影することになったんですが、声のトーンや会話のテンポ、はしゃぎ具合などを頂点まで持っていくスピードがすごく速くて。みなさんさすが、プロフェッショナルだと思いました。そのなかでも亀梨さんは、みんなをまとめて引っ張るためにすごく盛り上げ、助けてくれたと思います。その時に撮った5人の写真は、お気に入りフォルダに入れて撮影期間中ずっと見返していたぐらい好きな写真になりました。それから、5人で車に乗って夕陽待ちをしていた時のこと。亀梨さんが、SMAPさんの『オレンジ』を歌詞も見ずにアカペラで歌ってくれたんです。ロケーションも相まって同世代の私たちは大感動。その直後に撮影した夕陽のシーンは大好きです」 奏の生き様からは希望や勇気がもらえる、と石原さん。 「いろいろな困難に巻き込まれても、強い探求心が原動力になって行動に移せるから頑張れるんです。だから、奏は決して不幸ではないんですよね。誰にでも日々の仕事の疲れや悩みはあるかと思います。でも、自分が何のために生きているのかとか、なぜこうやって行動に移しているのだろうと考えれば、自分の人生の目的や原動力に気づけるはず。そうなれば、人生は少し楽になると思います」 『Destiny』 汚職事件に巻き込まれ命を落とした父と同じ検事を目指して猛勉強を続けていた奏は、大学で出会った仲間と青春を過ごし、そして初めての恋をする。ところがある事件をきっかけに、友情は突然終わりを告げる。12年後に待ち受けていた運命とは…。毎週火曜21:00~テレビ朝日系にて放送中。 いしはら・さとみ 1986年12月24日生まれ、東京都出身。俳優として活躍中。主演作はドラマ『アンナチュラル』や『恋はDeepに』をはじめ多数。主演を務めている映画『ミッシング』は5月17日より公開予定。 ※『anan』2024年4月24日号より。写真・小笠原真紀 スタイリスト・宮澤敬子(WHITNEY) インタビュー、文・若山あや (by anan編集部) https://ananweb.jp/news/544355/ Source: ananweb

  • 2024.04.22

河合優実「自信を持って『見てほしいです』と言える作品」 民放連続ドラマ初主演! | ananweb – マガジンハウス

映画化に続き舞台公演が行われたり、コミック『RoOT/ルート オブ オッドタクシー』が連載されるなど、根強い人気を誇るアニメ『オッドタクシー』。今度は同じ世界観のミステリードラマが生まれ、現在放送中だ。坂東龍汰さんとW主演を務めるのは、民放連続ドラマ初主演の河合優実さん。「プレッシャーはありませんでしたが、心づもりは違って。よし頑張るぞという想いでした」と当初の気持ちを振り返った。 自然に演じられた玲奈は自分に近いのかも。 「お話をいただいて初めて原作アニメを見た時、動物のキャラクターたちがかなりハードな事件を起こしたりするので、見たことがない新しいジャンルだと驚きました。そして評判に違わず面白かったです。これをどう実写で描くのだろうと気になりつつも台本を読んだら、原作と同じ事件を扱っていても完全に別の視点から追っていて。それならミステリアスな事件を謎解く様子を臨場感たっぷりに描いた、上質なドラマにしたいと思いました」 河合さんが扮するのは、探偵事務所で働く19歳の玲奈。「コメディもそうですがミステリー作品は特に、登場人物が本気で悩んだりしながらぶつかっていかないと、見る側はドキドキしないし面白いと感じないはず。そっけない態度で人当たりもよくない玲奈ですが、思考がすごくシンプルで、気になることにはものすごく熱くなるといういいところをなるべく自然な形で自分に落とし込んで演じることで、よりリアルさが増すだろうと思いました。ただ、普段役に入る時はギアを大きく変えるような感覚がありますが、それが今回は少なくて。作り込まなくても自然にできたので、彼女に近いドライな感じは自分も持っているのかもしれないですね。私服は黒が多いというのも共通点です(笑)」 玲奈は坂東さん演じるポンコツ新人の佐藤と組んで依頼を調査するうちに、ある大きな事件へと巻き込まれていく。注目すべきは、息ぴったりでテンポのいい二人のバディ感。 「(同じ)事務所の1年先輩なので最初は敬語を使っていたんですが、ある時『タメ口で』と言われてから、『坂東くん』と呼んでいます(笑)。役以前のそういう関係性があったから、演じながら玲奈と佐藤はお互いにこう想い合っているよね、などの話をしやすかったし、役に入っても越えられる一線みたいなものがある気がしました。いつもならちょっと大胆すぎるかな? と思うようなアドリブやアイデアもリラックスしてぶつけられて。それがいいバディ感と映っているなら嬉しいです」 シリアスな物語に反して、現場は和やかでいいムードだったそう。 「圧倒的ムードメーカーは坂東くんでしたが、監督の常に楽しんで作ろうという姿勢や人柄も大きかったです。完成作を見たら、演じている時はわからなかったけど自分と同世代の子がこんなに正義感を持って仕事と向き合っているんだとびっくりしました。探偵ってカッコいいなって。そして、カメラワークや映像の美しさも伴って、登場人物たちの魅力が映えています。自信を持ってみなさんに『見てほしいです』と言える作品になりました」 『RoOT/ルート』 テレビ東京ほかにて、毎週火曜日24:30~放送中。タクシードライバーの小戸川の素行調査を続けていた玲奈と佐藤は、いつの間にか街の人々が複雑に絡み合う“女子高生失踪事件”に巻き込まれていく…。 かわい・ゆうみ 2000年12月19日生まれ、東京都出身。’19年に俳優デビュー。’21年公開の映画『由宇子の天秤』『サマーフィルムにのって』で数々の映画賞の新人賞を獲得し注目を浴びる。また、ドラマ『不適切にもほどがある!』の小川純子役でも話題に。公開中の映画『四月になれば彼女は』に出演。主演映画『あんのこと』は6月7日より公開予定。 シャツドレス¥53,900(TOGA TOO/TOGA 原宿店 TEL:03・6419・8136) ※『anan』2024年4月24日号より。写真・角田 航(TRIVAL) スタイリスト・𠮷田達哉 ヘア&メイク・村上 綾 インタビュー、文・若山あや (by anan編集部) https://ananweb.jp/news/544365/ Source: ananweb

  • 2024.04.15

杉咲花「明日を迎えることに前向きになれる物語」『アンメット』で初の医師役に! | ananweb – マガジンハウス

『アンメット ある脳外科医の日記』に出演する、杉咲 花さんのインタビューをお届けします。 明日を迎えることに前向きになったら。 これまでさまざまな作品に出演してきたが、医師役は初。憧れのジャンルだったという杉咲花さん。 「お話をいただいた時、SNSや配信などを含めたくさんのエンターテインメントが溢れているこの時代にこそ、記憶に残る新しいものを作りたい、という米田(孝)プロデューサーの熱意に突き動かされて。『やるぞ!』という気持ちになりました。医者は世の中に欠かせない職業だと思いますが、その立場にならないと感じられない責任やプレッシャーは、物語を通して自分が演じた時にどういう感覚になるのだろう、という興味もずっと持っていたんですよね。衣装合わせでスクラブと白衣を着た時に、スイッチが切り替わる感じがしたし、鏡に映る自分のその姿には感慨深いものがありました。どの役を演じる時も、役衣装は役に近づくための入り口みたいな感覚です」 演じるのは、事件の後遺症で記憶障害を抱える脳外科医・川内ミヤビ。同じく後遺症に苦しむ患者に寄り添い、希望をもたらす様を描いていく。 「クランクイン前に脚本を読んでいて、相手役の人がなぜ同じことを繰り返しているのだろう…そっか、ミヤビは昨日までの記憶がないからだ、と立ち返る瞬間もあったりして。まずはそこから自分の体に落とし込んで、馴染ませていくことに注力しました。でもそれでも、人間の本質は変わらないはず。ミヤビという人間が生活の中にどんな価値を見出し、何に寂しさを感じるのかなどの感情を探して、深めていけば、人物像は見えてくるはずだと信じて向き合っています」 続けて、「演じることに恐怖はつきもの。そもそも、安心してしまったら他者を演じることはできないと思っています」と胸の内を明かした。 「この役に限らず、いつもクランクアップするまでは、演じる人物について模索しながら出口の見えないところに潜り続けている感覚で役と向き合っています。でもその気持ちが強すぎても、自分が崩れてしまう。バランスをとるのはすごく難しいです。毎回プレッシャーのほうが大きくて、演じることが楽しいとか早くお芝居がしたいとはなかなか思えません。けれど、それでももがきながら演じているうちに、この先の俳優人生において必要な何かがきっと刻まれていくような気がするから続けられるのではないかなって。例えば、お芝居をしている最中に相手のお芝居と何かが絡み合ったと感じる瞬間は、言葉にできない感動があります。そういう体験があるから、次にまた訪れる恐怖も受け入れられるのではないかなと」 今作の魅力について「見てくださるみなさんが、明日を迎えることに前向きになれる物語な気がしています」と杉咲さん。 「この作品は、患者が救われて終わりではなく、その先の人生に思いを馳せる物語。また、一人の人間でもある医者たちが、さまざまな状況を乗り越えていく姿は、きっとみなさんの現実世界にも重なる部分があるのではないでしょうか」 『アンメット ある脳外科医の日記』 原作は、原作者が元脳外科医の子鹿ゆずる、漫画は大槻閑人で、『モーニング』(講談社)にて連載中の同名漫画。共演は若葉竜也、井浦新ほか。4月15日より毎週月曜22時~、カンテレ・フジテレビ系にて放送開始。 すぎさき・はな 1997年10月2日生まれ、東京都出身。主演映画『朽ちないサクラ』が6月21日公開予定。また、広瀬すず、清原果耶と共に主演を務める映画『片思い世界』が2025年に公開を控えている。 ジャケット¥316,800 シャツ¥57,200 パンツ¥152,900(以上ROSETTA GETTY/CORONET TEL:03・5216・6518) ※『anan』2024年4月17日号より。写真・小笠原真紀 スタイリスト・吉田達哉 ヘア&メイク・宮本 愛(yosine.) インタビュー、文・若山あや (by anan編集部) https://ananweb.jp/news/542896/ Source: ananweb

  • 2024.04.09

明日海りお、ミュージカル初挑戦の北村一輝と『王様と私』を演じる 「とても丁寧にお芝居を作られる方」 | ananweb – マガジンハウス

シャム(現在のタイ)の王様(北村一輝)と、その子供たちの家庭教師として雇い入れられたイギリス人女性・アンナとの、人種や身分を超えた愛を描いた『王様と私』。約70年前にNYで初演された後、映画化されるなど名作として知られる。日本でも何度も上演されてきたミュージカルだが、今回アンナを演じるのが明日海りおさん。 「何もかもが違う人たちが心を通わせわかり合う、大人の物語です」 「お話をいただくまでは、王様とアンナが踊る『Shall We Dance?』の場面の印象が強かったこともあり、華やかでエレガントなハッピーなミュージカルだと思っていました。でもストーリーには、身分の差や人種・文化の違いなどが描かれていて、悲劇も盛り込まれているんです。何もかもがまったく違う正反対の人たちが、いろんなものを乗り越えて、最終的にわかり合う。恋愛とかそういうものを超えて、人と人とが心を通わせることで生まれるものを描いた、すごく大人な作品なんだなと思いました」 とはいえ、70年以上前に書かれた作品だけに、当時とは世相も変わり価値観は大きく変化している。今回演出を手がける小林香さんは、上演に際し「今の時代にこの作品をやる意義がある」と語っている。 「タイが舞台で、初演当時は欧米の方々にとって新鮮に映ったでしょうし、イギリスと対比して誇張された部分もあったと思います。でも歴史を調べてみると、じつはタイの王様は進んで自国に近代化を取り入れようとされていて、科学や宗教などについても学んでいらした方だったそうで、今回の舞台でも、未開の野蛮な王ではないんです。一方のアンナも、イギリス人とはいえ優雅な身分ではなく、一介のシングルマザーで。そのあたりの描かれ方は、新しくなっているはずです。逆に難しいと感じているのは、華やかな楽曲の多いミュージカルなので、どうしても動きや言い回しが華やかなものになりがちなんですよね。小林さんが『もっと普通でいい』とおっしゃるので、今まだそこの塩梅を探っているところです」 王様を演じる北村さんは、なんとミュージカル初挑戦。俳優を始めた当初に北村さんが歌った歌声を聴いていたプロデューサーからの熱心なオファーによって実現した。 「とても丁寧にお芝居を作られる方という印象です。ミュージカルに出演されるのが初めてということもあり、いろんな動きのパターンを試しては舞台でどう見えるのか、時間をかけて納得するところを探っていこうとされている。北村さんと演出の小林さんが意見を戦わせている横で、なるほどなぁと聞いていることが多いのですが、たまに突然こちらの意見を求められるので、そのたびに私は頭をフル回転。とても熱心に所作や衣裳のことを聞いてこられることもあり、私も遠慮なく意見を言わせていただいています」 明日海さん自身も、千秋楽を迎えるまで、つねに役と向き合い思考し続ける、諦めることを知らない人。 「回を重ねるうちに周りの方々の役の密度がどんどん濃くなって、新しく感じることや発見があったり、本番が始まってお客様が入ることで見えてくることもありますし」 アンナとしては「勇気があって愛情深いところが描けたら」と話す。 「シャムの国に来てすぐの頃から王様に自分の意見をどんどん言うんですが、ただの気の強い女性には見えたくないんです。相手のことを想うがゆえの、揺るがない心の強さや奥ゆかしさも大切に演じたいです」 ミュージカル『王様と私』 1860年代、欧米諸国が世界各国を次々植民地化していた時代、シャムの国王(北村)は、子供たちに西洋式の教育を受けさせようとイギリス人の家庭教師・アンナ(明日海)を雇う。当初は対立するふたりだったが…。4月9日(火)~30日(火) 日比谷・日生劇場 音楽/リチャード・ロジャース 脚本・歌詞/オスカー・ハマースタインII 翻訳・訳詞・演出/小林香 振付/エミリー・モルトビー 出演/北村一輝、明日海りおほか S席1万5000円 A席1万円 B席5000円(土・日・祝日、千秋楽は+500円) 東宝テレザーブ TEL:03・3201・7777 大阪公演あり。 あすみ・りお 1985年6月26日生まれ、静岡県出身。2014年から’19年まで宝塚歌劇団花組トップスターを務め、退団後はドラマにも活躍の場を広げる。近作にドラマ『グレイトギフト』『推しを召し上がれ~広報ガールのまろやかな日々~』など。 ベスト¥49,500 スカート¥69,300(共にウジョー/エム TEL:03・6721・0406) イヤーカフ¥24,200(ブランイリス/ブランイリストーキョー TEL:03・6434・0210) シャツ、パンプスはスタイリスト私物 ※『anan』2024年4月10日号より。写真・小笠原真紀 スタイリスト・大沼こずえ(eleven.) ヘア&メイク・中村未幸 インタビュー、文・望月リサ (by anan編集部) https://ananweb.jp/news/541796/ Source: ananweb

  • 2024.04.07

川口春奈「私の人生は“チリつも”。どの年齢や時期を切り取っても全部大事で必要なもの」 | ananweb – マガジンハウス

同世代の女性を演じる説得力と自然体な人柄にも共感が集まる俳優・川口春奈さん。落ち着きの中に熱さを宿す彼女の、29歳を迎えた今の想いとは。ドラマ『9ボーダー』で、また新たな等身大の女性像を体現する川口さんの、飾らない美しさの在り処に迫ります。 今の自分と同じ年の七苗にすごく親近感を抱いています。 この日スタジオ入りすると、撮影の趣旨を確認しながらすぐさまメイクを始め、あっという間に衣装に着替えてカメラの前へ立った川口春奈さん。そのムダのない動きは、性分なのだろうか。勘所をつかむ早さにも惚れ惚れする。重厚感のあるボッテガ・ヴェネタのコレクションを纏い、躍動感ある動きを見せたかと思えば、ザ・ロウのデニムスタイルでは一転、絶妙な脱力感を漂わせて素材のよさを引き立てた。ハイブランドのアイコンとして、次々に指名を受けるのも納得である。俳優業でもそのプロフェッショナルな仕事ぶりが光る。代表作をいくつも持つ川口さんが、新たに主演を務めるドラマ『9ボーダー』の初回放送日は、まもなくやってくる。19歳、29歳、39歳の三姉妹が、いわゆる“大台”を迎える前のラストイヤー=“9ボーダー”に直面する中で、恋や生活に悩みながら人生を前向きに歩む姿を描くヒューマンラブストーリーだ。 「私は次女の七苗(なな)を演じています。しっかり者で頑張りすぎるがゆえ、自分で自分の首を絞めてしまうようなところがある七苗は、今の自分と同じ年。すごく親近感を抱いています。生きづらい世の中で働く大変さ、女性ならではのステージの変化や葛藤などを描いているのですが、理解できる部分がたくさんあるので演じていて楽しいです。今ある環境において何を選択しても、自分が納得できて人生を楽しめるならそれでいいじゃない、というメッセージもきっと感じていただけるはず」 実はご自身も三姉妹。今回の物語に重なるが「同じ三姉妹とはいえ、家庭によって関係性や役割が違ったりもしてそれぞれだとは思います。うちの場合は大人になるにつれ、より仲が深まっているような感じがします、不思議ですね」と目を細めた。 「この仕事のやりがいを感じるのは、お芝居をしている時よりも完成して見てくださるみなさんの元に届いた時。ありがたいことに嬉しいお言葉もいただけるので、だからこの仕事が続けられているのかも。自分だけのためには絶対にできないよな、って思ったりもします。今作も早くみなさんに見ていただきたいです」 ちなみにご自身は、それほど年齢には囚われないタイプなのだそう。 「私の人生は“チリつも”。12歳で芸能界デビューをしたのですが、そこから何か1つ欠けたら今はないと思います。関わった作品の全てが少しずつ積み重なり、山になって今に繋がっているので、どの年齢や時期を切り取っても全部大事で必要なものでした。これから年齢を重ねることについても、不安などはありません。それに、子供の頃から早く大人になりたかったんです。先生や周りの大人たちを見ながら、自分で責任を取って生きるのっていいな、自由でいいな、授業を受けるよりも外に出たいと思っていました。大人になった今は、年齢や経験を重ねたほうがお芝居の振り幅が広がり、演じられる役が増えたり表現の説得力も増すことを実感しているので、年齢を重ねるのがますます楽しみ。そしてだんだん仕事と私生活のバランスがうまくとれるようになったり、メリハリが作れるようになったりもするので、毎日楽しいです。もちろん忙しくて大変な時もあれば、決していいことばかりではないけど、それもいつか素敵なお母さんやかわいいおばあちゃんになるための修業だと思って、ありがたく受け止めています。唯一、若い頃のようにノリで突き進めるような無敵感がもうないのは寂しいかな。“怖いもの知らず”なフシは今も少しありますけどね(笑)」 マインドキープとカラダづくりのために心がけているのは、運動。 「あまり好きじゃないけど、面倒くさいと思っても無理やりでもジムに行ってしまえばこっちの勝ち。走って汗をかくとやっぱり心は晴れるし、何よりのメンタルヘルスだと思います。人に対する興味や好奇心も強いので、なるべく外に出て、好きな人たちに会うこともマインドキープに繋がっています」 かわぐち・はるな 1995年2月10日生まれ、長崎県出身。ドラマ『着飾る恋には理由があって』(TBS系)や『silent』(フジテレビ系)で主演を務めるなど代表作多数。ヒロイン役で出演するスペシャルドラマ『心はロンリー 気持ちは「…」FINAL』(フジテレビ系)は、4月27日放送予定。 トップス¥140,800 パンツ¥308,000 スニーカー¥148,500 アクセサリー¥38,500 ※すべて予定価格(以上ミュウミュウ/ミュウミュウ クライアントサービス TEL:0120・45・1993) 『9ボーダー』 三姉妹の次女・29歳の七苗(川口春奈)と39歳の長女・六月(木南晴夏)、19歳の三女・八海(畑芽育)が父の失踪を機に集結。各年代のラストイヤーを生きる物語。TBS系にて4月19日スタート。毎週金曜22時~放送。 ※『anan』2024年4月10日号より。写真・Maciej Kucia(AVGVST) スタイリスト・杉本学子(WHITNEY) ヘア&メイク・笹本恭平(ilumini.) 取材、文・若山あや 撮影協力・バックグラウンズ ファクトリー (by anan編集部) https://ananweb.jp/news/541517/ Source: ananweb

  • 2024.04.02

フランス映画界の実力派俳優「京都や奈良での経験は忘れられない」日本での思い出を語る – 写真・園山友基(ヴァンサン・ラコスト) | ananweb – マガジンハウス

映画ファンにとって毎年欠かせないイベントのひとつといえば、横浜フランス映画祭。今年も豪華なゲストたちによって大きな賑わいを見せましたが、今回はこちらの方にお話をうかがってきました。 ヴァンサン・ラコストさん 【映画、ときどき私】 vol. 641 『EDEN/エデン』や『アマンダと僕』などに出演し、フランス映画界をけん引する若手実力派俳優として知られるヴァンサンさん。オープニング作品『愛する時』では、ある過去を抱えながら小さな息子と暮らす女性マドレーヌと運命の出会いを果たす裕福なインテリ学生のフランソワを演じています。そこで、役作りの裏側や人間関係で大事にしていること、そして日本での忘れられない思い出などについて語っていただきました。 ―まずは、本作に出演したいと思った決め手について教えてください。 ヴァンサンさん 監督のカテル・キレヴェレのことはよく知っていましたし、彼女の過去作『スザンヌ』もすごく好きだったので、ぜひ仕事をしたいと考えていました。あとは、この作品で描いているテーマも非常におもしろいし、20年にわたるカップルの姿にもロマンがあるなと。いろんなものが詰まっている複雑な役どころでもあったので、友人であり素晴らしい俳優でもあるアナイス・ドゥムースティエと一緒に演じたいという思いになりました。 役のアイデンティティを表現するために10キロ以上減量 ―ananwebではキレヴェレ監督に以前取材をしたことがありますが、非常に細かいところにまでこだわりを持っていらっしゃる方という印象を受けました。現場ではどのような演出がありましたか? ヴァンサンさん 確かに、彼女の演出はとてもこだわりが強いですよね。そんななか、僕がこの役を演じるうえで言われたのは、まず痩せることでした。なぜなら、内面のもろさや繊細さ、そしてキャラクターの持つ優しさを身体で表現してほしいというリクエストがあったからです。そのために糖分をまったく取らずに10キロ以上も減量しましたが、そうすることで役のアイデンティティを表現しています。 ―なるほど。また、劇中の2人はそれぞれの秘密を共有し合うことによって、特殊な愛情で結ばれていたと思いますが、彼らの関係性をどのようにとらえましたか? ヴァンサンさん マドレーヌとフランソワは、お互いを求めているというよりも、社会から存在を拒否されている2人であるがゆえにお互いを支え合って生きているカップルだと思いました。苦しい生活のなかでフラストレーションが溜まっていくところもありますが、真摯な愛情もあるのでそこが映画としても美しい部分だと感じています。 人間関係で大事なのは、自分らしくいられるかどうか ―ご自身が人と付き合ううえで大事にしていることがあれば、お聞かせください。 ヴァンサンさん 僕自身は幸いなことにすごく自由に生活ができる国で、何の問題もなく暮らしているので、恋愛に関しても自分が思う通りの人間関係が実現できていると思います。とはいえ、自分らしくいられるかどうか、というのは一番重要ですね。 相手に求めているものがあるとすれば、優しさとユーモアがあって、いろいろな感性を持ち合わせている人であること。ともに時間を過ごすことになるので、それらは僕にとって欠かせないものです。 ―また、ヴァンサンさんはこれまでに数多くの作品に出演されており、毎回まったく違う印象を受けるのですが、作品選びはどのようにしていますか? ヴァンサンさん まず僕が作品を選ぶ際に重視しているのは、監督がどういう人かということです。どんなにシナリオがよくても、監督の解釈によって変わるので、監督の芸術的なビジョンに自分がピンと来るかどうかは必須ですね。 あとは、自分が観客として観たときにおもしろそうと思う作品には出たいなと考えています。僕にとって映画が生活の一部というのもありますが、観客としての視点は大切にしている部分です。 オフは何よりも自分の時間を大切にしている ―ご自身の見せ方で意識されていることもあるのでしょうか。 ヴァンサンさん 僕は若い頃から仕事を始めたので、最初はティーンエイジャーの役からスタートしましたが、その後はコメディやドラマでいろんな役を演じてきました。そのなかでも、なるべく同じタイプの役を選ばないようにはしています。とはいえ、俳優は提案をもらってから成り立つ仕事なので、いい話をもらうまでに時間がかかることもありますね。 ―ちなみに、オンオフはどのようにして切り替えていますか? ヴァンサンさん 撮影のときは長い期間ほかのことが何もできないので、オフのときはなるべく自分のために時間を使うように心がけています。家族や友人に会ったり、旅行をしたり、本を読んだり、映画を観たり、自宅のインテリアを考えてみたり、スポーツをしたり。とにかく自分の時間を大切に考えるようにしています。 日本の文化は、どれも特別で繊細 ―日本に来るのは3度目とのことですが、どのような印象をお持ちですか?  ヴァンサンさん いろんな文化があって素晴らしいと思いますが、そのひとつである映画には質が高くて美しい作品が多いと感じています。そういった部分は、昔から現在まで絶えることなく受け継がれているので、是枝裕和監督や今村昌平監督、北野武監督、濱口竜介監督といった監督の映画が僕は好きです。ほかにも、漫画や文学、そして食にいたるまで特別な文化ですし、どれも本当に繊細ですよね。 ―もし、日本での印象的な思い出などがあれば教えてください。 ヴァンサンさん 初めて日本に来たのは友達とのバカンスでしたが、ちょうどフランスがワールドカップで優勝したときでした。その瞬間は京都にあるバーにいたので、日本人とフランス人が一緒になって喜んだことが記憶に残っています。 それから僕は動物好きということもあり、鹿を見に奈良に行ったこともありました。ただ、せんべいをあげていたらどんどん鹿が集まってしまい、せんべいはなくなったのに15匹くらいの鹿に取り囲まれて追いかけられたことも(笑)。あれは忘れられない経験ですね! 人生に悩みがあるのは、とても自然なこと ―それでは最後に、ご自身と同世代のananweb読者に向けてメッセージをお願いします。 ヴァンサンさん 人生においてずっと悩みがあると感じることもあるかもしれませんが、これはとても自然なことです。なので、悩みを抱えている自分自身も受け入れていったらいいのではないかなと思います。他人に目を向けてみれば、みんなも将来に不安を持っている状態にあることがわかるので、「これは普通のことなんだ」と再認識できるはずです。 実際、僕自身も自分がしていることが正しいかどうか、確信を持てていません。でも、それよりも自分に対して疑いを持ったり、悩んだりすることは悪いことではないと考えるほうがいいのではないかなと。そうやっていろんなことに好奇心を持って乗り越えていくのは大事だと思っているので、みなさんにもそれを伝えたいです。あとは、友達と話をしたり、音楽を聴いたり、映画を観たり、外に意識を開いていくような生活にしていくのもオススメですね。 インタビューを終えてみて…。 これまで作品ごとにまるで違う顔を見せているヴァンサンさん。それだけに素顔はどんな感じか楽しみにしていましたが、フレンドリーでとても自然体な方でした。フランス映画界には欠かせない一人でもあるので、今後も幅広い作品での活躍を期待したいところです。 作品情報 「横浜フランス映画祭 2024」 写真・園山友基(ヴァンサン・ラコスト) https://ananweb.jp/anew/540717/ Source: ananweb

  • 2024.04.01

屋比久知奈「沖縄のなんくるないさ精神みたいなところがあるのかも」 『VIOLET』に挑む | ananweb – マガジンハウス

澄んだ力強い歌声と、小柄な体から溢れ出るようなエネルギーを感じさせる演技で、ミュージカル界で高い評価を受けている屋比久知奈さん。次に控えるミュージカル『VIOLET』は、子供時代に顔に大きなケガを負ったヴァイオレットが、あらゆる傷を治す奇跡のテレビ伝道師に会うために旅をする物語。 「自分の経験や感情を役と繋げながらできるだけ生身で役に臨めたら」 「前回の公演を拝見したときに、曲もお話も素敵だし、共感させられるところがとても多かったんです。今回自分がやることになり、嬉しさのワクワクと、責任に対するドキドキがせめぎ合っている感じです」 ヴァイオレットは、アメリカ南部の片田舎に生まれ、西に向けてバスで1500kmの旅をする。 「明るさと闇とが行き来する作品だと感じています。でも人間の中には、外に見せるものと内に抱えたものとが混在していて、それこそが人間らしい部分でもある。ヴァイオレットは、顔の傷のコンプレックスから、すぐに斜に構えたり内にこもってしまったりするんです。でもその一方で、テレビ伝道師が傷を治してくれると信じて疑わない純粋さとか、顔にも心にも傷を負いながらも前に進もうとするポジティブさもある。今は役を作り込むより、自分の経験や感情と繋げながら、できるだけ生身のまま役に臨むことが役の魅力を浮かび上がらせる気がしていて。どうしたら舞台で自由になれるかを必死に考えているところです」 稽古中は、役に関してあれこれ考えるが、本番が始まると感覚優先。「沖縄のなんくるないさ精神みたいなところがあるのかも」と笑う。ミュージカル『ミス・サイゴン』での、全身で役に飛び込むようなパッション溢れるキム役が印象深い。 「あの役は、自分の中でも感覚的に無理が少ない作品だったこともあって、気づいたら猪突猛進になっていた気がします。今回も、最初は考えながらやらないといけないけれど、ストーリーが進むにつれてなりふり構っていられないポイントがある作品だと思うし、逆にそこに到達しないといけない役な気がするんです」 その手助けをしてくれるのが歌。 「役の心の流れとか、どこで喜びや悲しみが爆発するのかを音楽が教えてくれるんです。音楽に逆らわず、メロディに乗ると自然と笑顔になったり涙が出たり…。キムのときもですが、楽曲を体に染み込ませることで、逆にいろんなことを手放して自由になって、役として見えてくるものがある。ヴァイオレットもその到達点を目指したいです」 ミュージカル『VIOLET』 1964年、アメリカ南部の片田舎で育ったヴァイオレット(三浦・屋比久/Wキャスト)は、幼い頃に父親の過失で負った顔の傷を治してもらうため、人生初の旅に出るが…。4月7日(日)~21日(日) 池袋・東京芸術劇場 プレイハウス 音楽/ジニーン・テソーリ 脚本・歌詞/ブライアン・クロウリー 原作/ドリス・ベッツ『The Ugliest Pilgrim』 演出/藤田俊太郎 出演/三浦透子・屋比久知奈(Wキャスト)、東啓介、立石俊樹ほか S席1万3500円 A席1万1500円ほか 梅田芸術劇場 TEL:0570・077・039(10:00~18:00)  大阪、福岡、宮城公演あり。 やびく・ともな 1994年6月6日生まれ、沖縄県出身。映画『モアナと伝説の海』モアナの吹き替えで注目を浴びる。昨年、ミュージカル『ジェーン・エア』に主演したほか、『Play a Life』などに出演。 ※『anan』2024年4月3日号より。写真・小笠原真紀 ヘア&メイク・武部千里 インタビュー、文・望月リサ (by anan編集部) https://ananweb.jp/news/540196/ Source: ananweb

  • 2024.03.31

ミュージカル界の至宝・花總まり「どんどん新しいことに挑戦して引き出しを増やしていきたい」 | ananweb – マガジンハウス

銀行強盗に遭遇した13人の人々。強盗が彼らに突きつけたのは、“自分にとって最も思い入れのあるものを差し出せ”という要求。花總まりさんが舞台『銀行強盗にあって妻が縮んでしまった事件』で演じるのは、強盗に魂の51%を奪われ、タイトルの通り、事件以降、少しずつ縮んでいく妻のステイシー。 「カンパニー一丸となって総合芸術で見せていくものに」 「普段の生活では想像できないようなお話なので、この世の中にこんな発想をする方がいるんだって驚きました。自分が縮むこともですし、エピソードがすべて奇想天外です」 ステイシー以外の12人の被害者たちも、年老いた母親が98人に分裂したり、足に彫ったタトゥーのライオンに四六時中追いかけ回されたり、奇妙な出来事に悩まされる。ステイシーは最終的に61mmまで縮むそうだけど、それらを舞台でどう表現するのかも気になるところ。 「演出のG2さんの頭の中には、そこはすでに明確にできていて、これから現場で作り上げていくところです。G2さんがおっしゃっているのは、映像で表現するのは簡単だけれど、舞台だからこそできる見せ方や舞台ならではのお客様との一体感で立ち上がっていく世界を大事にしたいということ。振付と音楽とセットと照明と…カンパニー一丸となって総合芸術で見せていくものになってくると思います。私たち俳優としては、そのシーンに行き着くまでに、いかにお客様を物語の中に入り込ませることができるかも問われてくるのかなと思っています」 元の状態に回復する方法は、自ら見つけていかなければならない。 「事件に遭った人たちに起きる被害の内容がそれぞれに異なるんですが、それがなぜなのか、何を意図しているのか、よくわからないんですよね。解決の方法もひとりひとり違っていて、自分でそれを探さなきゃいけない。なかには成功する人もいれば、残念ながら回復しないままというパターンもあって、それを深読みしていく面白さもあります。でも物語の中心には、作中では“僕”として登場する夫とステイシーの夫婦の物語があって、ほっこりしたり、何か考えさせられたりする奥深い作品だと思います」 夫を演じるのは谷原章介さん。 「G2さんの意図として、ステイシーと夫との関係性をきちんと作っていきたいというのがあるようです。決定的に何かうまくいかないところがあるわけではないけれど、どこかすれ違ってしまっていてギクシャクしている。今の時点では、一歩間違えると仲のいいジャレ合いみたいにも見えてしまうから、そこはちょっと工夫してほしいと言われていますので、微妙なニュアンスを大事にしながら演じていきたいです」 花總さんというと、『エリザベート』や『マリー・アントワネット』などのタイトルロールを数多く演じてきたミュージカル界の至宝的存在。今作にも歌唱シーンはあるそうだが、近年は等身大の女性を演じる現代劇や、テンポのいい会話で展開されるドタバタコメディなど、さまざまなストレートプレイ作品に挑戦し、新たな魅力を開花させている。 「これまでミュージカルでは時代ものというか…歴史上の人物を演じることが多かったんですよね。そういう意味で言うと、ストレートプレイではこれまであまりやってこなかったような役柄にチャレンジさせていただくことが多いですよね。いつまでも同じ役をやり続けられるわけではないし、歌のないお芝居の奥深さをもっと知りたいとも思うんです。今できるときに新しいことにチャレンジしていかないと自分が臆病になっていっちゃいそうな気がするので、どんどん新しいことに挑戦して引き出しを増やしていきたいです」 『銀行強盗にあって妻が縮んでしまった事件』 銀行強盗に遭ってから、自分が少しずつ縮み始めていることに気づいたステイシー(花總)。8日後に自分は消えてしまうかもしれない、という状況に陥ったことをきっかけに、すれ違っていた夫(谷原)との関係も変化してゆき――。4月1日(月)~14日(日) 日本青年館ホール 原作/アンドリュー・カウフマン 脚本・演出/G2 出演/花總まり、谷原章介、平埜生成、入山法子、栗原英雄ほか S席1万1800円 A席9800円 U-25当日引換券5000円 公演事務局 TEL:0570・002・029(平日10:30~18:30) 大阪、名古屋公演あり。 はなふさ・まり 1973年2月28日生まれ、東京都出身。宝塚歌劇団在団中、トップ娘役として日本初演となったミュージカル『エリザベート』でタイトルロールを演じるなど、高い歌唱力と演技力で注目される。退団後も『レディ・ベス』『マリー・アントワネット』など数々の大作で主演を務めている。 ブラウス¥74,800 スカート¥57,200(共にジェイドット 自由が丘八雲店 TEL:080・3930・5171) ※『anan』2024年4月3日号より。写真・小笠原真紀 スタイリスト・戸野塚かおる ヘア&メイク・野田智子 インタビュー、文・望月リサ (by anan編集部) https://ananweb.jp/news/540556/ Source: ananweb

  • 2024.03.30

福地桃子「自分が千尋として参加していることが不思議」 『千と千尋の神隠し』舞台裏を明かす | ananweb – マガジンハウス

一昨年に初演され、アニメーションの世界を見事に表出させたことで話題になった舞台『千と千尋の神隠しSpirited Away』。評判を受けて再演された今回、千尋役として新しくカンパニーに参加することになった福地桃子さん。10歳の少女の純粋さと無鉄砲さに冷静さ、内に秘めた生のエネルギーを、まっすぐ丁寧に演じ話題を呼んでいる。 ――千尋役はオーディションで決まったそうですね。 福地桃子さん(以下、福地):今でも自分が千尋として参加していることが不思議でしょうがないです。オーディションは声をかけていただいて受けたんですが、舞台のオーディションが初めてだったのでご縁を感じ、可能性があるならと思って受けたんです。 ――手応えはありました? 福地:手応えはわからないですが、オーディションでは子供の体でセリフを言ってみる、みたいなことをやりました。後で演出のジョン(・ケアード)さんから「自分の中に10歳の女の子だったり、千尋がいたんじゃない?」と言っていただいたので、そこを信じて演じていきたいと思っています。 ――ジョン・ケアードといえばミュージカル『レ・ミゼラブル』の初演の演出でも知られていますが、印象を伺えますか? 実際に演出指導を受けて、とくに刺激になるのはどんなところでしょう?  福地:完成した作品が素晴らしいですよね。演出に対して何か言えるほど舞台経験はないですが、何よりお人柄が素晴らしいんです。ジョンさんは、モノづくりの現場ではプレッシャーを与えることが一番よくないことだとおっしゃっていたんですが、その言葉通り緊張させない稽古場の空気を作ってくださるんです。ジョンさんが実際に演じて見せてくれるときがありますが、毎回とても楽しそうなので、私もやってみたいと思わされます。しかも、こちらのお芝居を何回も見ているはずなのに毎回新鮮なリアクションをくださいます。再演だから形が決まったものをやるのかと思っていたけれど、稽古場で一つひとつ掘り下げながら積み上げている感じで、初演から出演している(橋本)環奈ちゃんや(上白石)萌音ちゃんも、つねに新しくなっているって言っているくらい。スタッフさんたちもあたたかい雰囲気を作ってくれていて、わからないことも聞きやすい現場でありがたいです。 ――実際に千尋を演じてみて、いかがですか? 福地:車のシーンから始まるんですが、細かい描写まで映画にとても忠実で、とてもリアルに感じられるところが素敵なので、その瞬間を大切にするというのを忘れずにやりたいなと思っています。 ――昨年の『橋からの眺め』で初舞台を踏み今回が2作目となりますが、舞台はいかがですか? 福地:声を出したり体を動かしたりっていう感覚が楽しいです。劇場に声が響いているのが感じられて、お客さんと場を共有できている感覚がありました。最初は意識がいろんなところに飛んでいるけれど、途中からそれを忘れて役に集中できて、それが途切れることなく、気づくと終わってた…みたいな。ただ、映像と違って、本来なら独り言としてポソッと言いたい場面でも、言葉としてしっかり伝えなきゃいけなかったり、感情とは違うところでやらなければいけないことがあるのが難しいです。でも逆に、セリフを口にすることで気持ちが追いつくみたいなこともあって、それは映像とは違う感覚で面白いです。 ――先ほどの「子供の体でセリフを言う」という表現も、舞台ならではなのかなと感じました。 福地:有名な作品ですし、稽古の最初の頃は映画の千尋のしゃべり方に寄せてみたり、子供っぽくセリフを言うみたいなこともやりましたが、あまりうまくいかなかったんです。それで一つひとつの場面にリアクションするところからセリフに繋げていって、自分の中から自然と出てきた言葉のトーンでセリフをしゃべるようにしたら、ようやく楽になれたんですよね。ただ、映画を観ていると、千尋はいろんな表情をする子なので、自分が映画の中でとくに印象的だった場面に関しては、そこの千尋の表情を思い浮かべながらやっていたりはしています。 納得ができないときは立ち止まって考える。 ――今回の千尋もですが、大河ドラマ『鎌倉殿の13人』など、自分の経験を重ねられない役を演じるときは、どのように役にアプローチされるんでしょう? 福地:もちろん普段の自分の生活では経験しないこともたくさんありますし、全てを重ねられないかもしれないけれど、寄り添うことはできると思っています。どういうところにときめきを感じるのかは、その人の日常を実際に経験していなくても想像することができるんじゃないのかな。 ――ただ、理解できない行動を取る役もありますよね? 福地:どうしてこんなことを言うんだろう? と理解ができないときは確かにあって。そういうときは、この役を私が演じさせてもらう意味について向き合う時間を作るようにしています。他の方がやったらどうなっていたんだろうと考えてみたりもします。でも、そうやって試行錯誤しながらやった役も撮影が終わったとき、この役に出合えてよかったと思うことが今まで多かったです。 ――まずはとにかくやってみて、動いていくうちに徐々に役が見えてくる、みたいな感じですか? 福地:そうですね。でもどういう感情で言ったらいいかわからない、と思ったら監督に相談することはあります。この人はなんでこんなことをやったんだろうと納得ができないときは立ち止まって考えると思います。そのまま進むのではなく、視点を変えて、自分だったらこうなら言えるかもしれない、というところを一生懸命に探します。その中で自分がやる意味みたいなものが見つけられたときは嬉しいなぁと感じます。 ――ここまでで、ご自身が演じられてよかったなと思った役や、出合えてよかった作品というと? 福地:人として興味が湧く役をいただくことがとても多いのですが、最近だとドラマ『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』で演じた環という女の子がとても魅力的な人だと感じました。それに近い感覚だと、『女子高生の無駄づかい』という漫画原作のドラマでやらせていただいたヤマイという役がそのひとつです。すごく癖のある動きが多かったので、最初はかなり苦戦しましたが挑戦してみることで、いつもの自分にはない考えが生まれてきたり想像することの楽しさを教えてもらい、それが活力に繋がりました。あと、2023年にNetflixで配信された『舞妓さんちのまかないさん』という舞妓さんの日常を描いた作品で演じたつる駒という役も。監督の是枝(裕和)さんがはじめに書いてくださった台本には10種類くらいモノマネのレパートリーがちりばめられていたので、とにかく一生懸命練習しました。待ち時間に共演のみなさんに見てもらったりしているうち、自分の中ではうまくなっている気がして、すごく自信を持ってやれるようになりました。…まわりから見たらほとんど似ていなかったみたいなのですが(笑)。そこで自分は人を楽しませるのが好きなんだなと思いましたし、今もたまにモノマネをやりたくなったりするくらい楽しかったです。 福地桃子さんら4人が千尋を演じる舞台『千と千尋の神隠し Spirited Away』は、3月30日(土)まで帝国劇場で上演中。その後、愛知・御園座、福岡・博多座、大阪・梅田芸術劇場メインホール、北海道・札幌文化芸術劇場 hitaruなどで上演するほか、ロンドン・コロシアムでも上演。演出はジョン・ケアード。東宝テレザーブ TEL:03・3201・7777 ふくち・ももこ 1997年10月26日生まれ、東京都出身。2019年に連続テレビ小説『なつぞら』に出演し注目を集める。近年の出演作にドラマ『舞妓さんちのまかないさん』『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』など。’24年5月には映画『湖の女たち』が公開予定。 ※『anan』2024年4月3日号より。写真・小笠原真紀 インタビュー、文・望月リサ (by anan編集部) https://ananweb.jp/news/540338/ Source: ananweb

  • 2024.03.13

山崎樹範「朗読劇の可能性が広がる気がしている」 父と息子のお弁当ライフを綴ったエッセイが朗読劇に | ananweb – マガジンハウス

映画化を経て、今度は朗読劇となる『461個の弁当は、親父と息子の男の約束。』。原作者の渡辺俊美役を務めるのは山崎樹範さんだ。 朗読劇の可能性が広がる気がして、公演が楽しみです。 朗読劇について「普通の舞台と比べ、本を手にしたままとか、表情でお芝居を見せられないなどの制約がある」ことから、度々難しさを感じていたそう。 「でも今回は、兼重(淳)さんが劇中で映像を使う演出をしたり、僕らが歌う場面もあって、面白いことになってきたなって。そもそも、朗読劇とはこういうものだと、僕の勝手な決めつけがあったのかもしれないということに気づかされました。別に本を持たなくてもいいし、会話から始まってもいい。もっと自由に捉えることで朗読劇の可能性が広がる気がして、公演が楽しみです」 俊美の人柄や人生観の、核となる部分を見つけて体に落とし込み演じたい、と山崎さん。 「原作を読んだ時、3年間で作った“461個”というお弁当の数にただ驚きました。僕も必要に応じて料理はしますが、レパートリーってそうそう増えるものじゃないのに、ほぼ毎日作り続けていたという卵焼きにもこんなにバリエーションがあるのかって。積み重ねてきたからこその説得力と強さがあると思いました。そのモチベーションの元になるのは息子さんへの愛、そしてタイトルにもある“男の約束”なんですよね」 俊美の息子・登生役に抜擢されたのは、田村海琉さん。 「初対面の時、顔はちっちゃいしめっちゃかっこいいこんな子が僕の息子か…と緊張してつい敬語になっちゃって(笑)。でもそうもしていられないので、まず僕らが親子であるということを納得させるぐらいの関係性を築くことが、今は最優先です」 日頃、舞台稽古には奥様が作るおにぎりを持参していくそう。 「それを見た共演者が、『いいですね!』と言ってくれるんです。その言葉が欲しくて、今回も妻のおにぎりを持っていくと思います(笑)」 朗読劇『461個の弁当は、親父と息子の男の約束。』 3月9日(土)~17日(日) 銀座・博品館劇場 原作/渡辺俊美『461個の弁当は、親父と息子の男の約束。』(マガジンハウス) 脚本・演出・映像監督/兼重淳 出演/山崎樹範、田村海琉ほか 一般8800円 サンライズプロモーション東京 TEL:0570・00・3337(平日12:00~15:00)  原作はシングルファーザーのお弁当ライフを記録したエッセイ。著者はTOKYO No.1 SOUL SETほか、複数のバンドやソロミュージシャンとして活躍する渡辺俊美さん。息子の「パパの弁当がいい」というひと言から始まったお弁当作りは、高校3年間で461個! 少しずつ上達していく弁当作りの様子を写真付きで紹介し、弁当を通して生まれる父子の交流を綴るなど、愛と涙と笑いに溢れた至極の一冊。マガジンハウス文庫 715円 やまざき・しげのり 1974年2月26日生まれ、東京都出身。劇団カムカムミニキーナ所属の俳優。5月には舞台『女の友情と筋肉 THE MUSICAL -幸せの上腕二頭筋-』に出演予定。 ※『anan』2024年3月13日号より。写真・中島慶子 スタイリスト・三宅 剛 ヘア&メイク・伊東真美 取材、文・宮浦彰子 衣装協力・THE JEAN PIERRE VICTIM (by anan編集部) https://ananweb.jp/news/536623/ Source: ananweb

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