園山友基

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  • 2023.10.19

藤原大祐、伊原六花に「覚悟のようなものを感じました」新感覚ホラーに出演 – 写真・園山友基 文・田嶋真理  スタイリスト・山本隆司(style3) ヘアメイク・佐々木麻里子 | ananweb – マガジンハウス

今回、ご紹介するのは、映画『リゾートバイト』。スマッシュ・ヒットした映画『きさらぎ駅』チームが再結集した、ネット怪談の最終章です。伊原六花さん演じる主人公・内田桜とともにリゾート地へ赴き、恐怖の体験をする大学の同級生・真中聡を演じた、藤原大祐さんにお話をうかがいました。 「86分間、飽きずにご覧いただけると思います」 【イケメンで観るドラマ&映画】vol. 159 映画『リゾートバイト』のモチーフとなったのは、2009年に『ホラーテラー』(怖い話投稿サイト)に初投稿後、『2ちゃんねる』に再投稿されるやいなや、そのあまりの恐さと秀逸な展開で一気に話題となった、同名タイトルのネット怪談。 ネット怪談『リゾートバイト』には、禁忌の儀式、人外の存在、人間の業といったすべてのホラー要素が凝縮され、ネット発都市伝説の集大成として語り継がれています。 そんな『リゾートバイト』が、長年謎とされてきた投稿者・日向麦氏の協力、そして映画『きさらぎ駅』の永江二朗監督をはじめとするスタッフの再結集により、恐怖と驚きの仕掛け満載で映画化を果たしました。 主演は、バブリーダンスで注目され、ドラマ『夕暮れに、手をつなぐ』(TBS)、 現在放送中のNHK連続テレビ小説『ブギウギ』にも出演する、注目の女優・伊原六花さん。 共演にはいま、ドラマ『転職の魔王様』(フジテレビ)、映画『追想ジャーニー』などに出演し、もっとも勢いのある若手俳優・藤原大祐さんのほか、秋田汐梨さん、松浦祐也さん、佐伯日菜子さん、梶原善さんなどが出演。 長年、ネットを騒がせてきた『リゾートバイト』をもとにした、先が読めない新感覚ホラーが誕生しました。 ーー出演オファーを受けたときのお気持ちを教えてください。 藤原さん リアルなホラー作品を観ると、自分の家や身のまわりにも同じようなことが起こってしまうんじゃないかと考えてしまうほど、恐怖感を抱いてしまうんです。でも演じる側は、怖さを生み出す製作の裏側を知ることができるので、ぜひ挑戦してみたいと思いました。 ーー現在、藤原さんは20歳です。実年齢に近い役を演じる際に、共感したところは? 藤原さん 僕が演じた真中聡は、桜が海を見たいと言ったからバイト先にリゾート地を選ぶんです。そういうところはすごく素敵だなと思いました。 ーー手をつなぎそうで、つながないといった初々しいシーンもありました。藤原さんは好きな子に対して積極的になれるタイプですか? 藤原さん ……なれちゃうタイプだと思います(笑)。  ーー伊原六花さん、秋田汐梨さんの演技の印象はいかがでしたか? 藤原さん 六花さんは、真面目な方だと思いました。演技に真摯に取り組まれていて、監督と話し合いをされている姿をよく拝見しました。頼れる座長でした。 秋田汐梨さんは、ち密な演技をされる方でした。僕ら3人はおさななじみという役どころで、映画の物語が始まる前から歴史を持っている設定なんです。 おふたりと初日から打ち解けてお話をすることができたので、すんなりと役に入ることができました。 ーー伊原六花さんの座長としてのふるまいから、学んだことはありますか? 藤原さん そこにいらっしゃるだけで、現場が明るくなるような方でした。クランクアップした後、スタッフとキャスト全員に直筆のお手紙をくださったんです。 六花さんを見ていると、自分も頑張らなければと思わせる、覚悟のようなものを感じて。これまで以上に、気を引き締めて仕事をしたいと思いました。 ーー役作りで工夫したところを教えてください。 藤原さん 今回、初めて挑戦する難しいお芝居があって。撮影前に永江監督から独自のホラー理論を伺い、振り返りのし方、息遣いを荒くするタイミングやテンションの高さなど、たくさんのアドバイスをいただきました。 そのおかげで、細部にまで気を配って演じることができました。 ーー美しい空と海が印象的な、岡山県白石島が主な舞台となっています。撮影で印象に残ったことは? 藤原さん ホラー・シーンは夜に撮影を行うので、夕方16時に現場入りして、日が昇ったら撮影を終えるといったスケジュールだったんです。昼夜逆転の生活は、初めての経験でした。 白石島の海は澄んでいて、まるで時間が止まっているかのように美しかったです。景色を見ていると、こんなキレイな場所を怖く撮ってしまって良いのかなという気持ちになりました(笑)。 ーーアルバイトの経験はありますか? 藤原さん 芸能界のお仕事をはじめるタイミングが早かったこともあって、アルバイトの経験がないんです。もし、アルバイトをするなら、イタリアンの厨房でお仕事をして、料理の腕を上げたいです。 ーーお料理をされるんですね? 藤原さん 男料理ですが、よく作っています。 ーー最後に、本作の見どころを教えてください。 平松さん 笑いがあったり、悲しみがあったり、感動があったりとほかにないホラー作品に仕上がっていると思います。テンポが速いので、86分間、飽きずにご覧いただけると思います。 インタビューのこぼれ話 インタビューを収録したのは、藤原さんの20歳のお誕生日より前。「先輩方とお酒を飲みながら、演技論を交わすことに憧れていました。20歳になったら、お酒を飲んでみたいです。お仕事面では、ハマり役だと思っていただけるように、僕にしかできない役を追求して、一役一役向き合っていきたいです」(藤原さん)。 Information 映画『リゾートバイト』10月20日(金)より、グランドシネマサンシャイン 池袋、イオンシネマほかにて全国公開出演:伊原六花/藤原大祐、秋田汐梨/松浦祐也、坪内守/佐伯日菜子/梶原善監督:永江二朗企画/制作:キャンター 配給:イオンエンターテイメント 製作:映画「リゾートバイト」製作委員会 ©2023「リゾートバイト」製作委員会 写真・園山友基 文・田嶋真理  スタイリスト・山本隆司(style3) ヘアメイク・佐々木麻里子  写真・園山友基 文・田嶋真理 スタイリスト・山本隆司(style3) ヘアメイク・佐々木麻里子 https://ananweb.jp/column/ikemendorama/511709/ Source: ananweb

  • 2023.10.05

比嘉愛未&三浦翔平、三浦友和さんからは「目に見えないエネルギーを感じました」 – 写真・園山友基 文・田嶋真理 ヘアメイク・AYA(比嘉さん) 石川ユウキ(三浦さん) スタイリスト・後藤仁子(比嘉さん) 根岸豪(三浦さん) | ananweb – マガジンハウス

今回、ご紹介するのは、映画『親のお金は誰のもの 法定相続人』。三重県伊勢志摩を舞台に、伝説の真珠を巡る家族の大騒動と成年後見制度の問題を描くハートフル・エンターテイメントです。ダブル主演の比嘉愛未さんと三浦翔平さんにお話をうかがいました。 「あったかい気持ちになっていただきたいです。」 左から、比嘉愛未さん、三浦翔平さん 【イケメンで観るドラマ&映画】vol. 157 映画『親のお金は誰のもの 法定相続人』のテーマは、「相続」と「家族」。少子高齢化社会と言われる今だからこそ、向き合うべき制度「成年後見制度」(2000年に発足)の問題を描きつつ、時価6億円の値打ちを持つ伝説の真珠を巡るある家族の大騒動を描いています。 ダブル主演を務めるのは、テレビドラマ・映画・舞台と幅広く活躍する比嘉愛未さんと三浦翔平さん。比嘉さんは三重県伊勢志摩で真珠の養殖業を営む両親をもつ三人姉妹の三女・大亀遥海を、三浦翔平さんは認知症の疑いがある遥海の父親の成年後見人として大亀家に関わる弁護士・城島龍之介を演じています。 さらに、三人姉妹の父親・大亀仙太郎を三浦友和さん、母親の満代を石野真子さん、大亀家の長女・珠子を松岡依都美さん、次女・浜子を山﨑静代さん、弁護士の井坂を小手伸也さん、遥海の幼馴染・雄太を浅利陽介さん、ブローカーの金増を田中要次さんといった個性豊かな俳優陣が脇を固め、物語に深みを与えています。 メガホンを取ったのは、映画『利休にたずねよ』(2013年)、『サクラサク』(2014年)、『海難 1890』(2015年)、『天外者』(2020年)などで知られる田中光敏監督。 『利休にたずねよ』『海難1890』『天外者』でタッグを組んだ脚本家の小松江里子氏とともに、学びあり、笑いあり、涙ありのハートフル・エンターテイメント映画を完成させています。 ーー出演オファーを受けたときのお気持ちを教えてください。 比嘉さん 本作の脚本を手掛けた小松江里子さんは、私のデビュー作となった朝の連続テレビ小説『どんど晴れ』(2007年)を担当された方なんです。その小松さんがぜひこの役は私にと言ってくださったことがすごくうれしかったです。 田中監督とご一緒するのは初めてでしたが、ずっと作品を拝見させていただいていました。おふたりがタッグを組んだ作品に参加できることが光栄でしたし、良い作品を作る一員として頑張らなければと思いました。 三浦さん お話をいただいたとき、田中監督と小松さんというタッグでしたので、「内容が決まっていないとしても、やります」と即答しました。 ーー本作のテーマのひとつとなっている、「成年後見制度」のことはご存じでしたか? 比嘉さん 言葉の意味は知ってはいたんですが、自分の両親がまだ若いこともあって、遺産相続はまだ先の話だと思っていました。私はこの作品を通して問題点も含めて詳しく知ることができました。私のように感じている方がこの作品をきっかけに、いろんなことを知っていただけるのではないかと思います。 三浦さん 「成年後見制度」については、全く知りませんでした。この作品に携わったことで、他人事ではないなということを実感しました。 ーー本作で共演して感じた、お互いの演技の印象について教えてください。 比嘉さん 一緒のシーンは少なかったのですが、お互い持っている葛藤が似ている役を演じていたので、別々の現場で戦っている同志のように感じていました。特に最後のシーンは、気持ちが通じ合って、ずっとともに戦ってきたふたりの最終着地点で、ちゃんとつながれたと思いました。現場で過ごした瞬間ひとつひとつが印象に残っています。 三浦さん 僕も最後のシーンは、ぐっときました。龍之介が遥海のあるセリフをきっかけに、自分の母親と向き合うんです。遥海が良いきっかけをくれたと思っています。 ーー三浦友和さん、石野真子さんといった個性豊かな共演者の方々から気づきを得たことは? 比嘉さん 真子さんとはご縁がありまして、今回が2度目の親子役だったんです。真子さんは愛に満ちた方で、お顔を拝見するだけで、心が和むんです。今回も癒されました。 友和さんとは難しい親子関係の役柄でした。セリフが少ない中での感情の機微がたたずまいだけで伝わってきて、貴重な経験をさせていただきました。撮影後はお食事に連れて行ってくださり、楽しい想い出もできました。 三浦さん 僕は小手さんとのシーンが一番多かったのですが、どんなものを投げても打ち返してくださる、絶対的な安心感がありました。 友和さんとは2シーンほどご一緒させていただいたのですが、テストの段階から、カメラの前に立ったときに、見えない鎧を着ていらっしゃるような空気感があって。こちらが気を張っていないと対峙できない、目に見えないエネルギーを感じました。そういう空気感を背中からも出せる、素晴らしい役者さんだなと思いました。 撮影の待ち時間には、友和さんの若い頃の銀幕のお話を聞かせていただきました。優しい方なのに、カメラの前に立つとガラリと変わるんです。そこに役者としての怖さを感じました。 ーーおふたりとも三浦友和さんから、演技面で得るものが多かったんですね。 三浦さん 友和さんの演技を研究しようと思いましたが、僕には無理だと思いました。 比嘉さん もっと鍛錬が必要なんだと思います。あれは、友和さんの歩んできたもの、経験されたもののエネルギーなんです。私たちが頑張って追いつこうとしても無理なんです。憧れるような方に会えただけで、最高でした。目標が見つかりましたので。 ーー最後に、映画の見どころを教えてください。 比嘉さん ハートフルな作品です。「成年後見制度」を通して、お金にまつわる人間関係の難しさを描いています。田中監督が許しと愛がテーマだとおっしゃっていて。まさにそうだなと思いました。 自分自身も他人のことも許せたときに本当の愛情が産まれる。この作品はそういうことを伝えたかったのかなと思いましたが、ご覧になった方がどのように感じ取るのかは自由なんです。そっと背中を押してくれるような作品です。ご覧になった方にあったかい気持ちになっていただきたいです。 三浦さん いろんな見方ができる作品です。真珠養殖の苦労やお金について学べますし、家族愛も描かれています。 そして、「今ではなく未来のために、自分のためではなく人のために」といったことは、田中監督が毎回伝えたいと思っているメッセージだと思います。何かひとつでも受け取っていただけたら、うれしいです。 インタビューのこぼれ話 映画のロケ地は、伊勢志摩を中心とする三重県内。「気品を感じるような、稀有な景色が素晴らしかったです。清らかなエネルギーも感じました。映像からもその魅力が伝わってくると思います。さらに、地元の漁師さんが採れたてのカキや珍しい脱皮したての伊勢海老などでもてなしてくださって、ありがたかったです。ついつい食べ過ぎてしまうので、撮影中は毎日走っていました(笑)」(比嘉さん)。 「地元の人々がボランティアでご協力してくださって。ケータリングのご飯がとてもおいしかったです。衣装合わせのときからクランクインするまでの間に6㎏落ちていたんですが、撮影が終わるころにはしっかり体重を戻していました。撮影がない日は、お伊勢さん(伊勢神宮)へ参拝しました。伊勢志摩にはセレブリティに人気のプライベートリゾート、アマネムもあるんです。いつの日か泊まってみたいなと思いました」(三浦さん)。 Information 映画『親のお金は誰のもの 法定相続人』10月6日(金)より、 シネマート新宿、イオンシネマほかにて全国公開出演:比嘉愛未、三浦翔平浅利陽介、小手伸也、山﨑静代(南海キャンディーズ)、松岡依都美  田中要次 、内海 崇(ミルクボーイ)、デヴィ夫人石野真子、三浦友和監督:田中光敏 脚本:小松江里子 音楽:富貴晴美主題歌:ビッケブランカ「Bitter」(avex trax)配給:イオンエンターテイメント、ギグリーボックス2022「法定相続人」製作委員会 写真・園山友基 文・田嶋真理 ヘアメイク・AYA(比嘉さん) 石川ユウキ(三浦さん) スタイリスト・後藤仁子(比嘉さん) 根岸豪(三浦さん) 衣装協力:三浦さん ジャケット¥510,000、タンクトップ¥260,000、パンツ¥195,000、ソックス¥46,000、シューズ¥330,000(ディオール/クリスチャン ディオール 0120-02-1947) 写真・園山友基 文・田嶋真理 ヘアメイク・AYA(比嘉さん) 石川ユウキ(三浦さん) スタイリスト・後藤仁子(比嘉さん) 根岸豪(三浦さん) https://ananweb.jp/column/ikemendorama/508884/ Source: ananweb

  • 2023.09.18

笹森裕貴、宮崎湧は「何でも話せるソウルメイトです」初めて明かしたオフの顔 – 写真・園山友基 文・田嶋真理 ヘアメイク・YURI | ananweb – マガジンハウス

今回、ご紹介するのは、『笹森裕貴のONOFF』。注目を集めるNEXTブレイク・タレントやアーティストのON(仕事)とOFF(プライベート)に密着したパーソナル・ドキュメンタリーです。『ONOFF』シリーズの第3弾で主人公を務めた笹森裕貴さんにお話をうかがいました。 「普段、見せない姿を見せたつもりです」 【イケメンで観るドラマ&映画】vol. 155 『笹森裕貴のONOFF』は、今、人気急上昇のNEXTブレイク・タレントやアーティストたちの仕事現場や楽屋での様子、休日のプライベートに密着し、ONとOFFを徹底調査。人気の秘密や素顔、本音に迫り、その魅力を探るパーソナル・ドキュメンタリーです。 『ONOFF』シリーズの第1弾にはグラビア界で高い注目を集める女優・高崎かなみさん、第2弾には俳優・モデルとして注目を集める窪塚愛流さんが登場し、話題を呼びました。 第3弾の主人公となるのは、舞台を中心にドラマや映画と活躍の幅を広げる笹森裕貴さん。ONでは舞台本番、次の舞台の準備、モデルの仕事、イベント出演など目まぐるしい日々に密着。ストイックに仕事に向き合う姿やファンのために念入りに準備したバースデーイベントの様子まで映し出されます。 OFFでは仲の良い先輩・立花裕大さんと植物を見に園芸店へドライブ、宮崎湧さんとは岩盤浴に出掛け、高校時代からの彼を知る人物も登場。インタビューではこれまで語ったことのなかった挫折や転機、不安など本音を語り、密着を通して笹森さんの魅力と素顔をのぞくことができます。 ーー出演が決まったときのお気持ちを教えてください。 笹森さん 率直に言って、僕で良いのかなと。そして、僕は完成したONを見せるお仕事をしているので、OFFを見せて良いのかなとも思いました。よく考えたうえで、こんな機会はめったにないことですから、ぜひやらせてくださいとお伝えいたしました。 ーー劇中、宮崎湧さんとお出かけをされていました。 笹森さん 彼は僕が役者のお仕事を始める前、モデル時代からの友だちです。でも仲良くなったのは、役者のお仕事を始めてからで。たまたま僕の初めての舞台から連続3作品、共演が続いたんです。運命を感じました。 それ以来、忙しい中、僕の出演する舞台をぜんぶ観に来てくれますし、ものすごく忙しくなければ月に1回は会っています。何でも話せるソウルメイトで、僕がお芝居、歌やダンスを全くできなかった頃から、成長をずっと見守ってくれている兄貴のような存在でもあります。かわいがっていただいています。 ーーオフの際、一緒に園芸店へ出かけた立花裕大さんとは少し年齢差がありますね。何がきっかけで仲良くなったのでしょう。 笹森さん 2019年に初共演して以来、ミュージカル『刀剣乱舞』 で年に1度は顔を合わせてきました。最近は特に共演機会が多くて。昨年の10月から半年ほど、同じお仕事が続いたんです。 彼のことはよく知っていますし、僕のことも彼はよく知っていると思います。良い先輩です。 ーー立花さんの影響で、植物愛に目覚めてしまった? 笹森さん はい。実は結構お金がかかる趣味で。植物の種類、色、大きさ、形で値段が変わるんです。鉢にもこだわりがあるので、〇万円使っています(笑)。 彼と半年ほどお仕事が一緒だったときは休演日や稽古がない日も「買い物に付き合ってよ」「行こうぜ」みたいな会話をして、出かけていました。本当に大好きな、気の良い兄ちゃんです。 ーー立花さんは、笹森さんのバースデーイベントにも登壇されていましたね。 笹森さん 僕の家族とも会っているんです(笑)。 ーーこれまでの芸能人生でもっとも刺激を受けた方は? 笹森さん MANKAI STAGE『A3!』で初めて共演した前川優希さんです。一緒にお芝居をしたとき、僕にたくさんパスをくれて、とても演じやすいなと思いました。同い年の親近感もあり、負けたくないという気持ちを抱きながら、公私ともにいろんな話をしました。彼との出会いは大きかったと思います。 ーー冒頭で、「笹森裕貴ってどんな人?」と問いかけるナレーションが流れます。その答えは? 笹森さん めんどくさい人でしょうか。ネガティブでポジティブ、いろんなことに敏感で考え込み気味、周りに気を遣い気味な自分との付き合い方を学ぶのに時間がかかりました。ファンの方々の励ましがそのままで良いと思わせてくれ、自分と上手く付き合えるようになりました。 ーーファンの方からの手書きのお手紙が一番うれしいともコメントされていました。 笹森さん デビュー当初は、自分に自信がないまま活動していました。落ち込んでいた時期に「あなたの存在に救われています」「勇気をもらっています」「胸を張って生きてください」といった内容のお手紙をいただいて。とてもうれしくて、お手紙を携帯で撮影したほどです。 もはや僕だけの体ではありません。ファンの方々の人生の一部になり、気持ちを目に見える形で背負ってお仕事ができる。そういった責任感が味わえるお仕事につけたことを誇りに思っています。 だからこそ、僕は敢えて悩んでいる姿や努力している姿を見せて来なかったのですが、この番組では普段、見せない姿を見せたつもりです。それでさらに僕に興味を持っていただいたり、好きになっていただけたらうれしいです。僕自身、自分をさらけ出すことで、肩の荷が下りたような気がしました。 この番組でこれが僕だよという姿を見届けていただきたいですし、これからもファンの方々の人生に少しでも彩を与えることができるようなお仕事をしていきたいです。 インタビューのこぼれ話 劇中、野球日本代表・侍ジャパンの勝利に大喜びしている、少年のような笑顔を見せている笹森さん。現在の笹森さんをもっとも笑顔にしているのは? 「現在、2歳半の甥っ子です。僕の兄の子どもなんですが、僕の子どもの頃と似たことをするらしくて、会うたびに成長していく姿がかわいくてしょうがないです。いま、僕は彼のために仕事をしているといっても過言ではありません(笑)」(笹森さん)。 Information 配信オリジナル番組『笹森裕貴のONOFF』9月20日(水)より各配信サービスにて配信開始 配信情報『笹森裕貴のONOFF』 配信対象サービス見放題サービス(SVOD)U-NEXT(9月22日~)/DMM TV 都度課金/販売サービス(TVOD/EST)Amazon Prime Video/music.jp/ビデオマーケット ※配信サービスは随時追加、サービス名変更などの可能性あり。※配信サービスにより配信日、時間が異なる場合あり。 1話30分×全4回出演:笹森裕貴ナレーション:澤田拓郎監督:森合裕哉制作協力:ヒューマックスシネマ製作・著作:ポニーキャニオン©PONY CANYON 写真・園山友基 文・田嶋真理 ヘアメイク・YURI 写真・園山友基 文・田嶋真理 ヘアメイク・YURI https://ananweb.jp/column/ikemendorama/505643/ Source: ananweb

  • 2023.08.11

高畑充希が実体験から学んだ「人生は完璧よりも崩れてからのほうがおもしろい」 – 写真・園山友基(高畑充希) | ananweb – マガジンハウス

人形業界に革命を起こし、「世界でもっとも有名なファッション・ドール」と呼ばれるバービー。その世界観を初めて実写化した映画『バービー』が、いよいよ日本でも公開を迎えました。そこで、日本版吹き替えを担当したこちらの方にお話をうかがってきました。 高畑充希さん 【映画、ときどき私】 vol. 594 本作で、マーゴット・ロビー演じる主人公バービーの声を演じた高畑さん。舞台やミュージカル、映画、ドラマなどで幅広く活躍されている高畑さんですが、洋画作品で吹き替えを担当するのは2015年の『シンデレラ』以来、2回目となります。今回は、映画を通して感じたことやハッピーになる瞬間、そして完璧よりも大切なものについて語っていただきました。 ―久しぶりのアフレコでかなり緊張されたそうですが、どのような意識で挑まれたのかを教えてください。 高畑さん 私は声優さんと違って普段生身でお芝居をしているので、慣れない声での表現はどうしたらいいんだろうと思い、ほかの吹き替え作品やマーゴット・ロビーさんの出演作を観たりして準備をしました。それと同時に、映画のなかでキャラクターがどういう感情になるのかにも寄り添えたらいいなと思ったので、そのあたりも手探りで演じました。 ―実際、苦労したシーンなどはありましたか? 高畑さん 「Hi, Ken」というセリフがものすごく多いんですが、そこで最初につまずきました。というのも、「ハーイ」と言うとどうしても「ケン」まで英語の発音になってしまうのですが、そこも日本語っぽくしゃべってほしいと言われたので。「健康の『健』みたいな感じです」と何度も注意されました(笑)。 ―逆に、気分が上がったシーンといえば? 高畑さん バービーたちは、ガールズナイトやパーティを毎晩していてハイテンションなので、ブースのなかで私も1人で絶叫していました。そんなときは、自分で「何してるんだろう」と思ったことも(笑)。でも、普段ではないようなテンションだったので、すごく楽しかったです。 ダメな自分のほうが好きだと思えるようになった ―完成した作品を観たときの感想についても、お聞かせください。 高畑さん 私はもともとグレタ・ガーウィグ監督が大好きですが、彼女がバービーを実写化するというのが最初は全然つながりませんでした。でも、ポップな世界観が見事に完成されているうえに、ストーリー性もある。こんなふうにかけ合わせられることに感動しましたし、当初思い描いていたより何倍も大人向けの作品になっていると思いました。観る方によってかなり印象が変わる作品ですし、見どころを説明するのも難しいので、「とりあえず観てください!」という感じです。 ―そのなかでも、共感するところはありましたか? 高畑さん あるシーンで「あなた変わったわね」とバービーが言われるんですが、そこで「いまの私は完璧じゃないから」と答えるところは響きましたね。というのも、私が10代だったころ、自信に溢れていて完璧だと思っていましたが、大人になるにつれて、それが崩れ始めて動揺したことがあったからです。 でも、そのときに「ダメなところがいいね」と言ってくださる人がいて、自分でも「こっちの私のほうが好きだな」と思えたので、そういうところはわかるなと。10代は無敵でしたけど、人生は崩れてからのほうがおもしろいなと感じています。 アクシデントがあるほうが、テンションが上がる ―つまり、完璧でいるよりも大切なものがあることに気づいたと。 高畑さん といっても、そもそも私は完璧であることを求めたことがないのかもしれません。それは小さい頃からずっと舞台に立つなかで、お客さんのテンションや共演者によって毎日すべてが変わり、完璧を目指してもなかなかそうならないことを感じていたからです。 でも、それによって100点じゃなくて120点が出る日もあったので、自分が完璧にするよりも、一緒に演じている人たちのことを完璧に信頼したいという気持ちのほうが強くなりました。もちろん、バービーみたいに完璧であるがゆえの美しさもありますが、私自身は完璧ってワクワクできないんじゃないかなと。 ―なるほど。劇中にはさまざまなタイプのバービーが登場しますが、なれるとしたらどのバービーになりたいですか? 高畑さん 私は、腕を上げると胸が大きくなるバービーです(笑)。大きくしたいときは膨らませて、洋服によってはへこませられたら最高だなと。女性の夢じゃないですかね。 ―確かに、それは最高ですね! バービーだけでなく、恋人のケンも魅力的なキャラクターでしたが、どういう印象を受けましたか? 高畑さん バービーのことが大好きだけど、それがなかなかうまくいかないので強がってしまうときもありますが、単純でかわいくて憎めないですよね。私は穏やかで柔らかい仕草をする男性が好きなので、ケンみたいに素直でチャーミングな人はいいなと思います。 「生きているだけで偉い」と感じるようになった ―本作ではキラキラした要素だけでなく「男女とは?」「生きるとは?」というところまで描かれていると感じたそうですが、ご自身のなかで新たな発見もあったのでしょうか。 高畑さん 「女だから」とか「男だから」というテーマも描かれていますが、最終的には所属や出身に関係なく「個人としてどう生きるか」という部分にたどりつくので、それがいまの時代には合っている作品だなと感じました。 あと、最近は「生きているだけで偉いんじゃない?」と思っています(笑)。私もめちゃくちゃ落ち込む日はありますが、その翌日にめっちゃハッピーになることもあるので、まだまだ生きてみないとわからないなと。これから先の人生も、いっぱい発見があるのかなと考えると楽しみです。 ―ちなみに、落ち込んだときの対処方法やハッピーになるために心がけていることがあれば教えてください。 高畑さん そういうときは何もしません。落ちるときは落ちますし、ネガティブなときはすべての思考がネガティブに傾きますから。ただ嵐が通りすぎるのを待ちます。でも、私は洋服が大好きで、毎朝何を着て出かけるかを考える時間が幸せなので、それが人生の楽しみになっているのかなと。もし全人類が裸で生活するようになったら、私の楽しみはすごく少なくなってしまうと思います(笑)。 限られた時間を大切に使いたい ―また、現代はSNSなどもあり、多くの人がバービーのように完璧であることを目指そうとしていますが、こういった環境のなかで生きづらさや窮屈さを感じたことはありますか? 高畑さん 何をやっても何かを言われるような世の中ですし、完全に賛同されることはおそらく1つも存在しないとも感じています。でも、そこに引っ張られてしまうのではなく、それを切り離して、自分の周りにいる人を大事にするほうが有意義ではないでしょうか。時間は限られているので、大切にしたいですね。 ―そういうふうに考えられるようになったきっかけなどもあったのでしょうか。 高畑さん 経験を積み重ねるなかで少しずつではありますが、そのなかでも大きかったのは20代前半に舞台に出演していたときのこと。内容がけっこう過激だったので、途中で帰ってしまうお客さんもいたのですが、最後まで見てくださる方にはものすごく楽しんでいただけた作品でした。 そのときに賛否両論であることには意味があるんだと実感したので、みんなが何となくいいと思うものよりも、私はそういう作品にこそ価値があると感じています。よくなるかもしれないし、空振るかもしれないような作品でも、怖がらずに受けてみようという精神になったのはその頃からです。 どん底まで落ちたら、あとは上がるだけ ―それでは最後に、同世代のananweb読者に向けてメッセージをお願いします。 高畑さん 私もみなさんと同じで、いい日もあれば悪い日もあるので、どん底まで落ちたときは上がるだけだと思うようにしています。それにそういう時期がずっと続くことはなかなかありませんし、あとで「ああいう時期もあったな」と思える日が来る。落ち込むよりも、そのときのよかったことを見つけるほうが大事だと伝えたいです。 実際、私も29歳で謎の焦りがありましたが、それを超えたら何もなくなって、毎日が俄然おもしろくなりました。旅行をしたり、仕事をしたり、新しい人と出会ったり、30代のほうが楽しいです。繰り返しになりますが、本当に生きているだけで偉いので、悩める女子たちにはぜひこの映画を観てほしいと思います。 インタビューを終えてみて…。 バービーのカウガールファッションを彷彿とさせるかわいらしい姿で登場した高畑さん。ユーモアを交えつつ、核心をついた言葉の数々にたくさんの元気をいただく取材となりました。30代を満喫し、公私ともに充実している高畑さんのさらなる飛躍が楽しみなところです。 悩みも吹き飛び、気分はピンク一色! オシャレでかわいいだけじゃなく、自分にとってハッピーな生き方とは何かを教えてくれるドリームファンタジー。夢のようなバービーランドで、みんなと一緒に笑って泣いたら、もっと輝く明日にきっと出会えるはずです。 写真・園山友基(高畑充希) 取材、文・志村昌美ジャケット¥89,000、ブラウス¥89,000、スカート¥58,000(すべてMARANT ETOILE)、ピアス¥75,000、ブーツ¥194,000(ともにISABEL MARANT/すべてISABEL MARANT AOYAMA STORE TEL: 03-6427-3443 ストーリー すべてが完璧で、毎日がハッピーで夢のような世界が広がっているバービーランド。そこで暮らすバービーとボーイフレンドのケンは、連日繰り広げるパーティやドライブ、サーフィン、デートを楽しんでいた。 ところがある日、突然バービーのカラダに異変が起きる。原因を探るために2人が向かったのは、悩みの尽きない人間の世界。しかし、そこはバービーランドとはすべてが違う現実の世界だった。行く先々で大騒動を巻き起こすなか、バービーが最後に選んだ道とは…。 キュートでパワフルな予告編はこちら! 作品情報 『バービー』8月11日(金)全国ロードショー配給:ワーナー・ブラザース映画 (C)2023 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved. 写真・園山友基(高畑充希) https://ananweb.jp/anew/499925/ Source: ananweb

  • 2023.06.16

福士蒼汰「中学生から英語の勉強は1日も休んでいない」 海外ドラマ初出演、夢をつかんだ秘訣 – 写真・園山友基(福⼠蒼汰) | ananweb – マガジンハウス

2020年から現在までに世界90 カ国以上で放送・配信され、人気を博している海外ドラマ「THE HEAD」。辺境の地にある南極の科学研究基地で起こった惨殺事件の真相に迫ったSeason1から3年、ついにSeason2が幕を開けます。そこで、唯一の日本人キャストとして参加したこちらの方にお話をうかがってきました。 福士蒼汰さん 【映画、ときどき私】 vol. 585 太平洋に浮かぶ巨大貨物船を装った秘密研究基地を舞台に繰り広げられる本作で、優秀なコンピューター・エンジニアのユウトを演じている福士さん。2か月に及ぶスペインでの撮影では、国際色豊かなキャストとスタッフのもとで、英語のセリフにも挑んでいます。長年の夢だった海外作品に初出演した思いや独学で身につけたという英語の勉強法、そして30歳を迎えたいまの心境などについて語っていただきました。 ―以前から海外に進出したいと考えていたそうですが、そう思うようになったのはいつ頃からですか? 福士さん 最初は小学校中学年くらいのときに地球儀を見ていて、日本がすごく小さいことに気がつき、子どもながらに外に出てみたいなと思ったんです。その後、中学校で英語の授業を受けながら「この言語が話せたら世界中の人と話せるんじゃないか」と考えていました。そんなふうに過ごしているうちに高校生で俳優になり、「俳優という仕事を通せば、すべての夢が叶うのでは?」と思うようになったのがきっかけです。 ―なるほど。今回は事前にどなたかに相談したり、アドバイスを求めたりしましたか? 福士さん 出演が決まったとき、Season1に出られていた山下智久さんに報告させていただきました。「すごく温かい現場だし、福士くんなら大丈夫だよ」という言葉をかけていただき、安心しました。 大変だったけど、いい時間を過ごすことができた ―オファーがあってからは、特別な準備などもされたのでしょうか。 福士さん お話をいただいてから撮影までの期間は約1か月半。ちょうど舞台中だったので、どちらもがんばらなければという思いでした。まずは上演後や休演日を使ってアクティングコーチとレッスンを始めました。アメリカでよくあるメソッドなども体験させていただいて、面白かったです。 ―実際に、英語で演技をしてみていいかがでしたか? 福士さん 十分な準備をしていったので、悔いのないお芝居ができたと思います。でも、アーサー役のジョン(・リンチ)がアドリブやセリフを入れ替えることがものすごく多いので、彼と初めて撮影を終えた日には「これはもっと準備しないとまずいな」と。そこで、次のシーンでは前もって彼のセリフも覚えていきました。 ジョンはその場で湧き出てくる感情によってセリフが変わる方だったので大変でしたが、おかげでライブ感がある生き生きとしたシーンになってよかったです。英語のアドリブは想定していなかったので、いい刺激を受けられました。 ―そこに対応できたということは、福士さんもアドリブをけっこう入れていると。 福士さん そうですね。といっても、自分のセリフのなかからチョイスしたり、リアクションを取ったり。大変でしたけど、楽しくていい時間だったなと思います。 英語の勉強は、好きだから毎日続けられた ―英語に関しては中学のときから独学で勉強されているそうですが、続けるというのが一番難しいと感じている人も多いと思います。モチベーションはどのようにして維持していますか? 福士さん 僕の場合は、英語が好きだから。好き以外の理由はないんです。 ―具体的にはどのような勉強法をされているのでしょうか。 福士さん 一番初めは単語を勉強していましたが、だんだんゲームや映画とか、自分が好きなものを英語で楽しむようになりました。でも、何をするにも最初は苦痛ですよね。僕の場合は、好きだから乗り切ることができますが、まずは1日5分でもいいから続けることじゃないでしょうか。 たとえば、1時間の勉強を1週間に1回だけするのと、1日10分を7日間にわけて勉強するのとでは、毎日続けるほうが身になると思います。僕は時間がないときでも、スキマ時間を見つけて本やアプリを使って勉強していました。 ―すごいですね。ちなみに、今回の作品に携わったなかで一番苦労したことは? 福士さん すべてを振り返って言うなら、プレスカンファレンスに参加したときに、インタビューに英語で答えなければいけなかったことです。それが一番大変でした。お芝居はセリフがあるので準備さえすれば怖くないのですが、インタビューは全部その場で自分の言葉で言わないといけないですから…。 ―ということは、通訳もつけずにご自身で対応されたと。 福士さん 通訳の方はいたのですが、スペイン語で質問されたものをすべて英語に通訳されるという状況でした(笑)。 ―それはかなり大変でしたね。そのほかに、さまざまな国のキャストやスタッフが集まるなかで、カルチャーショックなどもあったのではないでしょうか。 福士さん 一番印象に残っているのは、スペインの方はみんな踊ることが好きだということです。音楽が流れてくると、たとえ仕事中でも手を止めてみんな踊り出すんです(笑)。国民性の違いを感じて、面白いなと感じました。 日本文化のおかげで、コミュニケーションがうまく取れた ―では、そんななかでご自身の支えになっていたものは? 福士さん 乗り越えられた助けのひとつは、日本の文化です。というのも、アニメや漫画など日本にはこれまで培ってきた独特な文化があり、世界中の人たちからすると「日本と言えばこれだよね」というものがたくさんあります。それがコミュニケーションを取るうえですごく役に立ちました。実際、僕が合流した初日の夜にみんなから「日本語でしゃべってよ!」とお願いされ、少し話してみただけでものすごい盛り上がってくれました。 ―現場で流行った日本語などもあったのでしょうか。 福士さん ありました。「それぞれの国で乾杯は何て言うのか」という話になったときに、みんなが気に入ってくれたのが日本語の「カンパーイ」。第1話を見ていただければわかりますが、なんと劇中でも使われたほどです。 ―注目してほしいですね。では、今回の撮影を通してご自身が学んだことといえば? 福士さん 一番は日本人以外の方とのコミュニケーション能力。どれだけ英語力があったとしても、コミュニケーション能力がないと自分の持っている力を半分も発揮することができません。この現場でいかにリラックスしてコミュニケーションを取ることが大事かを痛感しました。 今回で新しい物差しができたというか、こういう自分でいいんだなと思えるようにもなりました。そのおかげで、「THE HEAD」の撮影のあとにニューヨークに行ったら、以前と英語力は変わっていないはずなのに、いろんなことがわかるようになり、不思議なことに前よりも話せるようになってたんです。それはこの2か月間の撮影で自分らしさや自分なりのコミュニケーション方法が見つけられたからだと思っています。 少しずつ続けてきた積み重ねが役に立っている ―ということはかなり収穫の多い現場だったんですね。 福士さん そうですね、達成感がありました。やはり気を張っていましたし、緊張もしていたので、終わった後は解放感もありました。でも、もっと自分の能力を発揮できるようになりたいので、もう1回やりたいという気持ちもあります。今回ありがたいことに第一歩を踏み出せたので、二歩目、三歩目に繋げられるようにがんばりたいです。 ―そのなかでも、こういう部分をもっと強化したいと感じたこともありましたか? 福士さん 本当に課題しかないです。コミュニケーション能力はもっと経験を重ねる必要がありますが、自分でできる勉強に関しては今後も続けていきます。いまはアドリブにもついていくのが精一杯ですが、いかにそれ以上のものを出せるかが大事だと感じているので。とはいえ、今回は全力を尽くして悔いはないので、自分を褒めてあげたい気持ちもあります(笑)。 ―福士さんは「20代のうちに海外進出する」という目標を見事に達成されましたが、夢をつかんだ秘訣は? 福士さん やっぱり継続だと思います。中学校で英語の勉強を始めてからいままで、どんなに忙しいときでも英語の勉強をしなかった日は1日もありません。僕はネイティブでも帰国子女でもありませんが、少しずつ続けてきた積み重ねが自分の役に立っていることは間違いないと思います。 ―そんななかで、次の夢があれば教えてください。 福士さん 今後も海外作品に挑戦していきたいと思っています。いまのレベルだとまだまだ足りないと感じているので、もう少し自分を磨いていきたいです。あとは、筋トレや格闘技、武術などもしているので、アクションもやってみたいなと思っています。 自分の個性をわかっている人に魅力を感じる ―それだけお忙しいなかで、どうやって息抜きされているのでしょうか。 福士さん 僕はこの仕事が好きでやっているので、自分へのご褒美みたいなものも特に考えたことがなく…。でも、友達や家族といるときは素に戻れる時間です。 ―先月で30歳になられたばかりですが、心境の変化はありますか? 福士さん 周りからの見られ方は変わるのかもしれないですが、僕自身はあまり意識していなくて。ただ、20代で見つけたことを継続しながら30代でも新しい挑戦や開拓をしていきたいなとは思っています。 ―最後にananweb読者に向けて、メッセージをお願いします。 福士さん 同世代の女性が多いかと思いますが、内側も外側も磨きをかけて、より充実した30代、40代を迎えてもらえたらいいなと思っています。僕も一緒にがんばりますので! あと、僕は自分の個性や魅力をちゃんとわかっている人がステキだと思うので、自分なりの軸のようなものも意識してもらえるといいのかなと。僕自身がそう感じるようになったのは、ここ1~2年くらいのことですが、自分の軸ができてから楽しくなったので。そういうところも大事にしてほしいなと思います。 インタビューを終えてみて…。 英語や俳優という仕事が本当に好きであることが伝わってきましたが、その裏で相当な努力をされていることも感じずにはいられなかった福士さん。現場の話をするときの楽しそうな表情からも、いかに充実した日々を送っていたのかがわかりました。今後さらに海外へと羽ばたいていく福士さんが、次回はどのような役どころで世界に挑んでいくのかが楽しみです。まずは、本作で見せる福士さんの堂々とした英語での演技から注目してください。 物語も舞台も、さらにスケールアップ! 次々と起こる不可解な出来事に緊張感が高まり、どんどん引き込まれていく極限の心理サバイバル・スリラー。それぞれの欲望と因縁が渦巻くなかで繰り広げられる究極の心理戦と、その先に待ち受ける衝撃の真実をお見逃しなく! 写真・園山友基(福⼠蒼汰) 取材、文・志村昌美ヘアメイク・佐鳥麻子(VITAMINS) スタイリスト・オクトシヒロ ストーリー 陸から約2700km離れた太平洋のど真ん中に浮かぶ巨大な船・アレクサンドリア号。実は、それは貨物船を装った秘密研究基地だった。集結していたのは、天才生物学者のアーサーと彼が率いる優秀な化学チーム。彼らは気候変動から全人類を救い、世界を変えるという崇高な目的のもとに集っていた。 ところがある日、共同研究員の一人が、首<THE HEAD>のない死体として見つかる。海のど真ん中で逃げ場はなく、助けも来ない状況のなか、研究員や乗組員たちは極限状態に追い詰められていくのだった…。 目が離せない予告編はこちら! 作品情報 Hulu オリジナル「THE HEAD」Season26月17日(土)Huluにて独占配信スタート (C)Hulu Japan 写真・園山友基(福⼠蒼汰) https://ananweb.jp/anew/489492/ Source: ananweb