声優

  • 2024.05.01

山崎育三郎「挑みがいがあるなと」 結婚詐欺師の半生を描いたコンセプチュアルアルバムをリリース | ananweb – マガジンハウス

山崎育三郎さんの6年ぶりのオリジナルアルバム『The Handsome』は劇作家・演出家の根本宗子さんプロデュース。OKAMOTO’Sやマハラージャン、幾田りらさんといった多彩なアーティストが参加し、口が達者な結婚詐欺師・ハンサムの半生を描くという異例のコンセプチュアルアルバムだ。 歌もお芝居もMCも振付もあって、すべてが詰まっているのが音楽活動。 「いろいろなエンタメのお仕事をさせていただく中で、物語仕立てのアルバムを作りたいという気持ちがあり、以前からご一緒したいと思っていた根本さんに脚本を含め総合プロデュースをお願いしました。根本さんがある結婚詐欺師のドキュメンタリーを見て『山崎育三郎にこういう役は合うんじゃないか』と思ったそうで、その物語をベースにイメージを膨らませていきました。いろいろな女性をたぶらかすには強い魅力が必要なので、挑みがいがあるなと。新作ミュージカルに参加するような気持ちでしたね」 参加ミュージシャンがレコーディングスタジオに来て、山崎さんに直接ディレクションをしながらそれぞれの楽曲を作っていった。濃度の高いコミュニケーションに大きな感銘を受けたそうだ。 「ミュージカル俳優としては、あらかじめ出来上がっている作品に対して自分が最高のパフォーマンスをするということを多くやってきましたが、何もないところから作品を生み出すことに対する憧れがあります。アーティストの皆さんはずっとそれをやられていますし、音楽に生き様が出ていて、それは相当の覚悟がないとできない。そういった方たちとの出会いは本当に大きかったです」 「どんどん自分のイメージを壊していきたい」と話す。大森靖子さん作詞・作曲の「光のない方へ」ではこれまでに出したことのないような高いキーの歌唱にチャレンジした。 「参加してくださった方たちの世界に思いっきり染めてもらうというのも今作のひとつのテーマでした。『光のない方へ』は大森さんのディレクションにより、追い込まれて首を絞めて歌っている女性のようなキー設定の曲になりました。今作でこれまでやらなかったことを多くやったことでいろいろな発見がありましたね」 ミュージカル、ドラマ、映画、バラエティなど、多岐にわたる活動をする山崎さんにとって音楽活動はどんな表現方法なのだろうか。 「いろいろなお仕事をやらせてもらっている中で、歌もお芝居もMCも振付もあって、すべてが詰まっているのが音楽活動です。今回のアルバムのツアーが5月から始まりますが、ミュージカルとライブの間のような、物語が伝わるものになると思います。ライブで『The Handsome』が完結する気がします。誰も置いていかない総合エンタメの場所にしたいですね。山崎育三郎とは? ということが一番伝えられるのが、音楽活動におけるステージの上。だからこそずっと音楽活動は続けていきたいと思っています」 6年ぶりのオリジナルアルバム『The Handsome』。根本宗子が総合プロデュースを手がけ、「LIKE、重ねていく feat.幾田りら」を含む全10 曲収録。【通常盤(CD)】¥3,300(Sony Music Labels) やまざき・いくさぶろう 1986年1月18日生まれ、東京都出身。2007年の『レ・ミゼラブル』のマリウス役に抜擢。ミュージカルにとどまらず、映画、ドラマ、声優など多岐にわたり活躍。5月18日から全国ツアー開催。 ※『anan』2024年5月1日号より。写真・小笠原真紀 取材、文・小松香里 (by anan編集部) https://ananweb.jp/news/546196/ Source: ananweb

  • 2024.04.07

川島零士が用意したおそろい服に本渡楓が大照れ「とっても恥ずかしいです」 – 写真・園山友基 文・田嶋真理 | ananweb – マガジンハウス

今回、ご紹介するのは、TVアニメ『夜桜さんちの大作戦』。愛と笑いのスパイ家族コメディです。朝野太陽役の川島零士(かわしま・れいじ)さんと、夜桜六美役の本渡楓(ほんど・かえで)さんにお話をうかがいました。 「いろんな要素が詰め込まれている作品です」 左から川島零士さん、本渡楓さん 【イケメンで観るドラマ&映画】vol. 178 TVアニメ『夜桜さんちの大作戦』は、「週刊少年ジャンプ」で好評連載中の同名コミックをアニメ化したものです。主人公は、家族を事故で亡くし、心を閉ざすようになった高校生・朝野太陽。クラスメイトからの印象は「超・人見知り」。 唯一、話せるのは幼なじみの夜桜六美、ただひとりでしたが、彼女はあるヒミツを抱えてました。 彼女の正体は、代々続くスパイ一家の当主。しかも、様々な敵から命を狙われていました。さらに、彼女の兄・凶一郎は最凶のスパイで、異常なほど六美を溺愛。そんな兄・凶一郎から、命を狙われる太陽が唯一生き残る道は、六美と結婚して夜桜家に婿入りすること!? 個性豊かなキャラクターたちが織りなす、愛と笑いのスパイ家族コメディです。 ーー原作のどのようなところに魅力を感じましたか? 本渡さん 子どもの頃から、ジャンプを読んで、夢をもらっていました。なかでも、ひとりひとりが持っている特技を生かして戦うジャンルがとても好きで。そういうジャンルをやりたいなと思っているうちに声優という職業に就いていたほどです。その意味でも、『夜桜さんちの大作戦』はドンピシャな作品でしたので、原作を読んだときに「携わりたいな」と思っていました。 六美は当主なので、特技を生かして戦うというものとは少し違いますが(笑)。兄妹やスパイなど、周りの人々がかっこいい戦闘シーンで六美を守ってくれるので、アフレコ中も気持ちが高ぶることがありました。 川島さん ジャンプは、僕らの脳の一部分を占めています。 本渡さん そうですね。 川島さん 『夜桜さんちの大作戦』には、夜桜が用いるスパイ道具やワクワクする要素など、僕らが子どもの頃に読んでいた、ジャンプ王道の魅力を感じました。原作の楽しさをアニメを通して、今のキッズたちに伝えたいと思いました。 川島零士さん ーーちなみに、おふたりが子どもの頃にハマったジャンプ作品は? 本渡さん 私は本当に『NARUTO-ナルト-』が大好きで、なかでも我愛羅(ガアラ)が好きなんです。『NARUTO-ナルト-』だと暁(あかつき)のメンバーたちも好きです。闇を抱えたキャラクターが好きなのかもしれません。子どもの頃は、『NARUTO-ナルト-』の世界に行けると信じていました。 ーー川島さんはいかがでしょう。『マッシュル-MASHLE-』(※川島さんがフィン役でレギュラー出演中の人気アニメ)以外で(笑)。 川島さん 子どもの頃ですからね(笑)。僕はどれにしようかな……やはり『アイシールド21』ですね。中学生の頃、友だちの間でも流行っていて、堤防でアメフトボールを使って、ごっこ遊びをしていました。ガチで遊び過ぎて、修学旅行寸前に鎖骨を骨折したことがあります。 『アイシールド21』の影響もあって、水泳部からアメフト部に転部したこともありました。 本渡さん 転部されたんですか? 私も忍者部があれば、入りたかったです。 川島さん  忍者部? 気になる~。僕はデビルバットゴースト(『アイシールド21』に登場するテクニックのひとつ)を出したくて、何度も練習しましたが、できませんでした。あれは本当にできるのかな。 本渡さん 私も砂を動かせると思って、試したことがあるんですが、動かなくて。それから念力の仕方について調べました。まゆげの間に1円玉を5枚重ねて、前を向いて落ちなかったら一段階クリアなんですが、当時は、それができたんです! 本渡楓さん ーージャンプ愛にあふれたコメント、ありがとうございます! 『夜桜さんちの大作戦』にお話を戻します。太陽をどのようなキャラクターだととらえていらっしゃるのか、教えてください。 川島さん 太陽は自分が家族を失くしているからこそ、ほかの誰かに大切な人を失う気持ちを味あわせたくないと思っています。周りの人を守るために強くなろうとする、優しい男です。 本渡さん 太陽は、最初は人と接することを怖がりますが、大切な人を失いたくないという気持ちから、いろんなことを乗り越えていきます。まっすぐで熱い、素敵な人だと思っています。 ーー六美に関しては、いかがでしょう。 川島さん ほかの兄妹たちが、特殊能力で戦うなか、六美は覚悟で戦っていると思います。 本渡さん そうですね。彼女は、守られるだけの人ではない。すべてを俯瞰して、太陽を支えようとする、心が強い人です。今回は、お芝居をするときにのめり込み過ぎず、冷静さを保って周りを見ながら、彼女の当主としての使命感を表現する、新しい挑戦を行っています。 川島さん 太陽は六美の支えを得て立ち直り、彼女を守ろうとします。そこは意識して演じています。 ーー最後に、本作の見どころをお願いいたします。 川島さん 夕方に放送すると聞いた後、演じるマインドが少し変わりました。良い意味で重過ぎず、キャッチーさを意識して、家族や仕事終わりのかたなど、いろんな状況で楽しむかたに刺さる作品をお届けできたらと思っております。 本渡さん いろんな要素が詰め込まれている作品です。あの家族って良いな、好きだなと思っていただけるアニメーションになっていると思いますし、誰もが安心して観ていただけると思うので、楽しんでいただきたいです。 インタビューのこぼれ話 劇中、夫婦役を演じているおふたりは、なんと、川島さんが用意したおそろいの衣装で取材現場にご登場! その場にいたスタッフ陣、取材陣から思わず「かわいい~!」の声が次々と挙がっていました。「取材の現場でおそろいの衣装を着たことがないので、とっても恥ずかしいです」(本渡さん)。「(本渡さんが)すごく恥ずかしがっているなと思いました(笑)。こういう感じに楽しく、仲良く演じさせてただいています」(川島さん)。 Information TVアニメ『夜桜さんちの大作戦』2024年4月7日から、毎週日曜午後5時~MBS/TBS系全国28局ネットにて放送開始!BS日テレ 4月8日から毎週月曜夜10時30分~AT-X 4月9日から毎週火曜夜10時~※リピート放送 毎週木曜午前10時~、毎週月曜午後4時~配信情報:Prime Video/Netflixにて、毎週日曜午後5時30分~見放題最速配信月額見放題サービス:4月10日(水)より毎週水曜日17:30以降、順次配信開始予定ABEMA、アニメタイムズ、アニメ放題、auスマートパスプレミアム、バンダイチャンネル、dアニメストア、DMM TV、FOD、Hulu、Lemino、MBS動画イズム、milplus、TELASA、Tver、U-NEXT個別課金サービス:バンダイチャンネル、FOD、HAPPY!動画、J:COM STREAM、MBS動画イズム、milplus、ニコニコチャンネル、Prime Video、TELASA出演:川島零士、本渡楓、小西克幸、鬼頭明里、興津和幸、悠木碧、松岡禎丞、内山夕実原作:権平ひつじ『夜桜さんちの大作戦』(集英社「週刊少年ジャンプ」連載)監督/シリーズ構成:湊未來キャラクターデザイン/総作画監督:髙橋瑞紀美術監督:中原英統色彩設計:山口真奈美撮影監督:佐藤敦(スタジオシャムロック)3D 監督:遠藤誠(トライスラッシュ)編集:近藤勇二(REAL-T)音響監督:鐘江徹音楽:藤本コウジ(Sus4 Inc.)/ササキオサムアニメーション制作:SILVER LINK.製作:夜桜さんちの大作戦製作委員会©権平ひつじ/集英社・夜桜さんちの大作戦製作委員会・MBS 写真・園山友基 文・田嶋真理 写真・園山友基 文・田嶋真理 https://ananweb.jp/column/ikemendorama/539467/ Source: ananweb

  • 2024.04.02

芹澤優「声優やアイドルの仕事では、自然と体幹が鍛えられます」 こだわりの美容習慣 | ananweb – マガジンハウス

声優、アイドル、歌手としてマルチに活躍する芹澤優さん。朝から声量を求められる声の演技や、アイドルとして常に高い美意識でスタイルを維持するなど、体のあらゆるところのケアが欠かせない。見事に割れた腹筋は、そんな仕事への情熱とボディメンテの賜物。そんな芹澤さんに、美容へのこだわりをたっぷりと伺いました。 無理をせず美容を楽しむことがモットー。 「20代前半はダイエットを頑張りすぎていた時期もあったけど、ちゃんと食事を摂らないと、歌い続けたり、戦闘シーンのアフレコをする日は体力が持たないんです。大体朝は大好きなツナマヨのおにぎりを、昼は和定食を食べて栄養バランスをとりつつ、夜はお米は少なめに。完全に米派です」 美意識が変わったのは、K‐POPブームからだと芹澤優さん。 「韓国のアイドルは、スリムなのにしっかり筋肉を鍛えていることを知り、私も健康的に体を引き締めたいと思うようになりました。ただ痩せていることがいいのではなく、ちゃんとごはんを食べて運動をして、心も体も健康的であることが大事だと気づきました。声優やアイドルの仕事では、腹式呼吸で歌ったり踊ったりするので、自然と体幹が鍛えられます。加えて、筋トレ+体をほぐしてととのえるピラティスを週1で取り入れるようになってから、腰痛や巻き肩が改善されてシルエットが整ってきたのを実感。不調やコンプレックスがなくなると、思考もポジティブになりました」 モットーは「無理をせず美容を楽しむこと」と芹澤さん。自分が好きなことを、できる範囲内で続けていくのがポイントなのだそう。 「毎晩台本チェックや次の日の準備などに追われて、就寝は深夜になることもしばしば。お風呂も湯船に浸からずにシャワーだけの日もありますが、サウナが大好きで週1~3日は行っています。100°Cのサウナに8分、水風呂に1分浸かったあと、こだわりは外気に長めに15分ほど当たること。頭がスッキリして悩みもなくなるので、私にとっての癒しの時間。幸せホルモン出しまくってます(笑)。習慣にしているのは、寝る前のストレッチと乾燥対策。一日台本を読み続けることで特に負担がかかる腰やお尻を、筋膜ローラーで20~30分かけてほぐします。喉のケアのためには、首の胸鎖乳突筋をほぐすのも効果的。部屋を暗くして、ゆったりした音楽をかけながらやるとよりリラックスできます。睡眠時に欠かせないのは加湿器。いろいろ試した結果たどり着いたのは、喉に優しいスチーム式タイプの2台使いでした。ベッドサイドでモクモク加湿して、喉ケアだけではなく肌の乾燥対策にも」 今の自分を維持したい。 最近は、美容施術にも興味津々。 「いいと聞くものはどんどん試したいタイプ。今は半年に1回程度医療ハイフをしたり、ボトックスをエラに注射していて。定期的に小顔矯正にも通っています。日によって顔や肌、むくみの状態が変わるのが嫌なので、プロの手を借りながら自分のベストをキープしたい。私の場合は、それがマインドケアにも繋がっているようで。肌や体、心まで健康な今の自分が結構お気に入りです(笑)」 発売されて間もない写真集では、水着やランジェリー姿にも挑戦。 「肌を見せるので痩せすぎて見えないように、高タンパクのお肉や魚、そして野菜をたくさん入れたスープやお鍋を食べて、やわらかさがわかる体づくりに励みました。この写真集は20代最後の自分へのご褒美だと思っています」 iRisの活動では、ファンへの感謝を込めて制作された、劇場版アニメ『iRis the Movie‐Full Energy!!‐』の公開を5月17日に控えている。 「性格や魅力がそれぞれ違う、個性豊かなグループです。でもライブでは強い一体感が生まれて、目に見えない絆を感じることができるんです。そんな私たちがアニメになり、自ら声を入れました。まさか二次元の自分が誕生するとは。アニメの私は脚が細くて髪も肌もツヤツヤで。負けたくないと思いつつ(笑)、私もアニメも両方好きになってくれたら嬉しいです」 芹澤さんの美容習慣を支えるアイテム。 ナイトキャップで寝ている間に髪ケア。肌同様、髪の保湿とツヤも大事に。「摩擦と乾燥対策でシルクのナイトキャップを使い始めてから、起床時の髪が乾燥知らずに。ブローも楽です」 むくみ対策はサプリで徹底。むくみやすいためサプリも活用。「『むくみぱっくん』や『メリロート』、カリウムの錠剤を朝や夜寝る前に飲んで、余分な水分の排出を促します」 筋膜ローラーは地方遠征にも携帯。「ストレッチをしながら太ももやふくらはぎ、二の腕などをほぐす時に便利なミニサイズ。首の後ろもよくほぐれます」。雑誌の付録を3年愛用中。 せりざわ・ゆう 1994年生まれ、東京都出身。2012年に声優アイドルグループiRisのメンバーとして、’17年にはソロ歌手としてもデビューを果たす。主な出演作にTVアニメ『プリパラ』『賭ケグルイ』など。今年はアプリゲーム「ウマ娘 プリティーダービー」にも参加。自身3冊目となる写真集『Miss Me』(主婦の友社)が発売中。 トップス¥28,600 スカート¥66,000(共にエストネーション/エストネーション グランフロント大阪店 TEL:0120・503・971) ピアス¥13,970(フルトクイスト・コペンハーゲン) イヤカフ¥8,690 リング(3つセットで)¥20,240(共にバルブス) バングル¥41,580(ソコ) 以上ズットホリック  ショートパンツはスタイリスト私物 ※『anan』2024年4月3日号より。写真・藤原 宏 スタイリスト・仮屋薗寛子 ヘア&メイク・原田琴実 取材、文・若山あや (by anan編集部) https://ananweb.jp/news/540164/ Source: ananweb

  • 2024.01.24

千葉翔也がソロアーティストデビュー「声優で培った、内面から溢れ出す表現を歌でも活かせました」 | ananweb – マガジンハウス

『86―エイティシックス―』『青のオーケストラ』など、数々のTVアニメで主役を務める、人気声優の千葉翔也さん。そんな千葉さんが、1st EP『Blessing』でソロアーティストデビューを果たした。 「所属させていただくレーベルのKING AMUSEMENT CREATIVEには、蒼井翔太さんや内田雄馬さんなど、錚々たる声優さんがいて。特に、水樹奈々さんと宮野真守さんは、僕が学生の頃から憧れていた方々。『声優界には、歌でもすごい実力の人がいるのか』と衝撃を受けました。そんな方々とレーベルメイトになれて光栄です!」 今回、千葉さんは「Blessing」と「I’ll be」で作詞にも挑戦。歌詞を書く上で大事にしたのは2つ。一つは、現状を肯定する応援歌。もう一つは、自分らしい言葉を書くこと。特に「Blessing」は“スポットライト”や“リハーサル”など、自身と身近なワードを使っている。 「僕には憧れる存在がたくさんいて、その人たちよりも自分の実力が足りていないと、どうしても焦ってしまう。“もう見ているだけのリハーサル辞めて”という歌詞には、今の自分のままで本番に飛び込んでみよう、という気持ちを込めて書きました」 今作のレコーディングでは、声優の経験が大いに役立ったという。 「台本に“楽しい”というセリフがあったら、それを心の底から感じながら発するのが重要。それこそ『Hi‐Five!』は、上手く歌うよりも楽しい気持ちを込めて歌いました。声優で培った、内面から溢れ出す表現を歌でも活かせました」 改めて、千葉さんの提示する音楽とは何なのだろう? 「今回の5曲はそれぞれが違う個性を放ちつつ、大きな共通点があって。僕は、皆さんに笑っていてほしいんだなと気づいたんです。『WISH』の“笑っていて I always wish”という歌詞が示すように、『歌いたいのは、みんなを笑顔に導くことなんだ』」 1st EP『Blessing』全5曲。【初回限定盤(CD+M‐CARD)】¥3,630 【通常盤(CD)】¥2,530(KING RECORDS)※M‐CARDは「Blessing」Music Video等の動画コンテンツをダウンロードして楽しめるカード。 ちば・しょうや 東京都出身。主な出演作に、TVアニメ『86―エイティシックス―』(シンエイ・ノウゼン)、『ようこそ実力至上主義の教室へ』(綾小路清隆)、『ヴィジュアルプリズン』(結希アンジュ)など多数。 ジャケット¥49,500(アタッチメント/サカスピーアール TEL:03・6447・2762) ※『anan』2024年1月24日号より。写真・小笠原真紀 取材、文・真貝 聡 (by anan編集部) https://ananweb.jp/news/527683/ Source: ananweb

  • 2024.01.24

「“私たちが見たいフォージャー家”が全部詰まっている」 『SPY×FAMILY』声優陣が語る劇場版の魅力 | ananweb – マガジンハウス

フォージャー家のキャストたちが『劇場版 SPY×FAMILY CODE: White』の魅力を語ってくれました。 ロイド・フォージャー CV 江口拓也楽しさも、ハラハラもたっぷり、“これぞ『SPY×FAMILY』”な映画です。 「普段マンガやアニメを見ない人たちからも、この作品に関しては“見てるよ”と声をかけてもらうことが本当に多いんです。この間も飲み友のおじさんに、“娘が見てるんだよ、役の人と飲んでるって自慢できるんだ”と言われまして。この作品を通じてみんなが話をしたり、つながりを深めてくれるのが嬉しいです」 劇場版の話を聞き、「もう作れるの? 早いな!」と思ったと言う江口拓也さん。 「しかもオリジナル版なので、スタッフも原作の遠藤先生もどれだけ大変なんだ…と。でも同時に、ファンはもちろん、もっと多くの人にこのエンタメを届けたいんだという熱意も感じました。実際、脚本を読ませていただくと、劇場版ならではの挑戦もたくさんあって、その上で、コメディ、シリアスがいいバランスでちりばめられている美しい展開で、まさに“これぞ『SPY×FAMILY』”な約110分。何度観ても飽きないものができたと思います」 家族感も深まった中での劇場版。ロイドにも変化が? 「偽りの中という前提はあるんですが、徐々に、“これ、素なのかも?”と思わせる部分が増えている気もしますね。彼のそんな情緒の色づきは、この劇場版の中でも見られるので、ぜひそのへんを楽しんでほしいです」 映画にちなみ、旅に関して江口さんに聞くと「その前に休日が欲しい…」とのこと。 「本来は旅、好きなんですよ。でもまとまった休みが長らく取れていないので、全然行けていない(笑)。えー、休みが取れたら? 3か月沖縄に住みたい。で、地元の人が集まる居酒屋に行って、名物親父みたいな人と飲み明かしたい。そんな3か月、いいなぁ」 LOID FORGER 並外れた能力を持つ、敵国が恐れるスパイ。西国(ウェスタリス)の情報局の凄腕スパイで、コードネームは〈黄昏(たそがれ)〉。オペレーション〈梟(ストリクス)〉のため、アーニャを養子に迎え、ヨルと偽装結婚をし、仮初めの家族を作る。特技は変装。表の顔は精神科医。 えぐち・たくや 声優。代表作に、『アイドリッシュセブン』の六弥ナギ、『俺物語!!』の剛田猛男、『A3!』の皇天馬、『王様ランキング』のドーマスなど。 アーニャ・フォージャー CV 種﨑敦美私たちが好きなフォージャー家の魅力が、全部詰まった劇場版です。 「劇場版になると聞いたときに思ったのは、“フォージャー家を大きなスクリーンで見られるの、嬉しい、やったぁ!”ということ。それもこれも、“観たい”と思ってくださったファンの方がいるからこそ。本当に嬉しいです。最初に脚本を読んだときは、“私たちが見たいフォージャー家”が全部詰まっている、と思いました。アーニャもテレビシリーズ以上にいろんな感情を経験するんですが、似たような経験が自分にもあったりしたので、どれも“この気持ちわかる”と思いながら演じることができました。彼女の気持ちや行動に関してわからないことがこれまでなかったので、自分で言うのもなんですが、私はアーニャと相性がいいのかもしれません(笑)」 今回は家族旅行でフリジスという地方に出かけ、旅先でアーニャがトラブルを巻き起こし…というストーリー。種﨑敦美さん自身も旅に出るのは好きだそうで、最近は三重県の鳥羽水族館に、自身が演じたキャラクターのモデルになったラッコに会いに行ったそう。 「旅をするときは、なにか目的を持って出かけることが多いです。旅先での経験や、そのときに感じた気持ちなんかも自分の中にストックして、いつか何かの役を演じるとき活かせたらいいな…なんて思います」 家族の楽しい時間はもちろんですが、激しいバトルも見どころの今作。スクリーンで躍動するフォージャー家に、期待が高まる! 「TVアニメのSeason 2では豪華客船でバトルして、映画でもフォージャー家は激しく戦っていたので、もし次に家族でどこかに出かけるなら、ボンドも一緒に温泉でのんびり…とかがいいです。あるいは千葉県でピーナッツを採る、とか(笑)。スペクタクルのない旅行に連れていってあげたいですね」 ANYA FORGER ちちとはは、大好き! 超エスパー能力者の少女。フォージャー家の一人娘で、人の心が読める超能力者。任務のために養子を探しに孤児院に来たロイドと出会い、彼の養子になった。名門のイーデン校に通う。性格は好奇心旺盛で、好物はピーナッツ。口癖は「わくわく」。 たねざき・あつみ 声優。代表作に、『葬送のフリーレン』のフリーレン、『ドラゴンクエストダイの大冒険』のダイなど。ニュース番組『サンデーステーション』のナレーションなども務める。 ヨル・フォージャー CV 早見沙織この作品の魅力が詰まった、豪華なお弁当みたいな映画です。 「最初のシーズンのときから“続きが作られたらいいな”と思っていたので、劇場版になる、しかもオリジナルと聞いたときには大興奮しました。そこから実際に脚本をいただくまで少し時間があったので、ワクワクしていた時間が長かったのをよく覚えています」 強くて美しいが、ちょっと抜けてもいる。そんなヨルを演じる早見沙織さん。劇場版には期待通りの名場面が目白押しだと熱弁。 「フォージャー家のバタバタも、スケール感もスピード感も劇場版ならでは。この作品は、通常のTV版だと15分のお話が2本という感じのことも多いのですが、今回は映画1本分の長さで1つのお話をじっくり描いています。そのボリューム感はここでしか観られない。なんでしょうか、品数が豊富な豪華なお弁当みたいな感じです(笑)」 劇場版の中で、ヨルがちょっとおとぼけなことをしたことにより、その流れでロイドと少し長く喋るシーンがあるそうで、 「その会話を録音しているときに、Season 2まで積み上げてきた家族の信頼関係や、ヨルさんが持つ家族への無意識の愛などを感じることができて、私自身すごく胸が温かくなりました。ぜひそのシーンは観てほしいです」 実はこの取材時、早見さんは『SPY×FAMILY』のイベントで韓国に滞在中! 「韓国に来るのは初めてなのですが、空港から移動するときにバスの車窓から見えた街並みや、一瞬外に出たときに吸った空気、それから街の情報などを伺って、ワクワクが止まらないです(笑)。旅に出て自分が知らない何かに触れるのは、本当に楽しいです。そうそう、旅ってこんなふうにアドレナリンが出るんだった…と思い出し、今まさに幸せを味わっています」 YOR FORGER 優しく天然な「はは」、裏の顔は殺し屋…。偽装結婚をして、ロイドの妻、アーニャの母となった。表の顔は市役所の事務職員で、殺し屋という裏の顔を持つ。コードネームは〈いばら姫〉。優しく温和な性格だが酒癖が悪い。料理の腕は壊滅的、でもきれい好きで掃除は得意。 はやみ・さおり 声優、アーティスト。代表作に『ONE PIECE』のヤマト、『鬼滅の刃』の胡蝶しのぶ、『うる星やつら』のおユキ。洋画『ローマの休日』〈新吹替版〉のアン王女など。アルバム『白と花束』(ワーナー)が発売中。 ボンド・フォージャー CV 松田健一郎大冒険するアーニャに寄り添い、見守るボンドがかわいいです。 作品に品格を与える渋いナレーションに加え、犬のボンドの声も演じているのが松田健一郎さん。なんと松田さん、これまでに少なくとも4頭の犬を演じてきたそう。 「1頭目のときは、別の役でスタジオにいたときにたまたま演じただけだったんです。ボンドに関しては、ナレーションのトレーラーの録音のときに“実はこの作品、犬がいまして…”と声をかけていただき、もともと作品のファンでボンドの存在も知っていた僕としては“ぜひ!”と快諾。犬の鳴き声に感情を乗せるのは役者としてはとても楽しい作業なのですが、アフレコの際、他の役者さんが一生懸命喋っているのに、ボンドは“ボフッ”一言で終わったりするので、僕だけ楽させてもらってすみません…と思っています(笑)」 TVアニメSeason 1の時点で相当反響が大きかったため、当時から“劇場版が作られるのではないかな”と思っていた、とのこと。 「でもこんなに早くそうなるとは…。TVシリーズがあるアニメにとっての劇場版は、ファンの皆さんへのお礼みたいなものですよね。劇場版の中でも、ボンドはアーニャにピッタリ寄り添って彼女の冒険を見守っていますので、そんなふたりを楽しんでいただけたら」 松田さんにも、旅について、ご自身の願望を聞いてみると 「インドア派なので、そんなにしょっちゅう出かけるほうではないのですが、強いて言えば温泉は好きです。少し前にアルパカ牧場に出かけて、その帰りに温泉に寄ったことがあったのですが、そこで湯上がりに飲んだビールがものすごく旨かった! なので休みが取れたら、寒いところの温泉に行ってビールが飲みたいなぁ。でもうちに猫がいるので、泊まらず日帰りで帰ってきます(笑)」 BOND FORGER 未来予知ができる犬、アーニャの相棒!テロリストたちとの騒動の中でアーニャと出会い、フォージャー家に加わった犬。未来予知の能力を持っており、年齢不詳だが大人の貫禄が漂う。名前の由来はアーニャの好きなアニメの主人公「ボンドマン」を彷彿とさせたことから。 まつだ・けんいちろう 声優、ナレーター。代表作に、『ヴィンランド・サガ』のトールズ、『ブラッククローバー』のゴードン、ナレーションなど。海外ドラマや海外アニメの吹き替えも務める。 『劇場版 SPY×FAMILY CODE: White』 オペレーション〈梟〉担当変更の指令がロイドに下った。同時にアーニャが通うイーデン校で、優勝者に〈星(ステラ)〉が授与される調理実習が実施されることに。ロイドは任務継続を交渉するために、審査員長の好物・フリジス地方の伝統菓子《メレメレ》作りをアーニャに提案。一家はフリジスに家族旅行することに。道中、アーニャが重大な秘密が隠されたチョコレートを飲み込んでしまい…。原作・監修・キャラクターデザイン原案/遠藤達哉 監督/片桐崇 脚本/大河内一楼 大ヒット上映中。 ※『anan』2024年1月24日号より。©2023「劇場版 SPY×FAMILY」製作委員会 ©遠藤達哉/集英社 (by anan編集部) https://ananweb.jp/news/527825/ Source: ananweb

  • 2023.12.15

仲間由紀恵「子どもたちのケンカは事情聴取して検証する」育児トラブルの解決法 – 写真・幸喜ひかり(仲間由紀恵) | ananweb – マガジンハウス

キャラクターのかわいさとストーリーのおもしろさから、子どもたちに大人気のアニメシリーズ「パウ・パトロール」。主人公の少年ケントと個性豊かな子犬たちが、街で起こるさまざまなトラブルをパウっと解決していく様子が描かれています。そこで、まもなく公開を迎える劇場版最新作『パウ・パトロール ザ・マイティ・ムービー』の魅力について、こちらの方にお話をうかがってきました。 仲間由紀恵さん 【映画、ときどき私】 vol. 624 アドベンチャー・シティに落ちてきたまほうの隕石から手に入れた“マイティパワー”を巡る大騒動が繰り広げられている本作。仲間さんは、日本語吹替版でパウ・パトロールたちの“最大の敵”となる科学者ヴィクトリアの声を演じています。今回は、声優としてのおもしろさや母親になってから変化したこと、そして育児での悩みを解決する方法などについて語っていただきました。 ―まずは、オファーがあったときのお気持ちからお聞かせください。 仲間さん 子どもたちが好きな作品ということもあり、以前から一緒に観ていたので、まずは素直にうれしかったです。観たいと何回もお願いされるくらいお気に入りで、大人が笑わないような意外なところでいろんな反応をしてくれるので、私も楽しんでいます。 ―ということは、出演が決まってお子さんたちも喜ばれたのではないでしょうか。 仲間さん まだ小さいので、私の仕事のことはよくわかっていないんじゃないかなと思います。声を聞いて気が付いてくれればいいですけど、いつもとは違うだけにどういうふうに受け取るのかは私も楽しみですね。ちなみに、子どもたちは映画館に行ったことがなく、この作品が映画館デビューになる予定なので、そういう意味でも期待しています。 物事をスピーディーかつ的確に終わらせる力がほしい ―まさかの悪役なので驚かれるかもしれませんが、今回はこの役をどのように演じようと思って挑まれましたか? 仲間さん 事前に自分のなかで何度もイメージしていきましたが、現場でやってみないとわからないこともたくさんありました。でも、とても自由にやらせていただいたので、楽しく挑戦できてよかったです。普段のお芝居では出さないような声を出したり、現実世界で自分ができないようなことを疑似体験できたりするのがおもしろかったですね。 キャラクターとしては、自分の力を周りに認めてもらいたいという欲望が強い女性だと思いました。ただ、そうなってしまうまでには、自分のがんばりを誰も見てくれなかった過去があったはずなので、そこがヴィクトリアの憎めないところかなと。根本には彼女の切実な思いがあると感じました。 ―もし自分もマイティパワーを得られるとしたら、いまはどんな力がほしいですか? 仲間さん ほしいパワーはいっぱいありますが、物事をスピーディーかつ的確に終わらせることができる力や速さがあったらいいですね。最近は1日があっという間に過ぎてしまいますが、仕事にも育児にも、もう少し時間がほしいです。 子育ては解決したのかわからないことが多い ―毎日お忙しいと思いますが、時間を作るために工夫されていることなどがあれば教えてください。 仲間さん 私もできるのであればもっと時短をしたいなと思ってはいるのですが、あまりアイデアが豊富なほうではなくて…。ただ、仕事に関しては、事前に準備をしておかないと間に合わないので、前日の夜にがんばっています。とはいえ、日常生活に関しての準備をつねにするのは、なかなか難しいですよね。それできたら素晴らしいですが、私も「毎日はできません!」と思っています(笑)。 ―みなさん同じ気持ちではないでしょうか。では、子育てのトラブルなどはどのように解決していますか? 仲間さん 子育てに関しては、解決したのかわからないことのほうが多いので、「あれでよかったのかな?」と思うことばかりです。特にうちは双子ということもあって、仲よく遊んでくれるいっぽうで、ケンカも多いですからね…。以前は、喧嘩両成敗みたいなやり方をしていましたが、彼らもそれではだんだん納得しなくなってきたのかなと感じることも。 なので、最近はまず1人ずつに事情聴取をして、ケンカについて検証するようになりました(笑)。どちらがいいとか悪いとかを言わず、とりあえずどういうふうに感じていたのかについて一回話を聞くようにしています。大人も一緒かもしれませんが、共感をしてあげることによって、腑に落ちることってありますからね。 母親になって物事を広くとらえられるようになった ―なるほど。事情聴取には俳優としてのご経験も生かされているのかもしれませんね。 仲間さん どうなんでしょうか(笑)。なかなかうまくいかないので、役に立っている気はしないですが、思い通りにいかないことも楽しいと考えるようにしています。とはいえ、「人を思いやる気持ちを持ってほしい」とか「共感力を身に付けてほしい」とかこちらが伝えたい大事なことがまったく伝わらない時期に入ってしまったので、返ってくる反応に驚く毎日です(笑)。 ―ということは、仲間さんでも心が折れそうになるときもあると。 仲間さん ありますよ! 膝がガクンとすることなんてしょっちゅうですから(笑)。でも、ずっと言い続けていれば、きっとどこかには残ってくれるのではないかなと。ガックリしながらではありますが、いつか自覚してくれるときがくればいいなと思っているので、これからも伝え続けていきます。 ―母親になったことで、ご自身でも変わったなと思うことはありますか? 仲間さん 当たり前のことができないとか、計画通りにいかないことが多いので、何が起きてもいいように物事を広くとらえられるようになったところはあるように感じています。あとは、人に対しての見方も、より柔軟になったのかなと。以前なら「こういうタイプの人かな?」と先に決めつけてしまうこともありましたが、話してみないとわからないですし、イメージ通りではないこともあると考えるようになりました。 諦めない気持ちはこれからも忘れたくない ―そのなかで、仕事に対しての向き合い方にも変化はあったのではないでしょうか。 仲間さん そうですね。仕事については、対応できる時間が限られてきたこともあって、より集中できるようになりました。あとは、客観的にも見られるようになったぶん、視野が広がった気がしています。 ―仕事や育児に追われるなかで、幸せを感じる瞬間といえば? 仲間さん それは、家族みんなで食卓につけたときですね。毎日食事の時間に合わせて準備するのも、プレッシャーのかかる仕事ではありますが、家族が集まれる時間を持てるとやっぱり楽しいなと感じます。 ―素敵ですね。また、本作ではパウ・パトロールの一員であるスカイが自分の弱さを克服して奮闘する姿が描かれていますが、仲間さんは悩みを抱えたときはどのようにして乗り越えていますか? 仲間さん 私は昔から自信過剰なタイプではないので、毎回仕事のあとは不安になったり、反省したりしながらゴールに向かっているほうです。作品によって役柄が違うので、そのたびに悩みも変わりますが、そういうなかでも意識しているのは、自分なりの答えをちゃんと導きだすこと。そして、それを現場で披露する勇気を持つようにしています。1歩踏み出してもできないことはありますが、1歩踏み出したことでできるようになることもありますから。 そうやって毎回いろんなことに少しずつ挑んでいる感じなので、スカイが諦めずに前に向かって突き進む姿には、私も感動しました。物事をより良くするためにも、諦めない気持ちはこれからも忘れないようにしたいですね。そのためには準備も必要ですが、「前にできなかったことがちょっとだけできるようになった」という成功体験を積み重ねることが大事だと思っています。 もっと自信を持ってもらえたらいいなと思う ―それでは最後に、ananweb読者にメッセージをお願いします。 仲間さん 20代や30代の頃というのは、社会のなかで緊張しながら仕事を覚えたり、経験を積んだりする時期だと思います。だからこそ、必死になりすぎて周りが見れなくなってしまうときや自信をなくしてしまうときもあるかもしれません。でも、仕事を離れて個人になったときは、もっと自信を持ってもらえたらいいなと感じています。 あと、これは私が育児をしていておもしろいなと思ったことですが、最初は人見知りだった子どもたちが挨拶をできるようになってから変わりました。これは大人にも言えることなので、進んで挨拶をしたり、自分から声をかけたりできるようになるだけでも人間関係はかなり違ってくるのかなと。そんな小さいことでも「今日はできた!」と考えるだけで気持ちも変わるはずですからね。すでにみなさんがんばっていらっしゃると思いますが、ぜひそのまま行ってほしいです。 インタビューを終えてみて…。 仕事と育児のなかで感じている悩みもオープンに明かしてくださり、自然体で飾らない姿が魅力的な仲間さん。お子さんたちとのエピソードをはじめ、お話のおもしろさにも引き込まれました。本作では、ご自身の声を生かしつつキャラクターと見事に融合し、ヴィクトリアの存在感を際立たせています。ぜひ、普段のイメージとは違う仲間さんの悪役っぷりをお楽しみください。 どんなトラブルにも負けない強さを学ぶ! 誰もが悩みやコンプレックスを抱えながら生きるなか、大事なのは自分を信じる勇気を持つことだと教えてくれるパウ・パトロールたち。「パウっと解決!パウフェクト!」の合言葉を胸に、子どもも大人も新たな冒険に向かって走り出したい気持ちが高まるはずです。 写真・幸喜ひかり(仲間由紀恵) 取材、文・志村昌美 ストーリー ある日、大都市アドベンチャー・シティにマイティ座流星群のなかにあった隕石が落ちてきた。その隕石によってパウ・パトロールたちは新しいマイティパワーを手に入れ、最強の子犬「マイティ・パウ・パトロール」に大変身する。 ところが、宿敵のライバール市長が“最強のトラブルメーカー”と言われるマッドサイエンティストのヴィクトリアと手を組み、彼らのマイティパワーを奪おうと悪だくみを企てていた。この大ピンチをリーダーのケントとパウ・パトロールたちは、マイティパワーで解決できるのか!? ワクワクする予告編はこちら! 作品情報 『パウ・パトロール ザ・マイティ・ムービー』12月15日(金)全国公開配給:東和ピクチャーズ (C)2023 Paramount Pictures. All rights reserved. 写真・幸喜ひかり(仲間由紀恵) https://ananweb.jp/anew/521060/ Source: ananweb

  • 2023.10.29

津田健次郎「キャラクターを演じる時は、多層的な感情を表現したい」 初のマンモス役に! | ananweb – マガジンハウス

一度聞いたら忘れられない、憂いを帯びた低音ボイスの持ち主といえば、津田健次郎さん。アニメでは『ゴールデンカムイ』の尾形百之助や『呪術廻戦』の七海建人などを演じ、ドラマでは『最愛』や『トリリオンゲーム』などに出演。10月13日には写真集も発売された。公開中の映画『北極百貨店のコンシェルジュさん』では、来店客全てが動物という不思議な百貨店で展覧会を開く芸術家・ウーリーの声を担当している。自身初のマンモス役だ。 ――犬や猫、キリンなどさまざまな動物を演じてこられましたが、マンモス役は初めてなんですね。 はい。僕は自分が演じるキャラクターがとにかく好きになるタイプで、ウーリーさんもすごく気に入りました。ゾウやクジラなどの大きい動物は、自分とあまりにも違っているのに、同じく生きているのがすごく不思議に思えて、心惹かれるんですよね。 ――作中のウーリーは、著名な芸術家ですが、妻を亡くした過去があり大きな悲しみを抱えています。それでいて登場人物に寄り添う重要な役どころです。演じる時に心がけていたことはありますか? ウーリーさんは非常に大きな体をしていて、人間や他の動物とはリズムや呼吸が全然違うと思うので、そこを意識しました。作品全体にいえることですが、わかりやすい感動ポイントやバトルがあるわけではなく、小さな出来事やキャラクター同士のやりとりの中で醸し出されるものがあり、それが観ている皆さまに染み込むような作品。特にウーリーさんは、はっきり物を言うわけではないものの、彼の中にさまざまな悲しみや孤独があるので、それをセリフの中ににじませる表現を心がけました。 ――セリフが多くはないなかで、そこに存在感やさまざまな思いを込めるのは難しそうですが、どんな意識で向き合いましたか? この役に限らないのですが、キャラクターを演じる時は、なるべく1つの感情ではなく、多層的な感情を表現したいと思っています。ウーリーさんも、多層構造で何かをにじませられていたらいいなと思いながら演じています。 ――本作に出てくる動物は、実は現実にはすでに絶滅した動物が登場しますね。 マンモスのウーリーさんも絶滅した動物です。物はいつか壊れるし、絶滅危惧種もいつか本当に失われてしまうかもしれない。そういったものに対して、我々人間はどうしていくべきなのか。たぶんこれからもいろんな動物が絶滅していき、地球は滅びの道を歩んでいく。だけど、そこにある種の希望も見出していかなくてはならないはず。ウーリーさんが登場するシーンは、そんなテーマも抱えている気がするんです。 ――新人コンシェルジュとして働く秋乃を演じた川井田夏海さんは映画初主演となります。他にも実力派の声優揃いでしたが、収録はいかがでしたか? アニメでは別録りも多いのですが、今回、川井田さん、諸星すみれさん、高木渉さんなどと一緒に収録できたんです。その場で芝居を交わしていくことで生まれるモノは大きかったですね。川井田さんは、役の新人コンシェルジュ同様、スタジオの隅っこで緊張されていました。でも、一つ一つに全力投球していく強い意志が感じられ、まさに映画の役柄と重なり、ドキュメンタリーを見ているようでした。僕の役割はそれを受け止めて、言葉を紡いでいくこと。充実した豊かな時間でした。 ――物語の舞台は、誰もがワクワクするような百貨店で、そこもまた本作の魅力ですよね。 アメリカの映画監督ウェス・アンダーソンの作品のような、カラフルだけどノスタルジックな雰囲気で、この感じは僕も超好きです。北極百貨店もそうですが、特に吹き抜けのある百貨店が大好きなんです。場所はどこだか思い出せないし、もしかしたら幻想の百貨店なのかもしれないけど、こうした吹き抜けのある百貨店を幼少期に見た記憶があり、大人になった今でもワクワクします。今はネット通販などで気軽に買い物ができる時代ですけど、百貨店が与えてくれる夢や空気感などは、やっぱりいいですよね。 ――実際に、百貨店をよく利用されるのですか? もちろんです。バッグを探すにしても、百貨店ならいろんなものが一度に見られます。僕はちゃんと現物を見たいし、試着もしたい派なので。あと、こういう仕事柄か、季節感なく過ごしてしまうことが多く、「気づいたら夏が終わってた!」なんてこともよくあります。でも、百貨店に行くとショーウィンドウや店内の装飾、イベントなどで全力を尽くして季節感を出しているので、店内でその趣が感じられるのもいいですよね。いま、百貨店は厳しい状況にあると思うのですが、応援したいと思っています。 ――本作でも、接客やサービスのプロが何人も登場したり、クリスマスの装飾が美しかったりと、百貨店の魅力が詰まっていますね。 エンドロールを見ていて気づいたんですけど、そこに〈三越伊勢丹〉〈髙島屋〉〈ジョエル・ロブション〉の名前があったんです。この作品のためにスタッフが、最高級の百貨店とレストランに取材に行っていることを知ってすごいと思いました。スタッフの思いが強く感じられ、作品に組み込まれたことに感動したんです。 ――改めて、津田さんから見た、本作の見どころを教えていただけますか。 この作品は、ある新人女性の仕事を通した成長物語で、そこには苦しみや喜びなど、さまざまな感情があります。さらには、いくつもの要素が重なり合い、年齢や性別を問わず、楽しめる作品になっています。たくさんのキャラクターがいろんな思いを抱え、ドラマを繰り広げていくので、きっといずれかのキャラクターに感情移入できるはず。押し付けがましくはなく、奇をてらうでもなく、我々が生きていく中で見過ごしてしまいそうな、忘れがちな大切なものをそっと提示してくれ、柔らかく寄り添ってくれる作品。ぜひ劇場で観てほしいですね。 新人コンシェルジュとして秋乃が働き始めた〈北極百貨店〉は、来店するお客さまが全て動物という不思議な百貨店。自分のため、誰かのため、さまざまな理由で〈北極百貨店〉を訪れるお客さまの思いに寄り添うために、秋乃は今日も元気に店内を駆け回る。映画『北極百貨店のコンシェルジュさん』は、全国の劇場で公開中。 つだ・けんじろう 大阪府出身。アニメ、洋画吹き替え、ナレーターなどの声優業や、ドラマや映画などの俳優業を中心に、映像監督や作品プロデュースなども行う。主なアニメの出演は『遊戯王デュエルモンスターズ』の海馬瀬人役、『呪術廻戦』の七海建人役など。連続テレビ小説『エール』で語りを務めたほか、俳優としてドラマ『最愛』などにも出演している。 ※『anan』2023年11月1日号より。写真・小笠原真紀 スタイリスト・塩田勝樹 ヘア&メイク・小野知晃(YKP) インタビュー、文・𠮷川明子 (by anan編集部) https://ananweb.jp/news/512501/ Source: ananweb