子育て

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  • 2023.10.07

ワンオペ育児でイライラ…34歳女性が久々の飲み会で取り戻した「女としての感情」 – 文・安本由佳 | ananweb – マガジンハウス

婚活サポート・結婚相談所を経営している、作家の安本由佳さん。ご自身のインスタグラムに届くお悩みを毎週掲載します。リアルな婚活市場を取材してきた知見を生かし、恋愛、仕事、夫婦、家族、友だちなどいろいろな悩みにお答えします! 今回は夫の海外赴任でワンオペを強いられる34歳女性の葛藤。 夫の海外赴任でワンオペに…「私だって楽しみたい」 『安本由佳のお悩み相談室』では、個人のインスタグラムで募集し、回答してきた3,000を超えるお悩みアーカイブの中から、ananweb読者の皆さまにもぜひ共有したい内容をピックアップしてお届けしています。みなさまにとって、自分らしく幸せに生きるヒントになれば嬉しいです! さて、今回ご紹介したいお悩みはこちら。 お悩み:夫が海外赴任になりワンオペ8ヶ月が経過しました。家事して仕事して育児して…追われてばかりの日々にイライラして満たされません。子どもに八つ当たりしてしまい、自己嫌悪することも多々あります。 先日、実母がきてくれたタイミングで独身ぶりに職場の飲み会に参加したのですが、忘れていた感覚を取り戻すというか「私だって妻でも母でもない女としての人生も楽しみたい」という気持ちが溢れてしまいました。私はこの感情をどう処理すればいいでしょうか。(34歳・会社員) 長期のワンオペ生活は、そもそも無理がある 夫の海外赴任で仕方のない状況だということはもちろんわかるのですが、長期にわたるワンオペ(妻のみで仕事・家事・育児のすべてをこなす)生活はそもそも無理があります。一人でこなせる業務量を超えています。 相談者さんのお子様の年齢がわかりませんが、もし未就学児だとしたら息つく暇もないはず。どこかのタイミングで夫とともに海外で生活することを検討する、あるいは実家の近くに引っ越すなど、サポートを受けられる環境を整えてほしいです。 そして、イライラしたり子どもに八つ当たりしてしまう自分を否定しないでください。長期のワンオペを強いられたら誰だってそうなります。 相談者さんにはリフレッシュの時間が必要です。 束の間のリフレッシュに罪悪感など不要 「私だって、妻でも母でもない女としての人生を楽しみたい」――気持ちが溢れてしまったことも、否定する必要はありません。 相談者さんは普段ワンオペで、息つく暇もなく、妻として母として十分すぎるくらい頑張っています。そんな中で実母のサポートを得て、ようやく参加できた飲み会なんです。束の間独身気分を味わうくらい、当たり前に許されます。 これからも誰に遠慮することなく、オシャレして遊びに行きましょう。キュンとしたりドキドキするようなシチュエーションがあったっていい。限度をわきまえていれば、何も問題ありません。そうやってバランスをとって自分を満たしましょう。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                   この程度の息抜きに、罪悪感など要りません! 筆者紹介 安本由佳 作家 / 婚活サポート・結婚相談所経営慶應義塾大学法学部卒。2016年~2020年まで東京カレンダーWEBで執筆し「二子玉川の妻たちは」「私、港区女子になれない」などのヒット小説を生み出す。著書に、婚活に悩む女子200名に取材して執筆した「不機嫌な婚活(講談社文庫)」、モテ商社マンと港区女子の恋愛模様を描いた「恋と友情のあいだで(集英社)」がある。リアルな婚活市場を取材してきた知見と、特技の四柱推命鑑定を取り入れた親身なアドバイスで婚活サポート・結婚相談所も経営している。 ©Keitma/Adobe Stock 文・安本由佳 https://ananweb.jp/column/yasumotoonayami/509369/ Source: ananweb

  • 2023.07.28

“異次元の少子化対策”に堀潤「ゼロから子供を産み育てようという人たちへの支援も」 | ananweb – マガジンハウス

意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する連載「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「異次元の少子化対策」です。 子育て支援だけでなく、これから産む人の支援も! 岸田政権は「異次元の少子化対策」を掲げ、6月に「こども未来戦略方針」を発表。2030年までを少子化傾向にストップかけるためのラストチャンスだとして、2024年度からの3年間に年間3.5兆円の予算を投入すると宣言しました。こども家庭庁もスタートし、少子化対策に特化して、大規模に財政的な手当をすると打ち出したのはとても評価できます。 ただ、支援策の中身が、児童手当を所得制限なしにし、対象を高校生まで引き上げる。第3子以降は3万円を支給。親が働いているか否かを問わず、保育施設の利用を可能にする制度の導入を目指す。育児休業の給付金を増額するなど、「子育て支援」の政策が目立ちます。すでに子供のいる家庭で第2子、第3子を産むための対策にはなっても、ゼロから子供を産み育てようという人たちに対しての支援は足りないのではないかと懸念されます。 これまでも子育て支援策を立ち上げてきましたが、少子化に歯止めはかかりませんでした。たとえば不妊治療費用の保険適用が限定的だったり、人工授精が法律上の夫婦間に限られていたり。「異次元」というからには、フランスのように婚外子の社会的偏見をなくすなど、社会で子供を育てるような意識で策を講じないと、状況を改善するのは難しいのではないかと思います。 子供を産もうとしない背景には、雇用が不安定で、若年層に貯蓄の余裕がない、経済的不安が理由で結婚にも踏み切れないという現実もあると思います。ヨーロッパのように、働き方の支援や結婚制度そのものにも柔軟性を持たせることも考えたいです。 参考になる一例として、兵庫県明石市は泉元市長の提言で、「こどもを核としたまちづくり」に舵を切り、子育て世帯が多く移り住む街に変貌を遂げました。子育てのために予算を投入することには反対意見もあり、効果が出るまでに6~7年かかったそうです。今、国の少子化対策のための財源は明確にされていません。今後3年間だけでなく長期的展望が必要となる政策。政権交代するごとに制度や支援がストップするようなことにならないよう、気をつけていただきたいと思います。 ほり・じゅん ジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX月~金曜7:00~8:30)が放送中。 ※『anan』2023年8月2日号より。写真・小笠原真紀 イラスト・五月女ケイ子 文・黒瀬朋子 (by anan編集部) https://ananweb.jp/news/497789/ Source: ananweb