尹 秀姫

  • 2024.03.27

ZEROBASEONE、待望の日本デビュー! メンバー同士が明かす素顔とは? | ananweb – マガジンハウス

昨年世界配信された、グローバルボーイズグループデビュープロジェクト『BOYS PLANET』で選ばれた9人組ボーイズグループ、ZEROBASEONE(通称:ZB1)。韓国の主要授賞式で新人賞9冠を達成するなど、大きな注目を集める中、待望の日本デビューを果たします。日本の雑誌初登場という、フレッシュな彼らの素顔をお届け。 PARK GUN WOOK(パク・ゴヌク)×KIM TAE RAE(キム・テレ)×KIM GYU VIN(キム・ギュビン) キム・テレ(以下、テレ):ゴヌクの魅力はパワフルなダンスです。ゴヌクがセンターに来ると、パフォーマンスに重厚感が生まれる。 キム・ギュビン(以下、ギュビン):そう! 安定感がハンパないんだよね。 パク・ゴヌク(以下、ゴヌク):(日本語で)ありがとうございます。感動しています。 ギュビン:テレさんは出会った頃、“鉄壁のエリート練習生”というイメージがあったのですが、実際は、近所に住むお兄さんのような親近感のある人で安心しました。 ゴヌク:僕はテレさんのことを“何事にも全力投球の情熱マン”と紹介したいです。でも、その情熱を人に見られるのは恥ずかしいんだよね? 夜中にひとりで練習室に行って、密かに練習したりしているもんね。 テレ:僕のこと、ずいぶん研究してるね(笑)。 ゴヌク:ギュビンさんは換気(ファンギ)のある人。 テレ:それを言うなら活気(ファルギ)ね(笑)。 ゴヌク:活気も与えてくれるし、チーム内の空気も“換気”してくれるということです。 テレ:ギュビンは番組の撮影期間中、あまり関わる機会がなかったにもかかわらず、会う度にちょっとしたいたずらをしてきて。その姿を見て、ぼんやりと「これから長い付き合いになりそうだな」という気がしました。 ギュビン:僕はテレさんと早く仲良くなりたかったんだよ。僕とゴヌクは、初めての番組収録の時も前後の席だったし、宿舎も相部屋だったし、番組中から何かと縁がありました。お互いを引き寄せ合っていたんだと思う! ゴヌク:みたいです(笑)。縁といえば、僕とテレさんは親に共通の知り合いがいるみたい。その方の会社では、番組放送中、テレ派とゴヌク派に分かれて応援合戦をしていたとか。 ギュビン:初耳! テレ:僕も親に聞いてびっくりしました。おかげでゴヌクのことをより近く感じるようになりました。ゴヌクもそうでしょう? ゴヌク:当たり前ですよ。サランヘヨ~。 パク・ゴヌク 2005年1月10日生まれ、韓国出身。重低音ラップもハイトーンボーカルもでき、ダンスも得意なオールラウンダー。「ヘアメイクを一瞬で落とせる最先端機器が欲しいです」ジャケット¥89,980(ボディソング info@bodysongbodysongbodysong.com) シャツ¥25,300(リュー/ティーニー ランチ TEL:03・6812・9341) パンツ¥23,100(バーンストーマー/HEMT PR TEL:03・6721・0882) ブーツ¥28,600(ティンバーランド/VFジャパン TEL:0120・558・647) ネックレス¥68,200(ガルニトウキョウ TEL:03・3770・4554) その他はスタイリスト私物  キム・テレ 2002年7月14日生まれ、韓国出身。ノリのよさも魅力。自慢の最先端なモノは「宿舎の乾燥機付き洗濯機。スマートフォン機能全搭載のスマートグラスを使ってみたい」。コート¥107,800(マナべ/HEMT PR) ベスト¥48,400※セット価格(ピース アンド アフター/ブラザーフッド・コーポレーション press@peaceandafter.jp) シャツ¥5040(エジュクロ asclojapan@gmail.com) パンツ¥58,300(リトルビッグ TEL:03・6427・6875) 靴¥14,850(ビカーシ/ラヤン TEL:03・3871・1855) ネックレス¥15,100(サードムーブメント thirdmovejapan@gmail.com) イヤカフ¥2,970(LHME/シアンPR TEL:03・6662・5525) ソックスはスタイリスト私物 キム・ギュビン 2004年8月30日生まれ、韓国出身。「ダンスの振り付けに自信があります。いつか僕たちの曲の振り付けにも挑戦したい」。春にはマシューさんと漢江サイクリングを計画中。コート¥48,400※セット価格(ピース アンド アフター/ブラザーフッド・コーポレーション) シャツ¥30,800(メアグラーティア/プレスルーム.アートス info@meagratia.com) ロンT¥16,500(ガラアーベント/サーディヴィジョンPR TEL:03・6427・9087) パンツ¥70,400(フミヤ ヒラノ ザ トラウザーズ/ノウン TEL:03・5464・0338) ブーツ¥18,150(ビカーシ/ラヤン) SUNG HAN BIN(ソン・ハンビン)×ZHANG HAO(ジャン・ハオ) ソン・ハンビン(以下、ハンビン):ハオは歌もダンスもなんでも上手だけど、マルチリンガルでもあるんですよ。中国語のほかに英語も話せるし、韓国語も上手。日本語も、最近習い始めたばかりなのに流暢なんですよ! すごくしっかりしてるけど、実は内気なのでテンションが高い人はちょっと苦手(笑)。でも逆に誰よりもテンションが高くなることもありますね。クレヨンしんちゃんが大好きで、しんちゃんスリッパを愛用してます。 ジャン・ハオ(以下、ハオ):ハンビンはとにかくかっこいい! そして僕のことが大好きです(笑)。面倒見がよくて、情に厚くて、自分の感情を素直に表現するタイプですね。 ハンビン:たしかに、今の僕はよく笑ってよく泣くけど、それはハオのおかげなんだよ。以前の僕は自分を表現することが苦手だったけど、ハオが僕にそうしてもいいんだって教えてくれたんです。 ハオ:そんなふうに思っていてくれたなんてうれしいな。ありがとうございます。 ハンビン:とにかく物覚えが早いのがうらやましい。最先端の脳が搭載されてる感じがします(笑)。脳のシナプスのつながりがいいと言うんですかね。何かを覚える時、前にあった似たようなことの記憶とつなげて、なんでもあっという間に覚えちゃうんですよ。 ハオ:ハンビンは自分が思ってる以上に感情が表に出るタイプだと思う(笑)。だって気分がいい時はいつも以上にかっこいいから! だからいつも気持ちよく過ごしてほしい(笑)。不思議なのが、ハンビンとはいつも同じタイミングで同じものを食べたくなるんだよね。僕たち、運命なのかな? ハンビン:(日本語で)お腹ペコペコ! ハオ:いつも一緒にごはんを食べてます。 ハンビン:食べたいものが違っても、二人で別々のメニューを頼んでよくシェアするよね。 ハオ:お肉もお魚も大好きだから、どっちも頼んで一緒に分けて食べるのがいいよね。 ソン・ハンビン 2001年6月13日生まれ、韓国出身。キレのあるダンスと高いボーカル力の持ち主。「アクセス速度の速いゲーミングPCを買いました。プロジェクターが欲しい!」ジャケット¥14,900 パンツ¥6,580(共にエジュクロ) ブーツ¥71,500(ガラアーベント/サーディヴィジョンPR) ネックレス¥17,310 ブレスレット¥7,950(共にサードムーブメント) リング¥31,900(ガルニトウキョウ) その他はスタイリスト私物 ジャン・ハオ 2000年7月25日生まれ、中国出身。バイオリン、ピアノ、チェロを奏でる“音楽の神”。「『逃走中』に出演したい。大声で叫びながらも、最後まで逃げ切る自信があります」ジャケット¥96,800(ダイリク info@dairiku-cinema.com) ロンT¥4,950(リメール ストア TEL:03・6276・7644) 靴¥55,000(ラッド ミュージシャン 原宿 TEL:03・3470・6760) イヤリング¥28,600(ガルニトウキョウ) イヤカフ¥3,300(LHME/シアンPR) その他はスタイリスト私物  RICKY(リッキー)×KIM JI WOONG(キム・ジウン) キム・ジウン(以下、ジウン):リッキーをひとことで言うといい人ですね。純粋で、やさしくて、そしてよく食べる(笑)。 リッキー:ジウンさんは、見てわかるとおり本当にかっこいいですよね! みんなのことをよく見ていて、いつも気遣ってくれる頼れるお兄さんです。でも自分がつらい時は上手に隠してしまって、なかなか見せてくれません。そしてジウンさんもよく食べます(笑)。僕は辛いものはあまり得意じゃないけど…。 ジウン:それ以外はほとんど好き嫌いはないよね。でもやっぱりお肉が一番かな? リッキー:よく食べる以外の共通点は、二人ともJohn Legendの「All of Me」が大好きなこと。音楽の好みが似てるんですよ。 ジウン:僕は以前ステージでこの曲をカバーしたことがあるんですけど、リッキーもこの曲が好きでよく歌っていたみたいなんですよ。これって運命かな?(笑) リッキー:楽屋でジウンさんが聴いてる音楽は僕も好きなものが多いから、やっぱり好みが似ているんだと思います。そして僕らはZEROBASEONEの中で一番ブラックスーツをよく着る二人でもあります。 ジウン:ファッションセンスも似てるよね。二人とも、都会っぽい雰囲気のシックな服が好きだし、衣装も黒い服が多い。 リッキー:クラシカルな服が好きですね。 ジウン:リッキーは何事においてもセンスがあるんですよ。音楽や服だけじゃなくて日常においても勘が鋭いというか、メンバーの些細な変化にもよく気がつくし、意外と面倒見がいいんです。だから同じグループで活動していてすごく頼もしいよ。お互い健康に気をつけて、これからも楽しく笑いながら活動していこうね。お兄さんからのお願いだよ。 リッキー:僕もジウンさんが頑張っている姿を近くで見ていてたくさん刺激をもらっています。まだ進む道は長いですから、これからもよろしくお願いしますね。 リッキー 2004年5月20日生まれ、中国出身。スマートな長身と端正な顔立ちに反して愛嬌も備える。「個人的な最新ファッションとして、長髪にチャレンジしてみたいです」ジャケット¥64,900 シャツ¥39,600(共にラッド ミュージシャン 原宿) パンツ¥220,000(シンゴクズノ) イヤカフ¥2,970(ライオンハート) 共にシアンPR 靴¥14,850(ビカーシ/ラヤン) ネックレス¥148,500(ガルニトウキョウ) ソックスはスタイリスト私物  キム・ジウン 1998年12月14日生まれ、韓国出身。「携帯電話の機種を最新モデルに変えました。画質がいいので写真を撮ったり、パフォーマンスのモニタリングをしたりしています」ジャケット¥55,000 シャツ¥35,200 ベルト¥22,000(以上ガラアーベント/サーディヴィジョンPR) パンツ¥24,200(エイチ.ユニット TEL:086・441・0850) 靴¥17,600(ロックポート/丸紅フットウェア ロックポート事業部 ) ネックレス¥24,720(サードムーブメント) SEOK MATTHEW(ソク・マシュー)×HAN YU JIN(ハン・ユジン) ソク・マシュー(以下、マシュー):ユジンは末っ子だけど落ち着いていて、大人びた雰囲気がかっこいい。でも急にテンションが上がる時もあって、そういう時は昔の自分を見ているみたいな気分になるし、かわいいんです(笑)。もし自分に弟がいたら、こんな子だったらいいなと思うような子です。 ハン・ユジン(以下、ユジン):僕は弟はいるけど兄はいないので、マシューさんみたいな兄がいたら僕もうれしいです。マシューさんは僕より年上だけどかわいい人です。ステージではセクシーだけど、普段はいたずらをよくするし、僕もされます(笑)。その場にいるだけで空気が明るくなる、清らかな人です。 マシュー:(感心しながら)僕がユジンくらいの年齢の時はもっと単純に世の中を見ていたと思うんだけど(笑)、ユジンは深いところまで人を見通す目を持っているよね。 ユジン:マシューさんとはルームメイトで、一緒にいる時間が長い分よくわかりますね。 マシュー:ユジンとは寝る時間も、目覚める時間も不思議なくらい同じなんですよ。 ユジン:だからそろそろ寝ようと思って部屋の電気を消そうとすると、ちょうどマシューさんが電気を消してくれたりすることがあります。そういえば最近マシューさんは新しい自転車を買ったんですよ。それであちこちに出かけてるみたいです。 マシュー:自転車で漢江に行って音楽を聴いたり、ひとりの時間を楽しんでいます。ロードバイクは初めてなので最初は慣れなかったけど今は楽しいですね。ユジンは運動神経がいいからロードバイクにもすぐ慣れるだろうけど…。買わないだろうな(笑)。 ユジン:僕は物欲がなくて、自分のことにはほとんどお金を使わないんですよ(笑)。 マシュー:そういうところも大人だよね。 ユジン:それに今はファンのみなさんの前に立つことがうれしいので、ZEROBASEONEの活動が今の僕の一番の楽しみですね。 ソク・マシュー 2002年5月28日生まれ、カナダ出身。自他ともに認めるムードメーカー。曲の世界観でガラリと変わる表情とダンスが魅力。好奇心旺盛だが「普段は意外とアナログです(笑)」。コート¥102,300 ベルト¥19,800(共にブラン ワイエム/ティーニー ランチ) シャツ¥22,000 ベレー帽¥9,350(共にミルクボーイ TEL:03・3407・5175) Tシャツ¥12,100(ラッド ミュージシャン 原宿) パンツ¥35,200(ニート/にしのや TEL:03・6434・0983) 靴¥26,400(クラークス オリジナルズ/クラークスジャパン TEL:03・5411・3055) 靴下¥4,290(ホイサム ) ネックレス¥7,480(LHME/シアンPR) リング¥13,540(サードムーブメント) イヤリング¥8,800(ガルニトウキョウ) ハン・ユジン 2007年3月20日生まれ、韓国出身。落ち着いた物腰と愛らしさが同居するマンネ(末っ子)。「自動で体を洗ってくれる最先端マシンがあったら時短になって便利そう」ジャケット¥33,500 シャツ¥18,800 イヤカフ¥9,020(以上ミルクボーイ) パンツ¥49,500(ダイリク) 靴¥71,500(ガラアーベント/サーディヴィジョンPR) ゼロベースワン 多国籍9名で構成されたグローバルボーイズグループ。2023年7月に韓国でデビューし、3月20日に日本デビューシングル『ゆらゆら ‐運命の花‐』をリリース。 上段左から、ソク・マシュー、キム・テレ、リッキー、パク・ゴヌク下段左から、キム・ジウン、ソン・ハンビン、ジャン・ハオ、ハン・ユジン、キム・ギュビン ※『anan』2024年3月27日号より。写真・SASU TEI(RETUNE REP) スタイリスト・ダヨシ ヘア・HWANG SEUNG JIN KIM JOO YEON(共にTEAM BY BLOOM) メイク・HWANG YEON JIN KIM SE HEE(共にTEAM BY BLOOM) 取材、文・酒井美絵子 尹 秀姫 コーディネーター・CHOI HYO JEONG (by anan編集部) https://ananweb.jp/news/538880/ Source: ananweb

  • 2023.12.07

TOMORROW X TOGETHERの9か月にわたるワールドツアー、ついにフィナーレ! – 取材・文 尹 秀姫 (P)&(C) BIGHIT MUSIC | ananweb – マガジンハウス

3月にKSPO DOMEで行われたソウル公演を皮切りに、15都市をめぐったTOMORROW X TOGETHER2度目のアリーナツアー、「TOMORROW X TOGETHER WORLD TOUR 「ACT : SWEET MIRAGE」 」がいよいよ12月2日、3日のGOCHEOK SKY DOMEでフィナーレを迎えた。12月3日の模様をレポートします。 感動と熱狂、涙ながらのワールドツアーファイナルステージ! 【ペンになってもいいですか!?】vol. 192 爽やかなメロディと軽やかなダンスがまさにTOMORROW X TOGETHEREらしい「Blue Hour」でコンサートはスタート。 途中、BEOMGYUが「みなさん、楽しむ準備はできましたか?」、YEONJUNが「今日は楽しく遊びましょう」と会場のMOA(TOMORROW X TOGETHEREのファンの名称)に声をかけながら花道を歩き、よりMOAの近くへとセンターステージへと移動すると、その勢いのままに「Can’t We Just Leave The Monster Alive?」ではTAEHYUNが曲の合間にダブルピースを見せるほど余裕を感じさせるステージを展開。 常に完璧なパフォーマンスを見せてきた彼らがこの曲ではステージを楽しみ、観客と一緒になって遊ぼうとしているような姿が印象的だった。 この日は、GOCHEOK SKY DOMEで開催されたアンコール公演「ACT : SWEET MIRAGE」FINALEの、9か月に渡るツアーの最終日。それだけに「ついにこの日が来るんですね」とBEOMGYUも感慨深げ。 BEOMGYU 「僕たちもMOAと共にする今日を指折り待っていました」というTAEHYUNは、「この夢を叶えてくれたMOA、本当にありがとうございます」とぺこり。SOOBINは「3月のソウル公演を皮切りに、アジアやアメリカでのツアーを盛況で終えて、こうして再びソウル「ACT : SWEET MIRAGE」のエンディングを迎えることができてうれしいです」と笑顔を見せた。 YEONJUN YEONJUNは「今日の公演が初めてのMOAにはファンタスティックなステージを、ツアーに来たことがあるMOAには成長した姿をお見せしたいです」と、このツアーで成長した自信をのぞかせたが、「成長したのは僕たちだけではないですよね」とBEOMGYU。「MOAの情熱をチェックしてみましょう」と促して、会場のMOAの声を引き出すが、TAEHYUNは「2階、3階、4階ももっと声出せますよね?」と煽り、GOCHEOK SKY DOMEはさらに大きな歓声に包まれた。 メインステージへと駆けていきながらゴージャスなナポレオンジャケットを脱ぎ捨て、バスケットボールをパスしながら歌われた「Drama」、続く「No Rules」「Cat & Dog」まで、溌剌としたステージが続く。「Cat & Dog」はデビューアルバムに収録されていた曲で、メンバーもこの公演のために久しぶりに練習して楽しかったそう。「この曲、一生やりましょうか?」とMOAに問いかけると大きな声でYESが返ってきたように、「反応がよくて一生やるべきですよね」とTAEHYUNも満足げ。 HUENINGKAI 「Cat & Dog」で盛り上がったのは「たぶん僕のおかげかも?」とHEUNINGKAIが猫の手のように両手をふみふみ動かすと、YEONJUNも手をふみふみと動かして「違いますよ、MOAのみなさんが一緒に楽しんでくれたから」とにっこり。「Cat & Dog」名物、TOMORROW X TOGETHEREの掛け声の後にMOAが犬の鳴き声でコール&レスポンスするパートもツアーを通してすっかり定着して、この日はひときわ盛り上がった。 TAEHYUN 「この瞬間が永遠に続くように、TOMORROW X TOGETHEREと一緒に逃げようか」というTAEHYUNの言葉で始まった「Run Away」では今までの明るい雰囲気から一転、切なさ漂うメロディと表情で魅了し、その後のHUENINGKAIのソロパフォーマンスでは光のエフェクトがまるで魔法使いのようにも見える演出がTOMORROW X TOGETHEREらしい。 その魔法でステージに機関車を呼び込むと、その汽車の中からメンバーが登場。「We Lost The Summer」の後には燃え盛る炎をバックに「Can’t You See Me?」で迫力あるステージを披露した。 「LO$ER=LOER」ではクルマを模したトロッコに乗り込んで広いGOCHEOK SKY DOMEをまわり、先のMCで「僕たちがみんなの近くに行くから」と宣言したとおり、ステージからは遠いMOAの近くで歌を届けた。このツアーの見どころのひとつだったユニットパフォーマンスはこのツアーの間にさらに磨きがかかり、しっとり聴かせる「Opening Sequence」ではTOMORROW X TOGETHEREがパフォーマンスだけではなくボーカルの実力も高いことを証明してみせた。 HUENINGKAIの魔法パフォーマンスは「今回のツアーの見どころですが、最後までかっこよかったですね」とTAEHYUNが褒め称えると、HUENINGKAIも「最後だからさみしいですね。でも後悔はありません」ときっぱり。 一緒にユニットパフォーマンスしたSOOBINとBEOMGYUは、実は練習ではパフォーマンスの最後に2人が手を合わせる場面でじゃんけんするかのようにBEOMGYUがチョキを出していたそうで、「今日は最後だからやってみました」と最終日らしいサプライズがあったことを告白。それを見たSOOBINは「僕もすごく迷ったんだけど、ステージ上だからふざけたらいけない気がしてパーのままにしたんだ」とちょっと残念そう。そんなSOOBINのためにステージ上でもう一度その場面を再現してみせた。 「曲もメロディもさみしい感じの曲ですが、MOAのみなさんが一緒に歌ってくれたらあたたかくなります」というTAEHYUNの言葉で始まった「Anti-Romantic」は5人の甘い歌声に酔いしれるラブソング。VCRを挟んで、シンプルな白いTシャツルックに着替えて登場した「Good Boy Gone Bad」では一転してパワフルなパフォーマンスを、続く「Tinnitus」では妖艶な魅力をいかんなく発揮。曲ごとに、パフォーマンスごとに表情を変えてみせるTOMORROW X TOGETHEREの本領が発揮されたパートだった。 このツアーのもうひとつの目玉、YEONJUNが振り付けを作った「Happy Fools」は、曲に入る前にYEONJUN先生とBOMGYUによる丁寧な振り付け講座のおかげで、会場が一体となって盛り上がった。曲が終わり、「最後の『Happy Fools』はどうでした?」と尋ねられると、YEONJUNも「とてもかわいくて、とてもうれしくて、とても幸せでした。世界で一番の“幸せなばか”でした」と微笑んだ。 次の「Sugar Rush Ride」に行く前に定番になった、メンバーで作ったはちみつのツボをさらって「Yummy!」と言う定番のイントロも、この日が最後。YEONJUNを筆頭に、愛嬌強者のHUENINGKAIより後にはやりたくないとSOOBIN、BOMYUとやっていき、続いてのMOAの指名はHUENINGKAI。ストーリー性のある最高の「Yummy!」をやってみせ、最後のTAEHYUNにバトンタッチすると、戸惑いながらもTAEHYUNは会心の「Yummy!」でメンバーからも「今までで最高だった」と褒め称えられた。 そうして始まったコンサートのラストパートは「Sugar Rush Ride」から「Farewell, Neverland」で本編は終了。 アンコールではユーロビートが印象的な「Chasing That Feeling」、MOAの前で初めて披露した「Skipping Stones」、そしてTOMORROW X TOGETHEREのファンソング「MOA Diary」まで、幅広いステージを披露。「イヤモニを直してくる」とステージを捌けていったTAEHYUN以外のメンバーがコメントする中、TAEHYUNが大きなバースデーケーキを持ってステージに登場!  12月5日に誕生日を迎えるSOOBINのためにメンバーもMOAも一緒になってバースデーソングを歌い、「SOOBIN、誕生日おめでとう!」の大合唱。SOOBINは四方にお辞儀しながら、感動を隠せない様子で「いつの間に準備してたの!?」と驚いていた。 「SOOBINさんのおかげで僕まで心があたたかくなりました。今度は僕たちがMOAのみなさんをあたたかくしましょう」とTAEHYUNが言うと、「Sweet Dreams」がスタート。歌っている最中にステージの上には雪が降りはじめ、歌い終わる頃にはメンバーの頭の上にも積もるほど。「MOAのみなさんの心もあったまりましたか?」というTAEHYUNの問いかけには大きな声が返ってきた。 SOOBIN 最後に、この日の感想を言っていくことに。まだ誕生日祝いの喜びから抜け出せないSOOBINは「誕生日は当事者にとっては特別だけど他の人にはなんてことがないはずなのに、MOAのみなさんが自分の誕生日のように祝ってくれて、幸せそうで、僕は本当に祝福された人間だなとあらためて感じました」と深々とお辞儀。「みなさんが僕をお祝いしてくれたように、僕もみなさんに恩返しするようにより深く愛したいと思います」とさらなる愛を誓った。そして今日は両親が来ていることを明かし、何年も誕生日を祝ってあげられなかったという母に「今日見たでしょう? だから心配しないで、愛してるよ」と伝えた。 HUENINGKAIはツアーファイナルを惜しみながらも、「TOMORROW X TOGETHEREの歩みはこれからまだまだ続きます。期待してください」とにっこり。「僕はいつもこういうふうに僕たちが会えることは奇跡だと思っています。この瞬間も奇跡みたいだし、僕が好きな人が僕を好きでいることは奇跡だなと思います。MOAのみなさんに会えて幸せですし、心から感謝しています」と惜しみない愛を表現した。 BEOMGYUはこの2日間が夢を見ているようだった、「この2日間、MOAのみなさんからいただいたものが多くて、これをどう恩返ししていったらいいか悩ましいですが、MOAのおかげで幸せでした」としみじみ。「昨日はメンバーの後ろで涙を拭っていたんですが、泣いてしまったら悲しい人みたいに見えると思って、幸せなのに。だからがまんしていたんですが、メンバーもそうだったみたいです。こんなに幸せな瞬間をプレゼントしてくれてありがとうございます。僕たちもMOAのみなさんにとってプレゼントのような存在になれるようにがんばります」と笑顔を見せた。 YEONJUNもBEOMGYUと同じく昨日は涙をこらえて話せなくなったそうで、「今日はがんばって話します」とコメント。まず自分の両親、そしてメンバーの両親に支えてくれてありがとうという感謝の言葉と、友人たちへの感謝の言葉、なによりMOAへの感謝の言葉を続けた。 「MOAのみなさんが笑うと、大変な時も一緒に笑えますし、あたたかい気持ちになります。こんなに大きな会場をいっぱいに埋めてくださって本当にありがとうございます」と目をうるませた。そして最後に、普段は恥ずかしくて言えないけど、とメンバーに向けて「最後に、メンバーにありがとうと言いたいです」と言うとこらえていた涙があふれて、そんなYEONJUNをメンバーが慰めた。 「僕はメンバーを子どもの時から見てきたから。水漏れする練習室で、寒い冬に椅子の上で寝たこともあったけど…。でももうみんな成長して、たくさんの人の前で公演して、そんなメンバーが誇らしいと言いたいです。みんな、本当にお疲れさま」と言うと、再びメンバーが集って全員でハグ。 「最近、僕はMOAのみなさんの前でこれからもずっと長くステージに立つことが“成功”だと思います。いつも幸せばかりがあったわけではないですよね。性格が違うメンバーたちだから合わせていくのは簡単ではなかったけれど、それでも僕たちは打ち勝ってきたし、今も打ち勝っているし、今この瞬間がこれからも続けばと思います。MOAのみなさんの前で長くいられればと思います。その時もみなさんが一緒にいてくれたらうれしいです。一生MOAでいてくださいね」と涙ながらに語った。 TAEHYUNは9か月に渡るツアーを「いろいろありました」と振り返りながら、「それでもMOAのみなさんにはいつもいい姿を見せたくて、口角を上げ続けました」とポツリ。「すべてが思い通りにいかないのはみなさんも同じだと思いますが、その中でも僕は祝福であり、奇跡だなと思うのは、この4人に出会ったことです」と力強く口にした。 「この4人がいなかったら僕も大変だったと思いますし、今年に入って特に絆が強くなって、おたがいに頼り合える時間が多かったです。そしてよりよいグループになりました。成功したグループには素晴らしいリーダーとリーダーに従うメンバーたちがいますが、今年感じたのは、僕たちも成功したグループの条件を持っていると。この4人がいるから僕には怖いものはありません。たくさんのMOAのみなさんが僕たちを応援してくれるから、どこにいても笑って、誇らしいTOMORROW X TOGETHEREになります」と最後まで涙を見せずに挨拶した。 メンバーの真剣な想いと語りを受けて、リーダーのSOOBINは「男同士でこんなに真面目な話、普段はしないから」と照れくさそうに笑いながらも、「僕は素晴らしいリーダーではないけど、僕を信じてついてきてくれたメンバーにありがとうと言いたいです」と言うと、ついにSOOBINもこらえきれずに涙を見せ、再び5人でハグ。そんなTOMORROW X TOGETHEREを会場のMOAはあたたかく見守っていた。 最後には「Our Summer」と「Brue Spring」で、9か月に渡った「ACT : SWEET MIRAGE」はフィナーレを迎えた。 (P)&(C) BIGHIT MUSIC 取材・文 尹 秀姫 (P)&(C) BIGHIT MUSIC https://ananweb.jp/column/kpop/521171/ Source: ananweb

  • 2023.10.16

TOMORROW X TOGETHER「今回のアルバムはレジェンドになる!」フルアルバムリリースのメディアショーケースレポ! – 取材・文 尹 秀姫  (P)&(C) BELIFT LAB Inc. | ananweb – マガジンハウス

TOMORROW X TOGETHERが約2年4か月ぶりとなるフルアルバム、3rd Album『The Name Chapter: FREEFALL』を2023年10月13日にリリース。その前日にソウルで開催されたメディアショーケースの様子をレポート! TOMORROW X TOGETHERの3rd Albumは新しい試みがたくさん! 【ペンになってもいいですか!?】vol. 190 3rd Album『The Name Chapter: FREEFALL』は“名前の章”の2番めのチャプターとなる。計9曲が収録されたこのアルバムにはタイトル曲「Chasing That Feeling」をはじめ、いろんなジャンルの曲を楽しめるアルバムになったとTAEHYUN。 タイトル曲「Chasing That Feeling」について、「自分の夢に向かって前に進む青春を生きる人が感じている現実は、重たいものだと思います。僕たちのタイトル曲も夢に向かっていく意志を込めました」とSOOBIN。BEOMGYUは「ヴォーギングを取り入れた振り付けに注目を」と、この後の初披露ステージに期待をもたせた。 HUENINGKAIは、前作のアルバム5th Mini Album『The Name Chapter: TEMPTATION』では誘惑に揺れて成長を躊躇していたとすれば、今作では自分の夢と希望を追い求めるために進む姿を描いていると説明した。 BEOMGYUも「前回のアルバムの最後の曲『Farewell, Neverland』で少年はネバーランドから現実に帰ってきます。ネバーランドから現実への墜落するイメージをアルバム・タイトル『FREEFALL』としました」と付け加えた。 YEONJUNにとって現実とは「足を踏んで生きているこの世界のこと」だそう。「不確かな未来に不安を感じるけれど、美しい瞬間もある。弱いけれど強い、青春の姿をTOMORROW X TOGETHERらしく表現しました」とアルバムへの自信をのぞかせた。 タイトル曲「Chasing That Feeling」を初めて聞いたときの感想は「いつも新鮮なコンセプトと曲をやってきましたが、今回のタイトル曲も新鮮でした。ずっと聴いていると(前作の)『Sugar Rush Ride』のように新鮮で、中毒性もあって、僕たちのカラーを表現できると思いました」とHUENINGKAI。 SOOBINも「この曲は一度聴いただけで口ずさんでしまう、レトロなサウンドもパフォーマンスも楽しい」と中毒性のある曲であることをアピールした。BEOMGYUは「この曲をその場で3回連続聴きました。2回めからはすぐメロディを歌えるくらい聴きやすい曲でした。初めて聴いた時は夜中に疾走する感覚があって、ドライブをしながら聴きたいと思いました」と、普段から好んで聴くジャンルであることを告白した。 今回のアルバムにはそうそうたる制作陣が参加したことも特徴のひとつ。HUENINGKAIは「もちろん全員が素晴らしいですが」と前置きした上で、「普段から好きなアーティストMAXがアルバム制作に参加してくれて、アルバムの収録曲『Happily Ever After』のガイドも直接歌ってくれて、聴いてびっくりしました」と、そのガイドを嬉しそうに再現してくれた。 SOOBINも「僕も個人的に好きだったHANROROさんが収録曲『Skipping Stones』を一緒に作ってくれました」と、こちらもその場で軽いシャウトまで再現してみせた。さらにアメリカのバンド、OneRepublicのリーダーRyan Tedderとの共同作業も経験。今回のアルバムでは「Do It Like That」と「Back for More」のレコーディングにZoomで参加したそう。TAEHYUNは「ひとつひとつに情熱を込める姿を見て、さすがトップクラスのアーティスト」と感じたという。 タイトル曲「Chasing That Feeling」のMVはアメリカ・LAのユニバーサルスタジオでの撮影だったが、YEONJUNは「僕は行ってないんですけどね」と笑いつつ、「子どもの頃、遊びに行った記憶があります。そんな思い出の場所でMV撮影をすると聞いてワクワクしました。子どもの頃は観覧車に乗ってスタジオを眺めていましたが、今度はスタジオの中をツアーする車の中からスタジオを見たので、不思議な気持ちになりました」と続けた。 TOMORROW X TOGETHERは先月アメリカで行われた『MTV VMA』に参加している。そのときを振り返って、「当時は未発表の曲で、アメリカの授賞式は初めてだったので普段の何十倍も緊張しました。今日も緊張してますけど」とBEOMGYU。 『MTV VMA』で披露した「Back for More」はディスコジャンルの曲だそうだが、「『5時53分の空で見つけた君と僕』や『Magic』は明るくて軽快な曲だとしたら『Back for More』はもっとクールでセクシーでTOMORROW X TOGETHERならではの魅力を感じられると思います」とTAEHYUN。 HUENINGKAIは一言でこの曲を「かっこよさ」だと表現した。海外市場での人気について聞かれると、HUENINGKAIは「もちろんうれしいです」照れながら答え、SOOBINは「僕たちがこんな場にいていいのか、実感が湧きません。でもTOMORROW X TOGETHERが世界にK-POPを発信していると思うと胸が一杯で、原動力になります」と素直な気持ちを吐露した。 YEONJUNも「いまだに不思議です。それだけ責任感も感じますし、まだやりたいことがたくさんあるのでこれからもがんばります」といまだに初心を忘れない姿を見せた。 ワールドワイドのメディアとの質疑応答では… 質疑応答では、会場と海外メディアからさまざまな質問が投げかけられた。 Q.新アルバムでチャレンジしたことは? 今回のアルバムでもっともチャレンジングな点を尋ねられると、「ワールドツアーなど忙しいなかでアルバム作業をしていくのは容易ではないなと思いましたし、実際そうでした。でも良い結果が出てよかったです。誰もが共感できるTOMORROW X TOGETHERらしい音楽とビジュアル、パフォーマンスをかっこよく見せるために心血を注いできました」とYEONJUN。 SOOBINは「大変でなかったと言えば嘘になります。このアルバムで初めて試みるジャンルもあったし、初めて作業するスタッフもいて、努力もたくさんしました。僕たちらしさをどう見せようか悩みました。結果、満足できるアルバムができました」と笑顔を見せながら答えた。 Q.振り付けのポイントは? 振り付けのポイントを尋ねられたHUENINGKAIは、「アルバムのテーマである『現実に降りてくる少年の気持ち』を表現しました。ダンスブレイクではヴォーギングを見せて、中毒性のある振り付けができました」と、手振りをまじえて説明。TAEHYUNからは「走るような振り付け、ダイナミックな導線移動」など、スケールの大きさが魅力とも。BEOMGYUはステージの前に出て実際にヴォーギングの振り付けを踊ってみせた。 HUENINGKAI Q. 「Sugar Rush Ride」は一般人気の高い楽曲でしたが、今作はさらにその人気を上回ると思いますか? 今作のコンセプトは前作とかなり異なりますが、どちらが好きですか? TAEHYUN「今回のアルバムを準備しながら、アルバムのクオリティに関しては自信を持っていますので、誠意を持って表現した部分をみなさんに理解していただけると思います。そうすれば自然に『Sugar Rush Ride』とは違う魅力が伝わると思います。2曲のうちどちらのコンセプトが好きか選ぶとすると、僕は今回のアルバムに魅力を感じます」 TAEHYUN HUENINGKAI「新しいジャンルに挑戦しているので、コンセプトを表現するのに難しさはあります。でも僕たちはコンセプトに合うよう努力して、振り付けや表情を練習して、満足できる結果ができたと思います」 Q.デビュー以降、たくさんのアーティストとコラボしてきましたが、記憶に残るアーティスト、今後コラボしたいアーティストは? これからやってみたいことは? TAEHYUN「メンバーごとに答えは違うと思いますが、僕は練習生の頃からJonas Brothersが大好きで、ニューヨークで会ったときにびっくりしました。とてもナイスな人で、スターが謙遜の心を持っているのを見て、僕も見習いたいと思いました。機会があればJustin Bieberさんに会いたいです」 BEOMGYU「僕は最近コラボしたAniitaさんが記憶に残っています。曲とパフォーマンスが完璧で、それ以外の時間でも一緒に食事をしたりお話したりして、とてもかっこいい人だなと思いました。僕は練習生の頃からPost Maloneが大好きなので、いつかコラボしてみたいです。今回、HANROROさんが『Skipping Stones』の歌詞を書いてくれたんですが、他のシンガーソングライターの方ともコラボしてみたいです」 BEOMGYU YEONJUN「やりたいことはたくさんありますが、もっと大きな会場で、より多くのMOA(ファンの総称)のみなさんが集まった中でステージを届けたいです。夢は大きい方がいいと言うので、Billboard100にランクインしたいです。やればできます!(照)」 Q.グローバルに愛される秘訣はなんですか? 今回のアルバムのコンセプトは『成長痛』ですが、グローバル・アーティストとして成長する中で乗り越えてきたことは? TAEHYUN「たくさんの方に愛される理由は、世代や性別を問わず共感をテーマに歌っているからだと思います。『成長痛』は成長するときにかならず経験するもので、僕たちもアルバムを準備しながら大きく成長できたと思いますが、その過程ではたくさんの汗を流して練習しています。そういう『成長痛』を乗り越えるのにあまり大変さは感じません。なぜなら同じことを経験しているメンバーが一緒にいてくれるからです」 HUENINGKAI「いつも経験していることですね。アルバムを準備するとき、MOAのみなさんにいい姿を見せるために、真心を込めて臨まなければいけないので、こういう経験は必ず必要だと思います。そういう『成長痛』を経てより成長していくものだと思います」 Q.これまで様々なジャンルに挑戦していますが、その中でもっともTOMORROW X TOGETHERらしいと言えるジャンルは何だと思いますか? どんなジャンルに挑戦してみたいですか? YEONJUN「個人的にはロックだと思います。僕たちが伝えたいメッセージや青春の眩しい瞬間をロックとして表現したとき、もっとも僕たちが輝くと思います。挑戦してみたいのは、ヒップホップが好きなので、メンバーがヒップホップをするところを見たいです」 YEONJUN TAEHYUN「僕が思うのは、ジャンルを選ぶ前にどんな話をするかが先だと思います。話を説得力を持って伝えるのが先で、その次にジャンルがあります。これまでいろんなジャンルを表現してきたので、これからもどんなジャンルでも僕たちらしく表現できると思います」 BEOMGYU「これからもいろんなジャンルを表現して、TOMORROW X TOGETHERがひとつのジャンルになるようにがんばりたいと思います」 Q.『MTV EMA』に3つの部門でノミネートされました。一番もらいたい賞は? 『MTV VMA』にも参加し、ワールドツアーも開催するなかで、“NEXT BTS”と呼ばれることについてどう思っていますか? TAEHYUN「まずノミネートされただけでも光栄です。たくさん賞をいただければうれしいですが、ノミネートだけでもうれしいです。これからがんばる原動力になります」 SOOBIN「“NEXT BTS”というニックネームについて、そう思ってくださって感謝しています。BTS先輩たちのように、K-POPに僕たちが貢献しているのであれば光栄ですが、僕たちは僕たちらしくいい影響を与えられるグループになりたいです」 SOOBIN Q.みなさんが思うTOMORROW X TOGETHERらしさとは? アルバムを制作する上でもっとも力を入れたところは? 海外フェスの経験も増えましたが、今後どんなステージに立ちたいですか? SOOBIN「TOMORROW X TOGETHERらしさとは、感じていただく人ごとに違うと思いますが、僕たちはファンタジーを美しく表現できるグループだと思います。いろんなコンセプトを表現できるグループです。今回のアルバムでも新しいコンセプトに挑戦しましたが、説得力をもって見せられるところに力を入れて準備しました」 TAEHYUN「TOMORROW X TOGETHERらしさに、隠せないキーワードが2つあります。それは青春と共感です。僕たちの話をしながらも、今どきの青春について語っているので、そこにTOMORROW X TOGETHERらしさがあると思います。僕はLAで初めてスタジアムの単独コンサートをやりました。野外で楽しんでいるMOAの皆さんを観てとても幸せだったので、またスタジアムのステージに立ちたいです」 最後にリーダーのSOOBINから「僕たちはいつも自分たちの音楽にプライドを持っています。今回のアルバムはレジェンド、最高のアルバムだと自負しています。記憶に残るアルバムになればと思います」と挨拶があったように、今回のアルバムはTOMORROW X TOGETHERの最高傑作という自信が見えた。 アルバムをリリースするごとに“成長痛”を乗り越え、歩みを止めないTOMORROW X TOGETHERの新たな作品が世界にどう受け止められるのか期待したい。 (P)&(C) BIGHIT MUSIC 取材・文 尹 秀姫 (P)&(C) BELIFT LAB Inc. https://ananweb.jp/column/kpop/511583/ Source: ananweb

  • 2023.09.19

ENHYPEN、夢の東京ドームで涙! 運命を感じるワールドツアー日本公演レポ – 取材・文 尹 秀姫  (P)&(C) BELIFT LAB Inc. | ananweb – マガジンハウス

2023年1⽉、⽇本デビューからわずか1年半で初の京セラドームのステージに立ったENHYPENが、2回⽬のワールドツアーの⽇本公演『ENHYPEN WORLD TOUR ʻFATEʼ IN JAPAN』で初のドームツアーを開催。その最終日、9月14日の東京ドーム公演をレポートします。 東京ドームを揺らす歓声!ENGENEと一体になったアツいステージ 【ペンになってもいいですか!?】vol. 188 照明が落とされた中、ツアータイトルにもなっている「FATE」の赤い文字がスクリーンに浮かび上がる。続いて巨大な満月が浮かぶ光景をバックに古城が現れ、天井からは真っ赤な花弁が降り注ぐ中、ENHYPENがステージに登場。 ゴールドの縁取りがされた淡いミントのジャケットに白いパンツの爽やかな王子様ルックとは裏腹に、1曲目の「Drunk-Dazed Japanese ver.」から気合十分。HEESEUNGの首を掻き切るような振りから始まったダンスパートでの群舞など、ENHYPENならではの耽美的な世界観を、全力のパフォーマンスで見事に表現してみせた。 続く「Blockbuster」は今回のツアーで初披露となった7人バージョン。東京ドームの広いステージに、壮大なメロディのこの曲がよく映える。序盤から怒涛のパフォーマンスで、初ツアーから7か月ぶりのドーム公演への期待と喜びを表現するメンバーたち。ツアータイトル「FATE」のように、「ENHYPENとENGENE(ファンの名称)の出会いは運命だということを強く感じてもらえる時間になると信じてます」というJUNGWONの言葉に、会場を埋め尽くしたENGENEが掲げるENGENE棒(ペンライト)も激しく揺れた。 会場がいい雰囲気になったところで次の曲へ、と促すSUNOOにHEESEUNGが「ちょっと待って」とストップ。「ジッパーが準備できてないようです」と、ジャケットのジッパーが上がらず困っていたところを、JAKEが助けるという一幕も。パフォーマンスでは圧倒的な凄みを見せるENHYPENの天然な一面に、会場からは笑いがこぼれた。 白いTシャツに白ブルゾンの真っ白コーデに着替えて登場して歌った「Future Perfect (Pass the MIC)[Japanese Ver.]」では蹴り飛ばすアクションに合わせて火花を散らし、エレキギターのロックなサウンドで始まる「Blessed-Cursed[Japanese Ver.]」では、キレのあるダンスとフリースタイルの緩急自在なステージングで魅了する。 白と黒のモノトーンをベースにしたロックテイストなカジュアルコーデに着替えてステージに再登場し、「アテンション!」の大きな呼びかけでスタートした「Attention, please!」では、テンション高くステージの端やサブステージへと駆けていき、JAYが掻き鳴らしたギターを投げるパフォーマンスも(後にこのギターはJAYのものではないと語られた)。 JAYの「叫べー!」というシャウトで始まった「ParadoXXX Invasion」では曲の合間にSUNOOがマイクにキスしてハートを作る姿がスクリーンに大きく映し出され、会場のENGENEが大歓喜。 続く「Tamed-Dashed」ではラグビーボールがJUNGWON、JAY、SUNGHOONと次々にパスされ、最後にはHEESEUNGが客席にキック! 実はこのボールにはメンバー7人全員のサインが入っているそうで、「僕たち7人のサイン入りの特別なボール、大事にしてくださいね」とSUNGHOON。そしてボールをもらえなかったENGENEのためにJAYがSUNGHOOMと一緒にハートを作ると、メンバーからも「かわちい」と大絶賛されていた。 今回の公演ではスペシャルなステージがいくつも用意されていた。ピックガードに「FATE」の文字、ボディにメンバーのサインが入ったアコースティックギターをJAYが弾き、JAKE、SUNGHOON、SUNOOの4人で歌った「TFW (That Feeling When)」にはじまり、カラフルにペイントされたアップライトピアノを弾くHEESEUNGとJUNGWON、NI-KIの3人で歌った「Just A Little Bit」はENGENEたちがスマホのライトでステージを照らし、会場を満点の星空のように輝かせた。 「10 Months」では赤と白のかわいらしいバスの形をしたフロートに乗ってドームの外周をまわるサプライズも。続く「Make The Change」ではフロートに乗ってたどり着いた後方ステージで、ドーム後方のENGENEに挨拶。一緒にハートを作ったり、指で撃つ真似をしたり、ファンとのコミュニケーションを楽しんだ。 「今日はスペシャルゲストが来てくれています!」というNI-KIの言葉で始まった「One and Only」では、メインステージ脇から左右4匹ずつのピカチュウがぴょこぴょこと歩きながら後方ステージへ登場。ピカチュウの手を引いてステージ中央まで案内するJUNGWON、抱きつくSUNOO、HEESEUNGはピカチュウと一緒にダンスしたりと、誰よりもメンバーが一番ピカチュウとの出会いを楽しんでいた。「ピカチュウ、ジャンプ!」とJUNGWONが言うとピカチュウもぴょんぴょん跳ねてそれに応え、Summer Sonicから続くピカチュウとの絆を感じさせた。 JAYの「Make some noise!」の号令で始まった「SHOT OUT」は、直前までのほっこりムードを払拭するかのようなロックなステージに。メンバーが腕を上下に振り上げながら客席を煽ると、会場のペンライトも大きく揺れる。ラストはカラフルな紙吹雪が舞う中、高らかに歌い上げる姿が印象的。 後のMCタイムではNI-KIの声掛けで、会場の全員で「SHOT OUT」を一緒に歌うことに。東京ドームを埋めたENGENEによる大合唱に、ENHYPENのメンバーもうれしそう。「やっぱりENGENEの声が世界一です」とJUNGWONが満足げに言うと、HEESEUNGも「こんなにたくさんの方が一つになって歌ってくれて、すごく幸せです。みなさんのおかげで『SHOT OUT』がさらに特別なものになりました。ありがとうございます」と惜しみない拍手を贈った。 「すごく感動的な雰囲気になりましたが、コンサートはこれからが始まりです」とJAKEがENGENEを煽ってはじまった「Go Big or Go Home」ではENGENEの大きなコールで東京ドームが揺れたように感じられたほど。 コンサートもいよいよクライマックスへ。シックなモノトーンに鮮烈な赤が印象的な衣装と、シャンデリアとキャンドルで荘厳な雰囲気のステージで歌われた「Chaconne」はタイトルどおり耽美的で優美なダンスと、黒い羽が舞う中で眼光鋭く前を睨みつけるHEESEUNGの対比が目を引いた。 2人に抱えられたSUNOOという衝撃的な振り付けではじまる「CRIMINAL LOVE」の銃に撃たれた衝撃を表す振り付けでは、歓声がひときわ大きく響き、厳粛な雰囲気に包まれた「Sacrifice(Eat Me Up)」まで、息つく暇もないほど圧巻のパフォーマンスで魅せる。 「コンサートを準備しながら自信を持った初公開の『Chaconne』を早くお見せしたかったです」とJUNGWONが自信を覗かせると、激しいパフォーマンスの連続で息を切らせながらも「全然きつくないです。ENGENEのみなさんが応援してくださってるので! 全部ENGENEのみなさんのおかげです」とJAKE。 JAYは初めての東京ドームの公演を観に、YouTubeでコラボした“マジ友”優里とバンドのメンバー、家族まで来てくれたと明かすと、メンバーも口々に「僕も優里さん大好き!」とアピール。「Bite Me[Japanese ver.]」ではこれが最後の曲とは思えない切れ味のダンスと表情演技を見せ、本編を終了した。 アンコールの合間には、おなじみとなったファンが用意したメッセージが次々にスクリーンに映し出されていた。「デビューの日に出産しました、というボードの方がいました」とJAKEが言うと、「生まれた子どももぜひENGENEに!」とHEESEUNG。「JAYのお母さんと生ビール飲みたい」というメッセージにはメンバーも「僕も!」「僕はハイボール」と賛成のコメントが続く中、JAYは「お母さんとビールか…。まあ、いいんじゃね?」とまんざらでもない様子だった。 【メンバーの挨拶】 ここで東京ドーム最終日の公演の感想を言うことに。 JUNGWONリーダーのJUNGWONは、「昨日、コンサートが終わって考えていたんですが、これより幸せなことがあるのかなって」としみじみと振り返る。「幸せでうれしいときはいつもENGENEのみなさんがいてくれて、疲れたときはENGENEのみなさんに会いたいと思うようになりました。それくらいみなさんに僕は頼っています。これからもこんなふうに幸せなことを一緒に作っていければと思います。みなさん、大好き!」と最後には愛を叫んだ。 HEESEUNGHEESEUNGは「6歳のときから歌手になるのが夢でした」と明かした。「中学、高校のときは夢を後回しにして、この道ではないと思って生きてきました。でも父がオーディションを受けてみろと機会をくれて、ここまで来ることができました。いつも僕のそばで一番大きな応援を送ってくれて、いつも頼りになる僕の家族が今日この場に来てくれています。こんなに大きな歌手になりました。愛するみなさんの前で公演できる僕は本当に恵まれていて幸せだと思います」と家族への感謝の言葉を述べると、会場からはあたたかい拍手が沸き起こった。 JAY「東京ドーム、まだ夢みたいだと思います」とJAY。「こうやって多くのENGENEのみなさんを見ながらステージをするのは、デビュー前はただの夢でしたよね。でも今、ENGENEのみなさんのおかげで現実になりました。次はもっといいステージ、もっといいアーティスト、もっといいENHYPENとしてステージに戻ることを約束します」と高らかに宣言した。 JAKEJAKEは、「昨日と今日、ステージに立つ前に、東京ドームで後悔なくやろうと考えていたんですが、本当に今、このステージの上にいる毎瞬間が幸せで、後悔はありません。それくらいとても楽しめたし、みなさんの愛とエネルギーをたくさんもらった2日間でした」と満足げ。 「韓国に帰ったらみなさんのことが恋しくなると思います。いつまた会えるかわかりませんが、僕たちは“FATE(運命)”なので、また会える日まで元気で、幸せでいてください」とツアータイトルにからめてコメント。さらに、「実は昨日、NI-KIパパがごちそうしてくれたんですけど、お礼を言えなかったので…。今日もどこかで観てますよね、ありがとうございます。NI-KIのことは僕が守ります!」とアピールしていた。 SEUNGHOONSUNGHOONは「日本ツアーに来て、日本語がちょっとうまくなったと思います」と言いながらも、真心を伝えたいからと韓国語で真剣に語った。日本に来て、毎日おいしいものを食べたり公演でENGENEと共にする時間が幸せだったと語り、「ツアーをするとその場所の文化を感じて、学ぶことができて、その土地のENGENEのみなさんがどう暮らしているのか知ることができます。これからももっとたくさんツアーをできたらいいなと思いますし、ENGENEのみなさんも僕たちと同じようにいつも幸せでいてくれたらと思います」と続けた。 「ツアーが終わってしまうのは残念です。韓国に帰ったらENGENEのことを思い出して悲しくなると思います。でも、僕たちは必ず帰ってきますので、その時までどこにも行かずにもう少しだけ待っていてください。みんな、大好きだよ!」 SUNOOSUNOOは「昨日と今日がずっと記憶に残ると思います。こうやって東京ドームでステージに立てることがとても幸せでした」とうれしそう。「これからたくさんのENGENEのみなさんと、もっと大きなステージでお会いできたら嬉しいです」とさらなる夢を語った。 NI-KINI-KIは「毎回、ステージをするたびに1つ1つの曲に込められたメッセージを伝えられるよう、(曲の)メッセージを考えながらステージに立つんですけど、今日は最終日なのでそれがうまくできなくてちょっと残念でした」と悔しさをにじませた。「ずっとここにいたいって思っちゃって…。それでも、人生において一番幸せな瞬間でした」とそのわけを語りつつ、「次この場に戻ってくるときは、もっと成長したENHYPENのNI-KIになるよう約束するので、そのときまで待っていてください。愛してます、ENGENE!」と最後は力強くファンへの愛を口にした。 そして「Karma」を歌い終え、東京ドーム公演最終日は終幕、するかと思いきやアンコールが鳴り止まず。スクリーンの「ENHYPENにENGENEの『BLOSSOM』を聴かせてくれますか?」というメッセージを受けて、会場がひとつになって大合唱しながら「ENHYPENとENGENは永遠に共にする運命だよ」というメッセージを掲げると、7人が再び登場。東京ドームに響き渡るENGENEの歌声に感極まったのか、曲の途中でNI-KIは後ろを向いて号泣しはじめ…。最後はメンバー7人が肩を抱き合って、感動をわかちあった。 止まらない涙を拭いながら「一生一緒にいましょう」というNI-KIに応えるように、ENGENEの歌声はいつまでも大きく響いていた。その美しい光景を見るために、メンバーたちは後ろ向きに歩きながらステージを去っていった。  (P)&(C) BELIFT LAB Inc. 取材・文 尹 秀姫 (P)&(C) BELIFT LAB Inc. https://ananweb.jp/column/kpop/506571/ Source: ananweb