川鍋明日香

  • 2023.05.13

人気eスポーツチームに成長! Crazy Raccoon代表・おじじが明かす、異例のチーム運営 | ananweb – マガジンハウス

創設5年で日本で最も人気のeスポーツチームのひとつになった「Crazy Raccoon」。代表のおじじさんが、異例のチーム運営について語る。 Crazy Raccoon(以下CR)は、日本の人気プロeスポーツチームの中でも前例のない挑戦を重ね、独自のポジションを築いているチームだ。 チームおよび所属メンバー45人のTwitterやYouTubeの登録者数は計2000万人超。’22年6月には、チームやメンバーのオリジナルグッズを販売する店舗を日本のチームとして初めて渋谷にオープンし、併設の「CR GAMING SPACE」には、無料で使えるハイスペックゲーミングPC60台以上を完備している。 もうひとつ忘れてはならないのが主催する「CR CUP」だ。チーム内外のプロ選手やストリーマー、VTuberはもちろん、山田涼介さんや『【推しの子】』の原作などで知られる赤坂アカさんなど幅広い出場者が参加するこの大会シリーズは、’19年の初開催から約4年で国内最大級のeスポーツイベントとなった。 最近では自社で格闘ゲームの開発を始めたりと、eスポーツチームとしてはあまりに異例ずくめのCR。思わず「なんと呼ぶのがよいでしょう?」と代表のおじじさんに聞くと、かなり悩んだのちにこう答えてくれた。「一言で言うなら、ゲームがうまい人たちのエンタメ集団…ですかね」 異例なのは、事業の幅広さだけではない。プレイヤーファーストを掲げるCRでは、大会の賞金も配信の収益も100%選手のものだとおじじさんは言う。選手が獲得した賞金や配信の広告収入の一部をチームの収入とする契約を結ぶeスポーツチームがほとんどであることを考えると、CRの言うプレイヤーファーストの本気度が窺える。動画の編集やプロモーションにかかる費用はもちろんチームが負担。チームの主な収入源はグッズの売り上げだという(その利益も選手と折半だ)。 その徹底ぶりの背景にあるのは、おじじさんがチームを結成したそもそもの理由。「焼き肉店のオーナーをしていた時代に、プロゲーマーの人たちから『ゲームだけでごはんを食べていくことが難しい』という話を直接聞いたんです。それなら自分でプレイヤーが第一のチームをつくろうと思って設立したのがCRでした」と振り返る。 「ゲームへの愛なら、ほかのどのチームのオーナーにも負けないと断言できます。だからこそプロや配信者を誰よりもリスペクトしているし、自分の手で環境を変えたかったんですよね」 2018年4月の設立からたった5年で、CRは日本随一の人気チームに成長。チーム全体が人気を獲得し続けている理由のひとつは、おじじさんの“視点”にあるのだろう。「選手の多くは、ゲームのうまさが正義だと思っているんですよ。これは正しいけれど、本質的ではない」と、おじじさん。 「例えば、クリスティアーノ・ロナウドのスニーカーが売れるのは、サッカーがうまいからではありません。人気だから売れるんです。技術が高いことは、人気の理由のひとつでしかないわけです」 eスポーツの世界で、大会の賞金だけで生きていける人はごくわずか。しかし、たとえゲームの技術が一番でなくとも、圧倒的人気のあるプレイヤーなら契約するチームはあるし、お金を稼ぐ手段も増えるとおじじさんは言う。 「まず人気について考えよう、ということはチームのベースになっていますね。『そのためにこれをしろ』と選手に強制することはありませんが、サポートは全力でします」 今年4月には、初の大型ファンイベント「CR FES 2023」を開催したCR。1万8000人のキャパシティをもつ幕張メッセを会場にしたにもかかわらず、チケットへの応募はそれをはるかに上回った。まさに飛ぶ鳥を落とす勢いだが、おじじさんの目標はさらに壮大だ。「日本のeスポーツ業界はまだまだブルーオーシャンだと思います。CRとしては数十億円規模で実施したい企画をいろいろ溜めていますし、いつかは東京ドームをファンで埋めます!」 Crazy Raccoonとは? “ゲーマーをかっこよく魅せる”というテーマのもと、2018年4月に結成。『Fortnite』『Apex Legends』『VALORANT』『Clash Royale』『Super Smash Bros.』『Brawl Stars』の6タイトルに配信者の『Streamers』部門を加えた7部門を展開。選手のSNSのフォロワーは合わせて900万人、YouTubeの登録者数は860万人を超える。国内最大級のeスポーツイベント「CR CUP」を主催するほか、ゲーミングスペースや実店舗の運営も行う。 おじじさん プロゲーミングチーム「Crazy Raccoon」代表。ラッパーや役者、焼き肉店のオーナーなどを経験し、2018年にプロゲーマーの友人たちと同チームを結成。自身も1日に10時間以上プレイする日もあるという大のゲーム好き。 ※『anan』2023年5月17日号より。写真・内田紘倫(The VOICE) ヘア&メイク・宮坂和典 取材、文・川鍋明日香 (by anan編集部) https://ananweb.jp/news/483671/ Source: ananweb

  • 2023.05.13

賞金総額約13億円!? ゲームキャスターが注目する“eスポーツ”の大会&イベント5つ | ananweb – マガジンハウス

ますます注目されているeスポーツ。ここでは、ゲームキャスターの岸大河さんに今年注目の大会についてお聞きしました。 オフラインでもオンラインでも楽しめる! 観戦してみよう。 eスポーツの大会にはオンラインとオフラインの両方があるのですが、最近はコロナ禍を経て初めてオフラインの大会を観戦しに来たという初心者の方も増えています。ゲームのルールを詳しく知らなかったり、自分ではゲームをプレイしない人がいらっしゃることも多いですね。YouTubeやTwitchの配信などを通じてゲームや選手に興味を持ち、大会にも足を運ぶようになるようです。eスポーツの観戦は、基本的にサッカーや野球の試合と同じです。何が起きているのか細かくわからなくても、選手の姿勢や僕たちゲームキャスターの言葉を通じて試合のわくわく感を味わうことはできます。ゲームを舞台に選手たちが繰り広げる熱い戦いを一緒に見届けたいと思う人が増えているようですね。 今年見逃せないタイトルやイベントは、こちらの5つ! 2023 オーバーウォッチ ワールドカップ タイトル:オーバーウォッチ 2日程:6月からグループ予選開始、秋頃に上位16チームによるファイナル開始オーバーウォッチ日本代表 公式Twitter:@OWWCTeamJapan リニューアルを経て4年ぶりに復活するワールドカップ!近未来が舞台のチーム制アクション・シューティングゲーム『オーバーウォッチ 2』。「その公式大会が4年ぶりに開催されるんです。各地域の代表チームが勢ぞろいします」(岸さん)。全世界から40のチームが戦い、上位16チームが2023年秋に開催されるオフライン大会で競います。 DreamHack Japan 2023 タイトル:リーグ・オブ・レジェンド、ファイナルファンタジーXIVなど多数日程:5月13日・14日 eスポーツもライブも楽しめる大型フェスが日本初開催!1994年にスウェーデンで始まって以来、世界中で人気を博してきた複合型エンターテインメントゲーミング・フェス「DreamHack」が、ついに日本で初開催。公式大会はもちろん、坂道グループ対抗の『スプラトゥーン3』対決などのエキシビションマッチのほか、ライブやコスプレも楽しめる何でもありの大会です。「国内初開催なのでどんなイベントになるのか注目しています」 VCT 2023 Masters Tokyo タイトル:VALORANT日程:6月11日から6月25日まで場所:TIPSTAR DOME CHIBA(11~21日) 幕張メッセ(24~25日) アジア初の世界大会が日本を舞台に開催予定!5対5のチームで攻守を交代しながら戦う『VALORANT』。銃撃の精度だけでなく、戦略の創造性も追求されるこのゲームの世界王者を決める「VCT 2023 Masters」が日本で開催。北アメリカ、南アメリカ、ヨーロッパ、アジアの厳しい予選を勝ち抜いた選手たちがぶつかるこの大会。「VCT Mastersがアジアで開催されるのは初めてなので、早く観たいという声が特に多いですね」と岸さん。 Fortnite Champion Series タイトル:Fortnite公式Twitter:@FNCompetitiveJP 人気ゲームで競う、賞金総額約13億円の巨大大会!ゲームの発表から約6年経った現在も世界で毎月約7000万人のプレイヤーが遊んでいる人気シューティングゲーム『Fortnite』。その公式大会である「Fortnite Champion Series」は、グローバルで約1年間トーナメントが続き、賞金総額は、なんと1000万ドル(13億円相当)! 「1年かけて進行していく世界大会で、その様子はFortniteの公式サイトで配信されているので、初心者にも楽しみやすいと思います」 Apex Legends Global Series タイトル:Apex Legends公式Twitter:@ALGS_JP 79の国と地域の選手が戦ったグローバル大会、第3弾!3人1組でチームを組み、20組60人が同時に巨大なフィールドに飛び出し生き残りをかけて戦うシューティングゲーム『Apex Legends』。「配信から約2年で累計1億人以上が遊んだこのタイトルの世界大会が『Apex Legends Global Series』。第2回の2022年大会では世界79の国と地域のチームが参加。『Fortnite Champion Series』と同様ほぼ通年で試合が開催されており、賞金総額も500万ドル(約6.6億円)と高額です」 岸 大河さん 1989年生まれ。FPSタイトルの元トッププレイヤーであった自身の経歴を活かした、選手の目線の実況が人気。eスポーツ番組『eGG』(日本テレビ系)に出演中。 ※『anan』2023年5月17日号より。写真・土佐麻理子 取材、文・川鍋明日香 (by anan編集部) https://ananweb.jp/news/483668/ Source: ananweb