映画

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  • 2023.09.27

クレイジーな天才ファッションデザイナーの素顔とは…世界を熱狂させた舞台の裏側に迫る | ananweb – マガジンハウス

仕事へのモチベーションが下がってしまうときは誰にでもありますが、そんなときにオススメなのは、第一線で活躍し続けている人たちの姿から学ぶこと。今回ご紹介するのは、“天才ファッションデザイナー”と呼ばれるジャンポール・ゴルチエの素顔と半生に迫っている注目のドキュメンタリーです。 『ジャンポール・ゴルチエのファッション狂騒劇』 【映画、ときどき私】 vol. 601 ファッションシーンで数々の旋風を巻き起こし、奇想天外でファンタスティックなデザインで有名なクチュリエのジャンポール・ゴルチエ。そんな彼が新たに挑んでいたのは、ミュージカル「ファッション・フリーク・ショー」だった。 しかし、自身のコレクションと2足の草鞋を履いて創り上げるショーの舞台裏はトラブルの連続。ゴルチエとそのチームは、衣装合わせ、初のリハーサル、ダンサーの故障、演出のいざこざなど、さまざまなアクシデントに見舞われていた。果たして、無事に初日を迎えることはできるのか…。 マドンナやカトリーヌ・ドヌーヴ、そしてファッション界の女帝アナ・ウィンターなど、数多くの豪華メンバーが登場していることでも話題の本作。そこで、見どころについてこちらの方にお話をうかがってきました。 ヤン・レノレ監督 選挙中だったフランスのエマニュエル・マクロン大統領を描いたドキュメンタリーなどを手掛け、ドキュメンタリー作家としてキャリアを積み重ねているヤン監督。本作では、2018年にパリで初演を迎えて以降、東京や大阪をはじめ全世界35万人の観客を熱狂の渦に巻き込んだミュージカル「ファッション・フリーク・ショー」の舞台裏に密着しています。今回は、ジャンポール・ゴルチエとの撮影から感じたことや撮影秘話、そして日本との意外な繋がりなどについて語っていただきました。 ―これまでさまざまな著名人に密着されていますが、そのなかでもゴルチエさんは監督から見てどんな存在ですか? 監督 ドキュメンタリー作家としては彼を撮ることができるのは喜びでしたが、正直に言って、ゴルチエは僕が撮ってきた人物のなかでも一番クレイジーな人だと思っています(笑)。というのも、彼はつねにクリエーションのことを考えていて、いつも“スパークリングしている人”ですからね。 アイデアがどんどん出てきてしまうので、1つの衣装を完成させるまでに10回以上変更することもあるくらい。一緒に働いている人は、本当に大変だと思います。でも、それはよくするための過程であり、そのプロセスによって素晴らしいものが生まれていくというのがわかりいました。 バックステージだけでなく、内面も撮ることができた ―撮影に関しても、ご本人から指示されるようなことはありましたか? 監督 僕に対しては、クレイジーな要望はありませんでしたね(笑)。というのも、僕が用いているドキュメンタリーの手法というのは、対象者に介入せずにありのままをずっと撮っていく方法だからです。 そんななかで印象に残っているのは、彼が自分のクレイジーさに気がつく瞬間。それは映画のなかでも見ることができますが、靴のせいで足首を痛めてしまったダンサーに対して、「申し訳なかった」と謝ったときです。自分自身で行き過ぎていることに気づき、クレイジーな欲求にもリミットがあること彼は知ったようでした。 ―そういった普段ではなかなか見ることができないような瞬間もカメラに収められていますが、どのように撮影を行ったのかを教えてください。 監督 ドキュメンタリー作家として、自分の強みだと思っているのは、対象者と長い時間をともに過ごして撮影を行うこと。僕の場合、6カ月未満で撮ることはありません。実際、過去にテディ・リネールという柔道家のドキュメンタリーを撮った際には3年密着しましたし、ゴルチエも1年間かけて撮っています。 そんなふうに彼らの生活のなかに存在してずっと撮り続けるというのが、僕のドキュメンタリーの秘訣です。今回もつねに相手のそばにいることができたおかげで、バックステージだけでなく彼の内面の部分まで撮ることができました。 クリエーションに必要なのは、違うものを衝突させること ―また、非常に豪華なセレブたちも数多く出演されていますが、それゆえに撮影においては大変なこともあったのではないかなと。 監督 そうですね。“大スター”と言われる方々をドキュメンタリーで撮るというのは、非常に難しいことだなと改めて思いました。たとえば、マドンナの場合は専属のカメラマンにしか映像は撮らせない方なのでその映像を使ってほしいと言われましたし、カトリーヌ・ドヌーヴからは「演技する前後はいいけど演技中は撮らないで」という要望がありましたからね。 そのほかの方々も、人によってそれぞれいろんなリクエストがあったほどです。ただ、きちんと説明をすればみなさん理解はしてくださるので、その都度こちらが適応して撮ることが大事だと感じました。 ―映画のなかで印象的だったのは、ゴルチエさんから発せられる言葉の数々。なかでも、「違いとは特別である」というひと言には勇気づけられる方も多いと思いますが、監督は違うことの素晴らしさについては、どう感じていらっしゃいますか? 監督 クリエーションにおいて言うならば、違いという名の“ショック”を与えるというのは必要なことではないでしょうか。実際、ゴルチエも一見まったく関係のない要素を衝突させることによって、彼のクリエーションを成立させているんです。モチーフや素材、カラーなど、あえて違うものを合わせていますが、勇気を持ってそれができるかどうか、というのが彼の創作活動における肝だと思います。 なので、普段自分がいる場所から出て行くというのも大切なことかなと。フランス人が日本に行ったり、逆に日本の方がフランスに来たりすると、現地にいる人たちでは気づかないものを見い出したりすることがありますよね。あえて違う国に行くのも、面白いクリエイティブに出会える方法だと考えています。 自分のなかにも、日本は息づいている ―なるほど。ちなみに、日本に対してはどのような印象をお持ちでしょうか。 監督 実は、僕は日本とは個人的な繋がりがあるんですよ。というのも、キリスト教の司祭をしていた僕の叔父は、川崎に21年間暮らしながら労働者の方々に向けて宣教を行っていた人なんです。70年代当時はまだ組合がなかったそうなので、彼は労働者の人たちをサポートしながら、組合を作る手助けもしたと聞いています。なので、企業側からしてみれば、彼は出る杭のような邪魔な存在だったかもしれませんね…。 その後、叔父は自身の経験をまとめて本に書き、「出すぎた杭」というようなタイトルをつけましたが、彼は日本社会においては、“突き抜けた釘”のような人だったと思います。でも、僕にしてくれた日本の思い出話は、実際に生活していた人だからこそ語れることばかりだったので、それはいまでも僕のなかでも息づいていると感じています。 ―それでは最後に、ananweb読者に向けてメッセージをお願いします。 監督 彼の作る服というのは、決して産業的なものではありません。だからこそ、それを身につけると誰もが自分を解放し、トランスフォーメーションすることもできるのです。そして、その姿はまさにアートであり、彼のモードでもあると言えるでしょう。 それだけでなく、現代のスターたちがいまも90年代にゴルチエが作ったものを求めるという現象は、本当にすごいことですよね。これからもゴルチエとモードの関係性というのは、ずっと残るものですし、巡り巡っていくサイクルのなかに彼は存在していて、これからも生き続けていくと僕は思っています。 多様性と想像力に溢れる生き方に刺激される! 魅惑的なファッションで、日常を忘れてしまうほどの豪華絢爛な世界へと誘ってくれる本作。その真髄となるジャンポール・ゴルチエのクリエイティビティに触れることで、観る者の人生もきっと彩り豊かになるはずです。 取材、文・志村昌美 華やかな予告編はこちら! 作品情報 『ジャンポール・ゴルチエのファッション狂騒劇』9月29日(金)より、ヒューマントラストシネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷、シネ・リーブル池袋、シネマカリテほか全国公開配給:キノフィルムズ ️(C) CANAL+ / CAPA 2018 https://ananweb.jp/anew/507091/ Source: ananweb

  • 2023.09.24

キュアプリズム/虹ヶ丘ましろ役・加隈亜衣「特に映画の後半は、 胸熱シーンの連続。 泣いちゃうかも…」 | ananweb – マガジンハウス

2020〜’21年に放送された『ヒーリングっどプリキュア』でヒーリングアニマル〈ラビリン〉を演じていた加隈亜衣さん。今年は『ひろがるスカイ!プリキュア』でプリキュアの一人、キュアプリズム/虹ヶ丘ましろとして作品に参加。 「もともとプリキュアという作品に対しては、〝女の子の憧れ〞とか〝キラキラ〞といったイメージがありました。でも『ヒーリングっどプリキュア』に参加させていただき一話一話世界観を体感する中で、元の印象に加えて、誰でも弱さや駄目な部分があってもいいし、それを仲間と一緒に支え合い補い合いながら、一歩一歩強くなる、それがプリキュアなんだ、ということを知りました」 今年は『ひろがるスカイ!プリキュア』でプリキュアの一人、キュアプリズム/虹ヶ丘ましろとして作品に参加。 「キュアブラックをご担当されている本名陽子さんとご挨拶する機会があり、〝バトンを受け取ったので、精一杯頑張ります!〞とお伝えしたところ、〝あなたたちならではの色を見つけて、思い切り楽しんでね〞と声をかけてもらい、少しプレッシャーから解放された気がしました。プリキュアはみんなの憧れやキラキラ、そして純粋な気持ちが詰まった子たちばかり。でも私自身は彼女たちのように真っすぐではないし、駄目なところがたくさんあるんです。だからこそ、つらいときや気持ちが弱っているときには〝私、プリキュアをやっているんだから頑張ろう!〞と自分を励ます原動力になっています。そういう意味でもプリキュアの力ってすごいです(笑)」 演じているましろは、「人の気持ちに寄り添えて、人のいいところを見つけられる、そんな優しさのある女の子」と加隈さん。 「私からすると、料理が上手で素敵なところばかりを持った人なのに、本人的には自己肯定感が意外と低い。その辺がすごくリアルな子なんです。ましろちゃんは失敗した自分を見せたくなくて作り笑顔でごまかしたりするんですが、そういう経験をしたことがある人っていますよね。でもそんな彼女がプリキュアになって誰かを救っている。普通っぽさや完璧じゃないところが見ている人の心を震わせるのかな、と思います。あと、結構ツッコミ上手なところもあって(笑)。ちなみに映画の中で、〝渾身のツッコミ〞と脚本に書かれているシーンがありまして、私はそれを読んだとき、〝あなた、ここで行ける子なのね!〞と驚いたんです。ぜひそこも映画館で楽しんでほしいです!」 もともとは小さな子どもたちに楽しんでもらうために作られた「プリキュア」シリーズ。でも実は、大人の心を震わせるようなメッセージがギュッと詰まったアニメーションでもある。 「『ふたりはプリキュア』のキャッチコピー〝女の子だって暴れたい!〞を読んだとき、私はこの作品が持つ〝挑戦心〞を感じました。毎年提示されるテーマはもちろん、例えば今年は男子のプリキュアが登場するなど、常に新しいことにチャレンジし続けている気がします。大人の方がプリキュアを見ると、あちこちで涙してしまうことがあるという声を聞きます。今回の映画も、特に後半は胸熱シーンの連続なので、劇場でそれを噛み締めてほしい。きっと〝心の栄養〞になる何かを持って帰ってもらえると思います」 Cure Prism / Mashiro Nijigaoka 虹ヶ丘ましろはソラシド市の中学2年生。優しくて思いやりがあり、料理や自然についての知識も豊富。両親は海外赴任中で祖母と2人暮らし。光のプリキュア〈キュアプリズム〉に変身。 Ai Kakuma 代表作に『ヒーリングっどプリキュア』のラビリン、『青のオーケストラ』の秋音律子など。今秋アニメは『攻略うぉんてっど!』に出演予定。趣味は趣味探し。カッパ捕獲許可証を取得。 プリキュア 2004年より放送されているアニメシリーズで、普通の女の子がプリキュアに変身し、激しいアクションで敵と戦う物語。プリキュアはプリティとキュアを合わせた造語で、開始当初のキャッチフレーズは“女の子だって暴れたい!”。第1作の『ふたりはプリキュア』に始まり、20 作目が現在放送中の『ひろがるスカイ!プリキュア』。 『映画プリキュアオールスターズF』声の出演/関根明良、加隈亜衣、村瀬歩、七瀬彩夏、古賀葵ほか 映画主題歌/「うれしくて」いきものがかり 原作/東堂いづみ 監督/田中裕太 脚本/田中仁 全国で公開中。 ©2023 映画プリキュアオールスターズF製作委員会 ※『anan』2023年9月27日号より。 (by anan編集部) https://ananweb.jp/news/507116/ Source: ananweb

  • 2023.09.24

キュアスカイ/ソラ・ハレワタール役・関根明良「真っすぐな心と学ぶ前向きさに私も励まされる」 | ananweb – マガジンハウス

現在テレビで放送中、プリキュアの最新シリーズ『ひろがるスカイ!プリキュア』で、主人公・キュアスカイ/ソラ・ハレワタールを演じているのが、関根明良さん。その役名の通り、澄み切った青空のような凛々しさを感じる素敵な声の持ち主です。 「以前の話ですが、ある日曜日の朝、たまたまテレビをつけたら、女の子が戦っているアニメが流れていて、出かけなきゃいけないのについつい見入ってしまい、遅刻をしかけた、という経験があります(笑)。その後お仕事をいただくようになり、プリキュアのオーディションを受けさせていただいた際に改めて作品をみたのですが、私があの朝見入った作品は、『スマイルプリキュア!』の第46話、バッドエンドプリキュアが登場する回だったんです。たった1回しか見ていないのにこんなに胸に残る作品なのか…と驚いたことを、今でもよく覚えています」 プリキュアを演じるということはさまざまな意味で責任を感じる、と関根さんは言います。 「小さい子に見てもらえるということに加え、大人になってからも〝このキャラクター、好きだった〞と思い出してもらえる。心の奥底にずっと存在できるということは素敵で幸せなことだと思います」 とはいえ、プレッシャーは相当で、収録が始まるまではドキドキの毎日だったとか。 「いろんな方から〝頑張ってね〞〝見るよ!〞と声をかけてもらうようになってからは嬉しく前向きに頑張ろうと思っていたのですが、しばらく時間が経つと妙に冷静になってしまい、〝20周年だって、どうしよう〞とか、〝1年間、私、できるのかな〞など、どんどんネガティブな自分が出てきてしまい…。そんな中、いただいたソラちゃんに関する資料を読んでいるとき、なんだかふとソラちゃんが私に、〝一緒に頑張りましょう!〞と言ってくれた気がする瞬間があって。ソラちゃんは〝ヒーローを目指す女の子〞だから、未完成。だから私もソラちゃんと一緒に目標に向かって頑張ればいいんだと思ったんです。それからはソラちゃんに背中を押されながら、一緒に頑張っています」 真っすぐな心を持ち、人との出会いや起こる出来事をすべて素直に受け止め、学びながら前に進む。ソラはそんな女の子。 「今作の映画でも、ソラちゃんのいいところが存分に発揮されています。ソラちゃんは、『デリシャスパーティプリキュア』のキュアプレシャス、『トロピカル〜ジュ!プリキュア』のキュアサマーと同じチームで行動するのですが、初めて出会う先輩方から色々なことを学び、成長していきます。また映画オリジナルキャラのキュアシュプリームが加わり、どんな化学変化があるのか、そこもぜひ観ていただきたいです」 プリキュアの映画に欠かせないものといえば、ミラクルライト! 重要なシーンでライトを振って、プリキュアたちを応援するアイテムですが、今年はめでたく復活。加えて声を出しての応援もできるようになるそう! 「私自身もプリキュアを応援したいので、絶対に劇場に行こう、と思っています。プリキュアへの愛とエールが溢れる空間で、みんなと一緒に作品を観られるのは、映画の楽しみのひとつですよね!」 Cure Sky / Sora Harewata-ru ソラ・ハレワタールはスカイランドに住む運動神経抜群の女の子で、ヒーローになるのが夢。ソラシド市のましろの家にエルと共に居候中。空のプリキュア〈キュアスカイ〉に変身する。 Akira Sekine 代表作に『プリンセス・プリンシパル』のプリンセス、『アイカツ!』の藤原みやびなど。今秋アニメは『ミギとダリ』に出演予定。趣味は城や寺巡り、特技はオーボエ演奏。 プリキュア 2004年より放送されているアニメシリーズで、普通の女の子がプリキュアに変身し、激しいアクションで敵と戦う物語。プリキュアはプリティとキュアを合わせた造語で、開始当初のキャッチフレーズは“女の子だって暴れたい!”。第1作の『ふたりはプリキュア』に始まり、20 作目が現在放送中の『ひろがるスカイ!プリキュア』。 『映画プリキュアオールスターズF』声の出演/関根明良、加隈亜衣、村瀬歩、七瀬彩夏、古賀葵ほか 映画主題歌/「うれしくて」いきものがかり 原作/東堂いづみ 監督/田中裕太 脚本/田中仁 全国で公開中。 ©2023 映画プリキュアオールスターズF製作委員会 ※『anan』2023年9月27日号より。 (by anan編集部) https://ananweb.jp/news/506299/ Source: ananweb

  • 2023.09.18

笹森裕貴、宮崎湧は「何でも話せるソウルメイトです」初めて明かしたオフの顔 – 写真・園山友基 文・田嶋真理 ヘアメイク・YURI | ananweb – マガジンハウス

今回、ご紹介するのは、『笹森裕貴のONOFF』。注目を集めるNEXTブレイク・タレントやアーティストのON(仕事)とOFF(プライベート)に密着したパーソナル・ドキュメンタリーです。『ONOFF』シリーズの第3弾で主人公を務めた笹森裕貴さんにお話をうかがいました。 「普段、見せない姿を見せたつもりです」 【イケメンで観るドラマ&映画】vol. 155 『笹森裕貴のONOFF』は、今、人気急上昇のNEXTブレイク・タレントやアーティストたちの仕事現場や楽屋での様子、休日のプライベートに密着し、ONとOFFを徹底調査。人気の秘密や素顔、本音に迫り、その魅力を探るパーソナル・ドキュメンタリーです。 『ONOFF』シリーズの第1弾にはグラビア界で高い注目を集める女優・高崎かなみさん、第2弾には俳優・モデルとして注目を集める窪塚愛流さんが登場し、話題を呼びました。 第3弾の主人公となるのは、舞台を中心にドラマや映画と活躍の幅を広げる笹森裕貴さん。ONでは舞台本番、次の舞台の準備、モデルの仕事、イベント出演など目まぐるしい日々に密着。ストイックに仕事に向き合う姿やファンのために念入りに準備したバースデーイベントの様子まで映し出されます。 OFFでは仲の良い先輩・立花裕大さんと植物を見に園芸店へドライブ、宮崎湧さんとは岩盤浴に出掛け、高校時代からの彼を知る人物も登場。インタビューではこれまで語ったことのなかった挫折や転機、不安など本音を語り、密着を通して笹森さんの魅力と素顔をのぞくことができます。 ーー出演が決まったときのお気持ちを教えてください。 笹森さん 率直に言って、僕で良いのかなと。そして、僕は完成したONを見せるお仕事をしているので、OFFを見せて良いのかなとも思いました。よく考えたうえで、こんな機会はめったにないことですから、ぜひやらせてくださいとお伝えいたしました。 ーー劇中、宮崎湧さんとお出かけをされていました。 笹森さん 彼は僕が役者のお仕事を始める前、モデル時代からの友だちです。でも仲良くなったのは、役者のお仕事を始めてからで。たまたま僕の初めての舞台から連続3作品、共演が続いたんです。運命を感じました。 それ以来、忙しい中、僕の出演する舞台をぜんぶ観に来てくれますし、ものすごく忙しくなければ月に1回は会っています。何でも話せるソウルメイトで、僕がお芝居、歌やダンスを全くできなかった頃から、成長をずっと見守ってくれている兄貴のような存在でもあります。かわいがっていただいています。 ーーオフの際、一緒に園芸店へ出かけた立花裕大さんとは少し年齢差がありますね。何がきっかけで仲良くなったのでしょう。 笹森さん 2019年に初共演して以来、ミュージカル『刀剣乱舞』 で年に1度は顔を合わせてきました。最近は特に共演機会が多くて。昨年の10月から半年ほど、同じお仕事が続いたんです。 彼のことはよく知っていますし、僕のことも彼はよく知っていると思います。良い先輩です。 ーー立花さんの影響で、植物愛に目覚めてしまった? 笹森さん はい。実は結構お金がかかる趣味で。植物の種類、色、大きさ、形で値段が変わるんです。鉢にもこだわりがあるので、〇万円使っています(笑)。 彼と半年ほどお仕事が一緒だったときは休演日や稽古がない日も「買い物に付き合ってよ」「行こうぜ」みたいな会話をして、出かけていました。本当に大好きな、気の良い兄ちゃんです。 ーー立花さんは、笹森さんのバースデーイベントにも登壇されていましたね。 笹森さん 僕の家族とも会っているんです(笑)。 ーーこれまでの芸能人生でもっとも刺激を受けた方は? 笹森さん MANKAI STAGE『A3!』で初めて共演した前川優希さんです。一緒にお芝居をしたとき、僕にたくさんパスをくれて、とても演じやすいなと思いました。同い年の親近感もあり、負けたくないという気持ちを抱きながら、公私ともにいろんな話をしました。彼との出会いは大きかったと思います。 ーー冒頭で、「笹森裕貴ってどんな人?」と問いかけるナレーションが流れます。その答えは? 笹森さん めんどくさい人でしょうか。ネガティブでポジティブ、いろんなことに敏感で考え込み気味、周りに気を遣い気味な自分との付き合い方を学ぶのに時間がかかりました。ファンの方々の励ましがそのままで良いと思わせてくれ、自分と上手く付き合えるようになりました。 ーーファンの方からの手書きのお手紙が一番うれしいともコメントされていました。 笹森さん デビュー当初は、自分に自信がないまま活動していました。落ち込んでいた時期に「あなたの存在に救われています」「勇気をもらっています」「胸を張って生きてください」といった内容のお手紙をいただいて。とてもうれしくて、お手紙を携帯で撮影したほどです。 もはや僕だけの体ではありません。ファンの方々の人生の一部になり、気持ちを目に見える形で背負ってお仕事ができる。そういった責任感が味わえるお仕事につけたことを誇りに思っています。 だからこそ、僕は敢えて悩んでいる姿や努力している姿を見せて来なかったのですが、この番組では普段、見せない姿を見せたつもりです。それでさらに僕に興味を持っていただいたり、好きになっていただけたらうれしいです。僕自身、自分をさらけ出すことで、肩の荷が下りたような気がしました。 この番組でこれが僕だよという姿を見届けていただきたいですし、これからもファンの方々の人生に少しでも彩を与えることができるようなお仕事をしていきたいです。 インタビューのこぼれ話 劇中、野球日本代表・侍ジャパンの勝利に大喜びしている、少年のような笑顔を見せている笹森さん。現在の笹森さんをもっとも笑顔にしているのは? 「現在、2歳半の甥っ子です。僕の兄の子どもなんですが、僕の子どもの頃と似たことをするらしくて、会うたびに成長していく姿がかわいくてしょうがないです。いま、僕は彼のために仕事をしているといっても過言ではありません(笑)」(笹森さん)。 Information 配信オリジナル番組『笹森裕貴のONOFF』9月20日(水)より各配信サービスにて配信開始 配信情報『笹森裕貴のONOFF』 配信対象サービス見放題サービス(SVOD)U-NEXT(9月22日~)/DMM TV 都度課金/販売サービス(TVOD/EST)Amazon Prime Video/music.jp/ビデオマーケット ※配信サービスは随時追加、サービス名変更などの可能性あり。※配信サービスにより配信日、時間が異なる場合あり。 1話30分×全4回出演:笹森裕貴ナレーション:澤田拓郎監督:森合裕哉制作協力:ヒューマックスシネマ製作・著作:ポニーキャニオン©PONY CANYON 写真・園山友基 文・田嶋真理 ヘアメイク・YURI 写真・園山友基 文・田嶋真理 ヘアメイク・YURI https://ananweb.jp/column/ikemendorama/505643/ Source: ananweb

  • 2023.08.11

高畑充希が実体験から学んだ「人生は完璧よりも崩れてからのほうがおもしろい」 – 写真・園山友基(高畑充希) | ananweb – マガジンハウス

人形業界に革命を起こし、「世界でもっとも有名なファッション・ドール」と呼ばれるバービー。その世界観を初めて実写化した映画『バービー』が、いよいよ日本でも公開を迎えました。そこで、日本版吹き替えを担当したこちらの方にお話をうかがってきました。 高畑充希さん 【映画、ときどき私】 vol. 594 本作で、マーゴット・ロビー演じる主人公バービーの声を演じた高畑さん。舞台やミュージカル、映画、ドラマなどで幅広く活躍されている高畑さんですが、洋画作品で吹き替えを担当するのは2015年の『シンデレラ』以来、2回目となります。今回は、映画を通して感じたことやハッピーになる瞬間、そして完璧よりも大切なものについて語っていただきました。 ―久しぶりのアフレコでかなり緊張されたそうですが、どのような意識で挑まれたのかを教えてください。 高畑さん 私は声優さんと違って普段生身でお芝居をしているので、慣れない声での表現はどうしたらいいんだろうと思い、ほかの吹き替え作品やマーゴット・ロビーさんの出演作を観たりして準備をしました。それと同時に、映画のなかでキャラクターがどういう感情になるのかにも寄り添えたらいいなと思ったので、そのあたりも手探りで演じました。 ―実際、苦労したシーンなどはありましたか? 高畑さん 「Hi, Ken」というセリフがものすごく多いんですが、そこで最初につまずきました。というのも、「ハーイ」と言うとどうしても「ケン」まで英語の発音になってしまうのですが、そこも日本語っぽくしゃべってほしいと言われたので。「健康の『健』みたいな感じです」と何度も注意されました(笑)。 ―逆に、気分が上がったシーンといえば? 高畑さん バービーたちは、ガールズナイトやパーティを毎晩していてハイテンションなので、ブースのなかで私も1人で絶叫していました。そんなときは、自分で「何してるんだろう」と思ったことも(笑)。でも、普段ではないようなテンションだったので、すごく楽しかったです。 ダメな自分のほうが好きだと思えるようになった ―完成した作品を観たときの感想についても、お聞かせください。 高畑さん 私はもともとグレタ・ガーウィグ監督が大好きですが、彼女がバービーを実写化するというのが最初は全然つながりませんでした。でも、ポップな世界観が見事に完成されているうえに、ストーリー性もある。こんなふうにかけ合わせられることに感動しましたし、当初思い描いていたより何倍も大人向けの作品になっていると思いました。観る方によってかなり印象が変わる作品ですし、見どころを説明するのも難しいので、「とりあえず観てください!」という感じです。 ―そのなかでも、共感するところはありましたか? 高畑さん あるシーンで「あなた変わったわね」とバービーが言われるんですが、そこで「いまの私は完璧じゃないから」と答えるところは響きましたね。というのも、私が10代だったころ、自信に溢れていて完璧だと思っていましたが、大人になるにつれて、それが崩れ始めて動揺したことがあったからです。 でも、そのときに「ダメなところがいいね」と言ってくださる人がいて、自分でも「こっちの私のほうが好きだな」と思えたので、そういうところはわかるなと。10代は無敵でしたけど、人生は崩れてからのほうがおもしろいなと感じています。 アクシデントがあるほうが、テンションが上がる ―つまり、完璧でいるよりも大切なものがあることに気づいたと。 高畑さん といっても、そもそも私は完璧であることを求めたことがないのかもしれません。それは小さい頃からずっと舞台に立つなかで、お客さんのテンションや共演者によって毎日すべてが変わり、完璧を目指してもなかなかそうならないことを感じていたからです。 でも、それによって100点じゃなくて120点が出る日もあったので、自分が完璧にするよりも、一緒に演じている人たちのことを完璧に信頼したいという気持ちのほうが強くなりました。もちろん、バービーみたいに完璧であるがゆえの美しさもありますが、私自身は完璧ってワクワクできないんじゃないかなと。 ―なるほど。劇中にはさまざまなタイプのバービーが登場しますが、なれるとしたらどのバービーになりたいですか? 高畑さん 私は、腕を上げると胸が大きくなるバービーです(笑)。大きくしたいときは膨らませて、洋服によってはへこませられたら最高だなと。女性の夢じゃないですかね。 ―確かに、それは最高ですね! バービーだけでなく、恋人のケンも魅力的なキャラクターでしたが、どういう印象を受けましたか? 高畑さん バービーのことが大好きだけど、それがなかなかうまくいかないので強がってしまうときもありますが、単純でかわいくて憎めないですよね。私は穏やかで柔らかい仕草をする男性が好きなので、ケンみたいに素直でチャーミングな人はいいなと思います。 「生きているだけで偉い」と感じるようになった ―本作ではキラキラした要素だけでなく「男女とは?」「生きるとは?」というところまで描かれていると感じたそうですが、ご自身のなかで新たな発見もあったのでしょうか。 高畑さん 「女だから」とか「男だから」というテーマも描かれていますが、最終的には所属や出身に関係なく「個人としてどう生きるか」という部分にたどりつくので、それがいまの時代には合っている作品だなと感じました。 あと、最近は「生きているだけで偉いんじゃない?」と思っています(笑)。私もめちゃくちゃ落ち込む日はありますが、その翌日にめっちゃハッピーになることもあるので、まだまだ生きてみないとわからないなと。これから先の人生も、いっぱい発見があるのかなと考えると楽しみです。 ―ちなみに、落ち込んだときの対処方法やハッピーになるために心がけていることがあれば教えてください。 高畑さん そういうときは何もしません。落ちるときは落ちますし、ネガティブなときはすべての思考がネガティブに傾きますから。ただ嵐が通りすぎるのを待ちます。でも、私は洋服が大好きで、毎朝何を着て出かけるかを考える時間が幸せなので、それが人生の楽しみになっているのかなと。もし全人類が裸で生活するようになったら、私の楽しみはすごく少なくなってしまうと思います(笑)。 限られた時間を大切に使いたい ―また、現代はSNSなどもあり、多くの人がバービーのように完璧であることを目指そうとしていますが、こういった環境のなかで生きづらさや窮屈さを感じたことはありますか? 高畑さん 何をやっても何かを言われるような世の中ですし、完全に賛同されることはおそらく1つも存在しないとも感じています。でも、そこに引っ張られてしまうのではなく、それを切り離して、自分の周りにいる人を大事にするほうが有意義ではないでしょうか。時間は限られているので、大切にしたいですね。 ―そういうふうに考えられるようになったきっかけなどもあったのでしょうか。 高畑さん 経験を積み重ねるなかで少しずつではありますが、そのなかでも大きかったのは20代前半に舞台に出演していたときのこと。内容がけっこう過激だったので、途中で帰ってしまうお客さんもいたのですが、最後まで見てくださる方にはものすごく楽しんでいただけた作品でした。 そのときに賛否両論であることには意味があるんだと実感したので、みんなが何となくいいと思うものよりも、私はそういう作品にこそ価値があると感じています。よくなるかもしれないし、空振るかもしれないような作品でも、怖がらずに受けてみようという精神になったのはその頃からです。 どん底まで落ちたら、あとは上がるだけ ―それでは最後に、同世代のananweb読者に向けてメッセージをお願いします。 高畑さん 私もみなさんと同じで、いい日もあれば悪い日もあるので、どん底まで落ちたときは上がるだけだと思うようにしています。それにそういう時期がずっと続くことはなかなかありませんし、あとで「ああいう時期もあったな」と思える日が来る。落ち込むよりも、そのときのよかったことを見つけるほうが大事だと伝えたいです。 実際、私も29歳で謎の焦りがありましたが、それを超えたら何もなくなって、毎日が俄然おもしろくなりました。旅行をしたり、仕事をしたり、新しい人と出会ったり、30代のほうが楽しいです。繰り返しになりますが、本当に生きているだけで偉いので、悩める女子たちにはぜひこの映画を観てほしいと思います。 インタビューを終えてみて…。 バービーのカウガールファッションを彷彿とさせるかわいらしい姿で登場した高畑さん。ユーモアを交えつつ、核心をついた言葉の数々にたくさんの元気をいただく取材となりました。30代を満喫し、公私ともに充実している高畑さんのさらなる飛躍が楽しみなところです。 悩みも吹き飛び、気分はピンク一色! オシャレでかわいいだけじゃなく、自分にとってハッピーな生き方とは何かを教えてくれるドリームファンタジー。夢のようなバービーランドで、みんなと一緒に笑って泣いたら、もっと輝く明日にきっと出会えるはずです。 写真・園山友基(高畑充希) 取材、文・志村昌美ジャケット¥89,000、ブラウス¥89,000、スカート¥58,000(すべてMARANT ETOILE)、ピアス¥75,000、ブーツ¥194,000(ともにISABEL MARANT/すべてISABEL MARANT AOYAMA STORE TEL: 03-6427-3443 ストーリー すべてが完璧で、毎日がハッピーで夢のような世界が広がっているバービーランド。そこで暮らすバービーとボーイフレンドのケンは、連日繰り広げるパーティやドライブ、サーフィン、デートを楽しんでいた。 ところがある日、突然バービーのカラダに異変が起きる。原因を探るために2人が向かったのは、悩みの尽きない人間の世界。しかし、そこはバービーランドとはすべてが違う現実の世界だった。行く先々で大騒動を巻き起こすなか、バービーが最後に選んだ道とは…。 キュートでパワフルな予告編はこちら! 作品情報 『バービー』8月11日(金)全国ロードショー配給:ワーナー・ブラザース映画 (C)2023 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved. 写真・園山友基(高畑充希) https://ananweb.jp/anew/499925/ Source: ananweb

  • 2023.08.11

原爆コラ画像問題で炎上も、映画『バービー』がこの夏絶対に見るべき作品と言えるワケ

 2023年8月11日より映画『バービー』が劇場公開中だ。  同作は全世界の興行収入が公開からわずか17日で10億ドルを超え、女性が単独で監督を務めた映画史上歴代No.1を達成するなど超大ヒットを遂げている。 「原爆投下 […] Source: 女子SPA!

  • 2023.06.16

宇垣美里「こぼれるような色気」に思わず胸をつかまれた瞬間

 元TBSアナウンサーの宇垣美里さん。大のアニメ好きで知られていますが、映画愛が深い一面も。  そんな宇垣さんが映画『カード・カウンター』についての思いを綴ります。 ●作品あらすじ:米国軍刑務所で10年間服役した元上等兵 […] Source: 女子SPA!

  • 2023.05.14

「“男は黙って”は間違い」55年間の結婚生活で、81歳名優が気づいた“夫婦円満のコツ”

 世界中で物議を醸した大島渚監督の名作『愛のコリーダ』や、北野武監督の『龍三と七人の子分たち』の主演などで知られる藤竜也さん(81)。80代に入ってから初となる主演作『それいけ!ゲートボールさくら組』が5月12日(金)に […] Source: 女子SPA!

  • 2023.03.17

東出昌大は騒動を乗り越えて“聖の領域”へ?『Winny』で見せた、神々しい表情

 東出昌大主演の映画『Winny』が、2023年3月10日(金)から全国で公開されている。  本作は、ひとりの天才ソフト開発者の苦闘を通じて権力の腐敗に切り込んだ快作である。“まん延”というキーワードが頻出する劇中の世界 […] Source: 女子SPA!

  • 2023.01.27

宇垣美里「私は正気を保っていられるのだろうか」新しいトラウマが増えた理由

 元TBSアナウンサーの宇垣美里さん。大のアニメ好きで知られていますが、映画愛が深い一面も。  そんな宇垣さんが映画『ピンク・クラウド』についての思いを綴ります。 ●作品あらすじ:世界中で突然発生した毒性のピンク色の雲に […] Source: 女子SPA!

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