笹森裕貴

  • 2024.02.03

2.5次元を中心に活躍中! 笹森裕貴『A3!』は「お芝居することが楽しいと改めて思えた現場」 | ananweb – マガジンハウス

「2.5次元」の世界を足掛かりに、活動の幅を広げている笹森裕貴さん。柔らかさと芯の強さが重なり合った表情を、写真家・金本凜太朗さんがビビッドに切り取ります。 ミュージカル『刀剣乱舞』や『ブルーピリオド』The Stageなどで、頭角を現している笹森裕貴さん。優しい顔立ちからは意外なほど、快活でハキハキとした骨太な印象を受ける。 「高校生の頃に雑誌のモデルをやっていたんですが、卒業するタイミングで、今の事務所から俳優のお話をいただきました。そのとき浮かんだのは、中学生のときに友だちのお父さんに見せられた映画『ゴッドファーザー』。自分もアル・パチーノみたいにやってみたい、って」 その頃の自分のことを振り返りながら、「人生ナメすぎていたんですよね」と苦笑いを見せる。 「幼稚園の年長から中学まで野球をやっていて、締め付けもあって厳しかった生活だったのが、高校に入って野球をやめてモデルを始めて、そこそこうまくいってたから、自分はなんでもできると思っていたんです。でも俳優の世界に来てみたら、演技のワークショップで怒られる日々。『お前は何がしたいの?』って言われたりもして。オーディションに行っても何も受からないし、台本をもらったら手が震えて声が出なくなるし。自分は何もできないんだってことを認めて、その悔しさからスイッチが一気に入りました」 徐々に仕事が決まり始め、「初めて世間に認められたのかなと思った」のが、2019年のMANKAI STAGE『A3!』。 「演出の松崎(史也)さんはテクニカルに指導してくださる方だし、共演もお芝居が好きな先輩方が多く、お芝居することが楽しいと改めて思えた現場です。ただ、役に感情移入しすぎて泣きそうになる瞬間も何度もあって…。そこで泣いてもお客さんは冷める気がして必死に堪えましたけど。“自分やってます”アピールみたいになりたくなかったんで」 現在、漫画やゲームが原作の2.5次元舞台が活動の中心。 「“2.5次元役者”と言われるのも嫌じゃないです。どんな作品でもどんな役でも、本気で向き合っているので。いろんな現場を経験すると、あと一歩のところで満足してしまう人に出会うこともあって、そういう姿を見ると自分が完璧主義な分、悔しくならないのかなって思っちゃいます」 取材中、何度か口にした「悔しい」の言葉。それこそが笹森さんの強さであり、芝居にひたむきに向かう原動力だ。 「何もできなくて、反骨心だけでやってきた感じですからね(笑)。自分はこんなに歌えないなとか、こんな動きできないなとか、ずっと周りが羨ましくて仕方なかったです。でも、ずっと自分がコンプレックスに感じていたことを褒めてくれた人がいて、そこから意識が少し変わりました。自分にないものを嘆くんじゃなく、自分の個性を認めてそこを伸ばしていこうと考え方を変えてから、自分が好きになりました」 俳優になってからずっとコンプレックスだったのが声。 「ちょっと掠れていて、スコンと抜ける綺麗な声ではないので、ずっと歌に苦手意識がありました。でも3年くらい前、とある歌唱指導の方に『声がいいんだから、それを伸ばしたら』と言われて。そこからはこの声で勝負しようと、ボイストレーニングに力を入れています」 そしてこの先には、ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』の出演が控えている。ここまでの努力が実を結び、オーディションを経ての初のグランドミュージカル進出だ。 「ここ数年、この声で勝負するということを目標にしてきて、それがグランドミュージカルに出るということだったので、決まったときは涙が出るくらい嬉しかったです」 性格を自己分析すると「ビビりで結構面倒くさい」とか。 「感情の起伏が激しくて、些細なことに一喜一憂してしまうんです。楽しいときはテンション高いけれど、時どきネガティブになってドーンと落ち込んだり。そのくせビビりで負けず嫌いだから、人前で恥ずかしいところを見せたくなくて強がったり…。だから作品に入るときに、誰よりも準備していったりするんですけれど。でも最近、それじゃ自分を信頼して期待してくれている人に対して失礼だなと思うようになりました。ファンの方もですし、おじいちゃんおばあちゃん、両親が僕の活躍を楽しみにしてくれているんで」 ささもり・ひろき 1997年6月21日生まれ、東京都出身。ミュージカル『刀剣乱舞』松井江役で注目される。出演するミュージカル『ロミオ&ジュリエット』は5月16日開幕。 ブルゾン¥51,700(コノロジカ HEMT PR TEL:03・6721・0882) その他はスタイリスト私物 かねもと・りんたろう 1998年生まれ、広島県出身。2020年に東京綜合写真専門学校卒業後、フリーに。Webや雑誌などの商業写真のほか、作家としても精力的に活動する。 ※『anan』2024年2月7日号より。写真・金本凜太朗 スタイリスト・藤長祥平 ヘア&メイク・CHIHIRO(TRON) 取材、文・望月リサ (by anan編集部) https://ananweb.jp/news/530077/ Source: ananweb

  • 2023.09.18

笹森裕貴、宮崎湧は「何でも話せるソウルメイトです」初めて明かしたオフの顔 – 写真・園山友基 文・田嶋真理 ヘアメイク・YURI | ananweb – マガジンハウス

今回、ご紹介するのは、『笹森裕貴のONOFF』。注目を集めるNEXTブレイク・タレントやアーティストのON(仕事)とOFF(プライベート)に密着したパーソナル・ドキュメンタリーです。『ONOFF』シリーズの第3弾で主人公を務めた笹森裕貴さんにお話をうかがいました。 「普段、見せない姿を見せたつもりです」 【イケメンで観るドラマ&映画】vol. 155 『笹森裕貴のONOFF』は、今、人気急上昇のNEXTブレイク・タレントやアーティストたちの仕事現場や楽屋での様子、休日のプライベートに密着し、ONとOFFを徹底調査。人気の秘密や素顔、本音に迫り、その魅力を探るパーソナル・ドキュメンタリーです。 『ONOFF』シリーズの第1弾にはグラビア界で高い注目を集める女優・高崎かなみさん、第2弾には俳優・モデルとして注目を集める窪塚愛流さんが登場し、話題を呼びました。 第3弾の主人公となるのは、舞台を中心にドラマや映画と活躍の幅を広げる笹森裕貴さん。ONでは舞台本番、次の舞台の準備、モデルの仕事、イベント出演など目まぐるしい日々に密着。ストイックに仕事に向き合う姿やファンのために念入りに準備したバースデーイベントの様子まで映し出されます。 OFFでは仲の良い先輩・立花裕大さんと植物を見に園芸店へドライブ、宮崎湧さんとは岩盤浴に出掛け、高校時代からの彼を知る人物も登場。インタビューではこれまで語ったことのなかった挫折や転機、不安など本音を語り、密着を通して笹森さんの魅力と素顔をのぞくことができます。 ーー出演が決まったときのお気持ちを教えてください。 笹森さん 率直に言って、僕で良いのかなと。そして、僕は完成したONを見せるお仕事をしているので、OFFを見せて良いのかなとも思いました。よく考えたうえで、こんな機会はめったにないことですから、ぜひやらせてくださいとお伝えいたしました。 ーー劇中、宮崎湧さんとお出かけをされていました。 笹森さん 彼は僕が役者のお仕事を始める前、モデル時代からの友だちです。でも仲良くなったのは、役者のお仕事を始めてからで。たまたま僕の初めての舞台から連続3作品、共演が続いたんです。運命を感じました。 それ以来、忙しい中、僕の出演する舞台をぜんぶ観に来てくれますし、ものすごく忙しくなければ月に1回は会っています。何でも話せるソウルメイトで、僕がお芝居、歌やダンスを全くできなかった頃から、成長をずっと見守ってくれている兄貴のような存在でもあります。かわいがっていただいています。 ーーオフの際、一緒に園芸店へ出かけた立花裕大さんとは少し年齢差がありますね。何がきっかけで仲良くなったのでしょう。 笹森さん 2019年に初共演して以来、ミュージカル『刀剣乱舞』 で年に1度は顔を合わせてきました。最近は特に共演機会が多くて。昨年の10月から半年ほど、同じお仕事が続いたんです。 彼のことはよく知っていますし、僕のことも彼はよく知っていると思います。良い先輩です。 ーー立花さんの影響で、植物愛に目覚めてしまった? 笹森さん はい。実は結構お金がかかる趣味で。植物の種類、色、大きさ、形で値段が変わるんです。鉢にもこだわりがあるので、〇万円使っています(笑)。 彼と半年ほどお仕事が一緒だったときは休演日や稽古がない日も「買い物に付き合ってよ」「行こうぜ」みたいな会話をして、出かけていました。本当に大好きな、気の良い兄ちゃんです。 ーー立花さんは、笹森さんのバースデーイベントにも登壇されていましたね。 笹森さん 僕の家族とも会っているんです(笑)。 ーーこれまでの芸能人生でもっとも刺激を受けた方は? 笹森さん MANKAI STAGE『A3!』で初めて共演した前川優希さんです。一緒にお芝居をしたとき、僕にたくさんパスをくれて、とても演じやすいなと思いました。同い年の親近感もあり、負けたくないという気持ちを抱きながら、公私ともにいろんな話をしました。彼との出会いは大きかったと思います。 ーー冒頭で、「笹森裕貴ってどんな人?」と問いかけるナレーションが流れます。その答えは? 笹森さん めんどくさい人でしょうか。ネガティブでポジティブ、いろんなことに敏感で考え込み気味、周りに気を遣い気味な自分との付き合い方を学ぶのに時間がかかりました。ファンの方々の励ましがそのままで良いと思わせてくれ、自分と上手く付き合えるようになりました。 ーーファンの方からの手書きのお手紙が一番うれしいともコメントされていました。 笹森さん デビュー当初は、自分に自信がないまま活動していました。落ち込んでいた時期に「あなたの存在に救われています」「勇気をもらっています」「胸を張って生きてください」といった内容のお手紙をいただいて。とてもうれしくて、お手紙を携帯で撮影したほどです。 もはや僕だけの体ではありません。ファンの方々の人生の一部になり、気持ちを目に見える形で背負ってお仕事ができる。そういった責任感が味わえるお仕事につけたことを誇りに思っています。 だからこそ、僕は敢えて悩んでいる姿や努力している姿を見せて来なかったのですが、この番組では普段、見せない姿を見せたつもりです。それでさらに僕に興味を持っていただいたり、好きになっていただけたらうれしいです。僕自身、自分をさらけ出すことで、肩の荷が下りたような気がしました。 この番組でこれが僕だよという姿を見届けていただきたいですし、これからもファンの方々の人生に少しでも彩を与えることができるようなお仕事をしていきたいです。 インタビューのこぼれ話 劇中、野球日本代表・侍ジャパンの勝利に大喜びしている、少年のような笑顔を見せている笹森さん。現在の笹森さんをもっとも笑顔にしているのは? 「現在、2歳半の甥っ子です。僕の兄の子どもなんですが、僕の子どもの頃と似たことをするらしくて、会うたびに成長していく姿がかわいくてしょうがないです。いま、僕は彼のために仕事をしているといっても過言ではありません(笑)」(笹森さん)。 Information 配信オリジナル番組『笹森裕貴のONOFF』9月20日(水)より各配信サービスにて配信開始 配信情報『笹森裕貴のONOFF』 配信対象サービス見放題サービス(SVOD)U-NEXT(9月22日~)/DMM TV 都度課金/販売サービス(TVOD/EST)Amazon Prime Video/music.jp/ビデオマーケット ※配信サービスは随時追加、サービス名変更などの可能性あり。※配信サービスにより配信日、時間が異なる場合あり。 1話30分×全4回出演:笹森裕貴ナレーション:澤田拓郎監督:森合裕哉制作協力:ヒューマックスシネマ製作・著作:ポニーキャニオン©PONY CANYON 写真・園山友基 文・田嶋真理 ヘアメイク・YURI 写真・園山友基 文・田嶋真理 ヘアメイク・YURI https://ananweb.jp/column/ikemendorama/505643/ Source: ananweb