韓流

  • 2024.05.30

ついにSEVENTEENが初のスタジアムツアーを完走! 「夢のステージに13人で立てたことが幸せ」 – 取材・文 尹 秀姫 写真・ (P)&(C) PLEDIS Entertainment | ananweb – マガジンハウス

SEVENTEENがスタジアムツアー「SEVENTEEN TOUR ‘FOLLOW’ AGAIN TO JAPAN」を開催した。このツアーは昨年の7月にスタートした「SEVENTEEN TOUR ‘FOLLOW’」のアンコールコンサートで、韓国では3月30、31日に仁川・アシアードメインスタジアム、4月27、28日にソウル・ワールドカップ競技場、日本では5月18、19日に大阪・ヤンマースタジアム長居、5月25、26日に神奈川・日産スタジアムの計8回に渡って公演してきた。ここでは日産スタジアムの初日、5月25日のライブの模様をレポートします。 13人が日産スタジアムに! CARATの歓声が渦巻くビッグステージ 【ペンになってもいいですか!?】vol. 205 轟音が大きなスタジアムに轟き、ステージを隠すように覆われていたスクリーンが上がると、そこにはビジューでデコレーションされたシルバーのジャケットをまとったSEVENTEENの13人の姿が。昨年、行われたドームツアーと同じく、「Super」でのスタートとなったが、前回を超えるスケールの大きさが、これはスタジアム公演なのだということを強く印象づけた。 メンバーもパワーみなぎるパフォーマンスで気合を感じさせるが、時折見せる笑顔でステージを楽しんでいることが観ているこちらにも伝わってくる。曲のクライマックスにはステージに炎が次々と打ち上がり、ステージ後方から花火が上がる。ド派手な演出でスタジアム公演はスタートした。 ライブ序盤が終わると、「スタジアムにSEVENTEENが来ました!」と興奮気味に叫ぶHOSHI。そんなHOSHIを見ながら、JEONGHANは3曲目の「CLAP」でHOSHIがセンターに立つパートでいつも以上に頭を振りかぶって踊っていたとおかしそうに明かした。 自己紹介ではDKが「本当に信じられないです、日産スタジアム。完璧じゃーん!」といつもの挨拶を交えつつ、さらには「今日は歌を準備しました」と生バンドの演奏つきでソロ曲「Go!」を披露。THE 8️は会場のCARAT(ファンの総称)の歓声を生で聞こうとイヤモニを外し、上を指差してもっともっとと大きな歓声を引き出していた。 JOSHUAはドーム公演でもやっていた両手でたれ耳を作る“シナモン”ポーズをしながら、「JEONGHANに“シナモン”じゃなくて“シュナモン”に替えたらと言われたんです」と言って「イット?」「シュナモン」という新たなコール&レスポンスを誕生させた。HOSHIは「今何時?」「10時10分!」のコール&レスポンス、そして「ホランへ」で虎の手ポーズまで、いつもの流れを満員のスタジアムでもやってみせた。 JEONGHANも、いつの間にか定番の挨拶になった“充電”を「恥ずかしくて最近“充電”してなかったんですけど、今日は日産(スタジアム)だから」と言って久しぶりにやってみせたが、やはり恥ずかしかったのか最後は盛大に照れていた。JUNはVサインで猫耳を作り、Vを客席に飛ばすとCARATたちが「にゃー」と鳴くコール&レスポンスで大きな歓声を引き出し、満足げ。 残念ながらドームツアーには参加できなかった統括リーダーのS.COUPSは、笑顔を見せただけで会場からは大歓声が。そんなCARATの歓迎を受けて「僕が戻ってきました」とうれしそう。 この日、自己紹介の順番がラストだったWOOZIが「いつもメンバーたちの長い長い話に付き合ってくださってありがとうございます」と挨拶するほど、長い自己紹介タイムとなった。 今回のスタジアムツアー「SEVENTEEN TOUR ‘FOLLOW’ AGAIN TO JAPAN」は昨年のドームツアーのアンコール公演という位置づけではあるものの、今回から追加になった曲もたっぷり用意されていた。 「Rock with you」の日本語バージョンは、広いスタジアムという会場の後ろの席にいるCARATたちも近くで観ることができるバックステージで披露され、疾走感のあるメロディはまだ日が高く明るいスタジアムによく似合っていた。 ユニットステージでも、ボーカルチームは「Yawn」、パフォーマンスチームは「Back 2 Back」、ヒップホップチームは「Monster」とそれぞれ新曲ステージを用意。そして前回のドームツアーでCARATが一番待ち望んでいた「God of Music」も今回はじめてパフォーマンス披露した。 「CARATのみなさん、大好きです!」というHOSHIのシャウトで始まった「All My Love -Japanese ver.-」では、DKが跪いてWOOZIの手を握るモーメントも。パフォーマンスに注目されがちなSEVENTEENだけれど、誰がボーカルを取っても聴かせることができるのも彼らの強み。SEUNGKWANのハイトーンがスタジアムに響くと、会場からは感嘆の声があちこちから漏れ聞こえてきた。最後の「まもってあげる いつも」という歌詞のパートをJEONGHANが歌っていることから、「みなさん、JEONGHANさんが守ってくれるそうですよ」とHOSHIが言うと、JEONGHANも「もちろんだよ」とにっこり。 完全に日が落ちて真っ暗になったステージにピアノの旋律が鳴り響き、始まったのは新曲「MAESTRO」。最初はHOSHIが握っていた指揮棒が次々と持ち主を変えて最後はWONWOOの手に渡っていたり、中盤、激しくリズムを刻むパートでメンバーが怒涛のステップを見せたり、サウンドだけでなくパフォーマンス的な見どころも多いこの曲で、スタジアムの観客も一斉に沸いた。 「さっきから思ってたんですけど、果てしなく席が見えますね」というMINGYUの言葉に、「ライブも終盤にさしかかっていますが、今もまだ夢のようです」とSEUNGKWAN。そしてその「夢」というワードをきっかけに「DREAM」のアカペラの大合唱がメンバーとCARATの間で始まってしまうのもすっかりおなじみに。 そして日産スタジアムでウェーブが見てみたいということで、SEVENTEENとCARATの公式カラー、Rose Quartz&Serenityにスタジアムの客席が染まった。この2色のウェーブがスタジアムの最前列から一番後ろの席にまで到達し、さらに後ろから前へ戻って来る様子をメンバー全員がステージから見届けて、感動したDKが「この景色の中にダイブしたい」と言うと、メンバーだけでなく客席からも「見せて」のコールが湧き上がる一幕も。最後には客席に「DAISUKIARIGATO」の文字が浮かび上がった。 ラストはDKの朗々とした歌声から始まる「HOT」。最後まで気合の入ったパフォーマンスでスタジアムを圧倒して終わるかと思いきや、「まだまだだよ、日産“テチャン!”(合唱)」というHOSHIの掛け声で会場のCARATたちも負けじと「HOT」のリフレインを叫ぶ。そうして会場の興奮が最高潮に高まる中、ステージ後方から大きな花火が連続して打ち上がり、スタジアムにふさわしいクライマックスで本編は終了した。 アンコールではメンバーそれぞれ広いステージに散り散りになりながら、CARATとのコミュニケーションを楽しんだ。広いアリーナ席を囲むように設けられた花道にまっさきに駆けていったのはMINGYUとDINOで、JEONGHANはキックボードに乗りながら花道をスイスイ移動していく。 スタジアム公演で新たに追加された「Together -Japanese ver.-」ではMINGYUがステージの中央に陣取り、スタジアムのステージから眺める景色を愛おしそうに眺めていたかと思えば、DKはWOOZIとのハーモニーを響かせるパートでWOOZIをバックハグ。 THE 8️の「リフトアップ!」の掛け声でメンバーが座ったリフトが上がると、この日最後のMCへ。DINOは「夢のような瞬間を作ってくださって本当にありがとうございます!」と深々とお辞儀しながらハートを飛ばし、VERNONは「これからもCARATのみなさんが幸せになれるようにがんばります」と笑顔を見せた。 SEUNGKWANはWONWOOの決めゼリフ「月がきれいですね」と口にしたものの、あいにくの曇り空で月が見えず、苦笑しつつ「グァンランへ」と締めくくり。SEUNGKWANにお株を奪われたWONWOOはそれでも負けじと「月がきれいですね」とコメント。JOSHUAまでもが「月がきれいですね」と言い始め、メンバーから「月はどこ…?」とツッコまれていた。 S.COUPSは「僕は足の負傷でスタジアムに立てないと思っていたので、こうして夢のステージに13人で立てたことが何よりも幸せです。これから10年、20年後も日産スタジアムで公演できるグループでいたいです。そしてCARATとSEVENTEENをいつまでも守れるリーダーでありたいです」と気持ちを新たにコメントした。 最後には、SEVENTEENのコンサートのアンコールではおなじみの「VERY NICE」の無限リピート。いつまでも続く「アジュナイス!」のリフレインに、SEVENTEENもCARATも全力で遊び尽くした。 夢のドーム公演、ドームツアーを経て、さらに新たな夢となったスタジアムまで叶えたSEVENTEEN。彼らがまた新たな夢に向かっていく姿をこれからも見守っていきたい。 (P)&(C) PLEDIS Entertainment 取材・文 尹 秀姫 写真・ (P)&(C) PLEDIS Entertainment https://ananweb.jp/column/kpop/552383/ Source: ananweb

  • 2024.04.27

【2024年最新韓国ドラマ】キム・スヒョン&キム・ジウォンらの恋にときめく!! ラブストーリー最新作 – 文・かわむらあみり | ananweb – マガジンハウス

気になる話題の映像作品をおすすめするコラム【テレビっ子の窓】第14回。日本の作品から韓国の作品まで日々チェックしている、テレビウォッチャーで、ライター・エディター・コラムニストのかわむらあみりがお届けします。 Netflixシリーズ『涙の女王』独占配信中 【テレビっ子の窓】vol.14注目作が続々登場する韓国ドラマの中でも、今回は主人公とヒロインの恋にときめく最新ラブストーリーを4作ご紹介します! ラブストーリー『涙の女王』 Netflixシリーズ『涙の女王』独占配信中 田舎出身の“スーパーマーケットの王子”ペク・ヒョヌ(キム・スヒョン)は、財閥のクイーンズグループ3代目となる“百貨店の女王”ホン・ヘイン(キム・ジウォン)と結婚3年目を迎えるも、関係はすっかり冷え切り、夫婦仲の危機に直面していました。離婚を切実に考えるようになっていたヒョヌでしたが、ヘインがある出来事に見舞われると、ふたりの心情にも変化が訪れて…。 Netflixシリーズ『涙の女王』独占配信中 今作が初共演となる、『サイコだけど大丈夫』のキム・スヒョンと『私の解放日誌』のキム・ジウォンがW主演し、『愛の不時着』の脚本家パク・ジウンが、『星から来たあなた』以来再びキム・スヒョンとタッグを組んだラブストーリー『涙の女王』(2024年)。最初はなんとも情けない夫に見えるヒョヌと高飛車なヘインが、だんだんと変わっていくさまに笑ったり、驚いたり、ほっこりさせたれたり。ふたりの愛の行方に釘付けに! ヒーリングロマンス『ドクタースランプ』 Netflixシリーズ『ドクタースランプ』独占配信中 高校時代のライバル同士だったヨ・ジョンウ(パク・ヒョンシク)とナム・ハヌル(パク・シネ)。大人になって、美容外科医として華々しいキャリアを築いていたジョンウと麻酔科医として激務をこなしていたハヌルは、偶然再会します。しかし、それぞれが人生最悪のスランプに陥っていたふたりは、思いがけずお互いの存在に癒やしを感じ始めて…。 Netflixシリーズ『ドクタースランプ』独占配信中 ライバルだったふたりが、やがてかけがえのない存在になっていき、人生最大のスランプを共に乗り越え再生していく姿を描いているヒーリングロマンス『ドクタースランプ』(2024年)。上を目指しているときには気づかず、大きくつまずくようなことがあって初めて自分自身を見つめ直し、そばにいる人の大切さを実感するジョンウとハヌルの姿にじーんとするはず! ラブコメディ『婚礼大捷<こんれいたいしょう> -愛結ぶ二人-』 『婚礼大捷<こんれいたいしょう> -愛結ぶ二人-』 U-NEXT独占配信中 Licensed by KBS Media Ltd. © 2023 KBS. All rights reserved 優秀なシム・ジョンウ(ロウン)は、科拳(官僚登用試験)に主席合格するも、ある出来事によって出世できないまま8年間を過ごします。その頃、未婚の男女が増えて問題となるなか、鬱憤がたまっていたジョンウのもとに未婚の3姉妹を結婚させるよう王命が下り、“仲人の神”ヨジュことチョン・スンドク(チョ・イヒョン)宅へ行き、共に協力しあうようになるのですが…。 『婚礼大捷<こんれいたいしょう> -愛結ぶ二人-』 U-NEXT独占配信中 Licensed by KBS Media Ltd. © 2023 KBS. All rights reserved 朝鮮時代を舞台に、ワケありの男女が独身同士を結婚させるべく“仲人”となって奮闘する、時代劇版の婚活ラブコメディ『婚礼大捷<こんれいたいしょう> -愛結ぶ二人-』(2023年)。以前、パク・ウンビンと共演した時代劇『恋慕』は日本でも話題となり、朝鮮王朝時代の装いも板に付いているロウン。異なる価値観を持つ仲人のふたりが、次第に恋に発展していく様子や、コミカルでテンポのいいストーリーも見どころ! ロマンチックコメディ『ウエディング・インポッシブル』 『ウエディング・インポッシブル』 U-NEXT独占配信中 © STUDIO DRAGON CORPORATION まだ駆け出しの女優ナ・アジョン(チョン・ジョンソ)は、演技力はあるものの芽が出ない状況に焦っているなか、友人の財閥御曹司から、偽装結婚の話を持ちかけられます。彼は自分の秘密を隠したいから、そしてアジョンは自分の夢を叶えるために承諾。しかし、彼の弟イ・ジハン(ムン・サンミン)は結婚に猛反対し、妨害してくるようになって…。 夢と野望のために奮闘する男女が、予測不可能な物語を繰り広げるロマンチックコメディ『ウエディング・インポッシブル』(2024年)。キム・ヘス主演時代劇『シュルプ』で王子のひとりを演じて注目されたムン・サンミンと、先日韓国で開幕した「MLBワールドツアーソウルシリーズ2024」の始球式に登場して話題を呼んだチョン・ジョンソのどたばたラブストーリー! 今回は、現代劇から時代劇まで、さまざまなストーリーをベースにした主人公とヒロインの恋愛模様が見どころの最新韓国ドラマをお届けしました。この機会にぜひ観てみてくださいね。 文・かわむらあみり 文・かわむらあみり https://ananweb.jp/anew/544928/ Source: ananweb

  • 2024.03.29

IUが12年ぶりに来日。合唱もコールも完璧な日本の観客に感激! – 取材・文 尹秀姫 写真・Aaru Takahashi | ananweb – マガジンハウス

IUが12年ぶりに日本で公演をした、神奈川・横浜アリーナでの「2024 IU H.E.R. WORLD TOUR CONCERT IN YOKOHAMA」。3月24日(日)の様子をレポートします。 見るたびに一目惚れする気分! IUの魅力が爆発したステージ Photo by Aaru Takahashi 【ペンになってもいいですか!?】vol. 199 IUが3月23日、24日に神奈川・横浜アリーナで「2024 IU H.E.R. WORLD TOUR CONCERT IN YOKOHAMA」を開催した。 IUが日本で公演を行うのは12年ぶりのことで、ファンはもちろん、IUも公演中に「日本で公演するのは久しぶり」と言及するほど待望だった日本でのコンサート。当日は来場者全員にIUのお母様が用意してくれたプレゼントが配られ、スペシャルな公演となった。 「2024 IU H.E.R. WORLD TOUR CONCERT IN YOKOHAMA」2日目の横浜は、あいにくの雨模様だったが、1曲目の「Holssi」が始まると、大型スクリーンには青空が広がった。 ステージ中央のリフトが上がると、その中から淡い色のジーンズに同色のクロップド丈のカットソー、ラインストーンでデコられた白いヘッドフォンという出で立ちのIUが登場。今年2月にリリースしたばかりの最新ミニアルバム『The Winning』のダブルタイトル曲の1つでもある「Holssi」は、ふわふわと空中を漂うたんぽぽの綿毛をモチーフにした曲。そんなイメージどおり、IUもステージでゆらゆら揺れながら歌い、そんな彼女をキッズダンサーたちが囲んで賑やかに踊る様子が印象的。 続く「Jam Jam」はジャムと砂糖と愛を並べたリフレインと甘くふわふわしたボーカルの裏に隠されたシニカルな歌詞がユニークな曲。真っ赤なペンライトがリズムに乗って揺れる中、IUもダンサーたちと共に軽やかに踊り、ラストには妖艶な投げキッスをしてみせた。 Photo by Aaru Takahashi 2曲が終わったところで、IUは「お久しぶりですね」と挨拶。前日の公演では早くも涙が出そうだったと語り、「だけど、泣きませんでした! 今日もがんばってみます」とにっこり。 「私の母からみなさんに差し上げるプレゼントです」と紹介したプレゼントの中身はIUのトレーディングカードとカードケース、アクリルキーホルダーのセット。ちなみにこの前の週に行われた韓国公演で配られた座布団より「原価が高いと聞きました」とIUが冗談めかして教えてくれた。日本公演初日を終えた前日、お母様に「今日の公演は感動的だった」と送ったところ、「10年ぶりに会いに来た昔の友だちを覚えていてくれてありがたいね」とエピソードを語ってくれた。 今回のツアーは5つのテーマで構成されており、1つ目の「Hypnotic(催眠術をかけるような)」は冒頭の2曲以外にも「ご存知の方は一緒に歌ってください」というIUの言葉で始まった「Ah Puh」やステージの床に交通標識のようなデザインで歌詞が表示されるユニークなステージ「Bbibbi」など、ふわふわした曲が続く。「みなさんが私を見るたびに、一目惚れした気分になってほしいです」という願いから観客の記憶を消すために歌われた「Obliviate」では、ラテンのメロディに合わせたIUの豊かなハイトーンが会場を包み込んだ。 Photo by Aaru Takahashi 2つ目のテーマ「Energetic」に移るインターミッションでは、1人の少女がステージに現れ、まるで森の中を彷徨うような物語が展開された。灯りひとつを手に持ち、激しい雷雨にさらされた少女はやがて明るい森に出る。そこで見つけたのは、猫耳姿のIU。「Celebrity」は客席も一体となって横浜アリーナに大合唱の声が鳴り響いた。 「次の曲はみなさんの練習の真価が問われる曲です」という紹介で始まった「Blueming」では、練習の成果なのかこれまでで一番大きく揃ったコールが響き渡り、IUも曲の合間に「上手!」とうれしそう。MCでは、12年前の日本での公演と比べて「当時は本当に静かだったんですよ。集中力が最高でした」と振り返り、「今はそれにプラスしてエネルギーが増しています。完全体になりました」と褒め称えた。 このテーマの最後に歌われた「観客になるよ」は、IUにとって特別な意味を持つ曲だそう。「私にとって観客とは、私という人間を完成させてくれる大きな一欠片です。そのことに感謝して、私は小さな人間ではありますが、みなさんの人生のうちの小さな一欠片になりたくて、私もみなさんにとっての観客になりたいという想いを込めて、この歌詞を書きました」と、この曲に込めたメッセージを伝えてくれた。 IUが手にペンライトを持ってこの曲を歌うのと同時に、スクリーンにはこの曲を一緒に歌う観客の姿が映し出され、まさにタイトルどおりIUが観客となる逆転現象を見せてくれた。 Photo by Aaru Takahashi 3つ目のテーマは「Romantic」。そんなテーマにぴったりの桜色のシフォンワンピースで登場し、キューバの首都の名前を冠した「Havana」で爽やかな風を吹き込んだ。 実は2つ目と3つ目のテーマの間、スクリーンではIUが日本に到着した時の映像が流れていた。それは日本にやってきたIUのために用意した映像広告が街のビルの大型ビジョンに流れるのをIUが見守る様子を撮ったもので、この広告がとても感動的だったとIUは大興奮。 「思えば、私の感動はここから始まったんだと思います。日本には本当に久しぶりにきたので、みなさんが私のことを忘れてしまっていたとしても、私は何も言えないですよね。でも、みなさんが私の曲を聴きにこんなに来てくれるだなんて、私一人だけが知らなかったんです。もしみなさんがずっと片想いだと思っていたなら申し訳ないです。でも、私たちは両想いです。私もたくさん愛してます」と、日本のファンに愛をアピール。 「金曜日に会いましょう」では観客の見事な合唱に再び感動し、「他の歌手のコンサートに行くのは大丈夫だけど、この調子で(今日みたいに)一緒に歌うのは絶対ダメ。これだけは独占したい! 約束して?」と、意外に独占欲が強い一面をのぞかせた。 Photo by Aaru Takahashi 4つ目のテーマ「Ecstatic」では真っ赤なドレスに着替えて、6thミニアルバム『The Winning』のダブルタイトル曲の1つ「Shopper」からスタート。これまではファルセットでの高音が多かったが、この曲ではIUの地声でのハイトーンが続く、華やかでありながら迫力も感じる曲。それだけに会場の雰囲気もより一層盛り上がり、クライマックスへ向けて熱気を帯びていく。 静かなピアノの旋律と絵本の読み聞かせのようなボーカルで始まる「above the time」、そしてIUの原点と言える「You & I 」では時計の針を13年ほど前に戻し、当時を思わせるハイトーンを横浜アリーナに響かせた。 Photo by Aaru TakahashiPhoto by Aaru Takahashi アンコール、この日5つ目のテーマは「Heroic」。「Shh..」、「23」、そして1曲目にも歌った「Holssi」までを歌い、感動のコンサートは終了かと思いきや、鳴り止まない拍手と客席の大合唱に応えて再びIUがステージに登場。ダブルアンコールでは、まさかの撮影OKとなり、「よく撮れたものだけSNSにアップしてくださいね」というIUのジョークの後、ドラマ「愛の不時着」から「Give You My Heart」をしっとりと聴かせてくれた。 さらにIUも主演したドラマ「ドリーム・ハイ」のOST「Someday」など、ダブルアンコールではセットリストにはない予定外の曲を自由に歌うコーナーとして、観客の希望を尋ねる場面も。最後にはIUが作詞した「Epilogue」でIUのコンサートは終了。「幸せな時間でした」というメッセージと笑顔を残して、ステージを後にした。 Photo by Aaru Takahashi 取材・文 尹秀姫 写真・Aaru Takahashi https://ananweb.jp/column/kpop/541344/ Source: ananweb

  • 2024.03.20

【2024年最新】話題の韓国ドラマをチェック! チャウヌ、チェ・ウシクらの演技に注目の「サスペンス&ミステリー」4選 – 文・かわむらあみり | ananweb – マガジンハウス

気になる話題の映像作品をおすすめするコラム【テレビっ子の窓】第13回。日本の作品から韓国の作品まで日々チェックしている、テレビウォッチャーで、ライター・エディター・コラムニストのかわむらあみりがお届けします。 『ワンダフルワールド』 ディズニープラス スターで独占配信中  SAMHWA NETWORKS. All Rights Reserved.(全14話/毎週金・土曜日2話ずつ配信) 【テレビっ子の窓】vol.13話題作が目白押しの韓国ドラマの中でも、今回はシリアスなストーリーからコメディタッチのものまで多彩な最新のサスペンス&ミステリーを4作ご紹介します! ヒューマンサスペンス『ワンダフルワールド』 『ワンダフルワールド』 ディズニープラス スターで独占配信中  SAMHWA NETWORKS. All Rights Reserved.(全14話/毎週金・土曜日2話ずつ配信) ある日、愛する息子を殺され、人生が一変した心理学教授で有名作家のウン・スヒョン(キム・ナムジュ)。法をかいくぐり野放しとなっていた犯人を自らの手で葬り、刑務所へ入ったスヒョンは次第に絶望の淵から這い上がります。出所すると、同じように過去に傷を負った謎の青年クォン・ソンニュル(チャウヌ)と偶然出会うのですが、おたがいに秘密を抱えていて…。 『ワンダフルワールド』 ディズニープラス スターで独占配信中  SAMHWA NETWORKS. All Rights Reserved.(全14話/毎週金・土曜日2話ずつ配信) 悲しい過去を背負う男女の運命が絡み合うヒューマン・サスペンス『ワンダフルワールド』(2024年)では、“顔の天才”と呼ばれるチャウヌの甘い表情とは違う、シリアスな演技にハッとさせられます。デビュー後の映画初出演作『デシベル』(2023年)でも、難しい役どころに挑戦したチャウヌの新しい姿に注目です。 犯罪サスペンス『殺人者のパラドックス』 Netflixシリーズ『殺人者のパラドックス』独占配信中 冴えない毎日を送っている大学生のイ・タン(チェ・ウシク)は、あるとき思いがけず人を殺してしまい、パニック状態に。しかし、なぜか殺人の証拠は消え、死んだのは犯罪者だったことを知り、心境に変化が訪れます。捜査が難航する中、勘の鋭い刑事チャン・ナンガム(ソン・ソック)は、タンを怪しんで執拗に追い始めるようになるも、また殺人事件が発生して…。 Netflixシリーズ『殺人者のパラドックス』独占配信中 映画「パラサイト 半地下の家族」(2019年)のチェ・ウシクと、『私の解放日誌』(2022年)のソン・ソックが共演する犯罪サスペンス『殺人者のパラドックス』(2024年)。若手実力派のチェ・ウシクが極限の状態で平凡な青年が変化していくさまを体現し、大人の魅力あふれるソン・ソックが凄みのある哀愁漂う刑事を見せています。展開もテンポも小気味いい! 下剋上サスペンス『予期せぬ相続者』 『予期せぬ相続者』 ディズニープラス スターで独占配信中 © 2024 Disney and its related entities(全12話/毎週水曜日2話ずつ配信) 過酷な環境で育ったハン・テオ(イ・ジェウク)は、鋭い頭脳と冷徹さ、そして並外れた野心を武器にどん底から脱出し、目標へと突進。そんなテオの前に、財閥のカンオグループ会長の婚外子カン・イナ(イ・ジュニョン)、底辺の生活から這い上がろうとするナ・ヘウォン(ホン・スジュ)が現れます。それぞれが違う欲望を持つ3人が手を組み、社会の頂点に立つため危険な状況に踏み込んでいくのですが…。 『予期せぬ相続者』 ディズニープラス スターで独占配信中 © 2024 Disney and its related entities(全12話/毎週水曜日2話ずつ配信) さまざまな手を使ってトップに上り詰める権力争いと復讐を描いたサスペンス『予期せぬ相続者』(2024年)。ファンタジーロマンス活劇『還魂』(2022年)で日本でも注目を集めたイ・ジェウク、U-KISS出身のジュンことイ・ジュニョン、モデルから女優へと転身し急成長中のホン・スジュといったフレッシュな面々が繰り広げる最新作から目が離せません。 コミカルミステリー『タッカンジョン』 Netflixシリーズ『タッカンジョン』 独占配信中 ある日、機械メーカーで社長を務める父チェ・ソンマン(リュ・スンリョン)の会社へ行った娘のミナ(キム・ユジョン)は、不思議な機械に足を踏み入れたとたん、「タッカンジョン (甘辛いたれのついた鶏のからあげ)」に変身してしまいます。娘を人間に戻したいソンマンは、ミナに片想い中の社員コ・ペクジュン(アン・ジェホン)とともに力をあわせるものの、続々と予想外の出来事が起きて…。 Netflixシリーズ『タッカンジョン』 独占配信中 愛する人の最大のピンチを救うため、奇妙な大冒険に乗り出す父と、彼女に片思い中の男性の姿を描いたコミカルミステリー『タッカンジョン』(2024年)。ウェブ漫画が原作とはいえ、“からあげに変身する”という奇想天外すぎる設定が斬新。昨年『ムービング』でも子どもを守るために闘ったリュ・スンリョンが、またも我が子のために奮闘する前代未聞のストーリーに釘付けに!! 今回は、最新のサスペンス&ミステリーのなかでも、多様な展開を見せる最新の韓国ドラマをご紹介しました。気になるキャストやストーリーがあったら、一度、観てみてくださいね。 文・かわむらあみり 文・かわむらあみり https://ananweb.jp/anew/538556/ Source: ananweb